グリセリンは、吸水性が高く安全性も高いことから化粧水をはじめ、美容液や保湿クリームまでさまざまな化粧品に配合されています。
今やそれが当たり前となってしまったため、逆にそのはたらきにあまり注目されない成分となってしまいました。
この記事では、そんなグリセリンの効果や安全性を幅広くご紹介します。
目 次
1.グリセリンと化粧品のことをもっと知りたいあなたへ
グリセリンは、ほとんどの化粧水に配合される保湿成分の1つです。
もちろん、エイジングケア化粧品にもグリセリンはよく配合されます。
しかし、グリセリンについては、化粧品会社もそれほど広告したり、説明することもないため、意外にその効果、安全性や注意点は知られていません。
でも、エイジングケアやスキンケアを考える上で、知っておいた方がよいこともたくさんあります。
今回は、そんなグリセリンの役割や効果、安全性について幅広く取り上げます。また、化粧品成分としてのグリセリンの種類や注意点まで取り上げます。
「グリセリンって一体どんな成分?」
「グリセリンの効果って?」
「グリセリンってどんなグリセリンでもいいの?」
「グリセリンは安全なの?」
「グリセリンのちょっと変わった作用って?」
などを知りたい方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
きっと、今まで知らなかったグリセリンのことがおわかりいただけると思います。
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- グリセリンは無色で粘性がある保湿力のある成分で、化粧品の基本成分として汎用されています。
- グリセリンは化学的にはアルコールの一種ですが、化粧品に配合すると「アルコール」としては扱われません。
- グリセリンは毒性が低く、安全性が高いことから、化粧品以外でも食品添加物や医薬品にも利用されています。
- グリセリンの保湿力は、セラミドやヒアルロン酸などに比べると劣ります。
- グリセリンは高濃度で使えば、水と混じる際に熱を出すため、温感化粧品にもよく使われます。
2.グリセリンとその特徴は?
1)グリセリンとは?
化粧品の成分にはさまざまなものがありますが、中でもほとんどの化粧水に使われているのがグリセリンです。
もちろん、グリセリンは、保湿化粧水だけなくエイジングケア化粧水やエイジングケア化粧品でも非常によく使われる成分です。
今では、グリセリンはあまりに汎用的な成分なので、エイジングケアや美容でもあまり話題に上ることはない成分ですが、化粧品や美容以外にも日常生活の中で登場します。
そもそもグリセリンは、炭素と水素の化合物に酸素が加わった比較的シンプルな成分で、学術分野ではグリセロール(glycerol)と呼ばれます。
グリセリンは植物、海藻、動物などに広く含まれ、もちろん、人の身体にもあります。
化学的にはアルコールに分類される物質で、アルコールの特性である吸湿力を持つ無色透明の粘性のある水溶性の液体です。
しかし、化粧品成分で「アルコール」といえば、エタノールのことなので化粧品にグリセリンが入っていてもアルコール配合と言いません。
化粧品成分以外でも食品添加物(甘味料、保存料、保湿剤)として、幅広く使われています。
グリセリンは脂肪酸と結び付くと中性脂肪となります。
そのため、過度に摂取しすぎることは、健康にはよくありません。
これらのグリセリンは、ヤシ油、パーム油、大豆油と獣脂(ラードなど)を、高温・高圧で加水分解によって生成されたものがほとんどですが、プロピレンなどからも生成することが可能です。
2)グリセリンの特性・性質は?
グリセリンが化粧品や化粧水によく配合されるのは、以下のようなその使いやすい特性によるものです。
①グリセリンの融点(固体が液体になる温度)が18℃と非常に低く、液体として安定的に使える
②水になじみやすい(水溶性)
③吸湿性(保湿の効果)がある
④ヒアルロン酸やコラーゲンと組み合わせると保湿効果が高まり、伸びや滑りがよくなる
⑤水に混ざると発熱する性質がある(溶解熱を出す)
このようなグリセリンの性質を、乾燥肌対策に活用するため、多くの化粧品に配合されるようになったのです。
しかし、少し驚かれたのは「水に混ざると発熱する性質がある」ではないでしょうか?
驚かしてしまうようですが、グリセリンはこの性質のため、日本では消防法により危険物第4類(引火性液体)の第3石油類に指定されているのです。
3.グリセリンの化粧品や医薬品としての役割
グリセリンは化粧品だけではなく医薬品としても使われていますが、その役割を詳しくみていきましょう。
1)グリセリンの化粧品成分としての役割
①化粧品や化粧水の基本成分としてのグリセリン
グリセリンは、その吸水性の高さから化粧品の基本成分として汎用されています。
これは、水分を吸着することで保湿するはたらきです。
だから、グリセリンは保湿を目的として、とくに化粧水にはよく使われますし、それはエイジングケア化粧水であっても同じです。
グリセリンの保湿は、その吸水性にあって、天然保湿因子(NMF)などと同じ特性によって保湿効果をもたらします。
アミノ酸や尿素は天然保湿因子の成分なので、これらの保湿のパターンもグリセリンと同じです。
しかし、水分を挟み込んで保湿するセラミドや水分を抱え込んで保湿するプロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどよりも保湿力は劣ります。
ですから、グリセリンだけの化粧品はほとんどなく、基本成分として使って、他のさまざまな保湿成分も同時に配合します。
そのため、化粧品会社があえてグリセリンのことを詳しく説明するケースは少ないのです。
また、グリセリンは刺激性も少ないため敏感肌やインナードライ肌の方であってもほとんど問題のない成分です。
もちろん、グリセリンは、乾燥肌、普通肌、脂性肌、混合肌にも使えますから、肌質を選ばない保湿成分なのです。
②温感化粧品の成分としてのグリセリン
グリセリンが、水に混ざると発熱する性質があることをお伝えしましたが、この効果を利用してつくられる化粧品が温感化粧品です。
温感化粧品の多くは、グリセリンのこの効果を利用したものが多く、配合濃度が高いのです。
ですから、温感化粧品の全成分表示のトップは、水ではなく「グリセリン」である場合が多いのです。
一部の美容液などでも、水を殆ど配合せずグリセリンを高濃度で配合したものがあります。
また、最近、流行のクレンジング料の1つに「ホットクレンジング」がありますが、これもグリセリンの発熱作用を利用したものです。
こうした温感化粧品は、一度にたくさんつけると熱くなりすぎることもあるので、使い方には気を付ける必要があります。
グリセリンは化粧品成分として安全性の高い成分ですが、高濃度だと刺激を感じる場合もあるので、温感化粧品や高濃度のグリセリン化粧品を使う場合は、その点も注意しましょう。
③手作り化粧水に使われるグリセリン
グリセリン配合の化粧水は、自分でもつくることができます。
なぜなら、グリセリンは、薬局やドラッグストアなどで、簡単に購入することができるからです。
グリセリンの値段もお手頃で、安いものなら500mLで1,000円以下で買うことができます。
だから、グリセリンは手作り化粧品の成分としてもよく使われるのです。
手作り化粧水をつくる場合は、材料としては精製水とグリセリンがあればよいだけです。
後は、化粧水を入れる容器とグリセリンを計量する小さじがあればよいのでとても簡単で原価もとても安く済みます。
配合濃度は、グリセリン1に対して精製水9、あるいはグリセリン0.5に対して精製水9.5が一般的です。
これで10%、5%の濃度の手作りのグリセリン化粧水が出来上がるのです。
■グリセリン化粧水をつくる際の注意点
- 手や容器は清潔に保つ必要があります。事前に、手や容器は必ず洗い、消毒する。
- 一度に大量にグリセリン化粧水をつくらずに、少量をつくって早めに使い切るようにしましょう。
- 多くても50mLくらいまでにして、1週間を目処で使い切る。
- 余っているグリセリンは容器をしっかり密閉する。
- グリセリンは菌が繁殖しやすいので、保管は冷蔵庫など温度が低い所に置きましょう。また、子どもに触れさせないように注意する
- 高濃度のグリセリン化粧水をつくるのは避ける
手作りグリセリン化粧品は、意外に手間がかかりますが、楽しみながら手作り化粧水をつくってみてはいかがでしょうか?
一方、面倒なら、化粧水を購入する方が無難です。
なぜなら、品質管理のために防腐剤などが含まれているので、腐敗する心配がないからです。
2)食品添加物としてのグリセリン
植物や動物などの天然由来のグリセリンは、食品添加物に指定され、広く食品添加物として利用されます。
具体的には、
- 乾燥食品やお菓子類の水分を保つ「保湿剤」
- チューイン・ガムの粘度、柔らかさを保つ「軟化剤」
- 着色料、香料などの溶媒
- 冷菓の結晶化防止や冷凍食品の「氷点降下剤」
などです。
また、グリセリンは、ショ糖の半分程度の甘味があることから「甘味料」としても使われています。
さらには、静菌性を持ち合わせるので、日持ちを向上する目的でも使われることがあります。
このように食べ物に幅広く利用されるのは、グリセリンの毒性がとても低く、安全性が高いからです。
3)医薬品として利用されるグリセリン
①浣腸としてのグリセリン
グリセリンは、医薬品として浣腸に30%~50%の濃度で利用されます。
それは、グリセリンは安全に大腸を刺激し、蠕動運動を促進させるはたらきがあるからです。
また、その浸透圧の高さと吸水性によって、便に溶け込み、便を柔らかくするので、便の滑りをよくして、排泄を助けるのです。
つまり、グリセリンは便秘にも使えるのです。
その他では、グリセリンは目薬や貼付薬としても使われます。
②グリセリンは心臓の薬?
グリセリンと言えば、「ニトログリセリン」という言葉を思い出す方もいるのではないでしょうか?
実は、ニトログリセリンは、グリセリンと硝酸を反応させてエステル化させてつくった成分です。
エステル化とは、アルコールの1種であるグリセリンが、硝酸と反応する際に水分子を失うことです。
ニトログリセリン=グリセリン+硝酸―水
このニトログリセリンは、医薬品として心臓の病気(狭心症)の治療薬として使われたり、爆薬の原料としても使われます。
4.グリセリンの種類
グリセリンの種類は、用途から考えると主に3種類、その生成方法から考えると2種類に分かれます。
1)用途から見るグリセリンの種類
①日本薬局方グリセリン
グリセリンの純度は80%台で、主に化粧品などで使用されます。
②食品添加物グリセリン
グリセリンの純度は80%~90%台で、食品添加物として使用されます。
③医薬品用グリセリン
グリセリンの純度は95%以上で、医療用として使用されます。
この純度のグリセリンが化粧品にも使われることがありますが、メリットとしては品質が高く安全性が高いことです。
デメリットは、このレベルのグリセリンは比較的高価なので、化粧品の価格が高くなりがちなことです。
2)生成方法から見たグリセリンの種類
グリセリンは大きく分けて「合成グリセリン」と「天然由来のグリセリン」があります。
①合成グリセリン
合成グリセリンは、医薬品用のグリセリンで石油由来のものです。
合成グリセリンは、天然グリセリンよりも純度が高く、不純物が少ないことが特徴です。
医療では、不純物は避けることが大切なので、こちらが使われます。
「石油」のイメージはよくありませんが、毒性はなく、安全性に問題はありません。
②天然由来のグリセリン
ヤシの実などの植物性由来のグリセリンです。
化粧品では、一般的に天然由来のグリセリンが使われます。
天然由来は、「天然」ではなく、精製されて不純物が取り除かれますが、全くなくなるわけではありません。
しかしながら、安全性や毒性で問題になることはありません。
コスト的には合成よりもこちらの方が安く済みます。
なお、天然由来のグリセリンでも精製によって98%以上の純度にグリセリンを生成することが可能で、これは高濃度グリセリン、または濃グリセリンと呼ばれます。
高濃度グリセリンの価格は、高くなる傾向にあります。
いずれのグリセリンも希釈して使いますので、化粧品の場合は、過度に天然由来か合成などの生成方法のこだわる必要はありません。
化粧品メーカーは、コスト重視の場合は天然由来のグリセリンを使い、純度重視の場合は合成グリセリンを使う傾向にあります。
だから、高額なエイジングケア化粧品には精製度の高いグリセリンが使われることが多く、プチプラ化粧品では精製度の高いグリセリンが使われることはあまりありません。
5.高純度グリセリン配合のオススメのエイジングケア化粧水
1)ナールスピュアとは?
ナールスピュアは、「自ら潤い弾む素肌」を目指して開発したエイジングケア化粧水です。
ピュアの名前のとおり、よいエイジングケア化粧品成分を厳選して、毛穴などのお肌の悩みやほうれい線などのお肌の老化を予防することを目的としています。
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2)ナールスピュアのグリセリンは?
ナールスピュアで最も配合量が多い成分は水ですが、その次はグリセリンです。
ちなみに、ナールスピュアは、純度の高い合成グリセリンを使用しています。
なぜなら、ナールスピュアは、ナールスゲン、ビタミンC誘導体(水溶性ビタミンC誘導体、両親媒性ビタミンC誘導体APPS)、ビタミンE誘導体、プロテオグリカンが主力成分ですが、グリセリンを含めて合計でたったの12成分からできているエイジングケアローションなのです。
そのため、1つひとつの成分を厳選した結果、純度の高い合成グリセリンを使うことで、全体的な品質を高められると判断したからです。
6.まとめ
グリセリンについて幅広くご紹介しました。
グリセリンは、化粧品以外でも食品添加物や医薬品などにも利用される私たちの生活にとって欠かせない成分の1つです。
しかし、その有用性はさほど知られていませんし、化粧品においては、グリセリンは基本成分となっているため、深く説明されることもありません。
化粧品成分としてのグリセリンは、安全で毒性が少なく無色であること、他の成分と一緒に使ってテクスチャーを調整することが簡単であること、水分を吸着して保湿力を発揮することなどから、多くに化粧品で使用されています。
エイジングケア化粧水であるナールスピュアにも純度の高いグリセリンを配合しています。
今回の記事で、グリセリンもエイジングケアの一助になる成分であることを知っていただければ幸いです。
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