表皮の角質層の構造・はたらきと角質ケアの方法・対策は?

肌理(キメ)が整った美肌

角質層とは、表皮の最も上層のあるたった0.02mmのサランラップのような薄い層です。

そんな角質層は、お肌のバリア機能を担って水分を肌の外に出さないで保湿すること

また、外的な刺激からお肌を守る役割を果たしています。

 

一方、そんな角質が役割を終えても、剥がれ落ちずに厚くなりすぎると角質ケアも必要になってきます。

この記事では、そんな角質層についてその構造や役割に加えて、角質ケアの方法や対策をご紹介します。

 

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エイジングケアのための第一歩は、エイジングケア化粧品を理解することではありません。

 

まず、自分自身のお肌の仕組みと役割を知ることです。

 

今回は、エイジングケア化粧品をはじめ、スキンケア化粧品がケアする対象である表皮の最も上層部の「角質」と「角質ケア」について取り上げます。

 

表皮は、お肌と外部の境目、特に保湿バリア機能を考える上で、とても大切な役割を担っています。

 

 

「角質層は、どんなふうにできているの?」

「角質層のはたらきは?」

「角質ってなぜトラブルが起こるの?」

「角質肥厚と肌悩みの関係って?

「角質が厚くなった際の角質ケアは?」

 

などにご興味のある方は、ぜひ、続きをお読みください。

 

<この記事でお伝えしたい大切なこと>
  • 角質層は、表皮の最も上の層にあるたった0.02mmの薄い膜で、主に角層細胞と角質細胞間脂質でできています。
  • 角質層のはたらきは、バリア機能を担って水分の保持、つまり保湿を行うことです。
    そのためにはたらくのは、皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、そして細胞間脂質の3つです。
  • 外気の乾燥、身体の冷え、紫外線、間違ったスキンケア、そして加齢が、角質のはたらきを弱めて、乾燥肌をはじめとする肌悩みの主な原因になります。
  • 角質が厚くなってゴワゴワした状態を、角質肥厚と言います。
  • 角質肥厚の場合は、酵素洗顔をはじめとする角質ケアが有効ですが、誤った方法で行うとかえって、角質にダメージを与えるので正しく行うことが大切です。

 

1.角質層と表皮

 

「表皮」は、お肌の表面から、「角層(角質層)」「顆粒(かりゅう)層」「有棘(ゆうきょく)層」「基底(きてい)層」という順に並んで構成されています。

 

「表皮」と一言でいっても、このように4つの層に分かれています。

 

 

皮膚の構造

 

 

1)角質層とは?

角質層は、たった0.02mmのサランラップのような薄い膜です。

角質層は、およそ10~20層ほどの「角層細胞」と「角質細胞間脂質」とで出来ています。

 

角層細胞が“レンガ”の役割で、角質細胞間脂質がその間を埋める“セメント”とイメージしていただくとわかりやすいと思います。

 

角層細胞は、基底層でつくられる「ケラチノサイト(角化細胞)」という細胞から変化した核のない細胞、つまり、役割を終えて間もなくお肌から剥がれ落ちる前の状態です。

 

角層細胞の中には、線維状のタンパク質である「ケラチン」がたくさん詰まっています。

ケラチンは、水を含むと柔らかくなる性質を持っています。

 

健全な角質層には約20%の水が含まれていますが、それがお肌の潤いと表面の柔らかさの源です。

角質層の上には、皮脂腺から分泌される皮脂と汗が混じってできる皮脂膜が覆っています。

 

また、角質の中の角質細胞内には、NMF(天然保湿因子)があり、細胞外には角質細胞間脂質があります。

 

この皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、セラミドが約50%を占める角質細胞間脂質の3つがお肌の保湿やバリア機能を担うのです。

 

これについての詳細は、第2章で詳しく説明します。

 

 

2)顆粒層とは?

角層の次にある顆粒層は、扁平な顆粒細胞からなる数段の層です。

 

角質層とともに、お肌のバリア機能を発揮しますが、特徴的なのは紫外線を防御する役割があることです。

 

 

紫外線を防いでくれる顆粒層

 

 

顆粒層の顆粒細胞質の中にたくさんある「ケラトヒラリン顆粒」というガラス状の粒が紫外線を強く屈折させ、 お肌の奥へ浸透するのを防いでいるのです。

 

3)有棘層とは?

次の有棘層は、表皮の4つの層の中で一番厚い層で、有棘細胞が10層くらい重なって出来ています。

 

有棘細胞の表面は、多くの細かい棘状に覆われているので、細胞と細胞がしっかり結びついています。

 

この層の中には、「ランゲルハンス細胞」という免疫機能に関わる細胞があります。

 

顆粒層には、基底層でつくられたメラニンが移送され、紫外線の透過も防いでいます。

 

さらに、皮膚に栄養を与えたり、老廃物の交換などの役割も担っているので、細胞間にリンパ液が流れています。

 

4)基底層とは?

表皮の一番奥の基底層は、真皮と接しています。

 

基底層は、新しい細胞をつくり出す役割があります。

 

ここでつくられた細胞は基底層から有棘層に、有棘層から顆粒層に押し上げられ、それぞれ基底細胞、有棘細胞、顆粒細胞となり、最後に角質層の角質細胞になって、お肌から垢となって剥がれ落ちていきます。

 

このようにお肌のターンオーバーは、基底層から始まっているのです。

 

また基底層の細胞間にはメラノサイトというメラニン生成細胞があり、紫外線などから守るためにメラニン色素が生成されます。

 

表皮についてのより詳しい情報は、

表皮の役割は?エイジングケアと皮膚のしくみ

こちらをご覧ください。

 

 


2.角質層のはたらき

 

 

角質層の保湿効果

 

 

角質層のはたらきは、バリア機能を担って水分の保持、つまり保湿を行うことです。

そのためにはたらくのは、皮脂膜、NMFそして細胞間脂質の3つです。

 

この3つは、保湿の3大要素と呼ばれています。

 

1)NMFのはたらき

人によって、また身体のパーツでNMFの量は違いますが、NMFは、角質細胞全体約30%の重さを占めています。

NMFはアミノ酸(40%)、PCA (アミノ酸代謝物のひとつ、ピロリドンカルボン酸)(12%)、乳酸ナトリウム、尿素などの保湿成分が集まったものです。

アミノ酸及びその代謝物で、50%強を占めています。

 

これらの成分は、水分を吸着することで保水機能を発揮します。

NMFには、自身の4倍もの水分を吸着する力があります。

 

2)細胞間脂質のはたらき

細胞間脂質の約50%はセラミドでできています。

セラミドは、頭に水となじみやすい親水基、その下に親油基を持つ少し変わった脂質です。

この特徴によって、水分と角質細胞間脂質を交互に重ねる構造を作って、水分を挟み込んで保水します。

この構造は、ラメラ構造と呼ばれています。

 

ラメラ構造によって角質層は高いバリア機能を維持できるのです。

 

3)皮脂膜のはたらき

皮脂膜は、天然の保湿クリームとして、お肌表面の水分蒸発を防いで、潤いを保ちます。

他にも

  • お肌の柔軟性を保ち、お肌をなめらかにする。
  • 細菌や有害物質の侵入を防御する。
  • 熱(暑さ)や寒さからお肌を守る。
  • 表皮常在菌の生育を助ける。
  • 表皮を弱酸性(pH 4.5~6.5)に保つ。

 

という役割もあります。

 

このように角質層では、NMF、角質細胞間脂質、皮脂膜が絶妙なバランスでバリア機能をはたらかせて、お肌を外部の刺激から守るとともに保湿をしているのです。

 

 


3.角質のトラブルや大きな原因は?

 

 

角質のトラブルについて考える女性

 

 

今、説明した角質層のバリア機能や保湿のはたらきは、とても素晴らしいものですが、実は外部の刺激や身体の健康状態の多くの影響を受けるデリケートなものなのです。

 

例えば、空気が乾燥して湿度が下がれば、お肌から水分が蒸発して、乾燥肌になることもあります。

 

また、体調などがよくなかったりホルモンバランスなどが乱れれば、表皮のターンオーバーが乱れます。

そうなると、NMFやセラミドの産生能力が低くなってしまい、乾燥肌の原因になってしまいます。

 

角質層のバリア機能を低下させたり、ターンオーバーを乱す原因はいつくもありますが、

特に注意したいのは、外気の乾燥、身体の冷え、紫外線、間違ったスキンケアです。

この4つによって、角質層にさまざまなトラブルが起こります。

 

逆に言えば、これらの対策は、そのまま乾燥肌の対策とも言えるので、しっかり対策すれば乾燥肌をはじめ角質層のトラブルが防げるのです。

 

もちろん、加齢によるお肌の老化は、避けることはできませんが、しっかりと角質をケアすることでその速度を少し落とすことが可能です。

 

これが、エイジングケアそのものです。

 

1)外気の乾燥

外気が乾燥するとは、湿度が低下することです。

角質細胞は、温度が適切ならどんどん分解し、細胞がうまく角質層まで上がって、垢となり剥がれ落ちます。

 

しかし、湿度が低いとこの動きが鈍くなって、古い角質がお肌に残ってしまうことがあるのです。

その結果、角質層は厚くなってしまい、水分も不十分な状態になるのです。

 

2)身体の冷え

 

 

身体の冷えを感じる女性

 

 

身体の冷えは、血行不良の原因となります。もちろん、顔の冷えも同じです。

血行が悪いとお肌に栄養分が届かなったり、リンパの流れも悪くなって老廃物も流れなくなります。

その結果、ターンオーバーが遅くなって、角質細胞の動きも遅くなってしまいます。

 

3)紫外線ダメージ

紫外線のダメージは、表皮にも真皮にも及びます。

 

表皮では、紫外線を浴びるとメラノサイト(色素)細胞がダメージ防御のためにメラニンをつくります。

それで防御できない場合は、お肌に炎症が起きることも。

 

その場合は、角質層もダメージを受けているので、それを修復しようとターンオーバーが促進します。

その結果、十分に育っていない未熟な角質細胞が肌表面へ出てきます。

こうした角質細胞では、十分なバリア機能を果たすことができません。

 

なお、真皮への紫外線ダメージは、線維芽細胞コラーゲンエラスチンヒアルロン酸へのダメージとなり、顔のたるみシワほうれい線などのお肌の老化の原因となります。

 

4)間違ったスキンケア

間違ったスキンケアで多いのがクレンジング洗顔

 

強い界面活性剤の入ったクレンジング料や洗顔料もバリア機能を低下させる原因になります。

また、刺激の強いゴシゴシ洗顔、クレンジングや洗顔での洗いすぎ、流しすぎなどもセラミド、NMFを洗い流してしまいます。

皮脂は、洗顔で落としても1日以内で元の状態に戻りますので、比較的問題がありません。

 

 

洗顔によるスキンケア

 

 

一方、セラミドなどの細胞間脂質は、回復まで数週間かかることもあります

年齢が上がれば上がるほど、回復に時間がかかるので、クレンジングや洗顔は特に注意しましょう。

また、ダブル洗顔肌質や肌状態に合わせてやるかどうかを考えましょう。

 

なお、セラミドを洗い流さないクレンジングについては、

セラミドを減らさないスキンケア!間違ったクレンジングはNG

をご覧ください。

 

 


4.角質肥厚と肌悩み

 

 

角質肥厚に悩む女性

 

 

1)角質肥厚とその原因は?

今、お伝えした外気の乾燥、身体の冷え、紫外線ダメージ、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れ、過剰なストレス、ホルモンバランスの乱れでターンオーバーは乱れてしまいます。

これらの原因で、本来、剥がれ落ちるべき古くなった角質が、お肌に残ってしまいます。

 

なぜなら、肌は水分を保持しようという防衛本能があるので、何らかの刺激で水分が失われるリスクに直面した場合には、角質を厚くすることでそれを防ごうとするからです。

 

これが角質肥厚です。

また、加齢そのものでも角質が肥厚することもわかっています。

 

2)角質肥厚による肌悩みは?

角質肥厚と関係の深い肌悩みをご紹介します。

 

①毛穴の黒ずみ

角質肥厚になると毛穴の溝が深くなり毛穴の黒ずみや開きが目立つようになります。

鼻の毛穴でこうした状態が続くと角栓ができて、いちご鼻になってしまうこともあります。

 

②くすみ

角質肥厚は、お肌がくすんで見える状態、つまり、くすみをもたらします。

 

くすみには多くの原因がありますが、肌がグレーっぽい、ゴワゴワしている、ファンデーションののりが悪い場合は、角質肥厚によるくすみです。

 

③シミ

角質肥厚でターンオーバーが遅いと、本来、外に出ていくはずのメラニンがお肌に留まってしまい、シミの原因になることがあります。

 

④肌荒れ・ニキビ

角質肥厚になると、皮脂の出口である毛穴がふさがれます。

そうなると、皮脂が毛穴の中で酸化してしまうことも。

その結果、アクネ菌が繁殖してお肌の炎症につながったり、ニキビや大人ニキビになってしまうことがあるのです。

 

 

大人ニキビの悩みを持つ女性

 

 

角質肥厚は、季節の変わり目などお肌にストレスがかかるタイミングが要注意です。

 

特に、夏の終わりは、紫外線の影響も大きく、「夏老け肌」になってしまうこともあるので、気をつけましょう。

 

 


5.角質ケアを考える

 

角質肥厚の対策をはじめとして、角質を健やかにするためには、まずバリア機能の正常化、ターンオーバーの正常化を意識して、保湿による乾燥肌の予防や改善を行うことが大切です。

 

また、紫外線や肌への外的な刺激をさけることも同じく大切です。

紫外線対策は、夏だけでなく冬も行うことを心がけましょう。

 

乾燥肌の対策については、

乾燥肌の予防や改善対策は、正しいエイジングケアが大切!

こちらで詳しく説明していますので、ここでは古くなった角質をきちんとはがれるようにするケア、いわゆる「角質ケア」のいくつかの方法をご紹介します。

 

いずれの場合でも、角質ケアの後は、丁寧に保湿を行うことが大切です。

 

また、回数ややり方によっては、かえってマイナスになることもあるので、角質ケアは、自分の肌質や肌状態に合わせて、やりすぎにならないように注意しましょう。

 

1)酵素洗顔

酵素洗顔は、酵素の持つたんぱく質を分解する力で角質ケアを行う洗顔方法です。

 

角質は、ケラチンなので多くはたんぱく質です、

だから、一般的な洗顔料に含まれる界面活性剤では皮脂は落せても、角質を取り除くことはできません。

 

そんな場合には、酵素洗顔を試すことも1つの方法です。

 

 

酵素洗顔

 

 

角質肥厚の場合の酵素洗顔については、

お肌のごわごわ「角質肥厚」は、酵素洗顔と保湿で対策!?

こちらを参考にしてください。

 

2)ピーリング洗顔

AHA(アルファヒドロキシ酸)を含むピーリング石鹸やピーリングジェルなどがあります。

 

ジェルの場合は、指先で優しくマッサージすると、角質が消しゴムのカスのようにポロポロと落ちます。

 

AHAとは、りんご酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸などの天然由来の成分のことで、フルーツに含むことにちなんでフルーツ酸とも呼ばれています。

 

ピーリング洗顔は、AHAに含まれる酸で、角質を溶かしてターンオーバーを促進することで、角質肥厚を解消する方法です。

 

AHAは、同じ酸でも、サリチル酸マクロゴール、サリチル酸エタノールなどのBHA(ベータヒドロキシ酸)と比較すると刺激が弱くて、それほど強力な作用はありません。

 

とはいっても、ピーリング洗顔は、慎重に行いましょう。

 

3)スクラブ洗顔

スクラブ洗顔とは、米ぬかや海草、塩、植物の種皮などの自然素材、あるいはナイロンパウダーなど合成素材でできた細かい粒子が含まる洗顔料です。

 

粒子を肌の上で滑らすことで、角質や皮脂などの汚れを取り除きます。

 

力をあまりかけずに優しく洗顔することが大切です。

 

4)クレイ洗顔

クレイ洗顔とは、クレイ=泥を使った洗顔料のことです。

ミネラル分を多く含んだ粉状粘土による泥が、角質や皮脂を吸着して、汚れを落とします。

 

力をあまりかけずに優しく洗顔することが大切です。

 

5)ふき取り化粧水

ふき取り化粧水とは、洗顔後、コットンにたっぷり含ませて、角質ケアや汚れを落とす化粧水です。

ふき取り化粧水にもさまざまな成分が配合されますが、AHAなどが配合されることもあります。

 

 


6.まとめ

 

お肌の保湿やバリア機能を担っている表皮の角質層の構造と役割について、ご理解いただけたと思います。

 

また、そんな角質層がどのようにしてトラブルになるのかのメカニズムについてもお分かりいただけたのではないでしょうか?

 

表皮は、外界の刺激や紫外線から、わたしたちの身体を守り、一定期間で皮膚細胞の新陳代謝を行っています。

 

中でも角質層は、お肌の最も表面で、バリア機能を発揮して水分の保持と外部の刺激からお肌を守っています。

 

そんな角質層は、絶妙なバランスで保湿を担う一方で、デリケートで外部の刺激や身体の健康状態でも影響を受けてしまいます。

 

だから、角質層を健やかに保つために、保湿と紫外線対策がとても大切なのです。

 

それでも角質が角質肥厚など厚くなっている場合には、角質ケアを取り入れて早く改善しましょう。

 

 

 

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