夏は1年のなかでも紫外線量が最も多い季節。
紫外線対策は、エイジングケアにとって特に大切です。
ケアが不十分でダメージが残ると、乾燥肌などの肌悩みをはじめ、シワやほうれい線など肌老化の原因に。
この記事では、夏の紫外線対策の実践方法について幅広くご紹介します。
また、おすすめの日焼け止め・UV化粧下地やUVカットサングラスをご紹介します。
- 夏は、紫外線量が年間で最も大きい季節です。顔だけでなく、デコルテや手肌にも日焼け止めを使うなど、しっかりと紫外線対策を行いましょう。
- 夏でも日常生活なら刺激の少ない紫外線散乱剤がおすすめです。最近では紫外線ブロック力が高く、使い勝手のよい紫外線散乱剤の日焼け止めも登場しています。
- 夏の紫外線対策は、日焼け止め以外でも、衣類やサングラスで対策したり、日陰を歩くなどの工夫が大切です。また、ブルーライトや近赤外線などの有害光線にも注意が必要です。
- 美白化粧品や美白サプリメントも夏の紫外線対策として効果的です。しかし、あくまで予防美容的な役割なので、シミが消えるなどは期待できません。
- 夏の紫外線対策としては、毎日の保湿化粧品やエイジングケア化粧品でしっかり保湿ケアを行うことも大切。ターンオーバーやバリア機能を正常に保ちましょう。
- 紫外線を浴びた外出後は、アフターケアも大切です。顔やからだを冷やしたり、抗炎症作用のある成分配合の薬用化粧品などを使いましょう。また、ビタミンACEの誘導体を含むエイジングケ化粧品もおすすめです。
- さらに、ビタミンACEを含む食べ物を積極的に摂ったり、十分な睡眠をとって休養することも紫外線のアフターケアに大切です。疲れを残さないような日常生活を送りましょう。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
読みたいところから読める目次
1.夏にしっかり紫外線対策を行いたいあなたへ
「夏の紫外線対策はエイジングケアの要!UVカットで美肌キープ」をお届けします。
夏はだれもが紫外線対策を意識する季節。
夏は、暑さとともに紫外線ダメージを受けるため、エイジングケア世代には過酷な季節です。
紫外線量は、UVA、UVBともにピークで、日焼け(サンバーンとサンタン)や光老化のリスクは最大に。
つまり、紫外線ダメージで乾燥肌の原因になったり、シミ・ソバカスや顔のたるみ、しわ、ほうれい線の原因となるリスクが最大になる季節なのです。
つまり、夏の肌トラブルの多くは紫外線が原因なのです。
そんな夏は日焼け止めだけではなく、衣類や帽子などのファッションによる紫外線対策も大切です。
また、いくら紫外線対策をしていても外出後はアフターケアも大切です。
つまり、夏は紫外線対策をトータルで行うことこそアンチエイジングやエイジングケアにつながるのです。
そんな夏は、男性でも紫外線対策を意識していただきたいと思います。
この記事では、そんな夏の紫外線量をはじめ、ブロックするための対策やアフターケアなどについて幅広くご紹介します。
また、おすすめの日焼け止め・UV化粧下地をご紹介します。
さらに、99%以上紫外線をカットするサングラスをご紹介します。
夏でも美肌をキープするためにしっかり紫外線対策を実践しましょう。
「夏の紫外線の量はどれくらい?地域でも違うの?」
「夏の紫外線対策の具体的な方法は?日焼け止め以外の対策も知りたい!」
「夏はどんな日焼け止めを選べばよいの?PAやSPFが強ければよいの?」
「紫外線を浴びた後のアフターケアはどうすればよいの?何を食べればよいの?」
「顔以外のパーツの夏の紫外線対策は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしましょう。
<動画で見る紫外線対策>
【紫外線対策】肌老化の80%は紫外線が原因!知っておくべき最低限のこと
<夏の紫外線対策におすすめのUV化粧下地>
SPF50+&PA++++
*ナールスゲン配合日焼け止め&UV化粧下地ナールス ヴェール
<夏の紫外線対策におすすめの記事>
*UV化粧下地「ナールスヴェール」モデル白山真希さんインタビュー
<夏の紫外線やブルーライト・近赤外線を防ぐUVカットサングラス>
*透明なクリアレンズで紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
*目からのウイルス・花粉の侵入、紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
<夏のUVカットサングラスをレビュー>
*紫外線・近赤外線をカットするアイケアメガネを40代美女が試着
*飯塚美香さんがナールスアイケアメガネを使って目の紫外線対策!
*肌と目の老化をまねく近赤外線はどう防ぐ?アイケアメガネでブロック!
2.夏は紫外線量がピーク
1)夏の紫外線の基本
①夏の紫外線量は1年でピーク
紫外線は太陽光線に含まれる光の一種です。
肌老化の70%~80%は、紫外線によるものと考えられており、これは「光老化」と呼ばれています。
紫外線は天気に関係なく1年中降り注いでいますが、1年に降り注ぐ紫外線のうち約70%〜80%は4月~9月に集中的に降り注ぐと考えられているのです。
これは、紫外線が大気層を通過する距離の長さと関係があります。
日本が太陽に最も近づくのは夏至のころです。
太陽に近い分、紫外線が大気層を通過する距離が短くなり、強い紫外線のまま地表に到達します。
反対に太陽から遠くなる冬至のころは、紫外線が弱くなるのです。
だから、1年のうちでも、春の紫外線対策や夏の紫外線対策が特に大切なのです。
<UVA量、UVB量の月間変動>
②紫外線量の地域差や時間差も意識しよう
ご存知のとおり、日本は南北に長い縦長の国です。
そのため地域の緯度で紫外線量が異なります。
基本的には、南へ行けば行くほど紫外線量が増えるので、九州や沖縄のほうが夏の紫外線対策にはより注意を払う必要があるのです。
また、時間帯ではどの地域でも午前10時から午後2時くらいの紫外線量が多くなります。
なかでも12時前後がピークです。
だから、夏はこの時間帯の紫外線対策が最も大切です。
気象庁では、札幌、つくば、那覇の3地域の月別、時間帯別の紫外線ダメージの大きさをUVインデックスという指標で表し、それを公開しています。
ぜひ、参考にしてください。
2)夏の紫外線ダメージは?
紫外線ダメージを求める方程式は次のとおりです。
紫外線ダメージ = 紫外線の照射量の大きさ × 紫外線を浴びている時間
夏は紫外線の照射量が上がるので、要素の1つは大きくなります。
その上に長い時間紫外線を浴びると、ダメージが大きくなることがわかりますね。
もちろん、紫外線照射量が小さい冬でも、浴びている時間が長くなるとダメージが蓄積されます。
だから、秋や冬も紫外線対策が大切なのです。
<参考記事>
*秋も紫外線対策は大切!斜め横からの光線を日焼け止めでブロック
3)UVAの照射量と肌ダメージ
紫外線には種類があり、地上に届くのはUVA(生活紫外線)とUVB(レジャー紫外線)の2種類です。
もう1つUVCがありますが、波長が一番短く最もダメージを与える危険な紫外線です。
幸いオゾン層によって遮られ、地上にはほとんど届いていません。
しかし、近年ではオゾン層の破壊が進み、地上にも一部届いている可能性も否定できません。
<さまざまな太陽光線と波長>
UVAは、地上に届く紫外線のうち約95%を占めています。
UVAのエネルギーは弱いですが、じわじわとお肌の奥にある真皮にまで到達するので油断できません。
真皮の線維芽細胞を破壊したり、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。
その結果、顔のたるみ、ほうれい線、しわ、たるみ毛穴の原因になるのです。
また、メラニン色素の増加によるシミの原因にもなってしまいます。
しみは肌の透明感を奪い、夏のくすみなどの肌悩みをもたらします。
UVAの照射は4月〜8月がピークですが、冬も1/2程度の照射量があります。
なお、雲を通り抜ける性質がありガラスも通過しやすいので、夏だけでなく年間を通じて対策をすることを心がけましょう。
なお、波長が340~400nmの長波長のUVAは、ロングUVAと呼ばれます。
地上に届く紫外線量の75%以上だといわれていて、これをブロックすることの重要性が注目されています。
4)UVBの照射量は?
全紫外線の約5%を占めるUVBは、エネルギーが強く主に日焼け(サンバーン)の原因になります。
また、表皮を中心にダメージを与え、バリア機能の低下による肌荒れや炎症、かゆみを引き起こすことがあるので注意が必要です。
さらに、紫外線は免疫を低下させたり、皮膚がんのリスクも指摘されています。
雲やガラスである程度遮られますが、4月から徐々に照射量が増え、5月~8月にピークを迎えます。
だから、夏場は特にしっかりケアをすることが必要です。
なお、冬は夏の1/5程度の照射量です。
<UVAとUVBの肌への浸透レベルと肌ダメージの違い>
3.夏の紫外線対策を実践しよう!
1)日焼け止めは紫外線対策の基本
夏の紫外線対策は、日焼け止めによる対策が基本です。
日焼け止めには大きく紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
①夏は紫外線吸収剤が必要な場合も
紫外線吸収剤は、皮膚の表面で紫外線を吸収し、化学反応で熱エネルギーに変えて放出するものです。
肌内部への紫外線の侵入を防ぎます。
SPF50やPA++++などの日焼け止めの多くは、紫外線吸収剤が使われています。
防御力が高いことや白浮きしないので使いやすいなどのメリットがあります。
だから、夏のレジャーやスポーツで長い時間紫外線にさらされる場合は、このタイプを使うことも選択肢となります。
一方、お肌への負担が大きいことがデメリットです。
また、太陽光線にさらされると光で劣化して紫外線ブロック力が減ってしまうこともデメリットです。
だから、肌質が乾燥性敏感肌であったりエイジングケア世代の方には、あまりおすすめできません。
紫外線吸収剤は、夏でも使用は必要最小限にすることをおすすめします。
<参考記事>
②夏でも日常生活なら紫外線散乱剤がおすすめ
紫外線散乱剤は、紫外線を肌の上で反射させるものです。
肌への負担が少なく、幅広い波長に対応しているというメリットがあります。
反面、防御率があまり高くない、使用感が悪い、などのデメリットがあるので注意しましょう。
最近では、紫外線防御力も高く、使用感を改良したものが増えています。
夏の日常の紫外線対策は、そんな紫外線散乱剤がおすすめです。
なお、夏の日焼け止めの選び方は、「日焼け止めの使い分けと選び方は、年齢・季節・利用シーンで!」や「SPF値だけで決めてはダメ?! UVケアを完璧にする日焼け止め選びとは?」参考にしてください。
<ケミカルとノンケミカルの日焼け止めの違い>
2)夏はUVAもUVBもしっかりカットを
日焼け止めの表示で、PAやSPFという文字を見たことがある方は多いのではないでしょうか。
PAは、Protection Grade of UVAの略号で、主にUVAを防御する力の指標にあたります。
+~++++までの4段階があり、+が一番弱く、++++が一番高い防御力を表します。
SPFは、Sun Protection Factorの略であり、主にUVBを防御する力の指標をさします。
一般的にはSPF5~SPF50まであり、それ以上はSPF50+と表示されます。
SPFは、何もない状態から皮膚が赤くなってヒリヒリするまでの時間をどのくらいまで伸ばせるかの値です。
たとえばSPF50なら、約50倍まで伸ばせることを意味しています。
夏は、UVAもUVBも照射量が多いので、両方をしっかりカットすることが肝心です。
紫外線の強さと日焼け止めの使い方は、次の表を参考にしてください。
日焼け止めを使う際のSPFやPAの目安は次のとおりです。
<シーン別日焼け止めのSPFとPAの目安>
(出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「Q13.サンスクリーン剤の使い方」)
<参考記事>
*紫外線防止の基本 | 日本化粧品工業連合会
3)日焼け止めの塗り方も気をつけよう
①紫外線は適量塗る
日焼け止めを使うときのポイントはムラなく均一に塗ることです。
使用量が少ないと、充分な効果を得ることができません。
気持ち多めくらいが適量です。
顔全体なら500円玉くらいを使うことが目安となります。
ただし、日焼け止めにより適量は異なる場合がありますので、事前によく説明書を読みましょう。
塗るときは、適量を手にとって顔全体に丁寧に伸ばします。
中指や薬指を使うと、均一に伸ばしやすいです。
顔全体に塗り終わったら、シミができやすい頬骨のあたりに重ねづけを行います。
肌を傷つけないように優しい力加減で塗ることもポイントです。
耳の裏なども忘れずに塗りましょう。
もちろん手肌やデコルテなど、肌が露出している部分に塗ることも重要なポイントです。
充分な量の日焼け止めを使うことで、紫外線によるダメージを防ぐことができます。
なお、日焼け止めの使い方や塗り方、使用量についての詳しい情報は、「日焼け止めは正しい塗り方と使い方が大切!紫外線をカットするコツ」や「日焼け止めは適切な使用量を使って紫外線をブロック!」をご覧ください。
②マスク生活でも日焼け止めを
2020年から続くマスク生活。
マスクの下は、日焼け止めが不要だと思っていませんか。
一般的なマスクでは紫外線を完全にブロックすることはできません。
だから、紫外線対策のために日焼け止めを使うことが大切です。
マスク着用時の日焼け止めを選ぶ条件は、汗や水に強い、刺激が少ない、摩擦に強い、光劣化しない、適度なSPFやPAです。
<参考記事>
4)化粧下地やファンデーションでもUVカット
よりしっかりと紫外線をカットしたいときは、化粧下地やファンデーションを使いましょう。
最近では、多くの種類のUV化粧下地も登場しているので、肌状態や肌質に合わせて上手に選びましょう。
また、紫外線を跳ね返す効果のあるパウダーファンデーションの使用がおすすめです。
UVカット表記のないパウダーファンデーションでも、ある程度のUVカット効果はあります。
ファンデーションは、紫外線散乱剤を含んでいることが多いので、夏でも短時間の外出ならファンデーションだけで紫外線予防をすることもできます。
なお、こまめな塗り直しも効果的です。
メイクが崩れてきたと思ったら塗り直し、紫外線カット効果を持続させましょう。
夏場なら、3時間に1回くらいは塗り直しをすることが目安となります。
5)美白化粧品による夏の紫外線対策
紫外線によるシミがあると見た目が10歳も老けるといわれています。
美白化粧水などで美白を行う女性もたくさんいます。
エイジングケア世代の女性の中には、シミ解消やくすみの改善を期待して使っている方もいます。
しかし、美白化粧品は医薬部外品(薬用化粧品)ですが、できたしまったシミやソバカスを消すものではなく、あくまで予防美容のためのものです。
また、美白成分にはハイドロキノン、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、アルブチンなどがありますが、ハイドロキノンには刺激性もあり、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)のリスクもあります。
だから、夏の紫外線対策は、美白をメインにするのではなく、紫外線カットをメインにすることをおすすめします。
6)美白サプリメントでも夏の紫外線対策
夏の紫外線対策として美白サプリを飲む方法もあります。
飲む日傘といわれるニュートロックスサンやL-システイン、ビタミンC誘導体が入った美白サプリが人気です。
L-システインは、グルタチオンの成分の1つでアミノ酸の一種です。
肌のターンオーバーを正常化し、メラニンの排出をサポートします。
また、酸化をおさえる成分です。
しかし、美白サプリを飲めば、日焼け止めやほかの紫外線対策が不要なわけではありません。
こちらもやはりメインではなく、補助的な役割として考えましょう。
7)ファッションやサングラスによる夏の紫外線対策
夏は紫外線が強いので、日焼け止めだけに頼らないことも必要です。
UVカット効果がある衣服、帽子などのアイテムを活用することも効果的です。
つばの長い帽子は、UVカット効果が高いです。
また、UVカットのサングラスや日傘などのファッショングッズもおすすめといえます。
1日のなかでも正午頃に紫外線量が多くなりますので、紫外線の強い日中の外出をできるだけ少なくするように工夫することをおすすめします。
できるだけ日陰を歩く方法も効果的です。
紫外線の少ない場所を選んで歩くようにすると、紫外線ダメージを少なくすることができます。
UVAは窓ガラスを通過して車内にも降り注ぎますので、UVカット効果のある衣服やアームカバーなどを身につけ、車内でも紫外線を防ぎましょう。
<夏の紫外線やブルーライト・近赤外線を防ぐUVカットサングラス>
4.夏は外出後のアフターケアが必須
1)外出後はお肌を冷やして炎症を防ぐ
夏は外出後、肌がほてっているときには、冷やすケアを行なうことが大切です。
炎症を放置すると肌荒れなどの肌トラブルの原因となります。
日に焼けたら、すばやく肌を冷やして沈静化させましょう。
冷凍庫で冷やしたシートパックを使うことがおすすめです。
保冷剤も役に立ちます。
外出から帰ってきたらなるべく早くお肌を冷やしましょう。
夏場は肌がほてりやすいので、外出後の習慣にするとよいでしょう。
また、グリチルリチン酸2K(ジカリウム)やアラントイン、グリチルレチン酸ステアリルなど抗炎症作用のある成分配合の化粧水や薬用化粧品を使うことも、夏の紫外線のアフターケアとしておすすめです。
なお、冷水シャワーはあまりおすすめできません。
手軽にお肌を冷やすことができますが、お肌が弱っていた場合、水圧がダメージになってしまうリスクがあります。
タオルに包んだ保冷剤など、なるべくお肌への刺激が少ない方法でケアをすることを推奨します。
日焼けがひどい場合は、日光皮膚炎を起こしている可能性があるので、気になる時は早めに皮膚科医に相談しましょう。
2)保湿をしっかり行う
紫外線を浴びた後は、保湿ケアも重要です。
なぜなら紫外線ダメージが乾燥肌の原因になるからです。
乾燥肌は、夏でもインナードライ肌をもたらすこともあります。
また、夏は汗をかきやすい季節。
汗が蒸発する際に水分や天然保湿因子(NMF)も一緒に奪うことから、乾燥肌対策としても保湿が大切なのです。
また、エアコンで部屋が乾燥したり、室内と室外との寒暖差や強い日差しなどの影響で、夏場のお肌は乾燥しやすくなります。
乾燥肌を防ぐためにも、保湿ケアをしっかり行いましょう。
保湿ケアは、クレンジングや洗顔の後、化粧水→美容液→乳液や保湿クリームの順番でケアを行うことが基本です。
夏はサッパリした保湿化粧水を使うこともよいのですが、乾燥が気になるならその後に美容液や保湿クリームも使いましょう。
夏でも乾燥が気になるなら、高い保湿効果のあるセラミドを配合した化粧品の使用が特におすすめです。
セラミドは、水分を挟み込んでキープする性質があります。
いくつか種類がありますが、ヒト型セラミドが入っているセラミド美容液が特に効果的です。
また、乾燥肌対策には、セラミドのほかにも、ヒアルロン酸やプロテオグリカンなど、刺激性が低く保湿力の高い成分が配合されたエイジングケア化粧品の使用がおすすめです。
さらに、夏のスペシャルケアとして、フェイスマスクなどでしっかり保湿することもおすすめの方法といえます。
密着力の高いバイオセルロースのフェイスマスクを使うとよいでしょう。
なお、肌質が敏感肌や乾燥肌の人は、刺激性の低いアルコールフリーの化粧品を選ぶことが大切です。
日焼け止めを塗る前にもたっぷりと保湿ケアを行い、お肌のコンディションを整えてから塗布しましょう。
日焼け止めをムラなく塗ることができるので、効果的に紫外線対策を行なうことができます。
<夏の紫外線アフターケアのスキンケアアイテムの選び方>
*夏はどんな化粧水がオススメ?エイジングケアのための選び方と使い方
*夏の美容液のおすすめは?正しい選び方と使い方で肌老化を予防
3)エイジングケア化粧品で夏の紫外線のアフターケア
エイジングケア化粧品には、保湿成分だけではなく酸化を防ぐ機能性の高いエイジングケア化粧品成分が配合されているものがたくさんあります。
紫外線は活性酸素を増やし、お肌の酸化をもたらすので外から抗酸化作用のある成分を補うことも大切です。
抗酸化作用のあるビタミンA誘導体やビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体、ナールスゲン、フラーレン、金コロイド、レスベラトロール、エルゴチオネイン、ブドウエキス、コエンザイムQ10などを配合したエイジングケア化粧品を使って紫外線のアフターケアを行いましょう。
なかでもナールスゲンは、シミやしわを予防するHSPを増やすので、特におすすめです。
手肌をエイジングケアする場合、ハンドクリームも抗酸化作用のある成分を配合したエイジングケアハンドクリームを使うとより効果的です。
4)抗酸化を意識した食べ物で夏の紫外線のアフターケア
紫外線のアフターケアとして、意識的に摂りたい美肌のための食べ物が、抗酸化物質を含んだ食品です。
活性酸素に対抗できる抗酸化物質を摂取することで、エイジングケアに繋がります。
代表的な抗酸化物質はビタミン類です。
特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは抗酸化力が高い物質として知られています。
ビタミンAが豊富な夏が旬の野菜には、ピーマンやオクラ、トマト、インゲン、しそ、モロヘイヤなどがあります。
ビタミンCが豊富な夏が旬の野菜には、パプリカやピーマン、ズッキーニ、ゴーヤ、トマトなどがあります。
あわせて、ビタミンCが豊富なフルーツの摂取も心がけましょう。
また、大豆や落花生、アーモンドにはビタミンEが豊富です。
バランスのよい食事を摂ることが基本ですが、あわせて抗酸化力の高い食べ物を多めに摂ると、紫外線による肌ダメージの軽減につながります。
さらに、夏は疲れも出やすいのでスーパーフードを意識して摂ることも、紫外線ダメージによる肌疲労や夏老け肌の対策としておすすめです。
「紫外線対策の食べ物と飲料!日焼けや肌老化を防ぐ7つの栄養素とは?」を参考にしてください。
また、コラーゲンを毎日食べると免疫力がアップすることがわかってきました。
夏の紫外線対策にコラーゲンが豊富な魚の皮などを摂ることも、おすすめです。
「コラーゲンの敵!紫外線による光老化から肌を守るコラーゲンペプチド」も参考にしてください。
5)夜は日焼け止めやメイクをしっかり落とす
日焼け止めやメイクは、夜のスキンケアの際など、その日のうちにしっかり落としましょう。
日焼け止めやメイクがお肌に残っていると、お肌の酸化を促進してしまうリスクがあります。
夏場のお肌は強い日差しやエアコンの影響で乾燥しやすい傾向があるので、毎日のケアには刺激の少ない敏感肌向けのクレンジング料や洗顔料を選ぶことが大切です。
そんな夏のクレンジング料なら、摩擦が少ないクレンジングジェルやクレンジングクリームタイプがおすすめです。
日焼け止めなどをたっぷり使ったとしても、落とすときはお肌を傷つけないように優しい力加減で使うことがポイントです。
適量を手に取り、正しい手順でクレンジングや洗顔を行いましょう。
落ちにくいメイクは、専用のリムーバーで先に落としてから通常のクレンジングや洗顔を行なうと、少ない力加減でもきれいに落とすことができます。
5.夏は顔以外のパーツの紫外線対策も
1)デコルテや手肌の老化を防ごう
夏は、顔以外の紫外線対策も大切です。
お肌が紫外線を浴びると光老化を引き起こすリスクがあります。
つまり、夏の紫外線ダメージで、手肌のしわや手肌のしみの原因になったり、首のしわやデコルテのニキビの原因になるからです。
ボディの乾燥肌対策のためにも、衣服で隠しにくいデコルテや手肌にも日焼け止めを塗り、紫外線対策を行なうことがおすすめです。
なるべくお肌を露出する箇所を少なくするために、夏でも通気性のよいUVカット効果のある長袖の衣服の着用するとよいでしょう。
UVカット効果のある夏用のストールも便利です。
ボディクリームやハンドクリームもUVケア用のものを選ぶことをおすすめします。
酸化を防ぐビタミンC誘導体などが配合されているものも効果的です。
2)頭皮や髪の紫外線対策も大切
頭部も紫外線によるダメージを受けます。
頭皮や髪も、紫外線対策を行なうことが必要です。
UVカット効果のある帽子をかぶったり、髪や頭皮用の日焼け止めスプレーを活用しましょう。
UVカット効果のある日傘も頼もしいアイテムです。
規則正しい生活を心がけ、栄養が髪まで届きやすくすることも紫外線対策として効果があります。
充分で質の高い睡眠、バランスのよい食事、ウォーキングなどの適度な運動を心がけましょう。
3)目の紫外線対策も大切です
夏は、目の紫外線対策も重要です。
紫外線によって目がダメージを受け続けると、目の老化や白内障などの目の病気の原因になります。
UVカット効果のあるサングラスの着用が有効です。
なお、色の濃いサングラスにUVカット効果があるわけではありません。
UVカット効果があるサングラスには、「紫外線透過率」が記載されています。
たとえば、紫外線透過率1.0%以下なら、紫外線を約99%カットできるのです。
野外での活動が多い時などは、忘れずにUVカット効果のあるサングラスを着用することをおすすめします。
また、夏は有害光線として注目されているブルーライトや近赤外線のダメージも大きくなります。
ブルーライトは380~500nmの可視光線ですが、なかでも400~420nm高エネルギー可視光線(HEV)は、加齢黄斑変性症の原因として問題視されています。
最近では、この2つの光線をカットするサングラスも登場しています。
特に夏は、有害光線による目の老化防止のためにも、そんな機能のあるサングラスがおすすめです。
<ブルーライトや近赤外線を防ぐUVカットサングラス>
6.夏にオススメの日焼け止め&UV化粧下地
夏の紫外線対策にオススメの日焼け止め・UV化粧下地がナールス ヴェール。
「ナールス ヴェール」は、京都大学と大阪市立大学で共同開発されたエイジングケア化粧品成分である「ナールスゲン」を推奨濃度で配合したノンケミカルタイプの日焼け止め&UV化粧下地です。
ナールスゲンが増やすHSPには、「シミを予防するHSP(ヒートショックプロテイン)の効果とは?」や「HSP(ヒートショックプロテイン)でシワやほうれい線が予防できる!」で取り上げたとおり、しわやシミの予防効果があります。
また、保湿ケアもできるので敏感肌でも使える優しい日焼け止めです。
もちろんインナードライ肌、乾燥肌でも使える日焼け止めです。
紫外線散乱剤のみの配合ですが、SPF50+・PA++++という高いUVカット力を実現しています。
だから、夏の陽ざしでも十分にブロックする力があります。
特別長い時間外出したり、海水浴など紫外線の反射量が多い場合以外なら問題なく使えます。
さらに、独自処方により、つけているのを忘れるほど軽いテクスチャーであることも大きな特徴です。
また、保湿もできるので夏にぴったりです。
ナールス ヴェールの特徴を整理すると、次のとおりです。
- SPF50+&PA++++で夏でも日常生活や外出時の紫外線をしっかりカット
- 敏感肌の方にもオススメのノンケミカル&ノンパラベンでお肌に優しい処方
- お肌になじみやすい独自処方の肌色で白浮きしないので脂性肌やインナードライ肌でも使える
- べとべとしないノンオイリー処方でとても軽いつけ心地
- 汗や水でもメイクが崩れにくいウォータープルーフ処方
- ナールスゲン&油溶性ビタミンC誘導体(VCIP)配合でエイジングケアもできる
<全成分表示>
シクロペンタシロキサン、水、酸化亜鉛、ジメチコン、BG、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、リンゴ酸ジイソステアリル、水酸化Al、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ハイドロゲンジメチコン、ステアリン酸、イソステアリン酸、グリセリン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、ジステアルジモニウムヘクトライト、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(*)、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、セラミドNP、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、、ヒメフウロエキス、イザヨイバラエキス、マグワ根皮エキス、トコフェロール、EDTA-3Na、フェノキシエタノール、酸化チタン、酸化鉄
(*)ナールスゲン
さらに、「酸化鉄配合の日焼け止めでブルーライトはカットできる?検証結果!」でご紹介していますが、ナールス ヴェールがブルーライトをカットすることがわかりました。
このグラフが示すように、波長の短いブルーライトの場合、ほとんど透過しません。
真ん中あたりだと15%程度透過、つまり85%程度をカット、最も長い500nmなら25%程度透過、つまり75%カットしています。
これは平均で84.8%のカット率です。
完全に十分とはいえませんが、ノンケミカルで敏感肌でも使えるタイプの日焼け止めなのに、ここまでブルーライトをカットできるなら、とても良い検証結果です。
7.夏の紫外線対策におすすめのサングラス
1)夏の紫外線対策のサングラスの選び方の基本
UVカットできるサングラスは、目だけでなく、目の下のたるみ、目元のしわ、目の下の黒クマ、まぶたのたるみやしわなどを予防して目元のハリのキープに役立ちます。
「紫外線対策のサングラスの選び方!おすすめと7つのポイント」で詳しく取り上げていますが、夏の紫外線対策のサングラスで特に重視したいポイントは、3つです。
①紫外線カット力が高い
紫外線を99%以上カットするサングラスを選びましょう。
紫外線透過率1%未満と記載したものや「UV420」「UV400」と記載したものがおすすめです。
②紫外線を吸収するレンズ
UVカット機能のあるサングラスのレンズには、光線を反射してカットするタイプと吸収してカットするタイプがあります。
反射してカットするタイプでは、目の上、横、後ろから入る紫外線や有害光線を防ぐことができません。
一方、吸収してカットするタイプなら、どこから有害光線が来ても目に入るのを防ぐことができます。
だから、特に夏の紫外線対策には、吸収してカットするレンズのサングラスがおすすめです。
③ブルーライトなどの有害光線もカット
最近ではブルーライトや高エネルギー可視光線(HEV)、近赤外線もブロックできるサングラスが登場しています。
目元のしわ、目の下のたるみ、目元のしわ、目の下の黒クマの予防など、目の周りのエイジングケアに効果的です。
2)シーン別のおすすめの夏の紫外線カットのサングラス
すべて紫外線を吸収してカットするレンズ使用で、99%以上のカット率です。
①ちょっとおしゃれな薄い色がついたレンズの紫外線カットのサングラス
紫外線だけでなくブルーライトや近赤外線もカットできるおしゃれなサングラス。
薄いブラウンやブルーのレンズから選べます。
濃いレンズには抵抗があっても、薄いレンズならOKという方におすすめです。
②ウイルスのブロックもできる紫外線カットのサングラス
新型コロナウイルス感染などのウイルスから目を守ったり、夏のゴルフやマリンスポーツの際にもおすすめです。
*目からのウイルス・花粉の侵入、紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
③透明なレンズの紫外線カットサングラス
紫外線カットのサングラスの大切さはわかっていても色のあるレンズに抵抗がある方もいますね。
また、色付きレンズの紫外線カットのサングラスはオフィスでは使えませんね。
そんな方には、ブルーライトも紫外線もカットできるクリア(透明)なレンズのサングラスがおすすめ。
特に、加齢黄斑変性症の原因になる高エネルギー可視光線(HEV)を97%カットします。
*透明なクリアレンズで紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
8.まとめ
夏の紫外線対策について幅広くご紹介しました。
また、おすすめの日焼け止め・UV化粧下地をご紹介しました。
さらに、夏の目や目元の紫外線対策のためのUVカットサングラスをご紹介しました。
いかがでしたか?
暑い夏は、紫外線ダメージで肌が悲鳴を上げる季節です。
気温も高く、陽ざしも強いことが体感できるので誰もが紫外線対策を行っています。
それでも十分に行えているか?正しく行えているか?といえば不安な方もいるのではないでしょうか?
夏は、日焼け止めだけでなく、さまざまな手段で紫外線対策を行いましょう。
ぜひ、この記事「夏の紫外線対策はエイジングケアの要!UVカットで美肌キープ」を参考に、夏のエイジングケアの要である紫外線対策をしっかり行ってくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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