紫外線治療とは?アトピー性皮膚炎など皮膚の病気に有効な光線療法

紫外線治療を受けるエイジングケア世代の女性

紫外線治療は光線療法とも呼ばれます。

尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎、尋常性白斑、円形脱毛症、痒疹などの皮膚の病気が、塗り薬だけでは改善しない場合に用いられる治療法です。

この記事では、紫外線治療とは何か、その種類や方法、副作用などを幅広くご紹介します。

紫外線療法の記事の目次

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1.紫外線は皮膚病の治療に使われている!

皮膚炎の治療に使われる紫外線のイメージ

「紫外線治療とは?アトピー性皮膚炎など皮膚の病気に有効な光線療法」をお届けします。

紫外線は、日焼け(日光皮膚炎)シミ・ソバカス光老化による顔のたるみほうれい線の原因

そのため、紫外線対策ばかりが注目されています。

そんな美肌の敵である紫外線は、アトピー性皮膚炎など皮膚の病気の治療に使われているのです。

紫外線を照射して皮膚病を治すことは、紫外線治療または光線療法とも呼ばれます。

この記事では、紫外線治療とは何か、その種類や方法、副作用などを幅広くご紹介します。

「紫外線治療ってどんな治療法なの?教えて!」

「紫外線はどんな皮膚の病気に使うの?」

「紫外線治療の種類は?いくつかあるの?」

「紫外線治療の方法は?どんな機器を使うの?」

「紫外線治療は安全なの?副作用はあるの?」

などに興味がある方は、続きをチェックしてみてくださいね。

また、紫外線についての理解を深めることは、からだの健康やアンチエイジングとエイジングケアにも役立ちます。

そのためにもチェックしていただければ幸いです。

<この記事の大切なポイント>
  • 紫外線治療は、免疫抑制力を活用した治療法です。ステロイド外用薬などの塗り薬だけでは改善しない尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎の治療に活用されます。
  • 紫外線治療は、光源ランプを用いて患部に直接紫外線を照射して治療します。照射回数や紫外線量は、病気の種類や重症度、個人によって異なります。
  • 紫外線治療の副作用として、日焼け、皮膚の赤み、色素沈着などがあります。また、長期的なリスクとして、慢性紫外線皮膚変性や皮膚がんなどがあります。
  • 紫外線治療には、PUVA(プーバ)療法、ナローバンドUVB療法、エキシマライトによる紫外線治療の3つがあります。それぞれ特徴があります。
  • 紫外線療法を受ける場合は、皮膚科医など専門家と十分に相談しましょう。また、治療中も適切なスキンケアを行いましょう。

2.紫外線治療とは?

紫外線治療について解説する女性

1)紫外線治療は免疫抑制力を活用した治療法

紫外線治療とは、紫外線の持つ免疫を抑える力を利用して、皮膚の病気を治すための医療の1つです。

乾癬やアトピー性皮膚炎などは、過剰な免疫反応を起こした場合、ステロイド外用薬などの塗り薬だけでは改善しないことがあります。

また、症状がひどくなったり、患部の面積が広くなる場合があります。

そんなときに、中波長紫外線(UVB)と長波長紫外線(UVA)によって、過剰な免疫反応を起こす細胞の増殖を抑え、皮膚病を治すのが紫外線治療です。

つまり、紫外線のデメリットである免疫を低下させるはたらきを上手に活用する治療法なのです。

2)どんな皮膚の病気に使うの?

紫外線治療は、保険適応できる病気として尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑(しろなまず)、掌蹠膿疱症、皮膚悪性リンパ腫があります。

保険適応はできませんが、円形脱毛症、痒疹の治療にも使われます。

紫外線治療は、特に尋常性乾癬にはとても有用な治療法です。

この病気は、表皮乾燥肌(ドライスキン)となって皮膚が赤く腫れ、ひび割れが起こります。

また、角質がはがれ落ち、ときにはかゆみをともなったり、ひどくなると出血することも。

そんな尋常性乾癬の症状を改善するために紫外線療法は役立っているのです。

3)紫外線療法の進め方

紫外線を選択して取り出せる光源ランプを用い、患部に直接紫外線を照射して治療します。

照射回数や紫外線量は、病気の種類や重症度によって違います。

また、人によっても反応が異なります。

そのため、最初に問診を行った上で、治療を始める前に、背中に紫外線をあててその反応を測定してから、治療に使う最初の紫外線量を決めます。

その後、少しずつ紫外線量を増やしていき、治療効果の高くなる安全な照射量を当てるよう調整していきます。

また、一般的には、入院治療なら週4〜5回、外来治療ならは週2〜3回(1回5〜7分)で、いずれの場合も、20回1クールが基本です。

4)紫外線治療のリスクや副作用は?

紫外線治療のリスクのイメージ

紫外線治療を行った際に、日焼け、皮膚の赤み、色素沈着などの副作用が起こることがあります。

また、長期的なリスクとして、慢性紫外線皮膚変性や皮膚がんなどがあります。

そんな長期的なリスクを避けるために、総照射量の上限を決めたり、より安全な治療法が選ばれます。

5)紫外線治療にかかる費用は?

紫外線治療にかかる費用は、保険適応の場合、初診・再診かによって異なります。

治療薬の費用を別として、診察料・処方箋料の合計は、3割負担の場合では次のとおりです。

初診の方:2,110円

再診の方:1,250円~2,220円


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3.紫外線治療の種類

紫外線治療を受ける女性

紫外線治療には、使用する薬剤や機器によって大きく3つの種類があります。

PUVA(プーバ)療法、ナローバンドUVB療法、エキシマライトによる紫外線治療です。

それぞれの特徴をご紹介します。

1)PUVA療法

長波長の紫外線UVA(320~380nm)を用いる紫外線療法です。

光に対する感受性を高める薬剤(ソラレン)を飲んだり、塗ったりしてから照射します。

従来から、乾癬治療のひとつとして確立されていた紫外線療法です。

2)ナローバンドUVB療法

UVB療法とは、中波長紫外線UVB(290-320nm)を皮膚にあてる治療法です。

しかし、治療に必要な波長はもっと狭い(304-313nm)領域であることがわかりました。

また、日焼けを起こしたり、皮膚がんを誘発するなどの有害な波長は280-300nmであることもわかりました。

そこで、UVBのうち、311nmの波長を選択してあてることで、副作用を少なくして、かつ効果的に治療が行える方法として登場したのが、ナローバンドUVB療法です。

ナローバンドUVB療法は、薬をつけたり、飲んだりする手間がなく、簡便で、照射時間が短いというメリットもあります。

また、一度に全身を照射できるものから、部分的に照射できるものまでさまざまです。

効果もPUVA療法に劣らないことから、急速に普及しました。

いまでは、紫外線治療の主流となっています。

3)エキシマライトによる紫外線治療

ナローバンドUVBが普及すると、より副作用の少ない治療が求められるようになってきました。

つまり、健康な皮膚には、紫外線を当てずに、患部に絞って照射できる治療法が期待されるようになったのです。

それを実現したのが、エキシマライトです。

エキシマライトは、ナローバンドUVBに比べ、輝度(光強度)が高く、照射時間が短いのがメリットです。

308nmエキシマライトVTRAC(ヴィトラック)という名称の機器などがあります。

いずれの紫外線療法も皮膚科医などと十分に相談して、治療を受けるかどうかを検討してください。

なお、最近では小型紫外線治療器(ナローバンドUVB治療器)の在宅光線療法への適応に関する臨床研究も始まっています。


4.紫外線治療を受けている間のスキンケア

紫外線療法時のスキンケア化粧品の例

紫外線治療ほか皮膚の病気の治療を受けている間は、主治医の指示にしたがって、日常生活やスキンケアにも注意を払いましょう。

紫外線療法を受けた日や翌日は、紫外線に当たらないようにすることが基本です。

また、患部以外は日焼け止めを使って紫外線対策を行うことが必要な場合もあります。

さらに、必要に応じて、白色ワセリンなどの保湿剤も使用します。

ご自分で行うスキンケアは、清潔を保つとともにしっかり保湿ケアを行いましょう。

洗体はしっとりタイプの洗浄剤を使って、擦りすぎないように泡で優しく洗うことが大切です。

お風呂は乾燥肌や敏感肌と同じように考えましょう。

42℃以上の熱いお風呂や15分以上の長い入浴は控えましょう。


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5.まとめ

皮膚の病気に有効な紫外線治療の記事のまとめ

紫外線治療とは何か、その種類や方法、副作用などを幅広くご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

悪者扱いされることの多い紫外線も、その特性を利用して尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎などの完治が難しい皮膚病の治療に使われるのです。

今回はエイジングケアのお話ではありませんでしたが、紫外線の有用性の理解にはお役に立てたのではないでしょうか?

この記事「紫外線治療とは?アトピー性皮膚炎など皮膚の病気に有効な光線療法」が、紫外線を理解する上でお役に立てば幸いです。

(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。流通関係を中心にマーケティングプランやPB商品の開発等を担当。1990年よりフリーとなり、飲食関連のコーディネート、企業広報誌や医療・健康関連情報誌のライティングやコスメ関係のブログ記事発信など、仕事の領域を広げつつ現在に至る。

ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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