冷え症や低体温は万病の元ともいわれています。
からだに現れる症状としては、肩こり、頭痛、腰痛、便秘、むくみ、生理痛、不眠などに悩まされます。
お肌でも、肌荒れや乾燥肌など、さまざまなトラブルの原因になってしまうことも。
そんな冷え症は遺伝による体質の問題もありますが、多くはよくない生活習慣が原因。
この記事では、そんな冷え性の原因、予防の対策、改善の対策を幅広くご紹介します。
また、冷え性とお肌のトラブルやお肌の老化との関係にもせまってみたいと思います。
読みたいところから読める目次
1.冷え性でお悩みのあなたへ
「冷え性の予防と改善の対策!血行促進で肌悩みも解消」をお届けします。
多くの女性を悩ませている「冷え性」。
冷えは、肩こりや便秘、むくみといったからだの不調だけでなく、お肌に与える影響も深刻です。
冷えによる肌トラブルは、もちろん、エイジングケア化粧品では改善できません。
冷えは、女性の8割が悩んでいるといわれていますが、健やかな素肌のためには、エイジングケア化粧品に前に、毎日の日常生活、つまり、内側からからだの調子を整え、冷え性を改善することが必要不可欠です。
肩こりや頭痛、便秘、むくみ、生理不順などの体の不調を取り除くだけでなく、しみやしわ、くすみなどのエイジングサインに悩まないエイジレスな美肌づくりのためにも、体質だから仕方がないとあきらめないで、冷え性改善につとめ、内側からのエイジングケアを考えましょう。
特に、現代の日本人の平均体温は、過去の平均体温である36.5℃を下回り、36.2~36.3度と考えられています。
また、35度台の低体温の方も少なくありません。
1度の体温低下で、免疫力は30%以上低下することが分かっています。
これは健康上も大きな問題です。
この記事では、冷え性の症状や原因について紹介します。
また、お肌との関係を中心に、冷え性を予防、改善するための実践的な対策をご紹介します。
「冷え性の症状ってどんなものがあるの?教えて!」
「冷え性の原因って何?ちゃんと理解したい!」
「なぜ冷え性だと肌悩みが?どんな問題があるの?」
「冷え性を改善して美肌を取り戻したい!対策は?」
「幸い冷え性ではないけど、予防を心がけて美肌を維持したい!」
などとお考えの方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
<冷え性と体温の参考記事>
*体温アップで免疫を高める!不眠・肩こりを改善して健康と美肌へ
*低体温は体調不良のもと!体温を高く保つ5つの生活習慣で健康と美肌
<おすすめの美容ハンドジェル>
手足のマッサージと手のエイジングケアに
- 冷え性とは、定義が明確な病気ではありませんが、からだの中で慢性的な血行障害が起こって、からだやお肌にさまざまな症状がでる状態です。肩こり、頭痛、腰痛、便秘、むくみ、生理痛、不眠などの症状が現れます。
- 冷え性は放置すると病気になることもありますし、病気が原因で冷え性になることもあるので、早く改善することが大切です。エイジングケア世代の女性にも多いので、意識して予防や改善に取り組みましょう。
- 冷え性の原因は、遺伝もありますが、よくない生活習慣も大きな影響を与えています。予防や改善のためには、生活習慣を見直しましょう。
- 冷え性の改善の基本は、衣類、食べ物や運動、お風呂などでからだを温めることです。また、HSP(ヒートショックプロテイン)を増やすことも良い方法です。
- セルフケアで冷え性が改善しない場合は、医薬品や冷え性外来などの医療も選択肢となります。症状がつらい場合には検討しましょう。
2.冷え性とは?
1)やってみよう!冷え性のチェック
まず、あなたが冷え症の可能性があるかどうか、チェックしてみましょう。
- 寒さは感じないけど、手足が冷たい
- 厚着をしてもからだの冷えを感じる
- 布団に入っても寒さを感じて眠れない
- 胃腸の調子がすぐれず、便秘や下痢になりやすい
- あまり食べないのに太り気味
もし、こんな症状があれば、あなたは冷え性の可能性があります。
冷え性が心配な方は、この記事で解決策をみつけてくださいね。
2)冷え性は病気?
冷え症は、一般的に手や足の先、上腕部、大腿部ほか、からだのどこかの部位に「冷え」を感じる状態です。
冬場の寒い時期に、ある程度手先や足先が冷たくなるのは誰もが感じることで、「冷え性」ではありません。
冷え性は、寒さで冷えるレベルを超えて、暖かい時でも手足などが温まりにくく、慢性的に「冷え」を感じている状態のことです。
とはいっても、「冷え性」とは医学的な病名ではなく、漠然とした概念です。
だから、病院でも「冷え性」と診断されることはないのです。
しかし、冷え性が原因となってさまざまな健康上の問題が起こったり、病気になってしまうこともあります。
だから、冷え性は未病の段階で改善することがとても大切なのです。
3)冷え性の症状は?
冷え性は、からだの中で慢性的な血行障害がおこっています。
そのため、冒頭でも挙げた肩こり、頭痛、腰痛、便秘、胃痛、むくみ、生理痛、不眠、しもやけ、神経痛、肌荒れをはじめとする肌悩みなど、さまざまな症状がでます。
また、膀胱炎、低血圧、更年期障害などになってしまうこともあります。
4)病気からくる冷え性は受診を!
冷え症の症状が、「病気」が原因の場合もあります。
低血圧や貧血、膠原病や甲状腺機能低下症、手足の動脈が詰まって血行障害を起こすASO(閉塞性動脈硬化症)、レイノー病、バージャー病、全身性エリテマトーデス(SLE)などが考えられます。
生活習慣の改善や温活などを行っても「冷え」が改善しない場合は、早めに病院で医師に診てもらうことをオススメします。
3.冷え性の原因を考える
1)冷え性は遺伝する?
冷え性に関するいくつかの研究によって、その原因の1つが遺伝であることがわかってきました。
これは、人類の進化の過程で飢餓への対抗手段として獲得した、基礎代謝を低下させる倹約遺伝子がかかわっていると考えられています。
基礎代謝とは、じっと横たわっているだけでも消費される最小のエネルギーのことです。
基礎代謝量は、平均で男性は1500kcal(キロカロリー)、女性は1200kcal程度です。
しかし、β3-アドレナリン受容体遺伝子が「倹約遺伝子」である場合、基礎代謝が200kcal程度減るということがわかっています。
つまり、このタイプの遺伝子を親から引き継いでいる人は、生まれつき基礎代謝量が低く、冷え性になりやすいのです。
2)からだが冷えるしくみ・メカニズム
エイジングケア対策には、お肌の老化の原因を知ることが大切なように、冷えの対策には、まず冷え性のしくみから原因を考えてみましょう。
私たちのからだは、外が暑くても寒くても、一定の体温を維持するようにできています。
血管を拡張して熱を発散することで体温を下げたり、逆に寒さを感じると、全身の血管が収縮して熱を逃さないようにしたりと、血流をうまくコントロールしながら、体温調節しています。
冷え性は、この体温調節機能に異常がある状態。
女性に多いといわれる冷え性ですが、これはコントロールをしている自律神経がホルモンと関係が深いことや、血液の循環に必要な筋力が男性に比べて少ないことなどが要因として考えられています。
からだが冷えると、体温を維持しようとして血管がぎゅっと縮みます。
血管が縮めば血流が悪くなるため代謝が下がってしまい、さらに冷えるという悪循環に。
からだのすみずみに栄養が運ばれなくなり、老廃物も溜まっていきます。
すると、細胞や臓器のはたらきが低下し、代謝も悪くなるので体内に水分がたまって、からだや顔がむくんだりするのです。
3)寒さだけではない冷えの原因
①ストレスで冷え性に
寒いともちろん冷えるのですが、冷え性の原因はそれだけではありません。
そのひとつがストレス。
私たちのからだは、「交感神経」と「副交感神経」という2つの自律神経によってコントロールされています。
交感神経は、からだを活発に動かしている時にはたらき、逆に、副交感神経はゆったりしている時に強くはたらきます。
ストレスを感じると、この自律神経のバランスが乱れ、からだはストレスに打ち勝とうとアドレナリンというホルモンを分泌するのですが、このアドレナリンが全身の血管を収縮させてしまいます。
その結果、全身の血流が悪くなって、からだが冷えてしまうのです。
過度のストレスは、さまざまなからだやお肌の不調につながり、エイジングケア化粧品を使っても、思うように化粧品の効果を実感できないことも。
個人差はありますが、エイジングケア化粧品を使い出す30代や40代の女性は、仕事でも家庭でも責任や負担が大きく、ストレスを感じやすいといえます。
ストレスは肌荒れの原因にもなりえます。
冷え性改善のためにも、美肌のためにも、上手にストレスを解消したいですね。
<ストレス解消法の参考記事>
*ストレスオフの女性がこの2年で増加!そのリラックス方法TOP10
*ストレスオフの秘訣は「音楽習慣」だった! 20代からシニアまで大調査
②女性ホルモンの乱れも冷え性の原因
ストレスは女性ホルモンの乱れの原因の1つです。
また、女性の場合、40代半ばから50代半ばの更年期になると女性ホルモンが激減することで、全体のバランスが崩れることもあります。
こうした女性ホルモンの乱れも冷え性の原因になります。
女性ホルモンに関しては、下記の記事も参考にしてください。
*女性ホルモンのはたらきを知って更年期対策とアンチエイジング!
*女性ホルモンのバランスを整えて美肌をキープ!(飯塚美香さん)
*「メノポーズ(閉経)週間」だから、女性ホルモンによる肌悩みと体調不良を考えよう
③筋肉の量の少なさも冷えの原因
運動不足やバランスの悪い食べ物などで筋肉量の少ない方は、冷え性になりやすいのです。
なぜなら、筋肉運動で得られる発熱や血流量が少ないからです。
一般的に、女性は男性に比べて筋肉が少ないので、冷え性になりやすいと考えられています。
④鉄分の不足、貧血は大きなリスク
鉄分が少ないと血液中の赤血球が少ないため、酸素を十分にからだの末端まで届ける力が弱くなります。
その結果、手足が冷えやすくなります。
女性の場合は生理で鉄分不足になりやすいので、冷え性になるリスクが高いのです。
また、無理なダイエットなどでも鉄分不足で冷え性になる可能性があります。
⑤骨のゆがみから冷え性に
背骨(脊椎)や骨盤にゆがみがあると、自律神経が障害を受けることがあります。
その結果、冷え症になることがあります。
⑥睡眠不足や姿勢も冷え性の原因
また、睡眠不足やずっと座っている、立ち仕事をしているなど、同じ姿勢を長くとることなども、冷えの原因と考えられています。
サイズの合わないきつい靴、からだを締め付ける衣類も血行を悪くするので、注意が必要です。
“私は冷え性”と自覚している人は、あきらめないで、こうした日常生活から見直してみてはいかがでしょうか。
4.女性の冷え性と男性の冷え性
すでに、女性と冷え性の関係の深いことをご紹介してきましたが、ここで女性の冷え性と男性の冷え性の原因の違いを整理してみましょう。
冷え性といえば、「女性」のイメージがあります。
その理由は、次のとおりです。
- 筋肉量が少ないので、熱を生み出す力が弱い
- 脂肪は一度冷えると温まりにくいが、女性には脂肪が多い
- 生理のため鉄分が失われたり、女性ホルモンの乱れのリスクがある
- タイトなストッキング、スカートなどでからだを締め付けやすい
- 薄い下着などで体を冷やしやすい
一方、男性の場合は、女性にみられる冷え性のリスクは小さいのですが、次のように年齢を重ねることで冷え性になることもあるのです。
- 加齢による筋肉量の減少
- 臓器全体の衰えによる代謝の低下
また、運動不足、喫煙、バランスの悪い食生活などでも女性同様に冷え性のリスクが高くなります。
5.冷え性は、なぜ肌のトラブルになるの?
冷え性は、からだの不調だけではなくお肌のトラブルや肌悩みの原因にもなってしまいます。
また、冷え性が続くと、お肌の老化も早まるのです。
顔が冷えることは、「顔冷え」と呼ばれることがありますが、ここでは、冷え性と顔のお肌の関係について考えて見ましょう。
1)血行不良でお肌のトラブルに
お肌の真皮には毛細血管やリンパ管が通っていますが、それを通して栄養分をお肌に届けたり老廃物を排泄したりします。
冷え性で血行不良になると、栄養分をお肌に届けるはたらきや老廃物をお肌から排泄するはたらきが衰えるのです。
そのため、真皮の線維芽細胞は十分にはたらかなくなり、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどを生み出す力が弱くなります。
その結果、お肌の弾力やハリの低下につながるのです。
こうした状態が続くと、たるみの原因にもなってしまいます。
また、たるみは、ほうれい線、たるみ毛穴、しわなどが目立つ原因にもなるのです。
さらにたるみがひどい場合は、ゴルゴラインやマリオネットラインなども目立つことになります。
2)ストレスでお肌のトラブルに
冷え性の原因の一つに自律神経の乱れがあります。
また、自律神経の乱れによって冷え性が促進されます。
これは、冷えからのストレスにより自律神経が乱れることによるものです。
ストレスは活性酸素を増やすので、お肌の酸化や肌荒れの原因になるのです。
特に、更年期になると、ストレスは女性ホルモンの乱れの原因にもなります。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少すれば、お肌の水分量の減少で乾燥肌になりやすくなります。
さらに、ひどくなるとバリア機能も低下して乾燥によるかゆみや敏感肌の原因になることもあるのです。
3)新陳代謝が悪くなって肌トラブルに
体温が1度低くなると、基礎代謝は12%低下します。
だから、冷え性の方は、体の新陳代謝が低いのです。
さらに、お肌の真皮や表皮の新陳代謝も低い傾向にあります。
表皮の新陳代謝は、ターンオーバーと呼ばれますが、それが遅くなると、不要な角質がお肌から剥がれず角質層が厚くなる角質肥厚になったり、メラニンが排泄されにくくなるのです。
その結果、くすみやごわつき、ニキビや吹き出物、色素沈着によりシミができやすいなど、さまざまな肌トラブルを招きます。
冷え性になると、エイジングケア化粧品を使ってしっかりエイジングケアをしていても、こうした肌トラブルがすすんでしまい、その効果も半減してしまいますね。
6.冷え性を改善する10の対策~冷やさない工夫でぽかぽか体質に~
このように、原因はさまざまですが、やはり冷えを改善するために大切なのはなんといっても冷やさないことです。
そんな冷え性の対策は、アンチエイジングを考えた生活習慣と共通しています。
そのポイントとしては、次のとおりです。
1)お腹を冷やさないようにする
女性は、下腹部の臓器が複雑なため、下腹部がうっ血してからだに血液が回りにくくなり、その結果手足が冷えやすくなります。
手袋やマフラーも大切ですが、あったか肌着や腹巻きで、からだの中心部を冷やさないように工夫しましょう。
2)湯船にしっかりと浸かる
からだが芯から温まるよう、シャワーですませないで、なるべくじっくり湯船に浸かる入浴方法を習慣にしましょう。
「ぬるめのお湯で」とよくいいますが、自分が心地よく感じられる温度でゆったりと入浴するのが一番。
末梢の血流も増加し、ストレス解消にもなります。
ちょっと熱めの40~42℃の湯温なら、美肌たんぱく質HSP(ヒートショックプロテイン)を増やすことにもなり、エイジングケアへの効果も期待できます。
ただし、乾燥肌や敏感肌の方は、長湯や熱いお湯には注意が必要です。
<冷え対策のお風呂&HSP(ヒートショックプロテイン)の参考情報>
*HSP(ヒートショックプロテイン)を増やす7つの方法で美肌へ!
*シミを予防するHSP(ヒートショックプロテイン)の効果とは?
*HSP(ヒートショックプロテイン)でシワやほうれい線が予防できる!
<参考書籍>
*ヒートショックプロテイン加温健康法(伊藤要子 著、株式会社法研)
*たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法(早坂信哉 著、株式会社KADOKAWA)
3)足湯でも冷え性を改善
手足など末端が冷えやすい方は、足湯につかることもよい方法です。
足は第二の心臓と呼ばれるほどからだの神経が多く集中しています。
足湯で足の血行を促進することで、たまっている老廃物、余分な水分が排泄されます。
お湯と冷水に交互に足を入れる足湯なら、刺激を与えることでより効果的です。
足元の冷え性対策や温活については、「温活でエイジングケア!冷え性対策、まずは足元から始めよう」も参考にしてください。
4)食べ物で冷え性を改善する
食事の後にからだが温かくなるのは、よく経験することですね。
「食べ物=熱量」なので、食事は熱を生み出す基本。
からだを温めるのはやはり食べ物からといえます。
サラダよりは、鍋物のほうが温まりますし、飲み物もアイスよりはホットで飲むようにしたいですね。
また、意識的に、からだを温める効果のある食材を摂ることも大切です。
冷え性によいとされるのは、次のような根菜や寒冷地で採れる野菜、香辛料です。
にんじん、かぼちゃ、ごぼう、たまねぎ、ネギ、ニラ、生姜、にんにく、唐辛子、コショウなど
色としては、赤・橙・黄・黒の食べ物がからだを温める食べ物なので、目印の1つにしましょう。
逆に、からだを冷やしてしまうのは温暖な土地で採れる野菜などです。
トマトやキュウリなどの夏野菜、バナナ、白砂糖、コーヒーなど
色としては、紫・青・緑・白の食べ物がからだを冷やす食べ物なので、目印の1つにしましょう。
もちろん、トマトやバナナは栄養価も高く、エイジングケア効果もあるとされる食材。
摂り過ぎに注意したり、調理法やいっしょに食べる物で調節するといいですね。
また、亜鉛・セレン・鉄・マグネシウムといったミネラルやビタミンB1・B2などのビタミンは、糖をエネルギーに変化させるはたらきがあります。
つまり、からだを温める手助けをする栄養素です。
ビタミンやミネラルも不足しないようにして冷え性を改善しましょう。
カキには、亜鉛などのミネラルやビタミンB1、B2などのビタミンが含まれていますので、冷え性の予防や改善にオススメの食べ物の1つです。
美肌対策や冷え対策の食べ物については、「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」や「美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?」も参考にしてください。
<参考記事>
5)下着でからだを温める
冷え性の改善や温活には、下着にも気を使うことが大切です。
下着は、少し値段はたかくなりますが、シルクの素材がオススメです。
なぜ、シルクが冷え性の対策によいかは、「温活でボディのエイジングケア!シルクの下着に秘められたパワー」をご覧ください。
6)寝ている間も靴下を履く
寝ている時も靴下を履くことで冷え性の改善が期待できます。
ただし、靴下を履く際は、足の血管を締め付けてしまっては逆効果です。
寝る時に履く靴下は、緩めのものを選びましょう。
そんな靴下でオススメは、シルク素材の「NUX(ヌックス)」です。
7)運動でからだを温め代謝アップ
運動で代謝をアップさせることも冷え性の改善に有効です。
また、少しハードな運動で筋力アップさせることも冷え性の改善につながります。
年齢や体調を考えて、無理のない範囲で運動を行いましょう。
よい姿勢でウォーキングすることもよい方法なので、「エイジングケアに良い姿勢とウォーキング|高岡よしみさん」を参考にしてください。
8)手足のマッサージも冷え対策
手足のマッサージも冷え対策に有効です。
ハンドクリームで手や足のケアをする際に、マッサージを一緒に行うことがオススメです。
特に、ふくらはぎのマッサージは、足の血行促進や肌荒れ防止のために効果的です。
なぜなら、ふくらはぎは血を全身に送るポンプのはたらきがあるので、マッサージで血行促進すると全身へもよい影響がでるからです。
そこで、エイジングケア世代の方に、おすすめがナールスゲン配合のハンド美容ジェル「ナールス ロゼ」
ナールス ロゼは、ナールスゲン以外にも、次のような成分を配合しています。
- 保湿、リラックス効果、紫外線吸収作用があるバラの女王「ダマスクローズ」
- バリア機能の改善をサポートするセラミドの中でもヒトの肌に最も多い「セラミド2」
- 抗酸化作用や美白効果、コラーゲン産生をサポートする「水溶性ビタミンC誘導体」
- 抗酸化作用、血行促進をサポートする「ビタミンE誘導体トコフェリルリン酸Na」
- 造血のビタミンとも呼ばれる赤いビタミン「シアノコバラミン」
べたつきがなく、ダマスクローズの芳醇な香りも大きな特徴です。
手肌のエイジングケアや手のシワ対策に加えて、マッサージでの冷え対策にも使えます。
9)手足のツボ押しで冷え性改善
①手のツボ押し
手にあるツボで、自律神経のはたらきをよくして血行を促進するツボは、次にあげるものです。
- 手のひらの真ん中あたりにあるのが、心包区(しんほうく)
- 手の甲の人差し指、中指、薬指、小指の付け根の指と指の間の指間穴(しかんけつ)
- 手の甲の親指の付け根当たりにある虎口(ここう)
これらのツボじっくりと時間をかけてよく押し揉みすることで、手やからだの冷えの改善が期待できます。
②足のツボ押し
足にあるツボで、自律神経のはたらきをよくして血行を促進するツボは、
- 足の甲の親指、人差し指、中指、薬指、小指の付け根の指と指の間の八風(はっぷう)
- 膝を伸ばした状態で、膝の内側、膝の皿から5cm上がった辺りにある血海(けっかい)
- 足の内くるぶしから指4本分上、すねの骨のすぐ後ろにある三陰交(さんいんこう)
これらのツボじっくりと時間をかけてよく押し揉みすることで、足やからだの冷えの改善が期待できます。
10)笑って免疫アップで冷え解消!
笑ってストレスを解消することも冷え性の改善に役立ちます。
なぜなら、笑うと横隔膜が上下することから腹式呼吸になって、心肺機能が活発になります。
その結果、酸素をいっぱい含んだ血液が体内をめぐり、からだの血行を促進してくれるのです。
また、笑うことで免疫力がアップすることも医学的にわかっています。
笑って過ごすことで、冷え対策を実践しましょう。
笑いと冷え性や美肌の関係については、「笑いと笑顔で美肌を?エイジングケア効果とアンチエイジング」を参考にしてください。
エイジングケアを意識してエイジングケア化粧品を使うことは、よいことですが、「冷え性」のままではその効果も半減。
ぜひ、冷えを解消するために、「内側からのエイジングケア」を意識して、実践しましょう。
その上で、エイジングケア化粧品を使うことで、きっと健やかで美しい素肌が手に入りますよ!
7.冷え性の予防や改善のために避けたい生活習慣
1)喫煙を控えて冷え症を防ごう!
喫煙は冷え性だけではなく、からだの健康やお肌の老化にもよくない生活習慣です。
冷え性との関係では、タバコに含まれている「ニコチン」が、血管を収縮させることが悪影響を与えます。
美肌のためにも喫煙を控えることをオススメします。
タバコの害については、「喫煙がお肌の老化を加速!タバコで老け顔になる原因と対策」も参考にしてください。
2)過度なアルコールも注意!
日本酒や赤ワインなどを適度に飲むとからだが温まりますので、アルコールが冷え性に悪いわけではありません。
しかし、アルコールも飲み過ぎたり、冷えたビールなどをたくさん飲むと内臓を冷やすことになってしまいます。
過度なアルコールは、控えましょう。
お酒の上手な飲み方は、「お酒の飲み方と成分を知って美肌に!エイジングケアの視点」を参考にしてください。
3)食べ過ぎも冷え性のリスク
先ほどは、からだを温める食べ物が冷え症の予防や改善につながることをお伝えしました。
食べ物でほかに気をつけたいのは、食べ過ぎにならないようにすることです。
食べ過ぎると、食物を消化するためには、胃腸の壁に多量の血液を送り込むことになります。
そうすると、胃腸に血が集まる一方で、骨格筋、脳、心臓の筋肉などへの血液の流れが減ってしまいます。
その結果、体熱が低下してしまうのです。
つまり、食べ過ぎが冷え性のリスクになるのです。
8.冷え性を治療する!医薬品と医療
冷え性を改善するための医薬品もあります。
冷えの改善のための対策の基本は、今挙げた生活習慣などが中心ですが、それでも十分に改善しない場合は、医薬品や医療に頼ることも1つの方法です。
1)冷え性を改善する医薬品
冷え対策の医薬品には、いくつかの種類がありますが、薬局などでなくてもインターネットなどの通信販売で買えるものが、「第3類医薬品」です。
第3類医薬品とは、比較的、安全性の高い医薬品で、副作用があったとして日常生活に支障を来すには至らないレベルのものに区分されます。
第3類医薬品の中に、「冷え症」、「手足の冷感」、「腰部冷感」に効能効果のあるものがあります。
そんな医薬品には、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール(ビタミンE)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)などが配合されることが多いのです。
ビタミンCには、皮膚や粘膜の正常なはたらきを助けるとともに抗酸化作用があります。
ビタミンEには、抗酸化作用があります。また、血行に障害をあたえる過酸化脂質ができるのを抑えて、血行を改善します。
そのため、腰や首、手足の冷えやしびれを和らげる効果が期待できるのです。
ビタミンB2は、脂肪の代謝に関与し、エネルギー産生に欠かせない成分です。
また、ビタミンCやビタミンEのはたらきをサポートします。
ビタミンB6は、たんぱく質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の正常なはたらきを助けます。
シアノコバラミンには、次のようなはたらきがあります。
- 悪性貧血を防ぐ
- 神経機能を正常に保つ
- 睡眠のリズムを整える
- たんぱく質やアミノ酸の合成をサポートする
これらの成分を配合した医薬品の1つが、ロスミンローヤル です。
効果効能は、次のとおりです。
2)最近では、「冷え外来」のクリニック」も増加!
いろいろ試しても冷え性が改善せず、さまざまな症状が出てつらい場合は、クリニックや病院に相談するのもよい方法です。
その場合は、一般的には、内科や循環器科、婦人科といった診療科で治療を受けることができます。
ただし、この記事の最初にお伝えしたとおり、医学的には冷え性が病気とされていないため、適切な診療が受けられない場合もあります。
一方、最近では、冷え性を積極的に治療する「冷え症外来」を開設する病院やクリニックも増えています。
そんな医療施設では、冷え性に対して、専門的な診療を受けることができます。
冷え性外来などでは、次のような検査が必要に応じて実施されます。
- 血液検査
- 自律神経・末梢血流検査
- 基礎代謝
- 海外の研究機関と連携したバイオロジカル検査
- 腸内環境、代謝機能、IgG食物アレルギー
- 副腎疲労検査
- 各種ホルモン検査
- 重金属蓄積検査
- 脊椎・骨盤に関する検査
冷え性の治療内容は、次のようなものがあります。
- 食事療法
- 運動療法
- ビタミンなどの医薬品の処方
- 脊椎調整治療
- 重金属デトックス治療
- 心理療法(心身解放療法)
9.冷え性と新型コロナウイルス感染
冷え性の原因の1つが筋力低下による代謝ダウンですが、2020年は昨今の新型コロナウイルスの影響で自粛生活が続き、運動不足でそのリスクが高くなっています。
つまり、新型コロナウイルス感染予防のために活動を抑えていることが、冷え性の原因を作ってしまう可能性があるのです。
冷え症は、免疫力を下げるので。新型コロナウイルスやインフルエンザの感染リスクを高めてしまうこともあります。
だから、屋内にいてもストレッチなどの運動を行うなど、冷え症を予防することが大切です。
<withコロナ時代の冷え性対策なら>
*新型コロナウイルスで外出控え!室内エクササイズと室外の紫外線対策
*Withコロナの運動不足はスポーツで解消!GYMEで検索が便利
10.まとめ
冷え性の原因、症状、改善や解消のための対策について幅広くご紹介しました。
また、冷え性と肌悩み、エイジングケアの関係などについても説明しました。
冷えが解消すれば、代謝が活発になるので太りにくくなるほか、十分な栄養がお肌に運ばれるので、お肌もいきいきとしてきます。
また、免疫力もアップするので、肌トラブルもおこしにくくなります。
エイジングケア化粧品によるエイジングケア効果を高めるためにも、冷え性改善を心がけましょう。
この記事「冷え性の予防と改善の対策!血行促進で肌悩みも解消」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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