からだも乾燥肌になることがあります。
ひどくなると粉を吹いたり、赤くなったりすることもあります。
だから、保湿による予防や改善が大切です。
今回は、美容情報サイト「キレイナビ」代表で美容ライターの飯塚美香さんに、ボディの乾燥肌対策、つまり、からだの保湿ケアをご紹介いただきます。
*乾燥肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
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1.からだの乾燥肌が気になるあなたへ
顔だけでなくからだも乾燥肌になります。
特に、冬は、乾燥によるかゆみを感じたり、粉ふき肌になってしまうことも。
男性であっても女性であっても、カサカサのない美肌でいたいですね。
だから、乾燥肌対策としてしっかりボディの保湿を行うことが大切です。
また、食べ物、お風呂をはじめとする日常生活でも乾燥肌の予防を心がけることが大切です。
そこで今回は、美容ライターで美容情報サイト「キレイナビ」代表でもある飯塚美香さんに、ボディの乾燥肌対策、つまり、からだの保湿ケアによる予防法や改善法をご紹介いただきます。
「冬にからだが乾燥するのはなぜ?」
「からだの乾燥肌の原因は何?教えて!」
「からだの乾燥を防ぐ方法が知りたい!」
「どんなボディクリームがおすすめなの?」
「日常生活でからだの乾燥肌を防ぐ方法は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<飯塚美香さんプロフィール>
有限会社アイアール代表取締役。美容情報サイト「キレイナビ」を運営する他、JPMパーソナルメイクアドバイザー、日本ダイエット健康協会認定インストラクター、コスメコンシェルジュ、美容薬学、薬膳マイスター、スキンケアマイスター、アロマテラピー講師などの資格を生かし、全国各地でセミナー・イベントを開催。
また、サプリメントプロデュース、雑誌やWEBでの美容コラム執筆、美容関連サイトの監修、通販番組出演など美容家としても活動中。
パーソナルビューティーコンサルタントとして、美容・健康の悩み解決をサポートする活動もスタート。
<保有資格>
- JPMパーソナルメイクアドバイザー
- 日本ダイエット健康協会認定インストラクター
- 日本化粧品協会認定コスメコンシェルジュ
- 日本コスメティック協会認定スキンケアマイスター
- AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
- 美容薬学検定1級取得
国際薬膳食育師3級取得(薬膳マイスター)
2.ボディの乾燥肌の症状と原因
冬になると、いつも以上にボディの乾燥が起こりがちですよね。
なぜボディが乾燥肌になってしまうのか、その症状と原因についてお話致しましょう。
1)乾燥肌の症状となりやすいパーツは?
肌の表面の部分には角層があり、さらにその外側は皮脂と汗でできた皮脂膜で覆われています。
この角層や皮脂膜は肌のバリア機能の役割を果たしていて、外からの刺激や内側からの水分の蒸発などを防いでいます。そのおかげで、肌は健康な状態を保っていられるのですね。
しかし、角層にある角質細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)、皮脂膜などに問題があると、ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下、角層の水分の減少などが起こり、肌の表面が乾燥した状態に。これが、乾燥肌と呼ばれる状態です。
ボディの中で乾燥肌になりやすいパーツは、すね、かかと、ひじ、ひざ、手肌などが挙げられます。
これらの部位に粉を吹いたような感じやカサカサした感じ、ひび割れなど見られる方が多いようです。
これらの部位には、それぞれ乾燥しやすい原因があります。
例えばかかとやひじ、ひざなどは角質が厚いことなどが原因となって、肌が荒れたり乾燥したりしやすい部位です。
そのほか、皮脂腺が少ないという理由で乾燥しやすい部位もあります。
なお、かかとや手肌の乾燥については、次の記事も参考にしてください。
2)からだの乾燥肌の原因は?
乾燥肌の原因は、先ほどお話した角質細胞間脂質や天然保湿因子、皮脂膜などの問題でバリア機能が乱れることのほかにも多岐にわたります。
たとえば、寒い冬は気温の低下や空気の乾燥などが肌の乾燥の原因に。
エアコンなどの暖房器具を使用するとさらに室内の空気が乾燥しやすくなり、余計に肌が乾燥しやすくなってしまいます。
また、寒い冬には熱いお風呂に入りたくなりますが、これが乾燥肌の原因になることも。
入浴時にボディタオルでゴシゴシ洗ったり、お風呂上りにタオルでゴシゴシ拭いたりすることも乾燥肌の原因となりますから、注意してくださいね。
その他にも、食事内容や睡眠時間、水分摂取の不足、加齢、体質、肌質、遺伝など、乾燥肌の原因は多岐にわたります。
乾燥肌を防ぐためには、こまめに保湿ケアを行うだけでなく食事や睡眠なども見直していく必要があるでしょう。
冬の乾燥肌対策をはじめ日常生活で気をつける乾燥肌対策は、次の記事も参考にしてください。
3.ボディの乾燥肌になりやすいのはどんな人?
ボディの乾燥肌になりやすい人がいる一方、さほど肌が乾燥しない人もいます。
その違いはどのようなところになるのでしょうか。どんな人がボディの乾燥肌になりやすいのか見ていきましょう。
1)年齢や性別では?
①乳幼児
小さい子供の肌は大人に比べると薄くて皮脂も少ないため、少しの刺激で乾燥してしまいます。
乳幼児だけではなく、小学生くらいまでは肌が乾燥しやすいので注意が必要です。
②エイジングケア世代の女性
年齢を重ねることで徐々に皮脂や肌の水分が減少していくため、エイジングケア世代の女性は乾燥肌になりやすいのです。
また、エイジングケア世代になると、20代のころに比べて女性ホルモンが徐々に減少していきます。
それが原因の一つとなり、肌の真皮層にあるコラーゲン、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、エラスチンが減少します。
これらも肌の乾燥を感じやすい原因となります。
③高齢の方
高齢になると肌が薄くなることや皮脂が減ることなどによりバリア機能が弱まり、乾燥肌になりやすい状態に。
これを老人性乾皮症といいます。特にすねや太ももなどに起こることが多く、かゆみを伴うことも多いでしょう。
2)体質では?
①アレルギー体質(アトピー)
アレルギー体質でアトピー性皮膚炎の症状がある場合にも、乾燥肌が起こりやすくなります。
アトピー性皮膚炎の人は肌のバリア機能が弱まっており、そこから水分が蒸発してしまうため乾燥肌に。
アトピー性皮膚炎の人は、特にセラミドやコレステロールなど脂質が少ないと言われています。
②敏感肌や皮膚の病気
何らかの原因で肌のバリア機能が弱まってしまい、外からの刺激によって赤みやかゆみ、ヒリヒリなどを生じやすい敏感肌の人も、肌の乾燥が起こりやすいでしょう。
また、魚鱗癬や脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹など、皮膚の病気が原因で乾燥肌になることもあります。
③内臓の病気
乾燥肌の原因は内臓の病気にあることも。
たとえば、糖尿病や腎臓病、肝臓病などが原因となって肌が乾燥することもありますから、ひどい場合やケアをしても改善が見られない場合などは注意しましょう。
4.ボディの乾燥肌を防ぐからだの洗い方は?
ボディの乾燥肌の原因は先ほどお話した通りですが、不適切なボディの洗い方などによっても症状は悪化してしまう可能性があります。どのような点に気を付けたらよいのか見ていきましょう。
1)どんなボディソープがよいの?
乾燥肌の場合、刺激の強いボディソープを使うと余計に悪化してしまう可能性があります。
弱酸性のものなど、マイルドなものを選ぶようにしましょう。
できれば、敏感肌や乾燥肌向けにつくられたボディソープや、角質細胞間脂質の主成分であるセラミドを守ることに配慮したボディソープなどを選ぶとよいでしょう。
洗浄成分としては、弱酸性やアミノ酸系の界面活性剤がおすすめです。
2)タオルはどんなものがよいの?
乾燥肌の方がボディタオルを使う場合、固い化学繊維のものを選ぶと肌を傷めてしまう可能性や皮脂を取りすぎてしまう可能性があります。
それにより乾燥がひどくなってしまうことが考えられますから注意してください。
ボディタオルを選ぶ際には、綿100%のものなどを選ぶとよいでしょう。
また、身体を拭くタオルにもこだわりたいものですよね。
タオルから落ちる繊維が肌を刺激する可能性があるため、毛羽落ちの少ないタオルを選ぶのがおすすめ。
ガーゼのタオルやワッフル織りのタオルなどがよいとされています。そしてこすらなくても済むように、吸水性のよいタオルを選びましょう。
3)からだを洗う注意点は?
からだを洗う際には、洗いすぎに注意が必要です。
洗いすぎると皮脂膜や天然保湿因子、角質細胞間脂質などが流れてしまい、バリア機能が弱まって余計に乾燥肌を招いてしまいます。
そして乾燥肌の方がからだを洗う際には、ボディタオルなどで肌をごしごしこすらないように注意しましょう。
ボディソープをよく泡立て、泡で洗うように意識してみてください。
身体を拭く際もこすらず、ポンポンと水分を吸い取るようにしましょう。
5.ボディの乾燥肌を避ける入浴法
先ほども少しお話しましたが、入浴の仕方によって肌の乾燥を招く可能性があります。
正しい入浴方法をマスターして乾燥肌を防ぎましょう。
特に乾燥肌、敏感肌の方のためのお風呂・温泉の入り方に注意しましょう。
1)乾燥を防ぐ入浴法は?
寒い冬はお風呂の温度を高くしたくなってしまいますが、必要以上に熱いお湯に入ると肌から皮脂などが奪われ乾燥肌を招く危険があります。
お湯の温度は40度くらいまでにしましょう。
また、長時間お風呂に浸かると肌に良さそうな気がしてしまいますが、実際には肌から保湿成分や皮脂が奪われてしまうためNGです。
10分程度までにとどめ、あまり長時間浸からないようにしましょう。
2)入浴剤はどんなものがよいの?
乾燥肌の方が入浴剤を選ぶ時には、保湿効果の高いスキンケアタイプのものを選ぶとよいでしょう。
選ぶ際にはセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が入っているかどうかチェックするのがおすすめです。
3)かゆみや湿疹があるのにお風呂や温泉に入ってよいの?
肌が乾燥してかゆみや湿疹がある場合、お風呂や温泉に入ってよいのかどうか気になりますよね。
肌を清潔に保つ必要があるため、一般的に入浴自体は問題ありませんが、先ほどお話したようにボディの洗い方に気を付け、入浴時間やお湯の温度などに細心の注意を払いましょう。
もし医師に入浴を控えるように言われている場合などは、その指示に従います。
また、温泉の場合は泉質に注意しましょう。硫黄系の温泉の場合などには、余計に肌を乾燥させてしまう可能性があります。
6.ボディクリームによる保湿ケア
入浴の後は、ボディクリームでしっかり保湿をする必要があります。
どのようなボディクリームを選ぶのがよいのか見ていきましょう。
1)どんなボディクリームを選べばよいの?
乾燥肌の方は、なるべく優しいボディクリームを選ぶのがおすすめ。
敏感肌用など専用のものを選ぶのもよいでしょう。
香料や添加物など、あまり余計なものが入っていないタイプを選びましょう。
セラミドの中でもヒト型セラミドなどの美容成分が配合されているものがよいでしょう。
2)ボディクリームの塗り方は?
ボディクリームはお風呂上がりに塗るのがおすすめです。少し肌の水分が残った状態で塗るとよいでしょう。
水分が蒸発する前に、なるべく早めに塗り始めるのがポイント。
パーツごとに100円玉大くらいの量のボディクリームを塗り、足りなくなったら少しずつ足していきます。
商品によって塗る量が決められている場合には、それに従いましょう。
こすらずに優しく、乾燥が気になる部分は重ね付けするなどしてしっかり保湿するようにしてくださいね。
7.日常生活でボディの乾燥肌を防ごう
乾燥肌を防ぐためには、外からのケアだけではなく毎日の生活も大事です。
ポイントを見ていくことにしましょう。
1)食べ物で乾燥肌を防ごう
食事も、乾燥肌を防ぐうえで重要になってきます。
まずは、美肌のためにバランスのよい食事を心掛けることが大前提です。
その上で、ビタミン類を多く含む緑黄色野菜、不飽和脂肪酸などを多く含む青魚、亜鉛を多く含むチーズなど、乾燥肌を防ぐ食べ物を意識して摂りましょう。
次の記事もボディの乾燥肌対策の参考にしてください。
2)部屋の温度や湿度に気を配ろう
冬はエアコンを使う機会が増えますよね。
エアコンを使うと室内の空気が乾燥し、それによって肌も乾燥してしまいます。
加湿器などを使い、60%前後の湿度を保つようにするとよいでしょう。
また、温度が低いと汗や皮脂が減少し、血行も悪くなって肌が乾燥します。冬も適度が室温を保つようにしましょう。
3)十分な睡眠を取ろう
睡眠中には成長ホルモンが分泌され細胞の再生角が行われます。
そのため、睡眠不足になると乾燥肌も改善されません。
ボディの乾燥を防ぐとともに、美肌のためにもしっかりと睡眠をとるようにしましょう。
4)適度な運動で汗をかこう
運動不足の状態が続くと代謝が悪くなるため、肌に栄養が十分に行き渡らずに乾燥肌になってしまう可能性が。
また、適度な汗をかくことも乾燥肌対策には有効なため、なるべくこまめに運動をするように心がけましょう。
5)タバコや過度な飲酒は避けよう
タバコを吸うと細胞に十分な酸素が行き渡りにくくなり、肌にも影響が。女性ホルモンが少なくなったり、代謝が悪くなったりすることで乾燥肌を招いてしまいます。
さらに、喫煙によって体内のビタミンCが壊されてしまうと、美肌を保つコラーゲンが生成しにくくなってしまうという恐ろしい事実も。乾燥肌には、タバコは大敵と言えそうですね。
そして過度な飲酒も、乾燥肌にはよくありません。
アルコールには利尿作用があるため、体内の水分が失われやすくなります。
さらにアルコールを分解する時にはビタミンB1が失われるため、これも乾燥肌につながる原因となるでしょう。
お肌へのタバコの害やお酒の飲み方は、次の記事を参考にしてください。
8.からだのかゆみがひどい場合は薬や皮膚科で
間違った入浴法やセルフケアを正し、規則正しい生活を送ってもからだのかゆみや乾燥肌が一向によくならないという場合には、皮膚科の受診や薬の使用も視野に入れましょう。
あれこれとセルフケアを試していると余計に悪化してしまうことも考えられますから、早めに受診してくださいね。
9.まとめ
乾燥肌は、ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下などが原因で肌が乾燥してしまった状態。
乳幼児や高齢の方、そしてエイジングケア世代の女性に多く起こります。
特に気温も湿度も下がる冬には乾燥肌になりがちですから、正しい入浴法やスキンケア、規則正しい生活を心掛け、乾燥肌を防ぎましょう。
それでも改善が全く見られない場合には、皮膚科の受診や薬の使用も考えましょう。
10.編集後記
美容家で美容情報サイト「キレイナビ」代表でもある飯塚美香さんにボディの乾燥肌対策、つまり、からだの保湿ケアをご紹介いただきました。
いかがでしたか?
からだの乾燥肌を防ぐには、からだの洗浄、入浴、スキンケアに加え、食べ物をはじめとする日常生活で気をつけることがたくさんあります。
特に、小さな子供や高齢の方は乾燥肌のリスクが高くなるので要注意です。
もちろん、エイジングケア世代の女性も年齢とともの顔やからだが乾燥しやすくなります。
ぜひ、この記事を参考に、からだの乾燥肌対策をしてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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