CE(コーニファイドエンベロープ)とは?敏感肌なら意識しよう!

ノンアルコールのエイジングケア化粧品を上手に使うイメージ

エイジングケア世代の多くの女性が悩む敏感肌

乾燥が原因となってバリア機能が低下することで、お肌が敏感になった状態のことを言います。

低下してしまったバリア機能は、早く正常化し、お肌を健やかな状態に戻したいですよね。

 

エイジングケアのゴールの1つが、バリア機能を正常に保つことですが、敏感肌になるとエイジングケア化粧品を選ぶことにも、使うことにも、慎重になる必要があります。

 

今回は、そんなバリア機能とエイジングケアに関係の深い 「CE(コーニファイドエンベロープ)」 お話です。

 

  • いろんなエイジングケア化粧品を試しているけど、まだ乾燥肌に悩まされている
  • 年齢とともに、お肌が乾燥しやすくなってきた
  • 敏感肌対策を進めているけど、まだ改善には至っていない

という方は、CE(コーニファイドエンベロープ)に問題があるのかもしれません。

そんな方に、ぜひ、読んでいただきたい記事です。

 

<この記事でお伝えしたい大切なこと>

  • CE(コーニファイドエンベロープ)とは、角質細胞を包む膜です。
  • CE(コーニファイドエンベロープ)が成熟すれば、角質細胞を守る力が高まりますが、未成熟の場合にはバリア機能低下の原因になります。
  • CE(コーニファイドエンベロープ)は、周りの湿度を上げれば、未成熟であっても成熟する潜在能力があります。
  • 乾燥肌や敏感肌の方は、CE(コーニファイドエンベロープ)を意識して、しっかり保湿しましょう。
  • 敏感肌の方は、刺激の強いスキンケアや成分を避けて、化粧品を選びましょう。

 

 

1.バリア機能とCE(コーニファイドエンベロープ)

 

お肌を外部の刺激や異物から守るとともに、水分を保持するはたらきがバリア機能です。

バリア機能のはたらきを担っているのが、お肌の表皮を覆っている角層で、門番のように外部からの刺激や異物の壁になってくれています。

また、その角層を「天然の保湿クリーム」と呼ばれる皮脂膜が守り、水分の蒸発を防いでいます。

さらに、皮脂膜より奥のお肌のバリア機能は、主にNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質が担っているのです。

 

バリア機能を担うNMF(天然保湿因子)と細胞間脂質

 

角質細胞は、角層の中心的な細胞で、細胞の中のたんぱく質であるケラチンとNMF(天然保湿因子)を含み、角層内でブロックのように並んでいます。

細胞間脂質は、セラミドやコレステロールなどで出来ていて、油分と水分が交互に重なるラメラ構造を形成し、セメントのように角層の中で、角質細胞を埋めるように存在しています。

角質細胞と細胞間脂質が、ともに健やかにはたらけば、素肌も健全な状態になるのです。

エイジングケアで目指すべきは、こんなお肌の状態です。

 

逆に、皮脂量が減って皮脂膜が十分な量がなかったり、角質細胞と細胞間脂質が何らかの問題を抱えると、バリア機能は低下して、乾燥肌、インナードライ肌、敏感肌などの問題を抱える原因となるのです。

 

バリア機能は、加齢やお肌の乾燥をはじめとするさまざまな原因で低下します。

また、その結果、ターンオーバーの乱れを引き起こしてしまいます。

 

スキンケアであってもエイジングケアであっても、保湿が大切であると言われますが、それは保湿することで、バリア機能を健やかな状態に維持することになるからです。

 

そんなバリア機能と関連して、最近、角質細胞を包む膜であるCE(コーニファイドエンベロープ)が、健全な角質細胞が育つ上で大切な役割を果たしていることがわかってきました。

 

保湿が十分で敏感肌とは対極的な肌を持つ女性

 

では、CE(コーニファイドエンベロープ)には、どんな役割があるのでしょうか?

また、なぜ、エイジングケアで大切なのでしょうか?

 

 


2.CE(コーニファイドエンベロープ)とは?

 

これから、CE(コーニファイドエンベロープ)について解説をすすめますが、聞いたことがない言葉がたくさんでてきます。

そのあたりはあまり覚えなくてもよいのですが、CEがなぜ大切でどんなはたらきをするかについてだけは理解しましょう。

 

CEとは、英語で“cornified envelope(コーニファイドエンベロープ)”の略語で、角化外膜とも呼ばれる角質細胞の周りを覆う、頑丈なたんぱく質の膜状構造のことを言います。

つまり、CEは角質細胞を覆って守る役割を果たしているのです。

 

保湿や敏感肌対策に深くかかわるCE(コーニファイドエンベロープ)

 

CEは、インボルクリンやロリクリンというたんぱく質からできています。

これらのたんぱく質は、表皮細胞(ケラチノサイト)が、細胞分裂を繰り返すにしたがって、表皮の有棘層(ゆうきょくそう)上層から顆粒層にかけて作られます。

 

これを助けているのが、トランスグルタミナーゼという酵素です。

トランスグルタミナーゼとは、主にタンパク質とタンパク質をつなぎ合わせるためにはたらく酵素です。

 

この中で、皮膚に多いのが、トランスグルタミナーゼ1です。

トランスグルタミナーゼ1のはたらきは、CEのたんぱく質であるインボルクリンやロリクリンをつなぎ合わせるのを助けることです。

 

他にも、健康なお肌を作る上で、さまざまな役割があることがわかりつつありますが、その全容はまだ解明されていません。

今後の研究が期待される分野なのです。

 

わかっているのは、このトランスグルタミナーゼ1がしっかりはたらくと、CEは順調に育つということです。

そして、角層まで達して、角質細胞になる際、細胞の最も外側に現れて、CEとなるのです。

CEは、角層の中で十分に成熟することで、極めて丈夫な構造の膜となります。そうすると、しっかりした土台として、細胞間脂質がきちんと並ぶのを助けることができるのです。

これで、健やかなバリア機能が維持できます。

つまり、十分な保湿力のあるお肌の基礎ができるのです。

 

逆に、CEが未熟なままだと、土台がしっかりしない上に、細胞間脂質が並ぶので、不安定な状態になります。
これでは、バリア機能が健やかな状態と言えません。

乾燥によるダメージ、外からの刺激、擦りすぎの洗顔などによって、角質細胞が未熟なまま角層に上がってくる状態では、CEも同じく未熟な状態です。

乾癬やアトピー性皮膚炎などでも、CEが未熟な状態であることが認められています。
こうした結果から、CEの成熟度が、バリア機能に影響を与えることがわかってきたのです。

 

このように、CEを成熟した健やかな状態に維持することは、バリア機能を正常に保つ上で、とても大切であることがおわかりいただけるのではないでしょうか。

つまり、エイジングケアでは、CEをしっかり成熟させることを意識しないといけないのです。

 

 


3.CEを健やかに育てるエイジングケア

 

ここからは、どうすればCEが健やかに保ち、バリア機能を正常な状態にできるかをお話します。

 

1)CEは、保湿で成熟化する

幸いなことに、CEが未熟な状態であっても、周りの湿度が上がれば成熟することがわかっています。

つまり、しっかり保湿すれば、CEは成熟するのです。

 

したがって、バリア機能が低下していても、適切な保湿成分が配合されたエイジングケア化粧品などによって、CEを成熟化することで、バリア機能を回復させることが可能なのです。

 

2)CEを守り、成熟化させるために

それでは、CEを成熟化させる保湿とはどうすればよいのでしょうか?

実は特別なことが必要なのではなく、保湿の基本を忠実に実践すればよいのです。

 

保湿の基本とは

  • 今、健やかで潤ったお肌なら、引き続き正しい保湿を行うこと
  • 乾燥肌の場合は、その原因を知って、乾燥肌対策を行うこと
  • インナードライ肌や敏感肌も乾燥肌の1つなので、それらの原因を知るとともに、保湿のための対策を行うこと

 

以下の記事にも詳しく解説していますので、そちらの記事をぜひご覧ください。

乾燥肌の原因。その11要素とは?~エイジングケアの視点から~

乾燥肌の改善対策 | 正しいスキンケアとエイジングケア

敏感肌のすべてがわかる!症状・原因と10の対策

インナードライ肌の改善のためには?~エイジングケアの視点から~

 

ここでは、角質の中にある大切な保湿成分であるセラミドと細胞間脂質について簡単に解説します。

 

細胞間脂質の中で、水分をしっかり保持する役割の中心的存在であるセラミドが減ることも、バリア機能を低下させる原因です。

年齢に伴って誰でもセラミドが減ってしまいます。

そのため、エイジングケア化粧品の中にはセラミド、とりわけヒトの持つセラミドと同じ構造のヒト型セラミドが配合されるケースが増えています。

 

そんなセラミドを配合したエイジングケア化粧品を使うことで、CEの成熟化をサポートすることが期待できます。

なぜなら、セラミドを補うことで、角質細胞の周りの水分が保持されるからです。

 

もちろん、セラミド以外のプロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分でも、CEのケアができる可能性があります。

要は、お肌が乾燥している場合は、優れた保湿成分が配合されたエイジングケア化粧品を使って補うことで、お肌の水分量を増やし、CEを成熟化させることが期待できるということです。

 

ここでは、内側からの乾燥肌対策については触れていませんが、食べ物による保湿が大切であることは言うまでもありません。

その点については、「乾燥肌は食べ物と飲み物で保湿、そしてエイジングケア化粧品!」をご覧ください。

 

また、食べ物と保湿との関連では、こんにゃく芋に含まれる「蒟蒻由来グルコシルセラミド」に、全身のお肌のうるおいを守るバリア機能を改善する効果があることが、大手化粧品メーカーの研究によって解明されています。

 

蒟蒻由来グルコシルセラミドでお肌を保湿する

 

顔や身体の乾燥が気になる成人男女を対象に、蒟蒻由来グルコシルセラミド1800μg(市販のこんにゃく板9枚分に相当)を摂取するグループと摂取しないグループに分けてお肌への影響を調べたところ、3カ月毎日摂取したグループでは、全身のお肌の水分蒸散量が減少するとともに、「お肌のすべすべ感」や「洗顔後のつっぱり感」などの項目が、継続摂取によって改善する傾向にあることがわかったそうです。

 

蒟蒻由来グルコシルセラミドを摂取すると、消化管や体内で代謝されてスフィンゴイド塩基になり、皮膚に到達することで、角質細胞のCEの形成が促進されるなど、お肌のバリア機能改善効果に期待が高まっています。

 

 


4.CEを守る!敏感肌のエイジングケア

 

エイジングケア化粧品(保湿クリーム)

今までのお話でおわかりいただけると思いますが、敏感肌の方の場合は、CEを守ることが特に大切です。

敏感肌の方の場合、バリア機能低下の原因の1つにCEの未成熟が関係していることが考えられます。

そのため、しっかり保湿することが、スキンケア、エイジングケアの基本です。

保湿された状態を維持することで、CEの成熟とバリア機能の改善が期待できます。

 

しかし、今すでに敏感肌なので、できるだけ刺激の少ないエイジングケア化粧品を選ぶことが大切です。

まず、無香料、無着色、鉱物油フリー、アルコールなど、刺激をもたらす可能性のある成分を配合していないエイジングケア化粧品を選びましょう。

フェノキシエタノールやパラベンなどの防腐剤も、自分にとって大丈夫かどうかを確認することも大切です。

 

つまり、お肌に刺激を与えず、優しいスキンケアを継続することが必要条件になります。

 

他に気を付けたいポイントは、

  • 何が無添加かわからない無添加化粧品を使っている
  • イメージだけでオーガニックコスメ、自然派コスメを使っている
  • 何種類もの化粧品を使っている

などです。

 

実は、これらは敏感肌にとってあまりよいスキンケアとは言えないのです。

 

敏感肌の化粧品選びは、「敏感肌化粧品の選び方 ランキングやイメージでは危ない!」を参考にしてみてください。

 

きっと、今まで気づかなかった化粧品のイメージ訴求の怖さなどがわかると思います。

大切なことは、化粧品メーカーの広告やイメージで敏感肌化粧品を選ぶのではなく、正しい知識で選ぶことです。

 

 


5.まとめ

 

エイジングケアにとって、健やかなバリア機能を維持することは1つのゴールです。お肌に関する研究も進み、そんなバリア機能とCEの関係が明らかになりつつあります。

 

お肌の乾燥がCEの未成熟の原因ですが、ケアせず放置すると、インナードライ肌や敏感肌になってしまいます。

また、インナードライ肌や敏感肌が続くと、お肌がカラカラになって、CEが成熟しないという悪循環を招いてしまうのです。

だから、CEをしっかり成熟させる対策は、お肌の内側と外側からの「保湿」なのです。

 

こうした知識があれば、エイジングケアを考える上でも大いに役立ちます。成熟したCEをつくることができるエイジングケアを心掛けましょう。

 

 

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