あなたは敏感肌でお悩みでしょうか?
ちょっとした刺激でもお肌が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みを感じる敏感肌。
化粧品を選ぶのも、スキンケアやエイジングケアをするのも大変ですね。
そんな敏感肌を何とか改善したいお気持ちはよくわかります。
この記事では、敏感肌を改善するために、症状、原因、対策までを幅広くご紹介します。
金沢医科大学病院、産業医科大学病院、その他関連病院の勤務を経て、現在箱崎どいクリニックの院長を務める。
*敏感肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
読みたいところから読める目次
1.敏感肌でお悩みのあなたへ
「敏感肌を改善!症状・原因と10のエイジングケア対策のコツ」をお届けします。
敏感肌は、いまや多くのエイジングケア世代の女性の肌悩み。
美肌を目指す女性の大敵です。
「私は敏感肌だから刺激のない化粧品じゃないとだめなの」
「なんだか年々、刺激に弱くなったみたい。ひょっとしたら敏感肌?」
「確か、敏感肌化粧品ってあったわね」
これまで、こんな会話を耳にしたり、ご自身も「敏感肌かも?」って思ったときが1度はあるのではないでしょうか?
お肌が敏感になると、スキンケアやエイジングケアも楽しめませんね。
ところで、敏感肌ってどんなお肌なのでしょう?
実は、皮膚医学では、敏感肌という分類はありません。
医学雑誌に掲載の学術論文(*)でも敏感肌とは、
「皮膚科学的な定義ではない。一般成人の間から発し、さらに社会的に用いられてきた名称である。その割合はかなり多いとされるが、敏感肌と診断するに足りうる科学的基準にはいまだ一定の見解がない」
と指摘されています。
* 沼上克子ほか : 臨皮54 : 188-189,2000
誰もが使っている敏感肌という単語ですが、医学用語ではなく、スキンケア化粧品の業界で生まれた言葉のようです。
なので、皮膚の病気ではなく明確な定義もありません。
しかし、これだけ敏感肌という言葉が巷であふれている以上、敏感肌に悩む女性が多いのも事実。
ちょっとした刺激でピリピリしたり、赤みが出たり、使用する化粧品やメイクにも困ってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
敏感肌は、とにかく早く改善したいですね。
そんな前提の上で、敏感肌とはどんな状態をいうのか、またその原因と改善のための対策について、エイジングケアの視点もふまえつつ包括的に解説します。
なぜなら、エイジングケアが敏感肌対策そのものも含んでいるからです。
「敏感肌とは?どんな症状なの?」
「敏感肌の原因は何?教えて!」
「敏感肌を改善する方法は?何をすればよいの?」
「敏感肌におすすめの化粧品は?どんなアイテムを選べばよいの?」
「敏感肌対策でスキンケアやエイジングケア以外にできることは?」
などが気になる方は、この記事で、敏感肌の症状、原因と具体的な改善の対策がご理解いただけるはずなので、ぜひ、読み進めてくださいね。
また、3分間で敏感肌対策を理解したい方は、こちらの動画をどうぞ。
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<この記事の大切なポイント>
- 医学的に「敏感肌」という病名はありません。しかし、実際にはちょっとした刺激で肌が赤くなったり、かゆみを感じる症状の方はたくさんいます。
- 敏感肌の最も大きな原因は、バリア機能低下によるお肌の「乾燥」です。つまり、乾燥肌がひどくなった状態です。こうしたタイプの肌状態は、乾燥性敏感肌と呼びます。
- 敏感肌は遺伝や皮膚の病気が原因の場合もあります。また、間違ったスキンケアや生活習慣によって、お肌が敏感肌に傾く場合もあります。
- 敏感肌を改善するための基本は、「保湿」です。保湿ケアでバリア機能を正常化させることが予防や改善の対策です。
- 敏感肌対策には、食生活を中心とした内側からのケアも改善には大切です。バランスのよい食事やストレスをためない生活を送ることが大切です。
- 敏感肌のための化粧品の選び方の基本は、シンプルさを大切にすることです。安全性が高く刺激の小さなアイテムを選びましょう。オーガニックコスメや無添加コスメなどといった呼び方ではなく、配合成分をチェックして選びましょう。
- 優しい洗顔やクレンジング、紫外線対策も敏感肌の改善に大切です。さまざまな対策があるのでしっかり実践しましょう。
2.敏感肌とは?
敏感肌の改善を考える前に、敏感肌とはどんなお肌かを考えてみましょう。
1)敏感肌の症状をチェック
最初に、敏感肌の症状をチェックしてみましょう。
- 肌荒れや大人ニキビになりやすい
- 洗顔料で顔を洗うと赤くなってしまう
- 普通の化粧品を使っただけで、炎症が起こりお肌がピリピリする
- タオルや衣類などでも、お肌に刺激を感じることがある
- 生理前にお肌が荒れる
- 季節の変わり目は、お肌の調子が悪く、普段使っている化粧品でも使えなくなる時がある
- お肌がカサついたり、ゴワついたりすることが多い
などが、一般的な敏感肌の症状です。
さまざまな症状がありますが、これらは、何らかの原因で、お肌のバリア機能が低下していることによる症状である場合が多いのです。
バリア機能の低下によって、角層が不健康な状態になって、ちょっとした刺激にも反応してしまう状態になっているのです。
こうなると、それほど刺激の強くない化粧品を使っても、肌がピリピリすることがあります。
これは、化粧品かぶれや接触皮膚炎ではなく「感覚刺激」というものです。
お肌が外部刺激を受け続けることで、「かゆみ神経を伸ばす物質」の分泌が続き、健康なら真皮の下にある「知覚神経線維(かゆみを感じる神経)」が肌表面に近いところまで伸びるからです。
また、自分自身が「敏感肌」と思い込んでしまうことで、心理的な影響もあるかもしれません。
さらには、季節の変わり目などに敏感肌の症状が出てしまう「ゆらぎ肌」と呼ぶお肌のトラブルもあります。
季節によって、夏老け肌、秋枯れ肌などの肌状態もありますが、バリア機能の低下が原因の場合が多いのです。
これらは、敏感肌の手前の症状ともいえます。
敏感肌が長い期間続くと、乾燥が進んだり、ターンオーバーが乱れたりして、さらにバリア機能が低下するなど、悪循環を繰り返してしまうことがあります。
長年、悩んでいる方は、「敏感肌なので仕方がない」とあきらめてしまう場合もあるようです。
こうなると、使用するスキンケア化粧品、エイジングケア化粧品選びも困ってしまいますね。
2)敏感肌は乾燥肌が進行したお肌
敏感肌は、皮膚のはたらきが低下した状態です。
敏感肌では、キメは乱れ、お肌の透明感もなくなってしまいます。
また、肌ツヤもありません。
そんな敏感肌は、肌老化も進みやすいお肌です。
さらに、乾燥肌でかゆみが出る状態にもなりやすいのです。
もしかして、あなたは仕方がないと思ってあきらめていませんか?
でも、ちょっと待ってください。
原因は、さまざまですが、敏感肌の最も大きな要素は、バリア機能の低下による「乾燥」です。
先ほど説明した症状も、お肌の乾燥の症状と似ていますよね。
つまり、敏感肌は乾燥が続くことや、乾燥の程度がひどいことで、お肌が敏感になっている状態であることがほとんどです。
遺伝やアレルギーなどを除けば、「敏感肌の肌質は変えられない」のではなく、「敏感肌は乾燥が主な原因なので、ちゃんとした日常生活とスキンケアで改善できる」ものなのです。
もちろん、しっかり乾燥肌対策をしていて、お肌への刺激が少ない状態でも、アレルギー疾患などでお肌が敏感になっている可能性もありますので、その場合は皮膚科などの専門医に相談しましょう。
3.敏感肌の原因は?
敏感肌になる主な原因はお肌の乾燥です。
つまり、敏感肌の原因は乾燥の原因と同じであることがほとんどです。
さらに、敏感肌は、いくつかの原因が絡みあって起こる場合もあります。
まず、敏感肌の原因となる要素を理解しましょう。
1)お肌の乾燥が続くと敏感肌に
敏感肌の原因のなかでも多いのがお肌の乾燥です。
乾燥によってお肌のバリア機能が低下し、お肌が敏感になっているのです。
お肌の乾燥が、敏感肌の主な原因です。
お肌の乾燥は、外気の乾燥、急激な温度や湿度の変化、大気汚染、花粉などのアレルギー源などの影響や、エイジング、体質、体調、病気などの影響で、次のいずれか、あるいはすべてが減少して、バランスが崩れることで起こります。
- 表皮の皮脂膜
- 角層の細胞内のNMF(天然保湿因子)
- 角質細胞間脂質(セラミドなどの脂質)
その結果、お肌表面のバリア機能が乱れ、水分のバランスを保てない状態になってしまうのです。
健康な肌は、角層細胞の間に、NMF(天然保湿因子)が抱え込んでいる水分をサンドイッチのように挟み込み、隙間のないミルフィーユ状の「ラメラ構造」をつくっています。
その場合は、角層では、角質細胞間脂質を構成する「セラミド」が50%、「コレステロール」が25%、「脂肪酸」が13%という比率です。
しかし、敏感肌ではこのバランスが崩れているのです。
その原因が、お肌の乾燥なのです。
たとえば、次のようなことが乾燥肌のリスクです。
おわかりのとおり、冬は敏感肌のリスクが高くなります。
だから、冬の乾燥肌対策が大切なのです。
乾燥の原因についての詳しい情報は、「乾燥肌とは?原因は12の要素!メカニズムを知ることで対策」をご覧ください。
また、バリア機能を支える際に、大きな役割を果たしているのは、細胞間脂質の1つであるセラミドです。
セラミド不足もお肌の乾燥を促進し、敏感肌を進行させることを覚えておきましょう。
尚、セラミド不足はアトピー性皮膚炎や老化とも関係していると考えられていますので、その関係について詳しい情報が知りたい方は、「セラミドが少ない!皮膚の病気「アトピー性皮膚炎」の原因は?」や「老人性乾皮症は乾燥とセラミド不足!予防と改善の対策は?」をご覧ください。
2)加齢による水分減少とお肌の菲薄化
お肌の水分量は、年齢を重ねることで減っていきます。
加齢が乾燥をもたらすリスクを高めるのです。
また、年齢を重ねることで、お肌は薄くなっていきます。
表皮を支え、ハリや弾力を保つ真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、真皮層が薄くなるとともに、これらの肌の弾力のもとが少なくなると、表皮細胞をつくる力も弱まり、表皮の水分量の低下や弾力不足につながるのです。
このように、お肌が薄くなることで、化粧品などによるちょっとした刺激でも敏感に反応しやすくなってしまいます。
つまり、エイジング自体が敏感肌のリスクになるのです。
冒頭で、「敏感肌のスキンケアや対策には、エイジングケアの視点が必要である」とお話したのは、このことなのです。
つまり、加齢とともに誰もが敏感肌になるリスクが高まるのです。
尚、年齢にともなうお肌の状態の変化についての詳しい情報は、「エイジングインデックスはエイジングケアの道しるべ!肌老化を数値化」をご覧ください。
3)不適切なスキンケア
不適切なスキンケアもお肌を乾燥させ、敏感肌を引き起こします。
なかでも、いちばん多いのが「やりすぎ洗顔」「やりすぎクレンジング」です。
強い洗顔料やクレンジング料、こする力が強すぎたり、洗う回数が多すぎたりすると、角層のダメージにつながり、乾燥、そして敏感肌の原因になってしまいます。
なぜなら、お肌の保湿に大切な皮脂、NMF(天然保湿因子)、セラミドを過剰に流しすぎて、バリア機能を低下させるからです。
顔だけでなく、全身も乾燥肌で敏感になります。
また、そのほか、お肌に合わない化粧品やハンドクリーム、ボディソープ、シャンプーなどのスキンケア製品も原因となる場合もありますので、敏感肌の方はできるだけ刺激の少ない製品を選ぶことが大切です。
さらに、頭皮への刺激や脱毛も敏感肌の原因になることがあります。
4)紫外線ダメージ
紫外線もバリア機能やターンオーバーを崩すなど、悪い影響を与え、真皮や線維芽細胞にまでダメージをもたらします。
敏感肌だけでなく、お肌の老化の原因にもなります。
紫外線は敏感肌だけではく、あらゆる肌トラブルに悪影響を及ぼすことを覚えておきましょう。
1年を通じて、日焼け止め化粧品などでしっかりと紫外線対策することが大切です。
5)遺伝・体質など
アレルギー体質や、遺伝的に肌が弱いなども敏感肌の原因になります。
体質や遺伝の場合は、通常の保湿を行っても敏感肌が改善しない場合があります。
アレルギー体質やアトピー性皮膚炎の可能性を感じる場合は、早めに皮膚科などの専門医に相談しましょう。
6)ストレスも敏感肌の原因
ストレスも肌荒れや敏感肌の原因の1つです。
過剰なストレスで自律神経やホルモンの分泌が乱れます。
その結果、コラーゲンやエラスチンの減少、冷え性などをもたらします。
これらが敏感肌をもたらすことがあるのです。
また、生理前や妊娠中のストレスが敏感肌の原因になることもあります。
さらに、ストレスに関しては、新しい研究成果も出てきました。
ストレスによって末梢神経が収縮し、体温が下がると、正常な角層を生み出す顆粒層の「タイトジャンクション」のはたらきが弱くなることがわかってきました。
タイトジャンクションは、肌のバリア機能の正常化のためにはたらいているのですが、お肌の温度が低下すれば、そのはたらきが鈍くなります。
そのため、過度なストレスが続けば、バリア機能が低下し、敏感肌になってしまう可能性が高くなるのです。
尚、タイトジャンクションとは、お肌のなかで、隣り合った細胞同士を密着させ、隙間をふさぐことで、細胞の隙間を通して物質が出入りするのを防ぐ役割をするものです。
詳しくは、「タイトジャンクションを守ろう!バリア機能正常化と敏感肌対策のコツ」をご覧ください。
7)腸内環境の乱れ
腸内環境が悪化した影響で、敏感肌になるケースもあります、
人の腸内には「腸内細菌(腸内フローラ)」と呼ばれる微生物が、およそ1,000種類います。そして、腸内の総数は、600兆個から1,000兆個いると考えられています。
「腸内細菌」は、人にとっての有益性から、「善玉菌」と「悪玉菌」、「日和見菌」の3つに分けられます。
健康な人の場合、「善玉菌」が優勢で約2割、1割が「悪玉菌」、そして、残りの約7割は「日和見菌」です。
大腸のはたらきの低下をはじめ、何らかの理由によってこの「腸内バランス」が崩れると、からだの免疫機能が低下し、全身によくない影響が出ることがあるのです。
腸内バランスが崩れる原因の1つが、便秘です。
便秘になると体外に排出されるべきものが体内に留まることになり、その便をエサにする「悪玉菌」が増えてしまって、腸内バランスが崩れるのです。
その結果、活性酸素が発生する、美肌の形成に深く関わっているビタミンB群の合成が阻害されることで、肌の老化や肌荒れの原因になってしまいます。便秘が長く続き、腸内環境がよくないまま過ごしていれば、敏感肌になってしまうリスクも高くなるのです。
8)睡眠不足
睡眠不足も肌荒れがひどい場合では、敏感肌やしみなどの原因になってしまうことがあります。
活性酸素がお肌の老化や肌荒れの原因であることは、何度もお話ししています。
睡眠を促すホルモンであるメラトニンには、活性酸素を防ぐ高い抗酸化力があります。
その分泌が多くなる9時から真夜中くらいの間に、眠っていなければメラトニンの恩恵が減ってしまうのです。
また、睡眠が不足すると、眠っている間のお肌を修復する成長ホルモンの分泌が不十分になります。
その結果、睡眠不足は、敏感肌の原因にもなり得るのです。
睡眠と美肌やエイジングケアに関しては、「美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策」をご覧ください。
9)不摂生な日常生活
バランスのよくない食生活や急激なダイエットもお肌の乾燥の原因になります。
また、喫煙、過度の飲酒なども乾燥や肌荒れなどのお肌の不調を引き起こすこともあります。
そして、それが続けば、敏感肌になってしまうことも。
もちろん、エイジングケアの基本は正しい日常生活なので、お肌の老化を防ぐためにも、スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品だけに頼らず、規則正しい生活習慣を心掛けましょう。
なお、喫煙とお肌の老化の関係については、「喫煙がお肌の老化を加速!タバコで老け顔になる原因と対策」を参考にしてください。
また、お酒に関しては、「お酒の飲み方と成分を知って美肌に!エイジングケアの視点」を参考にしてください。
10)ほかに気をつけたい敏感肌のリスク
花粉などのアレルゲンが敏感肌のリスクになることもあります。
特に、花粉が多い春に敏感肌やゆらぎ肌になるのはその可能性が高いのです。
シャンプーや毛染めなどのヘアケア製品、メイク製品、外用剤などに含まれる化学物質が敏感肌の原因になります。
また、貴金属などの身につけるものによるアレルギーなどにも敏感肌のリスクがあります。
だから、自分の肌に合わない成分を知っておくことも大切です。
4.怖い!魔の敏感肌ループ
1)敏感肌とバリア機能
乾燥が長く続いていたり、ひどい状態の敏感肌は、お肌の水分と油分の両方のバランスが崩れている状態です。
これは、水分、油分ともに減少している場合が多く、3大保湿因子である皮脂、天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)、角質細胞間脂質も減少し、お肌の保湿機能のバランスが崩れている状態をいいます。
この状態を放置したり、誤ったスキンケアを行えば、乾燥と同時にバリア機能も低下します。
そして、さきほど少し説明したタイトジャンクションが壊れることもバリア機能低下の原因です。
さらに、CE(cornified envelope=コーニファイドエンベロープ)もバリア機能と関係しています。
CEとは、角化外膜とも呼ばれる角質細胞の周りを覆う、頑丈なたんぱく質の膜状構造のことです。
CEが崩れることもバリア機能の低下の要素です。
敏感肌では、この5つのいずれかまたは複数、ひどい場合はすべてが不十分なはたらきしかできない状態となっています。
2)敏感肌とターンオーバー促進
実はお肌をはじめ、生体には防御能が備わっています。
お肌は、敏感肌によるこの状態に危険を察知し、バリア機能回復のために角質を元通りにしようとはたらきます。
つまり、表皮の基底層で表皮細胞をつくって、早く角層に届けようとがんばってしまうのです。
その結果、ターンオーバーが早くなってしまって、未熟な細胞が角質まで上がってくるのです。
未熟なままの細胞が角層までくれば、角層は刺激を受けやすく、さらにバリア機能が十分にはたらかなくなってしまいます。
これでは敏感肌が改善することはなく、さらに敏感肌が続いてしまうのです。
こうなってしまうと、まさに魔の敏感肌ループです。
敏感肌の改善が難しいのは、適切なスキンケアができないなら、このような悪いループが回り続けてしまうからのです。
だからこそ、敏感肌の方は早く対策することが大切であり、敏感肌でない方も正しいエイジングケアを行うことで予防することが大切なのです。
敏感肌の悪循環は、バリア機能とターンオーバーの過剰な促進が絡み合ってしまいます。
早めに敏感肌を改善の対策を行い、「魔の敏感肌ループ」に陥らないようにしましょう。
5.敏感肌の改善のための対策の基本は?
敏感肌の原因の大きな要素を占めるのは乾燥なので、敏感肌を防ぐ基本は、乾燥対策、つまり保湿です。
そのためには、外側からの保湿を意識するのではなくて、からだ全体の保湿力を高めることが大切です。
つまり、乾燥、敏感肌、バリア機能、ターンオーバーを別々に考えるのではく、お肌の生まれ変わりのメカニズム全体を考えた対策が必要なのです。
その基本は、保湿と清潔、お肌への負担を減らすこと、そして食べ物に気を付けることとストレスマネジメントの5つです。
ここでは、5つの基本について取り上げ、7つの実践対策は次の項で解説します。
1)十分な保湿で敏感肌を改善
敏感に傾いたお肌は、角質の水分量が低下して乾燥し、外部からの刺激を受けやすい状態になっています。
重要なのは、角質のバリア機能を高めるスキンケア。あわせて内部の水分量をキープすることも大切です。
そのためには、エイジングケアの基本である保湿を見直してみましょう。
保湿といえば、化粧品のなかでも保湿化粧水を思い浮かべる人が多いのですが、構成成分の大部分が「水」である化粧水だけを与えても、不十分な場合があります。
それは、化粧水には油溶性の成分が配合されることは少なく、水分の蒸発を防ぐはたらきがほとんどないからです。
また、乾燥を改善し、バリア機能のはたらきを高めるには、水分保持力に優れたセラミドなどの成分が有効なのですが、セラミドは水溶性の物質ではないので、化粧水の場合は高濃度で配合されることは多くありません。
つまり、敏感肌対策の基本は、刺激を減らしながら保湿をすることなのですが、化粧水だけで乾燥対策としての保湿をすることは難しいのです。
そこで、十分な保湿のためには、化粧水だけで敏感肌対策を考えずに、美容液や保湿クリームなど、ほかのタイプのエイジングケア化粧品との組み合わせを考えることが大切です。
なかでも、「エイジングケア化粧品」を名乗る美容液や保湿クリームには、人が持つセラミドとほぼ同じ構造のヒト型セラミドを配合したものがあります。
オススメは、ヒト型セラミド配合のエイジングケア化粧品です。
セラミドやセラミド配合エイジングケア化粧品の詳しい情報は、次の記事をご覧ください。
2)お肌を清潔に保って敏感肌を予防・改善
お肌に汚れやメイク、皮脂が残っていると、肌の酸化のリスクになります。
肌の酸化も敏感肌を進ませる原因の1つです。
また、汗が残っていることも乾燥肌の原因になってしまいます。
さらに、毛穴の汚れが残っていても敏感肌になることもあります。
だから、洗顔やクレンジングで毛穴の汚れを落とすことも大切です。
丁寧な洗顔やクレンジングでお肌を清潔に保ちましょう。
3)お肌への負担を少なくして敏感肌を改善
お肌が敏感だと感じている方は、お肌への負担がかからないスキンケア、エイジンケアを心掛けることが大切です。
自分に合わない化粧品を使っていないかどうかや、基本となるクレンジング・洗顔を見直してみることも必要となります。
特に、誤った認識で行っているクレンジングや洗顔によって、乾燥がさらに進み、敏感に傾いてしまうことがあります。
クレンジング剤は、メイクやほこりなどの汚れをきちんと落とすとともに、お肌への負担の少ない泡タイプや、ミルクタイプ、クリームタイプ、クレンジングジェルを使い、過度な力をかけずに短時間で済ませるようにしましょう。
敏感肌の方は、特にクレンジングをしながらのマッサージはNGです。
正しいクレンジング方法が敏感肌対策の第一歩です。
洗顔も同様に、ゴシゴシ洗うなどの摩擦は避け、しっかりと泡立てた泡で包み込むようにやさしく洗顔しましょう。
また、すすぎ残しがないように気をつけることもポイントです。
尚、洗顔とクレンジングについては、次の項で実践的な対策法も紹介しています。
ほかにも紫外線を避けたり、メイクをする場合の負担にも注意が必要なので、次の項で紹介しています。
4)食事に気を配り敏感肌を改善
敏感肌は、その原因が身体の中にあることも考えられるので、ストレスや睡眠不足、不規則な食事といった、日常生活を見直してみることも大切です。
しっかりと予防美容やアンチエイジングを意識した生活習慣を身につけましょう。
特に、美肌は、食物による栄養摂取と深く関わっています。
皮膚は、たんぱく質からできているので、まずはたんぱく質の摂取を心掛けましょう。
たんぱく質には動物性と植物性があり、体内に吸収されやすいのは動物性たんぱく質といわれています。
肉・魚・卵・乳製品などをバランスよく摂るようにしたいですね。
便秘も肌荒れや敏感肌の原因になるので、便秘を解消する食べ物、腸内環境によい食べ物を摂ることが大切です。
便秘解消には、食物繊維の摂取が不可欠です。
また、腸内環境を改善する乳酸菌を多く含むヨーグルト・漬物・チーズなどの発酵食品の摂取も大切です。
便秘とお肌に関して、詳しくは、「腸内フローラを整え便秘解消!肌荒れを改善して美肌へ」や、「便秘からくる肌荒れの予防や解消は食事の方法の見直しから」を参考にしていただければ幸いです。特に、冬の便秘には注意しましょう。
さらに、ターンオーバーを促すとともに、お肌を丈夫にしてうるおいを保つビタミンAも意識して摂取しましょう。
ビタミンAは、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、小松菜、トマトなどの緑黄色野菜や卵、レバーなどに多く含まれています。
積極的に摂取したい栄養素とその食べ物については、「セラミドを食べ物、飲み物で!乾燥肌とシワにも効果が期待?」や「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」の記事を参考にしてください。
また、コーヒーや緑茶、カカオが豊富なダークチョコレートなども抗酸化成分を含むので、上手に取り入れれば、敏感肌対策にメリットがあります。
ほかにも、食べ物や飲み物による乾燥肌や敏感肌の対策が可能です。
ぜひ、次の記事も参考にしてください。
*スーパーフードはアンチエイジング・美容・ダイエットに効果!
5)ストレスマネジメントで敏感肌を改善
過度な精神的ストレスを防ぐことも敏感肌の予防や改善に大切です。
趣味を楽しむこと、適度な運動で軽く汗をかくこともストレス軽減に有効です。
また、「笑うこと」も免疫力アップに役立ちます。
つまり、 笑いも美肌をもたらす敏感肌対策の1つなのです。
さらに、アロマセラピーもリラックス効果が期待できます。
敏感肌の方は、精油の刺激に気をつけて上手に取り入れましょう。
なお、ストレスマネジメントについては、次の記事も参考にしてください。
*ストレスオフの女性がこの2年で増加!そのリラックス方法TOP10
*ストレスオフの秘訣は「音楽習慣」だった! 20代からシニアまで大調査
*バラの香り「フェニルエタノール」の抗うつ効果と攻撃性を抑える効果
6.敏感肌のエイジングケア化粧品を考える
1)敏感肌の改善のための基礎化粧品の選び方
敏感肌の方は、適切にエイジングケア化粧品を選び、使うことで改善が可能です。
何度も説明していますが、敏感肌の化粧品の選び方は、エイジングケア化粧品の選び方と相通じることが多いのです。
なぜなら、エイジングとともにお肌は刺激に弱くなっていくからです。
だからこそ、敏感肌の方もそうでない場合も、敏感肌のために化粧品を選ぶことで、改善と予防につながる可能性が高まります。
敏感肌の化粧品を選ぶポイントは、もちろん、「保湿」を重視することが第1ですが、刺激を避けることも同時に考えることが大切です。
20代など若い時期には、普通肌や脂性肌であっても、年齢とともにお肌は乾燥肌や混合肌、インナードライ肌になることがありますし、ひどくなれば敏感肌になります。
だからこそ、40代以上のエイジングケア化粧品は、誰もが敏感肌化粧品を選ぶつもりで考えることがおすすめです。
そのためのポイントが、次の7つです。
①無添加化粧水や無添加化粧品だからという理由だけで敏感肌化粧品を選ばない
②オーガニックコスメ、自然派化粧品という理由だけで敏感肌化粧品を選ばない
③アルコール、PG、合成着色料、合成香料配合の敏感肌化粧品を選ばない
④防腐剤、界面活性剤、合成ポリマーやシリコーンを必要以上に怖がらない
⑤敏感肌化粧品ランキングだけで選ばない
⑥たくさんの種類の化粧品を使う必要はなく、1つまたは2つで十分
⑦敏感肌では、化粧品を選ばない、使わないことも選択肢の1つ
そのため、化粧品の全成分表示を理解することが、上手に敏感肌化粧品を選ぶ近道になります。
これら1つひとつを含め、敏感肌の化粧品の選び方に関する詳しい情報は、「敏感肌化粧品はこれがオススメ!ランキング不要の選び方」をご覧ください。
また、敏感肌の化粧水に関しては、「おすすめの敏感肌化粧水!選び方はランキングより刺激成分を避ける」をご覧ください。
2)敏感肌対策におすすめのエイジングケア化粧品
敏感肌のエイジングケア化粧品には、エイジングケア化粧水、エイジングケア美容液から保湿クリーム、乳液、フェイスマスク、美容オイルなどさまざまなものが市販されています。
化粧水ランキングや美容液ランキング、口コミなどだけに頼らず、正しいエイジングケアの知識でしっかり選びましょう。
敏感肌で不安のある方は、トライアルキットや返品保障、無料のお試しがある化粧品を選べば安心ですね。
①オススメのエイジングケア化粧水とは?
敏感肌対策のエイジングケア化粧水は、しっかり乾燥肌を防ぐ化粧水であること、刺激の少ないことがポイントです。
そんな化粧水に配合したい成分としては、ヒアルロン酸、プロテオグリカンや京都大学発のナールスゲンです。
なかでも、内部から水分量を高めるはたらきのあるエイジングケア化粧品成分ナールスゲンは、1カ月、2カ月と続けて使うことでお肌の水分量を増やすデータがあります。
ナールスゲン配合の化粧水やローションを選んでみることもよい選択肢です。
「ナールスゲン配合の化粧水の選び方で失敗しない5つのポイントとは?」の記事も、ぜひ参考にしてください。
また、プロテオグリカン化粧水も、敏感肌にオススメのエイジングケア化粧水です。
一方、アルコールは刺激性がありますし、美白成分もメラニン生成を抑えることからお肌にリスクがあります。
敏感肌の方は、アルコールフリー化粧水がおすすめで、収れん化粧水、ふき取り化粧水、美白化粧水を使う場合は要注意です。
②美容液や保湿クリームでオススメは?
では、敏感肌にオススメの美容液や保湿クリームはどう選べばよいでしょうか?
セラミドは、保湿力が高く敏感肌におすすめの成分です。
このため、セラミド配合の乾燥肌対策の美容液や乾燥肌対策のクリームなどが敏感肌対策としておすすめです。
ただし、ヒト型セラミドなど多くは油溶性成分なのでセラミド配合化粧水よりもセラミド美容液やセラミドクリームで取り入れるとよいでしょう。
このほか、保湿クリームで使いたい成分としては、純度の高いワセリン、シアバター、スクワラン、アラントインなどがあります。
さらに、エイジングケアと敏感肌対策を同時に考えるためには、「皮膚科学で考えるインナードライ肌・敏感肌対策の秘訣!」をご覧ください。
3)敏感肌改善のための洗顔を考える
洗顔は、どんなタイプのお肌の方にとってもスキンケアやエイジングケアの基本なので、とても大切です。
特に敏感肌の方にとっては、刺激の少ない洗顔料を選び、やさしい洗顔を行うことが大切です。
そこで、敏感肌の方のための肌への負担が少ない洗顔料の選び方と洗顔のポイントをご紹介します。
①敏感肌の方のための洗顔料の選び方
洗顔料には、さまざまなタイプがありますし、同じタイプであっても配合されている成分も製品ごとに異なるため、洗顔料を選ぶことは非常に難しいのです。
たとえば、「石鹸」といっても千差万別ですし、「弱酸性の洗顔料」といってもさまざまです。
そのために、タイプで洗顔料を選ぶだけでは誤ってしまうケースもあることを理解しておきましょう。
どんな洗顔料を選ぶにしても、以下の内容が基本となります。
- 界面活性剤がお肌に残らない洗顔料
- 刺激の少ない洗顔料
- 洗顔の目的以外に余計な成分が入っていない洗顔料
こうした条件から候補を考えると、アミノ酸系界面活性剤や弱酸性の洗顔料や石鹸が当てはまります。
お肌が弱酸性であることから、お肌と同じ弱酸性の洗顔料であれば、刺激が少ないという理由で敏感肌におすすめの洗顔料の1つです。
敏感肌の方は、弱酸性の洗顔料の中から、シンプルなものを選んでみましょう。
一方、洗浄力は、石鹸など弱アルカリ性のものと比べると低く、古い角質を落としきれないなどのデメリットもあるので、ニキビや毛穴の黒ずみなどが目立つ原因になる場合もあることを知っておきましょう。
続いて、石鹸です。
石鹸は、弱アルカリ性の界面活性剤で、弱酸性の洗顔料に比べて刺激が強いのです。だから、必ずしも敏感肌の方にとってよい選択肢にならない場合もあります。
敏感肌の方にとっては、石鹸を選ぶというより、「石鹸が使えるお肌を目指す」という考え方で、敏感肌が改善した後の選択肢として考えればよいでしょう。
なぜなら、次のようなメリットがあるからです。
- 洗い流すとすぐに分解されるので、界面活性剤がお肌に残らない
- 洗浄力がある程度強いので、古い角質を落とすことができる
- よい石鹸なら、泡立ちも十分で刺激の少ない洗顔ができる
さらに、敏感肌がひどい方の場合の選択肢は、「洗顔料を使わない」ことです。
どんな洗顔料も一定の刺激がありますので、敏感肌には影響があります。
そこで、しばらくは洗顔料を使わずにぬるま湯などで洗顔することで、敏感肌からの改善を目指すことも考えてみましょう。
尚、敏感肌の方は、ピーリング剤での洗顔や酵素洗顔は避けましょう。
②敏感肌の方のための洗顔
敏感肌であっても普通のお肌の方でも、洗顔の基本は、手指と肌の摩擦で汚れを取らないことです。
また、ダブル洗顔はおすすめできません。
そのための洗顔方法は、「乾燥肌の予防や改善対策は正しいエイジングケアが大切!」のなかにある「4.正しい洗顔とクレンジングによる乾燥肌の改善」をご覧ください。
洗顔方法を変えるだけでも敏感肌が改善することもあるので、ぜひ、真剣に取り組みましょう。
4)敏感肌の改善のクレンジングとクレンジング料
メイクを落とすのは、メイクするとき以上に、お肌に負担がかかります。
だから、敏感肌の方にとって、適切なクレンジング料を選ぶこと、お肌に刺激の少ないクレンジングを心掛けることは、とても大切なことです。
また、もともと敏感肌でなくても、年齢を重ねれば重ねるほどお肌は敏感になるので、エイジングケアの観点からも大切なのです。
そこで、敏感肌の方のための肌への負担が少ないクレンジング料の選び方とクレンジングのポイントをご紹介します。
①敏感肌の方のためのクレンジング料の選び方
製品によってさまざまなので、絶対的な指標ではありませんが、クレンジングはその刺激が強い順に、シートタイプ → リキッドタイプ → オイルタイプ → ミルクタイプ → ジェルタイプ → クリームタイプとなります。
したがって、敏感肌の方の場合は、ジェルタイプまたはクリームタイプがおすすめです。
また、製品によっては、ミルクタイプでもよいでしょう。
最近では、クレンジング料にメイク落とし以外の機能を付加した製品もありますが、敏感肌の方は、本来の「メイク落とし」の機能に絞って選ぶのが、無難です。
尚、どのタイプのクレンジング料でも、界面活性剤が一定量配合されています。
クレンジング料や洗顔料の界面活性剤の多くは、非イオン系界面活性剤という刺激が低いものが使われていますが、それでも刺激がまったくないわけではありません。
また、最近ではさらに優しいアミノ酸系界面活性剤配合のクレンジングも登場していますが、こちらも刺激が「0」ではありません。
だから、敏感肌がひどい場合には、クレンジングそのものを避けたほうがよいので、クレンジング料が必要になるメイクを行わないようにしましょう。
②敏感肌の方のためのクレンジング
クレンジングの正しい方法や使い方は、敏感肌の方だけではなく、どんなお肌の方にもエイジングケアの一環として、実践して欲しい方法です。
- クレンジング時間は、肌にクレンジング料を乗せてから、すすぎ終わるまでで1分程度、できれば1分以内で終わらせる
- クレンジングの使用量は、少なすぎると摩擦で刺激になるので、お肌に摩擦にならない適量を使う
- 比較的、お肌が強いTゾーンから始め、Uゾーン、目元・口元の順で行う
- 決して力を入れすぎない
に注意して行いましょう。
敏感肌の方やエイジングケアのためのクレンジングの参考になる「セラミドを減らさないクレンジングと洗顔の選び方とは?」もあわせてお読みいただければ幸いです。
<敏感肌のクレンジング料の選び方の参考情報>
*おすすめのダブル洗顔不要のクレンジング料!その選び方とは?
7.敏感肌の予防と改善のための紫外線対策
紫外線そのもののダメージが敏感肌の原因の1つなので、敏感肌の方にとっては、紫外線対策はとても大切です。
春や夏だけなく冬も紫外線対策を行いましょう。
しかし、紫外線対策のために使う「日焼け止め」が、刺激を与えるために慎重に選ぶことが求められます。
ここでは、敏感肌の方のための紫外線対策の基本と日焼け止めの選び方を紹介します。
1)敏感肌の方のための紫外線対策の基本
紫外線対策はエイジングケアの基本ですが、敏感肌の方は一層、紫外線対策に気を使わなければなりません。
しかし、日焼け止めを使った対策は、少なからず負担を与えるので、まずは日焼け止めを使わないでできる紫外線対策を先に行いましょう。
物理的な防御として、衣類、サングラス、日傘、帽子などのファッションで紫外線対策を行いましょう。
衣類は、白いものより黒っぽいものが紫外線の透過が少ないですし、デニムのジーンズなら、0.1%しか紫外線を透過しません。
紫外線の強い夏場などは、衣類の種類や色も考慮して、紫外線対策を行いましょう。
また、午前10時~午後2時ごろまでは、最も紫外線が強いので外出を避ける、または一層注意を払って外出することも必要です。
また、目や目元の敏感肌対策に、UVカットサングラスを使うこともおすすめです。
2)敏感肌の方のための日焼け止めの選び方
とはいっても、物理的防御だけでは、紫外線対策は難しいので、日焼け止めも使う必要があります。
そんな場合は、肌への刺激が少ないとされる日焼け止めを選ぶことがポイントです。
そんな日焼け止めの条件は、次のとおりです。
- ノンケミカル(紫外線吸収剤フリー)の日焼け止め
- 無香料・無着色で低刺激のもの
- 落ちやすいものお湯や石けんだけで落とせるもの
また、日焼け止めには、大きく紫外線散乱剤(ノンケミカル)と紫外線吸収剤(ケミカル)の2種類があります。
紫外線散乱剤は、肌表面で紫外線を反射させて紫外線をカットします。
肌に吸収せず、刺激が少ないので敏感肌の方は、こちらをお使いになられることをおすすめします。
デメリットは、白浮きしやすい、塗り心地が悪い、汗で崩れやすい、紫外線吸収剤より弱いことです。
ただし、最近では、微粒子化や粉体の形を改良することで、白浮きが目立たない製品も登場しています。
一方、紫外線吸収剤は、いったん、お肌に成分が吸収されるので、敏感肌の方には刺激を感じることもあるので不向きです。
主な成分には、パラジメチルアミノ安息香酸2エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2エチルヘキシルなどです。
成分を詳しく知らなくても、「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」などとパッケージに表記されることが多いので、見分けるのは簡単です。
日焼け止めを使う場合は、塗りむらがあったり、きちんと塗られていないと効果が半減しますので、敏感肌の場合でも、使う以上は、しっかり使いましょう。
尚、敏感肌の方は、紫外線対策や日焼け止めの選び方を深く理解していただきたいので、ぜひ、「紫外線対策こそエイジングケア!日焼けダメージの肌老化を防ぐ対策」や「敏感肌におすすめの日焼け止め厳選11種をご紹介!選び方と使い方は?」の記事も参考にしてください。
3)敏感肌は慎重に紫外線のアフターケアを
エイジングケアや敏感肌対策のためには、紫外線のアフターケアも大切です。
紫外線のアフターケアの基本は、外出後にビタミンACEを含む野菜や果物を食べることです。
また、ビタミンA誘導体(レチノール、レチノイン酸トコフェリル)、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体配合の化粧品も紫外線のアフターケアにおすすめです。
ただし、ビタミンA誘導体(レチノール、レチノイン酸トコフェリル)、ビタミンC誘導体は、刺激性があるので敏感肌の方は要注意です。
8.敏感肌の予防と改善のメイク・化粧下地とは?
ここでは、メイク化粧品のなかで化粧下地とファンデーションについて、敏感肌の方が注意すべきポイントと選び方について紹介します。
1)敏感肌の化粧下地の選び方
化粧下地は、ファンデーションの密着効果、整地効果、保護効果などのために使うものです。
したがって、メイクをよりキレイに仕上げるためには大切です。
しかし、刺激になってしまうこともあるので、敏感肌の方にとっては注意が必要です。
最近では、さまざまな製品があって敏感肌の方でも使えるものがありますので、一概に決めつけことはできませんが、次の点を意識して選びましょう。
- 化粧下地を使う場合、クレンジングが必要な場合があります。優しいクレンジングで落ちるものを選びましょう。
- UVカット成分配合の化粧下地は、紫外線散乱剤(ノンケミカル)を選びましょう。
成分の配合がシンプルなもの、敏感肌用などを選びましょう。
2)敏感肌のファンデーションの選び方
ファンデーションも化粧下地同様に、敏感肌の方の負担になりますので、慎重に選びましょう。
逆に、負担の少ないファンデーションは、敏感肌の予防や改善につながります。
乾燥肌や敏感肌のためのファンデーションは、「乾燥肌の方のためのファンデーションの選び方・使い方の3つのコツ!」で詳しく説明していますので、ここではポイントをご紹介します。
ファンデーションもさまざまな製品があるので、一概に決めつけことはできませんが、次の点を意識して選びましょう。
- つけ心地の軽いシンプルなファンデーションを選びましょう。
- 一般的に、リキッドファンデーションよりパウダーファンデーションのほうが肌の密着度が軽いので、基本はそちらを選びましょう。
- ミネラルファンデーションは粉状で、使用感も軽いものが多いので、よい選択肢の1つです。
尚、固めのパフやブラシは避け、柔らかいものを使うこと、また、清潔なものを使うことも大切です。
9.まだある!敏感肌対策のためにできること
1)敏感肌の予防と改善のための睡眠対策
敏感肌の予防や改善のための睡眠対策は、エイジングケアのための睡眠対策と同じです。
敏感肌の方のための特別な対策はありませんが、良質の睡眠のポイントを紹介します。
敏感肌の予防と改善のために実践を心掛けましょう。
- 毎日、規則正しく6時間以上は睡眠を取り、寝だめは避けましょう。
- 12時までには就寝するようにしましょう。
- 眠りを促し、抗酸化作用のあるメラトニンを増やすためには、光の量を減らす必要があります。だから、睡眠時には照明を消しましょう。
- 寝る前にカフェインや深酒は避けましょう。
- リラックス効果があるアロマオイルのなかで、ラベンダー、マンダリン、カモミールなど眠りを誘う香りもよい選択です。
また、敏感肌の予防や改善のための睡眠とエイジングケアについては、「夜の上手なスキンケアとエイジングケアでハリ・ツヤ美肌!」を参考にしてください。
2)敏感肌の改善のための入浴と温泉
敏感肌の方にとっては、入浴や温泉などでも注意していただきたい点があります。
それは、刺激やお肌へのダメージの少ない入浴を心掛けることです。
敏感肌の場合、入浴は、暖かい時期なら38度~39度程度、冬の寒い時期でも40度前後までとして、42度を超すような入浴は避けましょう。
入浴時間も、暖かい時期なら5分程度、冬の寒い時期でも10分程度までを目安としましょう。
温泉も、弱酸性泉(pH3~6未満)や弱アルカリ(pH7.5~8.5未満)の温泉はよいですが、強い酸性や強いアルカリ性の温泉は避けましょう。
また、入浴時間や入浴回数も控えめにしましょう。
洗浄剤は、弱酸性でかつシンプルな成分配合のあまり洗浄力の強くないものを選びましょう。
詳しい情報は、「乾燥肌、敏感肌の方のためのお風呂・温泉の入り方」をご覧ください。
10.まとめ
敏感肌の主な原因や症状、その改善の対策のポイントについて説明しました。
また、敏感肌化粧品の選び方のポイントもご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
敏感肌の大きな原因がバリア機能の低下や乾燥であること、そして、保湿を中心としたスキンケア、食事を見直すことなどで、改善できることをご理解いただけたと思います。
また、敏感肌の方は、普通肌の方以上にスキンケアやエイジングケアで気を付ける点も多いので、大変だと思います。
しかし、逆にその意識をもって、しっかりエイジングケアに取り組んでいただければ、年齢を重ねても、いつまでも若々しくエイジレスな素肌でいることも可能です。
この記事を参考にしていただき、敏感肌というピンチをチャンスに変えるエイジングケアに取り組んでいただければ、幸いです。
もちろん、エイジングケア世代の敏感肌でない方にも役立つ内容なので、しっかりと理解して、敏感肌の予防にお役立てください。
この記事「敏感肌を改善!症状・原因と10のエイジングケア対策のコツ」が、エイジングケア世代の女性の肌悩み改善のお役に立てば幸いです。
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著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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