乾燥性皮膚炎と乾燥肌は違うの?原因と対策

自身は乾燥性皮膚炎か乾燥肌か考える女性

乾燥性皮膚炎は、乾燥によって赤みなどの湿疹の症状がみられる皮膚の病気です。

特に、冬の乾燥の季節には、高齢の方に多く発生します。

加齢で皮脂の分泌が減ってバリア機能が低下することが主な原因です。

この記事では、乾燥性皮膚炎の原因と対策、治療についてご紹介します。

乾燥性皮膚炎と乾燥肌は違うの?原因と対策の目次

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1.乾燥が進んで湿疹やかゆみが気になるあなたへ

肌が痒い女性

晩秋や冬の時期などに空気が乾燥することで、乾燥肌が進んでしまい、ひどい赤みやかゆみを感じることはありませんか?

そんな肌状態は、乾燥による肌荒れのひどい症状である「乾皮症」や「乾燥性皮膚炎」の可能性があります。

どんな方でも空気が乾燥すると、乾燥肌で肌がかさかさしやくなります。特に、40代以降のエイジングケア世代では、その傾向が顕著です。

そんな乾燥肌は、スキンケアやエイジングケアでしっかり保湿しておかないと、肌に赤みをともなう湿疹、かぶれが目立つことがあります。

これが乾皮症です。

そして、それがさらに進んで亀の甲羅のように皮膚がひび割れてしまうことがあります。

また、がまんできないほどのかゆみを感じることがあります。

これが乾燥性皮膚炎です。

この記事では、乾燥性皮膚炎の原因と対策、治療法や予防法についてご紹介します。

<冬に乾燥性皮膚炎になる前に>

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<この記事の大切なポイント>
  • 乾燥性皮膚炎は、乾燥肌による乾皮症が進んだ高齢の方に多い皮膚の病気です。皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれます。
  • 乾燥性皮膚炎の症状は、皮膚のひび割れや湿疹、がまんできないほどのかゆみです。乾燥のきつい冬に症状が進行します。
  • 乾燥性皮膚炎の原因は、保湿の3大因子の減少によるバリア機能の低下です。加齢、乾燥肌を助長する生活習慣、アトピー性皮膚炎などの病気が原因となって、バリア機能が低下することで発症します。
  • 乾燥性皮膚炎の治療は、症状に応じて保湿剤、非ステロイド外用薬、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服薬などが処方されます。
  • 乾燥性皮膚炎の予防は、入浴方法や身体を洗い過ぎないなどに気をつけること、摩擦や刺激の少ない下着や衣類を身に着けること、部屋の湿度を60%程度に保つこと、食べ物や睡眠に気を配ることなどです。生活習慣に気を配って予防や進行の防止を行いましょう。

2.乾燥性皮膚炎の症状とメカニズム

乾燥性皮膚炎の症状とメカニズムを考える女性

1)乾燥性皮膚炎の症状と特徴

乾燥性皮膚炎は、皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれる高齢の方に多い乾燥肌が進んだ皮膚の病気です。

症状としては、皮膚にひび割れや湿疹が出たり、がまんできないほどのかゆみを伴います。

乾燥性皮膚炎は女性よりも男性に多いことが特徴です。

高齢の方の脚のすね(下腿伸側)から始まり、もも(大腿)、脇腹、腕、背中へと拡大していきます。

季節としては、秋から冬に始まり、真冬になると症状はひどくなります。

多くは春先まで続きますが、夏は、症状が軽くなったり、治まることもあります。

2)乾燥性皮膚炎の症状とメカニズム

若い時期は、健康な素肌であれば、バリア機能を支える保湿の3大因子が十分にはたらいています。

保湿の3大因子とは次の3つです。

しかし、これらは年齢を重ねると減少します。

乾皮症とは、これらの減少で皮膚の油分や水分が減少してしまうことで発生する病気です。

メカニズムは乾燥肌と同じですが、それが進むと皮膚は柔軟性を失います。

その結果、ひび割れや赤みができたり、皮がむけたりします。また、かゆみがでます。

これが乾皮症です。

それが十分にケアできていなかったり、治療されないままさらに進行すると、乾燥性皮膚炎にまで進むのです。

また、湿疹ができると表皮ターンオーバーが促進して、角質が十分に育たなくなってさらに湿疹がひどくなることもあります。


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3.乾燥性皮膚炎の原因

乾燥性皮膚炎の原因を考える女性

乾燥性皮膚炎の直接的な原因は、保湿の3大因子の減少によるバリア機能の低下です。

ここでは、それがなぜ起こるかをご紹介します。

1)加齢

加齢は乾燥肌の原因の1つです。

個人差はありますが、加齢とともに保湿の3大因子が減少します。

これは、肌の油分も水分も少ない状態です。

特に、60歳以上の方々の95%は皮膚が多かれ少なかれ乾燥していると言われています。

若い時期は整っていた肌のキメも、60歳を過ぎるとひからびたり、亀裂が入って粗い網目状に見えてきます。

もちろん、肌の透明感も失われていることが特徴です。

そんな60歳以上の方の乾皮症は、老人性乾皮症と呼ばれます。

そんな老いた乾燥肌は、冬場の空気の乾燥などでダメージを受けると、かゆみや湿疹を伴って乾皮症や乾燥性皮膚炎になりやすいのです。

2)乾燥肌を助長する生活習慣

①皮脂を取り過ぎる洗浄や入浴

入浴時にナイロンタオルなどで身体をゴシゴシと強い力で擦ったり、刺激や脱脂力の強いボディソープを使うことで、皮脂を取り過ぎてしまうことも乾燥性皮膚炎の原因になることがあります。

また、40℃を超える熱いお湯で入浴したり、15分を超える長時間のお風呂も皮脂を流してしまいます。また、温泉も1日に何度も入ったり、長時間入ることは乾燥肌を助長します。

この点について詳しくは、「乾燥肌、敏感肌の方のためのお風呂と温泉の知識」をご覧ください。

②冬のエアコンによる空気の乾燥

冬のエアコンで部屋が乾燥してしまうことも乾燥肌を進ませます。

冬はもともと肌が乾燥しやすい上、部屋の湿度が下がるとさらに水分が奪われてしまいます。

また、暖房などで身体が温まると、乾燥によるかゆみがひどくなって乾燥性皮膚炎の原因になることがあります。

③化学繊維の下着

アクリルやナイロンなどの化学繊維は、木綿などに比べて摩擦を起こす可能性が高いため、乾燥肌の方が着るとかゆみを誘発することがあります。

つまり、乾燥性皮膚炎の原因になることがあるのです。

3)アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気

アトピー性皮膚炎などでは、もともとセラミドが少ないことがわかっています。また、花粉症皮膚炎などでもバリア機能が低下しています。

高齢でなくても、これらの皮膚のバリア機能が低下した状態は、乾皮症や乾燥性皮膚炎になるリスクが高くなります。


4.乾燥性皮膚炎の治療

治療のイメージ

乾燥性皮膚炎では、皮膚科などを受診すると主に外用薬が使用されます。

治療に使われる医薬品は、症状によっていくつかの種類が処方されます。

乾燥性皮膚炎の治療薬は、医師や薬剤師の指示を守って使用することが大切です。

1)保湿剤による乾燥性皮膚炎の治療

乾燥性皮膚炎の基本的な治療薬は保湿剤です。

保湿剤には、ワセリン、尿素、ヘパリン類似物質などがあります。

ヘパリン類似物質には、血行を促進させる効果もあります。

尿素には刺激があるため、連用には注意が必要です。

2)湿疹やかゆみがひどい場合の治療

保湿剤だけで湿疹やかゆみが軽減しない場合は、ステロイド外用薬を用いることもあります。

この場合、使用するのは短期間で、炎症やかゆみが軽減すれば中止して保湿剤だけの治療に戻します。

また、痒みがひどい場合には、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服薬が用いられることもあります。

また、皮膚のかゆみは、糖尿病、痛風、慢性腎不全、慢性の肝障害などが原因の場合があります。

かゆみが続くような場合は、早めに皮膚科医を受診することをおすすめします。


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5.乾燥性皮膚炎の予防や進行予防のセルフケア

乾燥性皮膚炎の予防や進行予防のケアをする女性

乾燥性皮膚炎の予防や進行予防のセルフケアは、日頃からの生活習慣が大切です。

1)入浴に気を配る

入浴は39〜40℃のぬるめにして、15分以内にしましょう。

また、ボディソープは、アミノ酸系や弱酸性の肌に優しいタイプがおすすめです。

よく泡立て、皮膚を刺激せず優しく洗うことが予防に大切です。

お風呂から上がったら、10分以内をめどに保湿剤を塗りましょう。

2)部屋の湿度を保つ

冬は暖房で部屋が乾燥しがちです。

室内の乾燥を防ぐためには、加湿器を湿度60%程度に設定しましょう。

加湿器がない場合は、水を入れたボウルなどを部屋に置いたり、洗濯物の部屋干しなどでカバーしましょう。

3)肌着は綿製品がおすすめ

肌着は、化学繊維ではなく、保湿性があり滑らかで摩擦の少ない木綿素材がおすすめです。

また、肌が.チクチクする衣類やゴワゴワを感じる衣類は避けましょう。

優しい天然素材で自分が着ていて、刺激を感じない下着・衣類を選びましょう。

4)皮膚を掻かない

かゆみがあってもできるだけ皮膚を掻かないようにしましょう。掻くことで皮膚はダメージを受けたり、さらにかゆみが増します。

また、も短く切って清潔に保ちましょう。

5)アンチエイジングを意識した正しい生活習慣

バランスのよい栄養素を食べ物で摂ることも大切です。

乾燥肌を防ぐ食べ物セラミドを増やす食べ物を意識的に摂ることもおすすめです。

一方、刺激の強い物や辛い物を摂りすぎると、かゆみがひどくなるので控えましょう。

また、睡眠時間を十分に取ることや笑顔で生活することでストレスを少なくすることも免疫を高めます。

これらはアンチエイジングにつながる生活習慣であり、乾燥肌の改善や乾燥性皮膚炎の予防にもつながります。


6.60歳になる前からボディの乾燥肌対策を

ボディの乾燥肌対策を行う女性

乾燥性皮膚炎は、おもに60歳以上に多い皮膚疾患ですが、その前からしっかり乾燥肌対策を行い、お肌の保湿力を高めておくことが予防になります。

特に、秋の乾燥肌対策冬の乾燥肌対策は大切です。

顔は美容液保湿クリームでスキンケアやエイジングケアをしっかり行われる方も多いと思います。

もちろん、顔のケアはとても大切ですが、あわせてボディの乾燥肌対策をしっかり行いましょう。

水分の蒸発を防ぐエモリエント成分を配合したボディクリームで乾燥肌を予防することも大切です。

また、先ほど挙げた乾燥性皮膚炎の予防や進行予防のセルフケアに加えて、次の点にも注意しましょう。


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7.まとめ

乾燥性皮膚炎と乾燥肌は違うの?原因と対策のまとめ

乾燥性皮膚炎の原因と対策、予防や治療についてご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

乾燥性皮膚炎は、60歳以上の高齢の方に多い乾燥で、赤みなどの湿疹の症状がみられる皮膚の病気。

早めに皮膚科などを受診して治療することが大切です。

また、日常生活でも予防したり、進行を抑える対策が大切です。

ぜひ、この記事を参考に、乾燥性皮膚炎について理解を深め、正しいケアをしていただければ幸いです。

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