酸化鉄は紫外線散乱剤としても有用!効果と安全性は?

酸化鉄とは、酸化チタンの薄膜を被覆処理した密着性に優れた有色の無機顔料です。

主に化粧下地などの着色料として使われます。

また、紫日焼け止めの外線散乱剤としての効果もあります。

この記事では、酸化鉄の役割やはたらき、安全性について幅広くご紹介します。

酸化鉄は紫外線散乱剤としても有用!効果と安全性は?の目次

1.日焼け止めに含まれる酸化鉄が気になるあなたへ

日焼け止めに含まれる酸化鉄が気になる女性

酸化鉄はメイクアップ用品や日焼け止めなどに配合されています。

着色目的で使用されることが多いですが、なぜ日焼け止めに含まれているのでしょう。

実は、酸化鉄には紫外線散乱作用があり、紫外線を防ぐはたらきを向上させる効果もあるのです。

紫外線対策をはじめ正しいエイジングケアやスキンケアのためには、酸化鉄などの化粧品成分を理解する必要があります。

この記事では、酸化鉄の特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。

また、酸化鉄配合の化粧品の種類などもご紹介します。

「酸化鉄ってどんな化粧品成分?」

「どんな特性があるの?」

「酸化鉄に期待できる肌への効果って何?」

「安全性や刺激性について知りたい!」

「酸化鉄はどんな化粧品に使われているの?」

などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。

<この記事の大切なポイント>
  • 酸化鉄は、有色の無機顔料です。黒色の黒酸化鉄、赤色のベンガラ、黄色の黄酸鉄の3種があります。
  • 酸化鉄は、肌への密着性や隠ぺい力、分散性に優れています。そのため、多くの種類のメイクアップ製品に配合されます。
  • 酸化鉄には、紫外線散乱剤を補助し防御効果を高めるはたらきもあります。だから、日焼け止めに配合されることもあります。
  • 酸化鉄は、皮膚や目に対する刺激性のない安全な化粧品成分です。そのため、肌質を選ばず使うことが可能です。
  • 酸化鉄が配合されるのは、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、ファンデーション、チーク、化粧下地、口紅やリップグロス、マニキュアなどです。

2.酸化鉄とは?

酸化鉄とは?と考える女性

1)酸化鉄の基本特性

酸化鉄は、古くから用いられている有色の「無機顔料」です。

雲母チタンを加熱還元して表面を黒酸化チタンにしたものに、酸化チタンの薄膜を被覆処理してつくられます。

顔料は、「無機顔料」と「有機顔料」の大きく2つに分けられ、無機顔料は天然の鉱石や金属の化学反応によって得られる酸化物などからつくられる顔料です。

や油に溶けない性質を持つ粉末状の色材である顔料の中でも、分子構造中に有機物を含まないものをさします。

酸化鉄は、主に黒色、赤色、黄色の3色です。

それぞれ黒は黒酸化鉄、赤はベンガラ、黄色は黄酸鉄と呼ばれます。

化粧品で全成分表示に記載される時は、「酸化鉄」とだけ書かれている場合が多いです。

一方、医薬部外品表示名称は、「黒酸化鉄」、「ベンガラ」、「黄酸化鉄」です。

酸化鉄と人類との関わりは古く、特にベンガラは、人類が最初に使った赤色の無機顔料と言われています。

ちなみにベンガラという名前は、インドのベンガル地方で産出した天然の赤色酸化鉄が輸入されていたことに由来します。

日本でも、江戸時代に鎖国が始まるまで、インドや中国産のベンガラが輸入されていました。

なお、1707年には国内でも良質なベンガラを製造することに成功しています。

ベンガラは、日光や水分に強く、古くは魔除けや厄除けの意味で建物などに塗られていました。

化学式では、黒酸化鉄はFe3O4またはFeOFe2O3で表記されます。

ベンガラは、Fe2O3を主成分としており、黄酸化鉄はFeOOHまたはFe2O3・H2Oで表されているのです。

ベンガラの耐熱温度は約500℃とされています。

強い光などに接しても、色相の変化が見られないことが特徴です。

2)酸化鉄のはたらき

酸化鉄配合の化粧品

酸化鉄の主なはたらきは着色です。

着色力の他、肌への密着性や隠ぺい力、分散性にも優れた顔料です。

組み合わせることでさまざまな色合いをつくり出すことができ、重宝されています。

化粧品で酸化鉄といえば、着色剤と認識されている場合がほとんどです。

酸化鉄を用いることで、化粧品に色を付けることができることから、メイクアップ製品に活用されています。

また、あまり知られていませんが、酸化鉄には紫外線散乱剤を補助し、防御効果を高めるはたらきもあります。

酸化鉄の中で微粒子のものは、光の屈折率が大きいことから、紫外線散乱剤としての作用もあります。

紫外線散乱剤とは、紫外線を反射して跳ね返すことで、皮膚を守る成分のことです。

散乱剤としては、酸化亜鉛や酸化チタンが有名です。

酸化鉄は、メインの成分とは言えませんが、補助的に紫外線散乱作用を助けます。

化粧品が商品として評価を得るためには、見た目も重要な要素です。

見た目を華やかに演出してくれる着色剤は、商品価値を高めることから重宝されています。

なお、酸化鉄は手つくり化粧品の着色顔料として市販もされており、比較的、安価です。

化粧品以外では、アロマセラピーに使うアロマキャンドルや石鹸の色付けにも用いられます。

3)酸化鉄の安全性は?

酸化鉄の安全性のいめーじ

目の近くに使用するアイライナーなどにも含まれる酸化鉄。

安全性が気になりますよね。

結論から言うと、酸化鉄は安定していて毒性の少ない安全性の高い化粧品成分と考えられています。

皮膚への刺激性がほとんどなく、アレルギーに関してもほぼないとされています。

また、眼への刺激性についてもほとんどないと考えられています。

食品を梱包する紙などにも、酸化鉄が含まれていることがありますが、間接的な食品成分としても安全と認められています。

だから、基本的にはどんな肌質や肌タイプでも使えます。

普通肌脂性肌はもちろん、混合肌乾燥肌敏感肌インナードライ肌でも使うことが可能な成分です。

しかし、どんな成分であっても、肌荒れかゆみ、赤みが出るほか、刺激を感じる可能性を100%否定することはできません。

アトピー性皮膚炎がある方、肌が弱く心配な方は、パッチテストをすることをおすすめします。

また、酸化鉄に不純物が含まれている場合はこの限りではありません。

微量のコバルトやニッケルなど、金属が含まれていると金属アレルギーを引き起こす危険性があるので注意が必要です。

使用していて違和感を感じる場合には、速やかに使用を中止しましょう。

もし症状がおさまらない場合は、皮膚科医などに相談しましょう。


3.酸化鉄はどんな化粧品に配合されるの?

酸化鉄配合化粧品の例

酸化鉄は使い勝手の良さから、30,000種近くのアイテムに配合されます。

着色する目的で、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、ファンデーション、チーク、化粧下地、口紅やリップグロスなどのリップ化粧品、またマニキュア、ネイルカラーなどのネイル製品に使用されます。

日焼け止め、洗顔料フェイスクリームに配合されることもあります。

酸化鉄の種類別では、黒酸化鉄は調色がしやすく、マスカラやアイライナーなどに多く配合されています。

ベンガラは、アイカラーやファンデーションなどのメイクアップ用品に多用されています。

黄酸化鉄もメイクアップ用品やネイルケア用品に使われていることが少なくありません。

どれか1種類ではなく、ブレンドをしてさまざまな色調を作り出している場合もあります。


4.まとめ

酸化鉄は紫外線散乱剤としても有用!効果と安全性は?のまとめ

酸化鉄の特徴やはたらき、安全性について詳しくご紹介しました。

ご理解いただけましたでしょうか?

酸化鉄は無機顔料で、主に着色剤として多くのメイクアップ用品に配合されています。

また、日焼け止めに配合されている場合は、紫外線散乱剤を補助するために用いられます。

特性を理解するとともに、酸化鉄配合の化粧品を上手にメイクやエイジングケアに生かしてくださいね。

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