お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分

保湿や潤いをイメージする水の写真

スキンケアやエイジングケアと言えば、大切なのは保湿。

あなたは、「保湿」という言葉をきっと何万回も聞いたことがあるのではないでしょうか?

誰もが知っている保湿ですが、実は意外に正しく理解されていないことが多いのです。

そこで、この記事ではしっかりと保湿についてご紹介します。

正しい保湿で潤いのある美肌を、ぜひ手に入れてくださいね。

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目  次

1.正しい保湿を理解して健やかな素肌でいたいあなたへ

健やかな素肌、美しい素肌のいちばんの条件は「うるおい」。

つまり、十分に保湿されたお肌であることです。

このことは、エイジングケア世代の女性ならだれもがご存知ですね。

エイジングケアでもっとも大切なのが保湿なのです。

なので、十分に保湿されたお肌を目指して、さまざまなスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品を使っている方も多いでしょう。

また、エイジングケア保湿成分が配合された化粧水や美容液、保湿クリームを使っている方も多いと思います。

しかし、あなたは、十分に保湿されたお肌を手に入れることができていますか?

答が「Yes」なら、保湿について十分に理解されていて、正しい保湿、乾燥対策を実践されているのだと思います。

答えが「No」なら、あらためてスキンケアの基本である保湿を理解するために、この記事をしっかりと読んでいただきたいと思います。

なぜなら、保湿がうまくいっていないのは、保湿が本当は何を意味するのか、本当に保湿のために必要なことは何なのかをご存知ないだけだからです。

お肌の保湿についての正しい知識を持って、正しくスキンケアを実践すれば、必ず潤いのある、健やかで美しい素肌が手に入ります。

だからこそ、保湿成分が配合されたスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品を使用するその前に、保湿はお肌が本来持っている機能であることをご理解いただきたいのです。

そして、目指すべきは、瞬間的、短期的な「保湿」ではなく、「保湿力のある素肌」、つまり、自ら潤う力のある健やかな素肌なのです。

お肌の保湿のメカニズムや保湿成分のことを知ることで、エイジングケア世代のお肌の保湿にとって何が大切なのかが明らかになります。

乾燥やトラブルのない健やかで美しいお肌を目指すために、是非、この記事をご参考いただければ幸いです。

なお、エイジングケア世代向けの保湿力を維持するスキンケア化粧品を先にチェックしたいなら、「じっくり保湿をサポートするエイジングケア化粧品ナールス」をご覧ください。

<この記事でお伝えしたい大切なこと>
  • 十分に保湿された健やかで美しいお肌は、全身の健康状態の影響も大きく、スキンケアやエイジングケアだけで考えると失敗します。
    だから、保湿力の高いお肌を維持するには、正しい日常生活の習慣とスキンケアの両面から考えることが大切です。
  • お肌の保湿を担っているのは、角質層(角層)です。
  • 角質層で、お肌の保湿を担っているのは「皮脂膜」、「NMF(天然保湿因子)」、「角質細胞間脂質」の3つです。これを「保湿の3大因子」と呼びます。
  • 洗顔のしすぎ、化粧品のつけすぎなど「やりすぎスキンケア」は、保湿の3大因子に悪影響を与え、保湿機能を損なう原因のひとつになってしまいます。
  • 年齢を重ねるとお肌の保湿力は下がるので、それに応じて保湿力の高い成分によるスキンケアを行うことがエイジングケアの基本です。
  • 自らの保湿力を補うのがエイジングケア化粧品ですので、しっかりとよい製品を選びましょう。

2.そもそも保湿されたお肌とは?

保湿されたお肌について考える女性

1)保湿についてあらためて考える

保湿について、質問します。

保湿されたお肌とはどんなお肌でしょうか?

十分に保湿されたお肌とは、

「適切な量の水分が、保湿成分によってお肌の中につなぎ止められ、さらに油分によって水分の蒸発を防ぎ、お肌にしっかりと保持されている状態」のことです。

お肌が理想的な状態であれば、保湿成分や油分は化粧品で補う必要はなく、自分自身が持っている成分で十分です。

この状態は、年齢や肌質、お肌の状態と全身の健康状態の影響が大きく、スキンケアやエイジングケアだけでできることは限られているのです。

年齢を重ねるとお肌は保湿力を失いますし、また、皮膚の病気ではなくても、熱が出るとお肌が乾燥してしまったりします。

つまり、お肌も身体の一部であって、身体が健康でないと、たっぷりと保湿された健やかなお肌を手に入れることはできないのです。

そして、いつでもこうした状態を維持できる素肌を、「保湿力が高い素肌」と呼びます。

保湿力の高い素肌のためには、まずは、バランスのよい食事や飲み物良質で十分な睡眠で身体の健康を維持することが第一です。

なぜなら、成人の身体の60%が水で、お肌の水分も食べ物や飲み物が大きな影響を与え、それをどう生かすかは、睡眠や運動などの日常生活が大きく関わっているからです。

バランスのよい生活習慣と年齢に応じた正しいスキンケアやエイジングケアをしていれば、基本的には、保湿されたお肌を手に入れることはそれほど難しくないのです。

保湿で健やかに潤っている素肌

一方、バランスの悪い食生活や睡眠不足が続くと、保湿されたお肌から遠ざかるリスクが高まります。

そんな生活が続くと、保湿力が低下してしまい、それが定常化した状態になってしまいます。

それが、乾燥肌であり、ひどくなればバリア機能はさらに低下し、インナードライ肌や敏感肌につながります。

他にもくすみほうれい線毛穴の黒ずみなどさまざまな肌悩みがでてきます。

こうなった状態をスキンケアだけで解決しようとしても、うまくいかないのです。

だからこそ、正しい生活習慣とスキンケアで、乾燥肌になりにくいお肌、つまり、保湿力の高いお肌を育てることが大切なのです。

2)保湿力の高い素肌のための3つのポイント

ここまで、『保湿とは、保湿されたお肌とは』について、その基本的な考え方を紹介しました。

では、保湿力の高い素肌のために大切な3つのポイントをお伝えします。

①「保湿されたお肌」とは、「状態」のことですが、その「状態」を支えるのは、「能力」、つまり、お肌の保湿力なのです。

②「保湿力」は、身体全体の健康状態によるところが大きく、乾燥やバリア機能などのスキンケアだけでは解決することはできないのです。

③「保湿」とは、一般的に、「スキンケア製品で保湿成分を補う」ことを指しますが、それは保湿の一部分にすぎないのです。

スキンケア化粧品による保湿はとても大切ですが、それだけに頼ることでかえって保湿されたお肌から遠ざかるリスクがあります。

だから、保湿については、スキンケアを超えて広く考えましょう。

ここまでは、保湿について具体的なお話をする前の基本的な考え方を紹介しました。

もし、既に乾燥肌やインナードライ肌、敏感肌のお悩みがある方はコチラをご覧ください。

乾燥肌の原因の11の要素とは?~エイジングケアの視点から~

乾燥肌の予防や改善対策は、正しいエイジングケアが大切!

インナードライ肌の改善のためには?〜エイジングケアの視点から〜

敏感肌の改善のために!症状・原因と10のエイジングケア対策


3.お肌の保湿のメカニズムの核となる角質層(角層)

保湿を理解するための皮膚構造のイラスト

1)お肌の内部の保湿を支える角質層

今、お示した大切な3つのポイントを踏まえ、お肌の保湿について、皮膚の構造や役割の観点から具体的に考えていきましょう。

まず、お肌の保湿を直接担っているのは、表皮の最表面の「角質層」です。

この角質層はわずか約 0.02 mmの厚さで、食品用のラップと同じ程度の厚さしかありません。

この角質層の中で、ブロックが積まれたように角質細胞が10 ~20 層積み重なっています。

その間を、角質細胞間脂質が埋めています。

そして、外部からのさまざまな物質の侵入を防ぎ、同時に内部の水分の蒸発を防ぐという保湿の中心的な役割をこの角質層が担っているのです。

これが、お肌のバリア機能によるお肌の内側からの保湿です。

例えば、お風呂に入った時に、水が必要以上にお肌の中に入っていかないのは、角質層には外部からの異物の侵入をはばむバリア機能が備わっているからです。

つまり、お肌の角質層は、水であっても必要以上にお肌には入ってこないように、しっかりと制御しているのです。

このことからもおわかりいただけると思いますが、保湿の本質は「外から水を補う」ことではなく、「お肌の内部にある水分を保持する」ことにあるのです。

2)外部の刺激からお肌を守る角質層のはたらき

外気の乾燥や紫外線ダメージなどがあった場合は、角質がそのダメージを受け止めて、メラニンを出すことなどで防御します。

これは、外部刺激に対するお肌の防衛本能で、保湿つまり、「お肌の内部にある水分を保持する」ためのはたらきなのです。

しかし、ダメージが大きい場合は、お肌が乾燥傾向になったりすることもあります。

ダメージが短期的で、全身の健康状態がよければ、やがてお肌は回復しますが、できれば早いタイミングでケアする方が角質の負担は少なくなります。

また、ダメージが長期に及んだり大きければ、シミしわなどのエイジングサインをもたらす原因になってしまうのです。

スキンケア化粧品は、角質を守ったり、角質のはたらきをサポートすることが中心的な役割ですが、スキンケア化粧品による保湿の意味はここにあるのです。

先程、保湿の本質は、身体全体の健康状態にあると説明しましたが、それは長期的な観点で考えることです。

お肌に乾燥をもたらすような外部刺激があったり、エイジングなどで乾燥肌になりやすくなれば、即座にスキンケアも大切になってくるのです。

なお、角層を含む表皮の構造や役割について詳しくは、「表皮の角質層の構造・はたらきと角質ケアの方法・対策は?」や「表皮の構造と役割を知って正しい保湿とスキンケアを知ろう!」をご覧ください。


4.角質層にある保湿の3大要素とさらに大切なものは?

保湿の要素さらに大切なものに驚く女性

1)保湿のメカニズムを理解しよう

今、角質層がお肌の保湿を担う大切な部分であることを説明しました。

では、角質層における保湿、つまりお肌の潤いの要素は何でしょうか?

まずは、お肌の角質層の中に適度な水分がある状態、つまり、水分そのものがお肌には必要です。

角質層は、約80%が硬いケラチンというたんぱく質でできていますが、お肌を触ってみて、柔らかく感じるのは、角層に約20%~30%の水分があるからです。

この20%~30%程度の水分が含まれている状態が、なめらかで潤いのある「保湿」されたお肌の証です。

その場合は、お肌のキメ(肌理)も整い、透明感のあるお肌である可能性が高いのです。

そんなお肌には、ハリツヤもあります。

さて、保湿された状態、つまり水分を保持し続けるために必要な成分が、次に説明する「皮脂膜」、「NMF(天然保湿因子)」、「角質細胞間脂質」です。

これらは、「保湿の3大要素」と呼ばれているほど、保湿にとって大切なはたらきがあるのです。

皮脂膜のお肌の保湿への影響度 2~3%

NMF(天然保湿因子)のお肌の保湿への影響度 17~18%

角質細胞間脂質のお肌の保湿への影響度 80%

この3つの成分が、お互いに助け合ってバランスよくはたらくことで、角層内の水分が一定の状態に保たれ、保湿されるのです。

お肌の保湿への影響度から、角質細胞間脂質の割合が高いことがわかりますが、NMFや皮脂膜もそれぞれに保湿の大切な役割を担っていますので、「保湿にかかわる割合が低い=大切ではない」ということではありません。

さらに、お肌の表面にいる表皮常在菌もお肌のバリア機能を維持するためにはたらいています。

表皮常在菌の代表格である表皮ブドウ球菌は、空気を好み、お肌の表面に付着しています。

そして、皮脂を餌にして生息し、皮膚を弱酸性に保つことで、雑菌などの侵入を防ぎバリア機能の維持をサポートするのです。

また、表皮ブドウ球菌が分解する成分が皮脂やと混じりあってNMF(天然保湿因子)やグリセリン、脂肪酸をつくり出します。

このように表皮常在菌も、保湿を側面からサポートしているのです。

なお、表皮常在菌に関する詳しい情報は、「表皮常在菌のはたらきを知って、一歩進んだエイジングケア!」をご覧ください。

このように、「水分」、「皮脂」、「NMF」、「角質細胞間脂質」、「表皮常在菌」の5つが表皮の角層で協力しあいながら、それぞれの役割を果たすことで保湿を担っているのです。

また、保湿を担う「皮脂膜」、「NMF」、「角質細胞間脂質」の関係についての詳しい情報は、「30代から不足しがち!?エイジングケアに必要な3つの要素とは?」をご覧ください。

ここで、保湿を担う「皮脂膜」、「NMF」、「角質細胞間脂質」について、簡単にご説明します。

2)皮脂膜とは

保湿の3大因子の1つであるNMFの図

皮脂膜とは、汗と皮脂腺から分泌される皮脂が混ざり合ってできる膜のことで、「天然の保湿クリーム」とも言われています。

この天然の油膜が、お肌の表面を覆うことで、水分の蒸発を防ぐのです。

油膜の滑りによって、摩擦抵抗が減るために、お肌表面の「なめらかさ」がもたらされます。

それは、皮脂の中にあるスクワレンなどのはたらきによるものです。

また、皮脂膜が表皮常在菌によって分解されてできる脂肪酸によって、弱酸性を保ち、有害な雑菌や細菌の繁殖を防いでくれる効果もあります。

ところで、皮脂膜の原料である皮脂の量なのですが、多すぎても少なすぎてもダメで、適度な量であることが大切です。

皮脂の分泌が少ないと、水分の蒸発が多くなり、バリア機能が弱まります。

そのため、乾燥しやすいお肌になってしまいます。

逆に、皮脂の分泌が多すぎると、お肌が脂っぽくベタついたり、炎症を招いて、ニキビができるリスクも高くなってしまいます。

皮脂膜や皮脂についての詳しい情報は、「皮脂膜は、お肌の天然の保湿クリーム!エイジングケアの鍵!」や「皮脂を抑えるエイジングケアは、過剰でも不足でもダメ」「皮脂腺のはたらきとしくみを知って女子力アップのスキンケア」をご覧ください。

3)NMF(天然保湿因子)とは?

「NMF」は、Natural Moisturizing Factor(ナチュラル モイスチャライジング ファクター)の英語のスペルの頭文字を取って、NMF(エヌ・エム・エフ)と略されます。

また、日本語では「天然保湿因子」と呼ばれることもあります。

NMFは、ケラチノサイト(角化細胞)が角化する過程でたんぱく質からつくり出される成分です。

全体の51%がアミノ酸とアミノ酸類で構成されています。

また、尿素も7%含まれています。

NMFには、水分を吸着する特性があり、しなやかで弾力性のある角質層をつくる役割を担っています。

NMF(天然保湿因子)で潤った表皮

このように、NMFも保湿にとって大切な成分なのです。

NMFについての詳しい情報は、「NMF(天然保湿因子)は、保湿に大切!表皮の角質にある成分」をご覧ください。

4)角質細胞間脂質とは?

最後に、保湿の要ともいえる角質細胞間脂質について。

角質細胞間脂質は、角質層にある角質細胞と角質細胞の間を埋める脂質です。

角質の中の角質細胞と細胞間脂質の構造は「レンガ」と「セメント」の関係に似ています。

レンガを積み上げる時、レンガとレンガを結びつけてしっかり固定するのはセメントですが、お肌の角質層では、角質細胞がレンガで、細胞間脂質がセメントの役割を担うのです。

つまり、角質細胞同士を細胞間脂質が結びつけることで、角層内の水分蒸発を抑え、外部からの異物の侵入を防いでいるのです。

角質細胞間脂質は、ケラチノサイト(角化細胞)が角化する過程でつくられる脂質です。

全体の約50%がセラミドで構成されていて、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルなど複数の脂質で組成されています。

角質細胞間脂質はマッチ棒のような形で、頭の部分が水分を抱え込む親水基(しんすいき)、棒の部分が油分となじみやすい親油基(しんゆき)です。

角層内で、水分層と脂質の層が規則正しく交互に重なった2重層状の構造になることで、水分をしっかり挟み込んで保湿しているのです。

この2重構造をラメラ構造と言いますが、水分層と脂質層が交互にあることで、水を漏らさぬ、しなやかな防御壁となるだけではなく、温暖差や湿度、刺激からお肌を守る役割を果たしているのです。

その中心的な役割を果たしているのがセラミドで、この成分が注目されるのは、保湿と深く関わっているからなのです。

健やかで美しいお肌のための保湿成分「セラミド」の詳しい情報は、「セラミドは肌の保湿力の鍵!その秘密と化粧品の選び方」をご覧ください。

このように、お肌の保湿は、3大要素がしっかりはたらくことで保たれているのです。

これが、保湿の基本的なメカニズムです。

5)CE(コーニファイドエンベロープ)も保湿をサポート

また、最近では角質細胞を包む膜であるCE(コーニファイドエンベロープ)もバリア機能にとって大切なはたらきがあることがわかってきました。

身体が健康で10代や20代であれば、スキンケア化粧品に頼らなくても、十分に保湿されたお肌のままでいられるのは、今、説明した角質の細胞や成分がしっかりとはたらいてくれているからです。


5.保湿とバリア機能とターンオーバーの関係は?

保湿とターンオーバーの関係について考える女性

1)保湿と関係が深いお肌のはたらきとは?

保湿と関係が深く、相互に影響を及ぼし合っているのが「バリア機能」と「ターンオーバー」です。

十分に保湿されたお肌では、バリア機能が十分にはたらき、お肌が健やかに保湿された状態になっています。

バリア機能は、先ほど説明した皮脂膜、NMF、細胞間脂質と表皮常在菌などが正しくはたらくことで保たれます。

そして、バリア機能が十分にはたらいている時は、新陳代謝も正常であることが多く、ターンオーバーも適切な状態になっている可能性が高いのです。

逆に、保湿された状態が崩れた場合、つまり、お肌が乾燥した場合は、バリア機能とターンオーバーにも悪影響を与えてしまうのです。

つまり、お肌の保湿とバリア機能とターンオーバーは、お肌の表皮で相互にかかわり合っているため、1つひとつバラバラに考えるのではなく、この相互の全体的なはたらきを理解しておくことが大切です。

さらに、バリア機能が崩れた状態が続けば、真皮にも悪影響を与え、お肌の老化も促進してしまいます。

だから、バリア機能は保湿だけでなく、しわなどのエイジングサインを防ぐためのエイジングケアにとってとても大切なのです。

バリア機能についての詳しい情報は、「お肌のバリア機能低下の原因と対策は?知らないと肌老化が!」をご覧ください。

また、ターンオーバーについての詳しい情報は、「お肌のターンオーバーの改善と正常化は、促進だけを意識するな!」をご覧ください。

2)保湿に大切なタイトジャンクションとは?

さらに、最近、バリア機能やターンオーバーとの関係で注目されているものに、「タイトジャンクション」があります。

タイトジャンクションとは、シールのようにつながったタンパク質でできている構造体で、細胞と細胞が密着するための接着装置のような機能があります。

このタイトジャンクションもターンオーバーやバリア機能と関わっていること、つまり保湿と関わっていることがわかってきたのです。

タイトジャンクションについての詳しい情報は「タイトジャンクションは、バリア機能と敏感肌に深く関係!」にありますので、こちらも参考にしてください。

さて、表皮のバリア機能の低下、ターンオーバーの遅れまたは過剰な速さなどで、保湿力が低下してしまい、それが定常化した状態が「乾燥肌」です。そして、ひどくなればインナードライ肌や敏感肌になってしまいます。

既に乾燥肌のお悩みがある方はコチラをご覧ください。

乾燥肌の予防や改善対策は、正しいエイジングケアが大切!

インナードライ肌の改善のためには?エイジングケアの視点から

敏感肌の改善のために!症状・原因と10のエイジングケア対策


6.保湿力維持のために、やってはいけないスキンケア

1)保湿のためには、過度なスキンケアはマイナス!

スキンケアやエイジングケアが、返ってお肌の保湿力を下げてしまうことがあります。

それは、「やり過ぎスキンケア」「かまい過ぎスキンケア」です。

お肌が乾燥している場合はもちろんですが、毎日のスキンケアでも保湿を維持するための基本的なポイントを理解して、正しく実践することが大切です。

保湿力維持のために、まず心掛けることは、「やり過ぎない」ことです。

「やり過ぎ」は、保湿できるどころか、かえって乾燥を引き起こし、お肌のトラブルを招くこともあります。

人は健康な身体であれば、保湿の要素がしっかりと機能しているので、健やかで美しいお肌が備わります。

したがって、スキンケアやエイジングケアの基本は、元々備わっているお肌の機能を壊さないようにすることです。

では、保湿を維持する上で、やってはいけないスキンケアとは何でしょうか?

2)洗顔のしすぎで保湿力ダウン

必要な皮脂やNMF、セラミドなどの角質の成分を落としてしまうような過度な洗顔は、保湿にとってはマイナスです。

これまで説明したように、皮脂や角質は保湿のために大切な役割を果たしています。

お肌が健やかな状態であれば、古くなった角質は、自然に垢となってお肌から剥げ落ちていく力が備わっています。

つまり、1日に何度も洗顔したり、洗顔の時間を2分以上かけたりする必要はありません。

また、洗浄力の強すぎる洗顔料は、皮脂を取り過ぎて、若い角質まで剥がしかねないので、注意しましょう。

もちろん、お肌の強さや皮脂の量は人それぞれなので、自分にあった洗顔方法や洗顔料を選ぶことが大切です。

それに加えて「やり過ぎ洗顔は保湿の敵」であることは覚えておいてください。

なお、洗顔料は、石けんをはじめ界面活性剤が含まれます。これらも保湿の観点ではマイナスですから、しっかり選びましょう。

洗顔料については、「洗顔の正しい知識でランキング不要のオススメの洗顔料の選び方」をご覧ください。

もちろん、クレンジングも洗顔と同様に優しいクレンジングが大切です。

クレンジングについては、「クレンジングの効果アップ!メイク落としの選び方と使い方」をご覧ください。

3)擦り過ぎや力の入れ過ぎによる摩擦は保湿にマイナス

摩擦による肌あれに悩む女性

ゴシゴシ洗顔、化粧水をコットンにつけてパタパタたたくこと、保湿クリームを塗る際にお肌が凹んでしまうくらいの力で塗るなども、保湿にとっては大きなマイナスです。

擦りすぎによる過剰な摩擦は、角質を傷付け、バリア機能を低下させ、乾燥や肌荒れ、大人ニキビの原因になってしまうことがあります。

化粧水によるパッティングハンドプレス化粧水パックなども正しく行うことが大切です。

保湿力を維持するためには、刺激のあるスキンケアを避けましょう。

4)誤った化粧品、合わない化粧品の使用

①合わない化粧品は使わない

スキンケア化粧品を上手に使えば、乾燥のない保湿されたお肌を維持できますが、誤った使い方や自分に合わない化粧品を使うことで、保湿にとってよくない場合もあります。

まず、自分に合わない化粧品、刺激を感じる化粧品は使わないことが基本です。

使用していて刺激を感じたり、自分ですぐに異常を感じるのでわかりやすいと思います。

しかし、すぐには気付かず、ある程度の期間がたってから保湿のバランスが崩れてきて、お肌が乾燥してしまうこともあります。

②化粧水だけの保湿は危険

化粧水だけをバシャバシャ使う保湿は乾燥につながるリスクがあります。

例えば、化粧水やローションなど水溶性成分の多いエイジングケア化粧品だけをたっぷり使って、その他のアイテムは何も使わない、という方が時々いらっしゃいます。

お肌には必要以上の水分は入っていかないので、たっぷり使っても不要な水分は蒸発していきます。

その際、必要な水分まで一緒に蒸発してしまうので、乾燥してしまうのです。

化粧水は過剰な量ではなく、適度な量を使いましょう。

特に、年齢が高くなればなるほど、皮脂は減ってしまいます。

皮脂に近いシアバターやスクワランなどの油性のエモリエント成分は化粧水だけでは補いきれません。

化粧水だけでは保湿が不十分な場合は、シアバターやスクワランなどを含む美容液や保湿クリームを使いましょう。

エイジングケア化粧品を上手に使うイメージ

③乳液や保湿クリームも適度に使おう!

化粧水を使った後、水分の蒸発を避けるために、時間を空けずに美容液、油分の多い乳液や保湿クリームでフタをし、しっかりと保湿することがポイントです。

ただし、保湿クリームなどの使いすぎにはリスクがあります。

それは、皮脂の成分に近いスクワラン、コレステロールなどの成分を含む化粧品をたくさん使い過ぎると、表皮常在菌の餌となり、肌トラブルの原因となってしまうリスクがあることです。

スクワランやコレステロールは、主に乳液や保湿クリームに配合されることが多い成分で、皮脂の役割を果たそうとする意図から配合されており、そのこと自体は理に適ったものです。

しかし、これらの成分は、表皮常在菌の餌となるものなので、過剰にお肌につけ過ぎると、表皮常在菌が増え過ぎて、お肌のバランスを崩すことがあります。

表皮常在菌は、保湿にとって大切な要素の1つですが、そのバランスが崩れれば、保湿のバランスが崩れてお肌が乾燥したり、ニキビや毛穴トラブルの原因になることもあるのです。

④エイジングケアならアルコールにも注意

アルコール(エタノール)も揮発性があるので保湿の点ではマイナスです。

夏場などは清涼感があって気持ちがよいのですが、アルコール配合の化粧品には乾燥肌になる原因となり得ることを覚えておきましょう。

エイジングケアの視点からは、ノンアルコール化粧品アルコールフリー化粧水をオススメします。

化粧水と言えば、普通は、保湿化粧水のことですが、さまざまな化粧水の種類があります。

収れん化粧水ふき取り化粧水は、アルコール濃度の高いものが多いので注意しましょう。

このように、間違った化粧品の使い方によって、かえって保湿を維持できない状態になることがあります。

化粧品は、自分に合ったものを選ぶことに加えて、適度な量を正しく使うことが大切であることも、理解しましょう。

化粧水の使い方・つけ方で美肌効果アップ!上手なエイジングケア」の記事もぜひ参考にしてください。


7.エイジングケア化粧品による保湿の基本

保湿のイメージ写真

1)エイジングケア化粧品と保湿の関係

保湿のアイテムと言えば、化粧水、美容液、保湿クリーム、フェイスマスクが代表的です。

人気ランキングの高いものや口コミで評判の高いものもありますね。

他にも保湿ジェル、保湿乳液もありますし入浴剤などにも保湿成分が入っています。

そんな中で、エイジングケア化粧品の役割も保湿なのです。

しかしエイジングケア化粧品にも、エイジングケア化粧水エイジングケア美容液エイジングケア保湿クリームなどがあり、使い方についても考えなくてはいけません。

冒頭にご説明したとおり、保湿とは「適切な量の水分が、保湿成分によってお肌の中につなぎ止められ、さらに油分によって水分の蒸発を防ぎ、肌にしっかり保持されている状態」のことだと述べました。

若い頃は、自分自身に保湿できる力が備わっていても、年齢とともにその力は低下してきます。

年齢を重ねると、自らの保湿力だけでは十分に潤って保湿されたお肌を維持することが難しくなってくるのです。

まず心掛けたいのは、食生活や睡眠などの日常生活を見直してみることなのですが、スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品で保湿することも大切です。

また、化粧品を理解し、保湿成分を補うには、化粧品に含まれる保湿成分に対しての理解も大切です。

ここでは、エイジングケア化粧品やスキンケア化粧品による保湿のプロセスと保湿成分の基本を考えてみましょう。

2)基礎化粧品による保湿とそのプロセス

スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品には、保湿を意識してつくられた保湿化粧水や保湿美容液、乳液、保湿クリームなどがたくさん売られていますが、以下の3つのはたらきに注目して商品を選びましょう。

  • お肌に水分を与える(Give=ギブ)
  • お肌の水分を保持する(Keep=キープ)
  • お肌の水分の蒸発を防ぐ(Cover=カバー)

「お肌に水分を与える」のは、水分の多い化粧品、つまりローション系の基礎化粧品の役割です。

「お肌の水分を保持する」のは、保湿成分です。

表皮の角質細胞に元からあるNMF(天然保湿因子)や、細胞間脂質であるセラミドが保湿の役割を担っています。

エイジングケア化粧品成分では、セラミド、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどが有名な成分です。

エイジングケア化粧品にこうした成分が含まれるのは、「お肌の水分の保持」を意識してつくられるからです。

これらは、ヒューメクタントと呼ばれることがあります。

これらの保湿成分は、即効性があって、塗った後にはすぐに角質の水分含有量は増えることがわかっています。

そして最後に、「お肌の水分の蒸発を防ぐ」のは、皮脂腺から排出される汗と混じってつくられる天然の保湿クリーム「皮脂膜」が担っています。

しかし、加齢で皮脂膜が減ったり、空気が乾燥している場合には、油分をお肌に補うことも大切です。

エイジングケア化粧品の乳液や保湿クリームで油分を補うのはこのためです。

シアバターやスクワラン、アルガンオイル、椿オイル、オリーブオイル、ホホバオイルなどは油性の代表的な成分で、エモリエントと呼ばれることがあります。

あるいは、オクルーシブと呼ばれることもあります。

これらの保湿成分は、水分の蒸発を防ぐのは即効的ですが、潤い感はその後少し時間がかかります。

油脂で角質表面を覆うことで密封効果がはたらき、少し時間が経ってから、お肌が保湿され柔らかさや滑らかさがもたらされるのです。

ただし、保湿効果の持続は数時間なので、1日3~4回程度塗ることが効果的です。

今、ご説明したとおり、「水分を与える」、「保持する」、「蒸発を防ぐ」の3つが揃って、十分な保湿ができるのです。

スキンケア化粧品もエイジングケア化粧品も基本的な役割はこの点であり、

洗顔後に、「化粧水 → 美容液 → 乳液 → 保湿クリーム」の順番で使うのは、「水分を与え」、「保持し」、「蒸発を防ぐ」という保湿のプロセスそのものなのです。

化粧水、美容液、乳液、保湿クリームが、「保湿」のどのプロセスが得意なのかは、次の表を参考にしてください。

化粧品の役割が保湿であることと役割の違いを示す図

一方、最近では、1つで何役もこなせて、経済的にも便利なことから、オールインワン化粧品が人気です。

しかし、オールインワン化粧品は、その実態を知らずに使うと保湿に失敗してしまうリスクがあります。

是非、オールインワン化粧品の「真実」を理解しましょう。

この記事ではその理由については触れません。

詳しくは、「オールインワン化粧品とは?ゲルとジェルの違いとその真実」をご覧ください。

3)保湿成分の基礎知識

自分自身の肌による保湿は、皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質が担っています。

しかし、加齢をはじめとするさまざまな内部要因、紫外線ダメージの蓄積などによって、お肌は乾燥しやすくなります。

そして、少しずつ、本来備わっていた「保湿力」が低下します。

そこで、保湿成分を補うことになりますが、化粧品に含まれる保湿成分は、お肌に元からある成分に近いはたらきをします。

だから、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、セラミド、プラセンタなどのように、人のお肌にあるものと同じ名前であることが多いのです。

しかし、これらは、元から人が持っている保湿成分からつくられるのではなく、動物由来や植物由来の天然成分、または化学的に合成された合成成分です。

化粧品には、安全性が求められるので、多くの保湿成分は安全ですが、異物であることには変わりありません。

だから、絶対に安心・安全かと言えば、そうとも言い切れないのです。

また、コラーゲンやヒアルロン酸などの化粧品成分は、お肌の中にあるときのはたらきとは、異なったはたらきをします。

しかし、一部の化粧品メーカーの広告では、化粧品成分があたかもお肌の中にある成分と同じはたらきをするかのうように訴えるものもあります。

だから、スキンケア製品の広告などをみるときも、しっかり、その点を注意しましょう。

なお、保湿成分は、そのはたらきでいくつかに分類されます。

ここに、化粧品に含まれる主な保湿成分の分類をお示ししますので、参考にしてみてください。

化粧品に含まれる保湿成分の分類

また、代表的なエイジングケア保湿成分をこちらにご紹介しています。ぜひ、参考にしてください。

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8.知って得する!保湿に関するトピックス

保湿に関するトピックスを紹介する女性

ここでは、あまり知られていない保湿に関するトピックスをご紹介します。

「えっ?」と思うような保湿に関する発見もあると思います。

1)角質の水分含有量は、均一ではない

実は最近の研究で、角質の水分含有量は、お肌の表面から奥へ行くほど多いことがわかってきました。

例えば、20代の女性で角質の水分量を図った場合、皮膚表面から角質層の中層(真ん中)までは少なく、そこから奥へいくほど水分量が多いそうです。

また、お肌の部位でもその程度に差があり、角質層の厚い手のひらや足の裏で顕著です。

顔や腕では、お肌の表面の0.002mm程度から水分量が増えていますが、手のひらや足の裏では、角質層の表面から0.008mm程度になって、ようやく水分量は増えるのです。

手のひらや足の裏でお肌がゴワゴワする角質肥厚になりやすかったり、ひび割れやあかぎれが起きるのは、こうしたそもそもの保湿の状態の違いも関係しているのです。

参考文献 (Egawa M, Tagami H. Acta Derm Vebereol Venereol 87; 4-8: 2007.)

2)保湿とお肌の水分蒸発の関係

お肌の保湿能力を図る指標に「TEWL」というものがあります。

TEWLとは、Trans Epidermal Water Lossの略で、「経皮水分喪失」のことです。

これは、一定時間でどのくらいの水分が角質から蒸散するか(失われるのか)をあらわす数値です。

この値を測定するためには、特別な機器が必要ですが、精密なものでは数百万円するため、通常では使えません。

ただし、最近ではレンタルでも使えるようになっていて、化粧品メーカーのセミナーやイベントでは、お客様の保湿状態を測定するサービスとして実施するケースが増えています。

TEWLは、平均的なお肌の場合、0.3~0.5(mg/cm2/時間)くらいであれば正常と言われています。

これは、1時間で肌1㎠あたり0.3~0.5mgの水分が蒸散することを意味しています。

この数値よりTEWLが低ければ、保湿力の備わったお肌であり、それ以上なら保湿力の低下したお肌、乾燥肌の可能性が高いと言えるのです。

ここで、興味深いデータをご紹介します。

顔のTEWLに関しての研究データでは、頬、顎、鼻唇溝(ほうれい線)で比較したところ、

TEWLは、『 鼻唇溝 > 顎 > 頬 』

でした。

つまり、鼻唇溝が最も乾燥しやすく、バリア機能が不十分ということ。次いで、顎がそうなります。

頬は、相対的に保湿されていて、バリア機能も高いのです。

このデータからも、ほうれい線対策には保湿ケアが大切なことがわかりますね。

でも、興味深いのは、これだけではありません。

いずれの場合でも、年齢が上がれば、TEWLが下がることがデータで示されているのです。

逆ではありません。これは、年齢とともに角質の水分喪失量は減っていくということです。

年齢とともに、お肌の皮脂量や水分量そのものが減っていく中で、バリア機能を守って保湿できる状態をつくろうとしているのかもしれないですね。

(参考文献 Kobayashi H, Tagami H. Int J Cosmet Sci 26; 91-101: 2004.)

ただし、これで保湿力を正確に測るには、定期的な測定が必要です。

そのため、一般の方々にとっては、この方法で保湿力を測るのは現実的ではなさそうですね。

3)保湿と年齢・季節・部位の関係

お肌の保湿力は、いま説明したTEWLと角質の水分含有量で決まります。

医学的な研究では、アトピー性皮膚炎老人性乾皮症など保湿力の低下が関係している皮膚の病気の場合、角質の水分含有量が低いことがわかっています。

そのため、最近では医薬品による治療だけではなく、スキンケア化粧品による保湿でこれらの疾患をケアすることの重要性が認識されるようになってきました。

また、この水分含有量は、年齢や季節、お肌の部位で異なることも実際に測定されることで明らかになってきました。

年齢との関係で言えば、どの部位でも加齢に伴い、角質の水分量は減っていきます。だから、年齢とともにお肌の保湿力は低下し、乾燥しやすくなります。

また、季節で言えば、年齢を問わず、夏に比べて冬の角質水分量が低いことがわかっています。つまり、冬場は年齢に限らず乾燥しやすくなるので、保湿をしっかりすることが大切なのです。

最後に、部位別の角質水分量の違いです。

角質層が薄く皮脂分泌が活発な顔、首、ひじやひざの内側では水分量が多く、ひじやひざの外側や四肢では全般に水分量が低いことがわかっています。

なかでも、首の周囲のお肌は柔らかく、十分に保湿されています。

4)表皮のヒアルロン酸による保湿

ヒアルロン酸と言えば、真皮の線維芽細胞でつくられ、真皮でコラーゲンやエラスチンとともに細胞外マトリクスを構成する成分としてよく知られています。

しかし、最近の研究では、表皮細胞でもヒアルロン酸がつくられることがわかってきました。

ヒアルロン酸は高い水分結合力を持っていて、角質層で水分の保持を行うことで、保湿をサポートしているのです。

また、基底層にある表皮幹細胞が減るとヒアルロン酸が減ることから、表皮幹細胞を減らさないようアプローチすることで、保湿ができるという考え方でスキンケア化粧品の開発も進んでいます。

なお、幹細胞とは、細胞をつくる元になる細胞のことです。つまり、表皮幹細胞とは表皮細胞をつくる細胞のことです。


9.顔以外のパーツ別の保湿を考える!

顔以外に気をつけるべきパーツ

顔だけではなく、保湿は身体全体で考えることも大切です。

ここでは、手肌、唇、デコルテ、ひじ、ひざ、かかとの保湿について簡単にご紹介します。

1)手肌の保湿は?

手肌の保湿では、ハンドクリームも大切ですが水を使う場合は、手袋などで乾燥を防ぐことも大切です。

手肌は、顔のお肌より刺激に強いのですが、顔よりもよく使うパーツで酷使しがちです。

手肌は保湿を怠ると手荒れになりやすいので、しっかりと保湿を意識して、春も夏もハンドクリームでスキンケアを行いましょう。

手肌の保湿やハンドクリームの選び方などは、下記を参考にしてください。

手荒れ予防と手のエイジングケアのための5つの習慣

ハンドクリームランキングでは明かされないハンドクリームの選び方

ハンドクリームは春や夏も必要?エイジングケアの視点から

2)唇の保湿

唇は皮膚が薄く、乾燥しやすいパーツの1つです。

エイジングで口元の乾燥とともに、唇も乾燥しやすくなります。

だから、唇の保湿も大切。

リップクリームやマスクなどを利用して、保湿を意識しましょう。

エイジングケアの視点でも魅力的な唇を演出する上でも唇の保湿ケアは見逃せませんね。

呼吸 唇 口

3)デコルテの保湿

デコルテは、洋服やアクセサリーによる摩擦や刺激があること、また、顔に比べて皮脂が少ないことから保湿で乾燥肌を予防することが大切なパーツです。

顔などに比べて無防備な方もいますが、しっかりとデコルテも保湿ケアを心掛けましょう。

デコルテの保湿ケアは、「デコルテのケアなら、効果的な化粧品で魅せる素肌へ導く」を参考にしてください。

4)ひじ・ひざ・かかとの保湿

ひじやひざ、かかとは、顔のお肌などに比べて皮脂腺が少なく、皮脂の分泌が十分ではありません。

また、服やズボン、靴下、靴などでこすれたりするなど摩擦が多いのです。

だから、角質が厚くなったり、乾燥しやすいのです。

だから、保湿は大切ですし、時にはお肌を柔らかくするための尿素配合のボディクリームを使ったり、ピーリングで角質ケアが必要な場合があります。

ひじ・ひざ・かかとの保湿ケアは、「かかとのエイジングケアは保湿から」や「ひじ・ひざ・かかとのエイジングケア 3つのポイント」を参考にしてください。


10.保湿についてのまとめ

粘性の少ないコラーゲン

お肌の保湿やその要素、そしてメカニズムについて詳しくご説明いたしました。

保湿されたお肌とは、どのようなものかをご理解いただけましたでしょうか?

本来、保湿力は自分自身のお肌に備わっている機能です。

保湿力の高い素肌、つまり、自ら潤いハリやツヤのある健やかで美しい素肌を目指すには、身体の健康が基本です。

そして、その上で、スキンケアやエイジングケアで保湿を考えることが大切なのです。

化粧水、美容液、保湿クリームは、同じ保湿を担いますが、少しずつ役割が違います。

だから、基礎化粧品による保湿のプロセスを理解することも大切です。

さらに、スキンケアやエイジングケアによる保湿を行う場合には、化粧品や保湿成分の知識や役割を知ることが大切です。

是非、この記事をご参考に、潤いたっぷりの健やかで美しいお肌の維持を目指していただければ幸いです。

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