HEVとは、高エネルギー可視光線。400nm~420nmの帯域の紫色の光。目の老化による白内障や加齢黄斑変性の原因の1つになります。
だから、HEVをアイケアメガネでカットすることが目の老化や病気を防ぐ上でとても大切です。
今回のナールスエイジングケアアカデミー編集部ニュースでは、HEVとは何かと目を守るアイケアメガネをご紹介します。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
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読みたいところから読める目次
1.HEVって何?
「高エネルギー可視光線(HEV)は目の老化の原因!メガネでカットが大切」をお届けします。
HEVとは、High Energy Visible lightの略。
日本語では、高エネルギー可視光線といいます。
HEVは、太陽光線に含まれる400nm~420nm(ナノメートル)の帯域の紫・青色の光です。
可視光線として知られているブルーライトは波長が380~500nmで、HEVはその一部と言えます。
太陽光線に含まれる有害光線としては、ほかに紫外線や近赤外線が知られていますが、最近では、このHEVが注目されるようになってきました。
その理由は、HEVが目の網膜にある「黄斑」という部分に強いダメージを与え、目の老化を促進するからです。
目をカメラに例えると、映像をうつすフィルム部分が網膜になります。
この網膜の中心部に、視細胞という物を見る上でとても大切な細胞が集まっていて、この部分を「黄斑」や「黄斑部」と呼びます。
黄斑は、何かを見るときにピントを合わす役割をしています。
HEVは有害光線の中でも、角膜や水晶体を透過する割合が高いため網膜に届きやすく、悪影響を及ぼします。
その結果、白内障や加齢黄斑変性症の原因の1つになってしまうのです。
近年、白内障や加齢黄斑変性症は高齢化とともにその患者数が増えています。
特に、加齢黄斑変性症は、近年、患者数が急増するとともに、最悪の場合、失明に至ることから予防や治療の重要性が高まっています。
そんなことから、HEVをカットすることの重要性が高まっているのです。
<参考>
- ブルーライト研究会「ブルーライトとは」
- Aigan Style「目の老化に影響を与えるHEV光線についての豆知識&おすすめメガネ」
- I & eye「有害光線とその影響」
- Wikipedia「高エネルギー可視光線」
2.HEVが目に与える影響は?
1)目が酸化してしまう
目は酸化ストレスの影響を強く受けやすいと言われます。
有害光線が直接目にあたると、目はダメージを受けます。
特にHEVは、UVカットのサングラスなどではブロックできないため、網膜まで到達します。
そのため、目の中で活性酸素が過剰に発生して、酸化ストレスが起こります。
この酸化ストレスによって、黄斑部にあるルティンが減少し、目の細胞が老化したり、白内障や黄斑変性症といった様々な目の病気を引き起こす原因となったりします。
なお、酸化ストレスは有害光線だけでなく、お酒の飲みすぎや喫煙、食品添加物、酸化した食べ物を摂る、睡眠不足などが原因で発生すると考えられています。
2)ルティンが減る
ルティンは、目の水晶体や、特に網膜の黄斑部に多く存在している天然色素です。
カロテノイドの1種で黄色やオレンジ・赤色をしています。
このルティンは、生まれた時から体内に存在していますが、新しく作ることはできません。
また、年齢とともに減少することがわかっています。
ルティンの役割として注目されているのが、「強力な抗酸化作用」。
ルティンは、HEVやブルーライト、紫外線といった有害光線を吸収して、黄斑部をダメージから守っています。
また、目の中で発生する活性酸素を除去して、過剰に活性酸素ができないようにし、視細胞を酸化ストレスから守っています。
しかし、黄斑部がHEVなどの有害光線を過剰に浴びつづけたり、酸化ストレスを受けていると、ルティンが減少していきます。
このように加齢や酸化ストレスで目のルティンが減ると、白内障や黄斑変性症などの目の病気が起こりやすくなります。
<参考>
- 尾花明. ルテイン. あたらしい眼科 35: 719-725, 2018.
- 文春オンライン「ブルーライトって目にどのくらい悪い?に、専門医が「とにかく野菜を食べて」と答える理由」
- 坪井眼科
3.HEVから目を守るには?
1)アイケアメガネで有害光線をカット
HEVから目を守るには、紫外線対策に加えて「HEV対策」が必要です。
HEVは、波長が400nm~420nm(ナノメートル)と、紫外線の300nm~400nmよりも若干高い帯域です。
だから、これまでの紫外線カットするレンズ(UV400)では、HEVをカットすることはできなかったため、その多くが網膜まで届いていました。
そこで、HEVをカットしたいなら、最近登場した「UV420」のレンズを使っているものがオススメ。
「UV420」レンズだと、HEVはもちろん紫外線やブルーライトといった有害光線まで、目に入るのをカットできます。
HEV対策用にサングラスやアイケアメガネを選ぶ時は、「HEVカット率」が高いものを選ぶようにしましょう。
あわせて、紫外線カット率やブルーライトカット率も高い性能のものを選べば、有害光線対策をより強化できます。
アイケアメガネを選ぶ時は、レンズの色よりも、HEVなどの有害光線をどれくらいカットするかという方が重要です。
特に、ファッション性を重視して、レンズの色が濃いものをかけるときには、必ずHEVや紫外線などの有害光線をカットする機能があるものを選んでくださいね。
カット機能のない濃いレンズをかけていると、物をよく見ようとして、瞳孔が開いた状態になり、多くの有害光線を取り込むリスクにつながり、目を傷めるだけになりかねません。
2)日傘やつばの広い帽子で有害光線をカット
有害光線は目だけでなく、目の周りのお肌にもダメージを与えます。
目元の皮膚は厚さがわずか0.6mmと非常に薄いので、乾燥しやすく、紫外線などのダメージを受けやすい部分です。だから、目元のハリがなくなったり、目の下のたるみ、目元・目尻のしわ、シミ、ゴルゴライン、目の下にクマなどができやすくなります。さらに、クマのせいでお肌がくすんで見えます。
いわゆる、紫外線ダメージによる光老化が起こります。
また、目から入ってきた紫外線によって、脳がお肌にメラニン色素を作るよう命令します。これが、お肌の日焼け、シミやそばかすの原因になります。
だから外出時には、日焼け止めを塗ったり、HEVやUVカットするサングラスだけでなく、UV効果のある衣類やつばの広い帽子、日傘、アームカバーを使うなど、紫外線対策と同様の対策をすることで、目やお肌を有害光線から守りましょう。
3)太陽の光を避ける
1日のうちで日差しが強い時間帯は、朝10時からお昼過ぎの14時頃までです。
これは、日本全国どの地域でも共通しています。
気象庁が公開している、月別・時間帯別のUVインデックス(紫外線ダメージの大きさを表す指標)の図からもわかるように、この時間帯が一番紫外線量が多いので、できるなら朝早くか夕方に外出するのをオススメします。
もし、昼間に外出する場合は、紫外線対策だけ日陰や地下など、日光があたらない場所を歩くようにするなどの工夫をしてください。
自家用車を利用している人は、紫外線防止フィルムやコーティング剤を使って、車そのものの紫外線対策をしましょう。
そして車に乗る時は、アイケアメガネやサングラスをかけたり、UV効果のある洋服やアームカバーなどをつけて車内に降り注ぐ紫外線を防ぐようにしてください。
<月間UVインデックス(観測値)の時間別累年平均値>
気象庁「月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ」
お肌のエイジングケアと同じで、目もエイジングケアすることが大切です。
紫外線だけでなく、目の中でHEVが蓄積していくと活性酸素が過剰に発生し、黄斑にあるルティンが減っていくため、目の老化や眼病へとつながります。
だから、目やお肌を老化から守るためには、『目に入ってくる有害光線の量をいかに少なくするか』が大切となります。
4.おすすめのHEVカットアイケアメガネ
近年注目されているHEVをカットするアイケアメガネやサングラスは、様々なメーカーから発売されています。
一般的なレンズだと、レンズの正面からの有害光線を反射させるか、吸収してカットするかのどちらかです。
目の横や後ろから入り込んだ有害光線は、レンズの内側で反射して目の中を直撃し、ダメージを与えています。
だから、ナールスがオススメするのは、レンズからの照り返し反射も防いで、かつ吸収することで有害光線を防ぐタイプのレンズを使ったアイケアメガネです。
そんなアイケアメガネを、2020年夏から新発売!
特徴は、色のついていない「クリア(透明)」レンズを採用していること。
- 目を紫外線や可視光線から守りたい方
- 色のついたサングラスをかけるのに抵抗のある方
今、注目の有害光線「高エネルギー可視光線」から目を守りたい方
こんな方に、UV&HEVカットレンズ付き『アイケアクリアグラス』はオススメです。
このクリアグラスは、紫外線を99%以上、HEVを97%以上、ブルーライトを約28%以上カットします。
フレームは、17gと超軽量で弾性形状記憶素材のため、ストレスフリーなかけ心地を味わっていただけます。
軽量でブルーライトのカット機能も付いているので、目の長時間のPC作業やスマホを見る時に目の疲れを防ぐためにオススメですよ。
詳しいことは、下記からご覧いただけますので、少しでも気になった方はクリックを!
5.食べ物でもHEVなど有害光線対策
HEVなどの有害光線は、食べ物でもある程度予防できます。
1)HEVで減少するルティンを増やす食べもの
ルティンは自分のからだで作ることはできないので、食事から摂りましょう。
ルティンが多く含まれている食べ物はたくさんあり、緑黄色野菜に多く含まれています。
もっとも含有量が多いのが、ケール。
そのほかに、ほうれん草、赤しそ、小松菜、ちりめんキャベツ、ブロッコリー、よもぎ、パセリ、芽キャベツ、かぼちゃ、にんじん、オレンジパプリカなどです。
2)有害光線による酸化を防ぐ食べ物
HEVや紫外線、ブルーライトによる酸化を防ぐには、抗酸化作用のある食べ物や飲み物を積極的に摂りましょう。
抗酸化作用のある栄養素として代表的なのは、ビタミンC、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンE、リコピン、コーヒーに含まれるポリフェノールの1種であるクロロゲン酸などです。
また、美肌効果のある緑茶も、カテキンやビタミンCが入っておりオススメです。
抗酸化作用のある食べ物・飲み物は、有害光線により発生する活性酸素を除去する力を持っています。
紫外線などの有害光線を対策できる食べ物や飲み物について詳しく知りたい方は、「紫外線対策の食べ物と飲料!日焼けや肌老化を防ぐ7つの栄養素とは?」を、ぜひお読みください。
3)サプリメントも活用しましょう
ルティンや抗酸化作用のある食べ物、飲み物を毎日、必要量を摂り続けるのは難しい時もありますよね。
そんな時は、サプリメントを使って積極的に補いましょう。
マウスを用いた実験でも、ルティンを光刺激の後に摂取すると、黄斑部のダメージ回復が早まることがわかりました。つまり、ルティンの摂取で、加齢黄斑変性症の予防や進行を抑制することが期待されます。
また、紫外線などの有害光線で真皮の線維芽細胞がダメージを受けると、細胞の中のコラーゲンが減ったり、変性したりします。コラーゲンは美肌づくりに必要な肌ハリ成分。
目に入ってくる有害光線による肌老化の予防のサポートに、コラーゲンペプチドで補うのもよいです。
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6.編集後記
「高エネルギー可視光線(HEV)は目の老化の原因!メガネでカットが大切」をお届けしました。
目は、むき出しの臓器のため、外部からの影響をダイレクトに受けやすいと言われています。
そんな目は、人間が五感から受け取る情報の83%を占めるとされています。文字、色や形といったイメージを受け取る、とても重要な臓器なので、大切にしたいですよね。
ぜひ、HEVや紫外線、ブルーライトといった有害光線から目を守って、目の衰えをなるべく遅くするようにしましょう。このことが、目の病気にならないようにする手段の一つになると思います。
「高エネルギー可視光線(HEV)は目の老化の原因!メガネでカットが大切」がエイジングケア世代のみなさまの目の健康のお役に立てれば幸いです。
<有害光線や花粉、ウイルスから目を守る!メガネの上からでもかけられる>
<正しく使えば効果的!エイジングケア世代のための日焼け止めなら>
*UV化粧下地「ナールス ヴェール」モデル白山真希さんインタビュー
<紫外線のアフターケアに!>
*紫外線アフターケアには、
著者・編集者・校正者情報
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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