お酒の飲み方と成分を知って美肌に!エイジングケアの視点

本ページはPRを含みます。


お酒は、飲みすぎると健康に悪い一方で、上手に付き合えば健康や美肌にとってうれしい作用もあります。

また、お酒の成分を配合した化粧品も増えています。

今回は、お酒やお酒の成分をエイジングケアの味方にして、美肌をサポートする方法をご紹介します。

この記事を読むことで得られることは?
  • 飲酒のメリット、デメリットがわかります。
  • さまざまなお酒に含まれる美肌成分について理解できます。
  • お酒の上手な飲み方を知ることで、エイジングケアにいかせます。

京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事

ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。

記事の目次を紹介する女性のイラスト

1.お酒で美肌になれるかが気になるあなたへ

お酒を飲んでキレイになりたい女性

「お酒の飲み方と成分を知って美肌に!エイジングケアの視点」をお届けします。

昔から、「酒は百薬の長」といわれている反面、過度のアルコール摂取が健康を害することもよく知られています。

また、お酒を飲むと、翌朝、顔がむくんだり化粧のノリが悪かったりと、エイジングケアにとってはあまりいいイメージはないかもしれません。

でも、お酒の成分には、健康や美肌にとってうれしい作用があるものも。

おいしく、楽しくお酒を飲んで、エイジングケア効果があるなら、お酒好きにとってはうれしいですよね。

また、最近ではお酒のメーカーが化粧品を販売するケースが増えてきました。

なぜなら、お酒の成分には美肌をもたらす成分が含まれるから。昔から杜氏さんの手肌にツヤがあって美しいのもお酒の効果があるからです。

今回は、お酒をエイジングケアの味方にするための、選び方、飲み方、食事との関係などをご紹介します。

さらに、日本酒を中心にお酒に含まれる成分の美肌効果についてもご紹介します。

「お酒のメリットとデメリットを知りたい!教えて!」

「お酒も好きだけどエイジングケアも大切!よい方法は?」

「お酒と上手に付き合って美肌をキープしたい!適度な飲み方は?」

「お酒の成分にはどんな美肌効果があるか知りたい!」

「ワインや日本酒で美肌になれるって本当?なぜなの?」

というあなたには、ピッタリの記事です。お肌のエイジングケア習慣同様、日頃のお酒とのつきあい方に役立ててくださいね。

<上手なお酒の飲み方のために>

健康ならお酒も美味しい!健康測定会@神戸酒心館レポート

<この記事の大切なポイント>
  • お酒は、過剰に飲むことで健康を害するだけなく、お肌の老化の原因にもなってしまいます。デメリットを理解しておきましょう。
  • 一方、適量を節度を持って飲めば、コミュニケーションを円滑にするだけではなく、からだやお肌にもよい影響を与えます。こうしたメリットも理解しましょう。
  • お酒を飲む場合は、おつまみに気をつけることで美肌をキープすることが可能です。上手な飲み方でエイジングケアやスキンケアにもプラスにはたらくコツを知りましょう。
  • 赤ワイン、白ワイン、ビール、日本酒などお酒の種類でお肌への効果が異なります。なぜなら、含まれる成分の作用が違うからです。お酒に含まれる美肌成分の特徴を理解しましょう。
  • 最近では、日本酒の成分に着目したエイジングケア化粧品も増えているので、上手にエイジングケアに活かしましょう。

2.そもそも飲酒は、からだや肌にいい?悪い?

化粧品のアルコール(エタノール)のメリットとデメリット

1)お酒に対する強さを決める酵素は?

お酒は、好き嫌いが分かれる飲み物であり、また体質的に飲めなかったり、少量で顔が赤くなる人、まったく顔に出ない人などさまざまですね。

その理由は、アルコールを摂取すると、二日酔いの原因とされる「アセトアルデヒド」と呼ばれる物質がつくられるのですが、人によって、そのアセトアルデヒドを酢酸へ分解する能力に違いがあるからなのです。

分解能力に重要な酵素は、2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)。

ALDH2には、活性型と欠損型があり、活性型を持つ人がお酒に強い体質で、欠損型を持つ人はアセトアルデヒドがなかなか分解されず、すぐ顔に出たり、飲むと気持ちが悪くなったりする、お酒に弱い体質とされます。

お酒を飲んでお肌がほんのり桜色、というのはいいのですが、顔が真っ赤になっても飲み続けるのは要注意。

エイジングケアどころか、健康にとってもよくないので、お酒に弱い体質の人は特に気をつけたいですね。

2)アルコールの過剰摂取は老化を促進

最近の日本の研究で、大量飲酒を繰り返していると細胞の老化が進み、心疾患や糖尿病、がん、認知症などの病気のリスクが高まることがわかってきました。

たとえば、2017年の「アルコール依存症研究学会」において、神戸大学大学院医学研究科から発表された報告によると、アルコール依存症の患者さんでは、からだの老化の指標となる「テロメア」が短縮していることが明らかになりました。

つまり、大量の飲酒が細胞レベルで生物学的な老化を引き起こす可能性があるのです。

もちろん、しわしみほうれい線などお肌の老化にもつながりますから、大量の飲酒は避けたいですね。

厚生労働省「生活習慣病予防のための健康情報サイト」の「飲酒」で飲酒の問題について幅広く紹介されているで、こちらも参考にしてください。

3)適度ならお酒はからだにもよい?

お酒をたしなむ女性

①公益社団法人アルコール健康医学協会が伝えるお酒の効用

一方で、適量のお酒は、ストレスの緩和や食欲増進に効果を発揮し、健康にとってプラスにはたらくといわれています。

最近の調査では、まったくお酒を飲まない人よりも、適量を飲んでいる人の方が、死亡率が低いこともわかっています。

また、お酒を飲むと血液の循環がよくなるので、適量の飲酒はお肌にとってもいい効果をもたらします。

公益社団法人アルコール健康医学協会の「適正飲酒の10か条 (第1条)」では、お酒の効用として、次のように記されています。

◆酒は百薬の長

お酒は人類の歴史とともに、人々のよきパートナーとして存在してきました。また、昔から「酒は百薬の長」といわれ、適量であれば、精神や健康にもプラスとなるばかりか、社会生活を営む上でも効用があります。

◆社会生活での効用

冠婚葬祭などの人生の節目となる儀礼や歓送の際、お酒を仲立ちにして、お互いのコミュニケーションを図ることで、人間関係を円滑に維持するのに大きな役割を果たしてきました。

◆精神的効用

適量の飲酒はストレスを緩和し、心を和ませます。

◆身体的効用

お酒の効用を医学的な面から裏づけるデータがあります。

適量のお酒を適正に飲んでいる人は、お酒をまったく飲まない人や大量に飲む人に比べて、死亡率が低いのです。

これを示すグラフの形から「Jカーブ効果」と呼んでいます。

これは、アルコールの虚血性心臓病(心筋梗塞、狭心症など)に対する予防効果が要因と考えられています。

アルコールが心臓病を予防する善玉コレステロールの量を増やし、悪玉コレステロールを抑えるのです。

②注目すべき「Jカーブ」

<Jカーブ効果>

Jカーブ効果の図

「公益社団法人アルコール健康医学協会」の図を参考に作成

適量のお酒はからだの健康によいことを示すのが「Jカーブ」。 Jカーブは、1981年にイギリスのマーモット博士が発表した「飲酒と死亡率のJカーブ効果」という疫学調査で示されたデータをグラフ化したものです。

調査結果では、毎日適量の飲酒をする人は、まったくお酒を飲まない人や時々飲む人に比べて、心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が低い傾向にあることが示されました。

一方、適量を超えて、毎日大量飲酒する人やアルコール依存症の患者さんでは、死亡率が高くなっています。

これでお酒がからだによいと言い切れるわけではありませんし、アルコールの耐性や年齢など個人差もあるのですべての方に当てはめることができませんが、お酒の効用を示す1つデータであることは間違いありません。

このような効果ならエイジングケアの味方になりますね。

なお、Jカーブ効果があるからといって、お酒を飲まない人、飲めない人にまで、お酒をオススメするものではありませんので、その点をご理解くださいね。


3.美肌になるのはどのお酒?

様々な種類のお酒

では、次に、たくさんあるお酒の種類のなかでも、エイジングケア効果を期待するなら、どのお酒を選べばいいのかをみていきます。

1)赤ワインの美肌効果は?

お肌にいいお酒といえば、まず思い浮かぶのが赤ワインではないでしょうか。

赤ワインには、アントシアニンやタンニン、カテキンやレスベラトロールなど、多くのポリフェノールが含まれています。

ポリフェノールには、体内で発生する活性酸素を抑えてくれる抗酸化作用があり、そのためお肌の老化を防いだり、免疫力を高めてくれるのです。

さらに、ポリフェノールのほか、ビタミンやミネラルも豊富。

お肌のエイジングケアにとって必要な成分が詰まっています。

お肌のハリをキープするために、赤ワインを適度に飲むのもよい方法です。

*酸化や活性酸素の詳しい情報は、お肌の酸化は老化の大敵!防ぐための対策とエイジングケアをご覧ください。

2)白ワインの美肌効果は?

発酵過程で、皮や種を取り除いてしまうため、赤ワインよりは少ないものの、白ワインにもポリフェノールが含まれています。

また、白ワインには乳酸をはじめとする有機酸が含まれ、腸内環境を改善したり、カルシウムの吸収をサポートするはたらきも。

だから適度に飲めば、便秘の予防にも効果的で、肌荒れを防ぎ、お肌のキメを整えてくれます。

白ワインも適量ならエイジングケアの味方ですね。

ただし、2017年のアメリカの研究で、女性で白ワインの摂取量が増えると「酒さ」という炎症性皮膚疾患のリスクが高いことがわかりました。

女性は白ワインの飲みすぎには注意が必要ですね。

研究の抄録はこちら

赤ワインと白ワインの写真

3)ビールの美肌効果は?

ビールの原料ホップには、ポリフェノールの1種であるフラボノイドが含まれています。

植物の色素成分フラボノイドには、からだやお肌の老化を防ぐ抗酸化作用をはじめ、生活習慣病のリスク低下など、さまざまな健康効果が期待されています。

また、発酵に必要なビール酵母は必須アミノ酸をバランスよく含み、そのほか美肌に欠かせないビタミンB群や葉酸、パントテン酸、カリウムなども豊富。

これらにはお肌を守り、質のよいお肌をつくり出すというはたらきがあります。

こうした、エイジングケアにうれしいお酒である反面、ビールには利尿作用があるため、飲み過ぎると体内は水分不足に。

冷たいビールはからだを冷やし、代謝を下げてしまうので、冷え性の原因になることもあります。

4)日本酒の美肌効果は?

日本酒にも、注目したいエイジングケア効果があります。

まず、原料に含まれるコウジ酸には、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑制するはたらきのほか、保湿効果も。

また、ほかのアルコール飲料に比べ、日本酒を飲んだ後の体温は2度ほど高くなるのも特徴で、血液循環がよくなり、お肌のすみずみにまで血液中の栄養素が行き渡ります。

さらに、ポリフェノールの1種で、抗菌・抗酸化作用のあるフェルラ酸という成分を多く含むことから、老化の原因となる活性酸素を取り除き、エイジングケアへのサポートが期待できるのです。

5)アルコールの影響が少ないお酒は?

いま挙げた成分は、美肌にとってよくても、アルコール分はお肌にマイナス。

アルコールが抜けやすいという点では、ウォッカ、ジン、テキーラといったクリアな色のお酒がおすすめです。

もし、ワインや日本酒などに限らずアルコールを楽しみたいなら、これらのお酒を選ぶことも美肌にための方法の1つです。


4.お酒の飲みすぎによるお肌への悪影響

お酒の飲み過ぎで肌トラブルに悩む女性

お酒そのものには、お肌にいい成分が含まれているといっても、やはり飲み過ぎは厳禁です。

1)お酒の飲みすぎで乾燥肌に!

アルコールを分解するときには、体内で水分とビタミンB群が大量に消費されます。

お酒を飲んだ後、のどが渇くのはこのため。

もちろん、これは乾燥肌の原因になってしまいます。

また、アルコールは細胞組織を炎症させ、ヒスタミンなど炎症性物質の分泌を促進します。

だから、乾燥によるかゆみが出てしまうこともあるのです。

乾燥肌は小じわをはじめ、さまざまな肌悩みの原因になってしまいます。

さらに、バリア機能が弱まれば、敏感肌にもなってしまうのです。

乾燥肌の予防や改善のためにも、飲み過ぎには注意しましょう。

2)セロトニンが不足して肌荒れに

また、満腹中枢を刺激するホルモン「セロトニン」の材料であるビタミンBが壊されてしまうことによって、セロトニンの合成が低下するため、空腹を感じることも多いのです。

お腹がすくからと食べ過ぎると、摂取カロリーも増えてしまい、夜遅い食事はお肌の不調にもつながります。

また、セロトニンは睡眠にも関わっているため、お酒を飲み過ぎるとうまく寝付けなかったり、変な時間に目が覚めたりすることも。

睡眠不足は、エイジングケアの大敵なのはご存じですよね?

お肌のターンオーバーが乱れて肌荒れになったり、お肌の透明感が失われ、くすみの原因になってしまうこともあるのです。

お酒の過剰摂取で肌トラブル

3)過剰なアルコールがお肌の酸化を促進

先ほど、アルコールの過剰摂取でテロメアが短くなってからだやお肌の老化につながることをお話しました。

実は、ほかにも問題があります。

アルコールが肝臓で分解される過程で活性酸素が生じるため、お肌の酸化が進むのです。

お肌の酸化は、真皮コラーゲンエラスチンにダメージを与えます。

また、コラーゲンやエラスチンをつくる線維芽細胞にもダメージを与えるのです。

これは顔のたるみの原因になってしまいます。

顔のたるみがもたらす肌悩みは、ほうれい線をはじめたるみ毛穴目の下のクマ(黒クマ)目の下のたるみマリオネットラインゴルゴラインなど、改善が難しい肌悩みが多いのです。

つまり、過剰な飲酒をすれば、いくらよいエイジングケア化粧品を使っても美肌から遠ざかってしまうのです。


5.お酒の量と飲み方に注意して、美肌とエイジングケアの味方に!

適度な飲酒でエイジングケアを行う女性

では、お酒をエイジングケアの味方にするにはどうすればよいのでしょうか?

1)飲酒は適量を守ることが美肌と健康の基本

一般的に、適量とは、血中アルコール濃度が0.02%といわれています。

これは、ビールなら500ml、日本酒なら180mlをめやすにしましょう。

とはいえ、女性は男性よりも体内の水分量が少なく、女性ホルモンの影響を受けることもあり、お酒に弱い傾向があります。

また、適量の基準にも個人差があるため、自分自身の適量を知っておくことが大切です。

2)アルコール摂取時は、水をたくさん飲む

アルコール度数が高いお酒を飲むときなど、いっしょに水を飲むようにしましょう。

めやすは、飲んだお酒の同量以上。

水をいっしょに飲むことで、お酒の量を抑えることができ、アルコールの分解にも効果があります。また、翌朝のむくみ予防にもなります。

3)お酒に合わせておつまみや食べ物を工夫することで美肌に

お酒のおつまみといえば、揚げ物などが定番ですが、お酒を飲むことで不足する栄養素を補う食材をおつまみに選ぶのがおすすめです。

揚げ物は糖化の原因になるので、控えめに食べることをオススメします。

必ず摂取したいのは、アルコールを代謝するときに消費されるビタミンB群。

なかでも、不足しやすいビタミンB1は、アルコールを飲むことによってできる有害物質アセトアルデヒドを体外に排出するはたらきがあります。

ビタミンB1を多く含むのは、

豆類(大豆製品含む)、木の実、豚肉、牛肉、ウナギ、たらこ、ハム、オレンジ など。

ビールに枝豆を合わせるのは、理に適っているのですね。

ビールと枝豆

また、アセトアルデヒドの有害性を解消してくれるのは、野菜に含まれる栄養素フィトケミカル。

強い抗酸化を持つフィトケミカルは、主に植物の色素やアク、香り、苦みなどに含まれています。

(ちなみに、前述のポリフェノールもフィトケミカルの1種です)

なかでも、アセトアルデヒドの分解を促進してくれるのは、赤や黄色の野菜に含まれるフィトケミカル。

おつまみには、色の濃い野菜を使ったメニューを選ぶとよいでしょう。

また、ごまに含まれるセサミンも、アセトアルデヒドの分解促進にはたらきます。

こうした食材は、エイジングケアのためにも、ふだんの食生活にすすんで取り入れたいですね。

特に、スーパーフードと呼ばれる栄養、たんぱく質、味、健康、エネルギーを含みながらもカロリーが少ない食べ物がオススメです。

美肌のためにはバランスの良い食べ物を摂ることが大切

詳しくは、「スーパーフードはアンチエイジング・美容・ダイエットに効果!」をご覧ください。


6.日本酒の美容成分・美肌成分

美容効果のある日本酒

最近では、菊正宗、月桂冠をはじめ酒造会社が化粧水をはじめとする基礎化粧品を販売する動きが活発になっています。

さらに、保湿化粧水だけでなく、美白化粧水エイジングケア化粧水から美容液保湿クリームまで、販売するアイテムも増えつつあります。

それは、日本酒に含まれる成分にさまざまな美容効果があるからです。

ここでは、日本酒に含まれる美容成分とその美容効果をご紹介します。

1)日本酒の美肌成分の保湿効果

日本酒にはアルギニングルタミン酸といったアミノ酸が含まれています。

アミノ酸といえば、保湿成分でありお肌のなかでは表皮角質層にあり、3大保湿因子の1つであるNMF(天然保湿因子)の主な成分です。

そして、化粧品成分のヒューメクタントとして、水分を吸着することで保湿力を発揮するのです。

2)日本酒の成分の美白効果

日本酒にはコウジ酸、アルブチン、遊離リノール酸が含まれています。これらは、メラニンの生成を抑えて美白効果を発揮します。

紫外線ダメージを受けると、お肌はメラニンをつくってお肌を守ろうとしますが、これらの成分はメラニンをつくり出す際に出される「チロシナーゼ」という酵素を阻害することで美白作用を発揮するのです。

3)日本酒のエイジングケア効果

日本酒にはフェルラ酸というポリフェノールの一種が含まれています。フェルラ酸には強力な抗酸化作用があります。

つまり、活性酸素を除去してお肌の酸化を予防するのです。

また、フェルラ酸は紫外線を吸収するはたらきもあるので、美白効果もあるのです。

4)日本酒の角質ケア効果

日本酒で角質ケア

日本酒には有機酸が含まれます。

有機酸とは、有機化合物の酸のことで、炭素を含む物質に酸素や水素の原子がくっ付いた成分で、収れん化粧水の成分としても使用されます。

なぜなら、有機酸には、角質を溶かして肌を引き締めるピーリング効果や殺菌効果があります。

これは、尿素酵素洗顔で角質を取り去るのに似たはたらきです。

だから、脂性肌皮脂が過剰分泌した場合や毛穴の詰まりや開きなどに効果があります。

ただし、有機酸は漫然と使うとターンオーバーを早くし過ぎるリスクもあるため、注意が必要な成分です。


7.お酒のアルコールと化粧品のアルコール

お酒の入っているアルコールと化粧品で使うアルコールは、ともにエタノールです。

エタノールは体内に入ると、酵素のはたらきにより、最終的に水と二酸化炭素に分解されて、や尿、呼気から排出されます。

エタノールは、その過程で胃や肝臓などの消化器、脳、血管などによい影響と悪い影響を及ぼします。

一方、化粧品成分としてのアルコールには、次のような作用や特性があります。

  • 殺菌作用
  • 清浄作用
  • 収れん(引き締め)作用
  • 揮発性
  • 刺激性

これらは美肌のためのメリットもありますが、30代、40代、50代と年齢を重ねるほど、揮発性や刺激性のデメリットを受けやすくなります。

なぜなら、年齢とともに皮脂量、水分量、セラミドなどが減ってバリア機能が低下するからです。

普通肌や脂性肌の方ではそれほどでもありませんが、乾燥肌混合肌インナードライ肌、敏感肌、乾燥性敏感肌の方にはあまりオススメできません。

だから、エイジングケアにはノンアルコール化粧品アルコールフリー化粧水をオススメします。


8.まとめ

お酒と美肌の記事のまとめ

お酒と美肌とエイジングケアの関係について、おわかりいただけましたか?

おいしい料理を囲みながら、みんなでワイワイとお酒を飲むのはストレス解消にもつながりますよね。

飲酒は、ぜひ、自分自身の適量を守り、エイジングケア効果が期待できる飲み方を工夫してみてくださいね。

また、飲み会で夜遅くなっても、お化粧を落とさずに寝てしまうなんてことがないよう、エイジングケア化粧品でのスキンケアを忘れないようにしましょう!

残念ながら(?)ナールスブランドのエイジングケア化粧品にはアルコール配合のものはありません。

この記事「お酒の飲み方と成分を知って美肌に!エイジングケアの視点」が、エイジングケア世代の美肌づくりのお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子

大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。

ぜひご登録をお待ちしております。

キレイと健康のお役立ち情報が届く、ナールスのメルマガ登録はこちらから

ナールスチャンネルをみて動画でエイジングケアを学ぼう!

関連記事

プルプル美肌になる!コラーゲンサプリメントの種類と選び方のコツ

続きを読む

スマホ習慣がたるみやシワ、老け顔の原因!美肌への影響は?

続きを読む

慢性便秘は病院で治療!お薬で治して美肌を手に入れよう!

続きを読む

腸内フローラを整え便秘解消!肌荒れを改善して美肌へ

続きを読む

メンズ(男性)にもエイジングケアが必要な3つの理由と5つの対策

続きを読む


nahlsエイジングケアアカデミーを訪れていただき、ありがとうございます。

nahlsエイジングケアアカデミーでは啓発的な内容が中心ですが、
ナールスコムでは、ナールスブランドの製品情報だけでなく、
お客様にご参加いただいた座談会や
スキンケア・エイジングケアのお役に立つコンテンツが満載です。

きっと、あなたにとって、必要な情報が見つかると思います。
下記から、どうぞ。

ナールスゲン配合エイジングケア化粧品なら「ナールスコム」

SNS Share

\ この記事をシェアする /

エイジングケアを本気で学ぶ情報サイト|ナールスエイジングケアアカデミー

エイジングケアを本気で学ぶ情報サイト|ナールスエイジングケアアカデミー