顔ダニの過剰繁殖はニキビや肌トラブルの原因!予防対策と治療法は?

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顔にダニがいることをご存知ですか?

実はこれは、毛穴や皮脂腺に棲んでいる毛包虫で、お肌に大切な役割があって生息しているのです。

しかし、増えすぎるとニキビなどの原因になることも。

この記事では、顔ダニの役割やバランスが崩れた際のトラブルと予防の対策や治療法をご紹介します。

<この記事の大切なポイント>
  • 顔ダニとは、毛穴や皮脂腺に棲んでいる毛包虫です。ニキビダニとも呼ばれ、マダニとは別の生き物です。
  • 顔ダニには2種類あります。毛根に棲んでいるニキビダニ(デモデクスフォリキュロラム)と皮脂腺に棲んでいるコニキビダニ(デモデクスブレビス)です。
  • 顔ダニは、皮膚常在菌とともにお肌にとって大切な役割を担っています。顔全体では400万匹ほどいて、肌のpHを整えることでお肌を健やかな状態に保つサポートをすると考えられています。
  • しかし、誤ったスキンケアやエイジングケア、顔に汚れが残るなどで顔ダニの数が増えすぎると、ニキビ(毛包虫性ざ創)や肌荒れ、脂漏性皮膚炎などへのリスクが高くなります。そんな肌トラブルの予防は、お肌を健やかに保つことです。
  • 顔ダニとは共生することが大切なので、無理に除去することはお肌にとってマイナスです。スキンケア化粧品やエイジングケア化粧品は、その数のバランスに影響の少ないものを使いましょう。
  • 食べ物や睡眠などの生活習慣を整えることも顔ダニとの共生では大切です。アンチエイジングや健康を意識した生活を送りましょう。
  • 毛包虫性ざ創がひどい場合は、皮膚科で治療を受けることをおすすめします。外用薬または内服薬による治療が可能です。

京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事

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1.顔ダニが気になるあなたへ

顔ダニを気にする女性

「顔ダニの過剰繁殖はニキビや肌トラブルの原因!予防法と治療法は?」をお届けします。

さて、どんな人のお肌にも顔ダニが棲んでいることをご存知でしょうか?

え!顔にダニがと聞くと、ゾッとする方もいると思いますが、皮膚常在菌と同じく美肌のために大切な存在なのです。

ただし、その数が減り過ぎたり増えすぎたりすると、ニキビなどの肌悩み肌老化の原因になることがあります。

正しいスキンケアやエイジングケアを実践するには、顔ダニについてしっかりと理解することが大切です。

この記事では、顔ダニとは何か、またその役割やバランスが崩れた際のトラブルをはじめ、予防の対策やひどい場合の治療法をご紹介します。

「顔ダニとマダニって違うの?特徴は?」

「なぜ顔にダニがいるの?その理由は?」

「顔ダニってどんな役割なの?教えて欲しい!」

「顔ダニがニキビの原因って本当?ウソ?本当なら治療できるの?」

「顔ダニと上手に付き合う方法って?増えすぎない予防法が知りたい!」

などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。

<優しいスキンケアとエイジングケアのために!>

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2.顔ダニとマダニ

顔ダニとマダニについて解説する女性

「ダニ」と聞くと、クッションや布団にいるイエダニやつめダニなどを思い浮かべる方も多いと思います。

でも、顔ダニとは違うものです。

まず、顔ダニとマダニについてその特徴や性質を説明します。

1)顔ダニとは?

実は、ほとんどの大人に顔ダニが棲んでいますが、少し前までその存在が注目されることはありませんでした。

しかし、最近になって、雑誌やテレビ番組などで取り上げられている影響から、「顔ダニ」という言葉をよく聞くようになりました。

顔ダニとは、人をはじめ哺乳類の皮膚のさまざまな分泌腺に寄生するダニです。

ほぼすべての種類の哺乳類に顔ダニが寄生していて、少なくとも世界中で5千種類以上の顔ダニが存在するそうです。

学名は、「デモクラス」といいます。

この「顔ダニ」は、毛包虫(もうほうちゅう)」と呼ばれる原虫の仲間で、大きさは0.1~0.4mmほどですが、からだは透明で活発に動かないため肉眼ではほぼ見えません。

そんな顔ダニは、健康な大人の顔にも約400万匹が生息していますが、皮膚の毛穴から分泌される皮脂をエサとすることから、皮脂の出やすい鼻や額、頬に多いのです。

つまり、Tゾーンには多く、UゾーンOゾーンは比較的、少なくなります。

一方、生まれたばかりの赤ちゃんにはいませんが、頬ずりしたりするなどで大人と触れ合うことで少しずつ増えていきます。

顔ダニのなかでお肌の悩みと関係が深いのが、ニキビダニです。

ニキビダニは、皮脂腺に単独で生息している「コニキビダニ」と、毛根周辺で6~8匹の群れをなして暮らしている「ニキビダニ」の2種類があります。

ニキビダニの学名は、「デモデクスフォリキュロラム」で、コニキビダニの学名は、「デモデクスブレビス」です。

ともに夜行性なので、夜眠っている間に毛穴から出てきて、エサである人間の皮脂を食べて再び毛穴に戻ります。

産卵から3回の脱皮を経て、死ぬまでの寿命は約14日といわれています。

顔ダニには、肛門がないため、すべての排泄物を体内にためたまま死んでいきます。

その数が正常な範囲であれば問題ありませんが、過剰に増えた場合は死骸のなかの成分が肌に悪影響を及ぼすことがあります。

2)マダニとは?

顔ダニとマダニの違いが気になる女性

では、次にマダニについて説明します。

マダニは肉眼でも確認できる大型のダニです。

成虫の大きさは3~10mmくらいまでで、種類によってさまざまです。

マダニは3~4月ころから増加し始め、10~11月ころが本格的な活動期となります。

なかには、冬季に活動する種類もあります。

最近では、山・公園・河川敷・草地・庭など、身近な場所での存在も問題視されています。

なぜなら、マダニに咬まれたことで「重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome=SFTS)」になるからです。

死亡例もありリスクが高いので、対策の必要性が叫ばれています。

このようにマダニは、顔ダニとは生物としての特徴や性質が異なるのです。





3.顔ダニはお肌でどんな役割をしているの?

顔ダニについて考える女性

顔ダニは、皮脂を主食としています。

健康な肌の場合は、余分な皮脂が分解されることによって、お肌は弱酸性の状態を保つことができます。

その結果、細菌などによる肌トラブルを防いで、お肌を健やかに保つための大切な役割を担っていると考えられています。

つまり、顔ダニは、正常な生息数であれば、肌に悪影響を与えることはなく、むしろ美肌のために役立っているのです。

だから、肌悩みがない場合は、駆除石鹸や薬などで駆除する必要はありません。

正しいクレンジング洗顔保湿ケア紫外線対策などを行うことで、バランスが取れた状態を維持することが大切なのです。


4.顔ダニのバランスの崩れでお肌のトラブルに

顔ダニのバランスが崩れてお肌の調子が悪い女性

1)顔ダニの数の過度な増減は肌トラブルのもと

お肌の皮脂を食べて油分を調整してくれる顔ダニ。

お肌の健康状態を保つのに一役買う存在ですが、過剰に増えたり減ったりすることで肌トラブルや皮膚疾患の原因になることがあります。

たとえば、顔ダニの数が少なすぎる場合には、古い皮脂や老廃物が増えて肌のpHバランスが崩れ、それによりニキビや肌荒れが起こりやすくなります。

また、反対に顔ダニの数が多すぎると死骸などの排泄物の量が増え、それらが顔に残ることにより毛穴が詰まりやすくなり、結果としてニキビや肌荒れの原因になります。

ほかにも、顔ダニが異常に繁殖すると、皮膚常在菌のバランスが崩れ、肌のバリア機能ターンオーバーの周期を乱すきっかけとなり、肌本来の自己回復力に悪影響を与える可能性があります。

その結果、乾燥肌敏感肌乾燥性敏感肌インナードライ肌のリスクも高くなるのです。

では、このほかどんな肌トラブルが起こるのか、詳しく見ていきましょう。

2)毛包虫性皮膚症

顔ダニが増えすぎると、毛包虫性皮膚症というアレルギー反応を起こすこともあります。

また、顔ダニの増加によって、共存しているカビの一種であるマラセチア菌が繁殖することがあります。

それによって、毛の生え際などがただれたようになる脂漏性皮膚炎を起こすこともあるのです。

3)顔ダニが増えるとニキビの原因になることも

ニキビを気にする女性

顔ダニの数のバランスが崩れて毛穴が詰まると、角栓が過剰になってしまうことがあります。

角栓が過剰になるとお肌の酸化が早まったり、皮膚常在菌のバランスも崩れてアクネ菌の過剰繁殖が起こってしまうのです。

つまり、顔ダニのバランスの乱れがニキビや大人ニキビをもたらす要因になるのです。

このニキビは、アクネ菌によるニキビとは区別して、毛包虫性ざ瘡(もうほうちゅうせいざそう)と呼ばれます。

4)顔ダニのバランスが崩れると起こるそのほかの肌悩み

①乾燥肌

顔ダニが増殖すると肌に本来必要な皮脂まで食べられてしまい、皮脂量が減ります。

すると肌の油分が少なくなって乾燥肌の原因になります。

肌は乾燥が進むと、それを改善するために、なんとか潤そうとして皮脂を余分にだそうとします。

すると、エサが増えるために顔ダニがまた増えて乾燥してしまいます。

顔ダニの過剰な増殖は、乾燥肌が悪化する悪循環を引き起こしてしまうのです。

②毛穴のトラブル

増えすぎてしまったニキビダニの死骸や、死骸から出される排泄物などが毛穴をふさいでつまりやすくなり、炎症を起こす原因になります。

毛穴のトラブルによって、ニキビをはじめ角栓やいちご鼻なども目立つ原因になるのです。

③赤みやかゆみ

顔ダニの死骸や排泄物に対してアレルギー反応を起こすと、赤みやかゆみを発症します。

かゆみ以外にも、刺すような痛みが起きることもあります。

④肌の老化

肌老化を気にする女性

増殖した顔ダニの鋭いツメや口で肌細胞があちこち傷つけられます。

人間の脳は、肌細胞が傷つくのを感知するとストレスを感じて活性酸素を発生させます。

この活性酸素には強い殺菌作用があり、ウイルスや菌から細胞を守る役割があるのですが、必要以上に発生すると健康な細胞まで攻撃してしまいます。

そして肌の老化を促進するのです。

つまり、顔ダニの過剰な状態が続くとシミくすみしわなども現れ、肌のハリが失われるのです。また、肌ツヤもなくなって肌の透明感もなくなるのです。

5)顔ダニを駆除することはよいの?

顔ダニは、増えすぎなければ悪さをしないことや、pHを調整して肌を弱酸性に保つはたらきもあるので、普段はその存在を気にする必要もありません。

逆に、過度に気にして駆除することはかえって肌トラブルの原因になったり、メイクののりが悪くなってしまうこともあります。

そのため、美しい素肌作りのためには、顔ダニを駆除してしまうのはよくないことだと考えられています。

しかし、ニキビなどの肌トラブルの原因が顔ダニの過剰な繁殖な場合には、短期的にはそのバランスを整えるために医薬品などで数を減らすことも必要です。

さまざまなスキンケアやエイジングケア、日常生活を改善しても肌悩みが改善しない際には、皮膚科や美容外科などで治療を受けることをおすすめします。

皮膚科医でも、炎症やかゆみが顔ダニによるものなのかを目視で判断するのは難しいので検査を行うことが必要となります。

肌トラブルの原因が顔ダニの過剰な増殖であれば、それに応じた治療を受けることができるでしょう。

たとえば、原因や症状にあった治療薬の処方やレーザーなどで顔ダニを死滅させてバランスの回復を図る方法などがあります。





5.顔ダニと共生するために

顔ダニと共存する女性

いま、説明したように、健やかな美肌のためには、顔ダニと上手に共生することが大切です。

そのためには、自分の肌質や肌状態にあった正しいスキンケアやエイジングケア、また、アンチエイジングを意識した正しい日常生活も大切です。

ここからは、顔ダニとうまく付き合うための自分にあったスキンケアやエイジングケア、正しい日常生活についてご紹介します。

1)大切なのは自分にあったスキンケアやエイジングケア

皮脂はと混じって皮脂膜になりますが、これは天然の保湿クリームです。

だから、適切な量の皮脂分泌がお肌のバリア機能が正常にはたらくために必要です。

顔ダニや皮膚常在菌のバランスが保たれていれば、必要かつ十分な量の皮脂膜が肌表面にあるのです。

そのために大切なのがお肌を清潔に保つこと、しっかり保湿することです。

お肌の清潔を保つ手段は、主にクレンジングと洗顔ですから、まずそのポイントをご紹介します。

①正しいクレンジングや洗顔で毛穴汚れを落とす

正しいクレンジングを行う女性

最近では、クレンジングジェルなどでダブル洗顔不要のクレンジング料もありますが、クレンジングは主にメイクなど油性の汚れを落すもので、洗顔は水性の汚れを落すものです。

いずれの場合も大切なポイントは、次のとおりです。

  • 毛穴をはじめ顔のお肌の汚れをしっかり落とすこと
  • 泡で優しく洗うことで手による摩擦を小さくして、必要な皮脂まで取り除かないこと
  • 刺激性の低い優しい成分のアイテムを使ってお肌への負担をかけないこと
  • 洗顔やクレンジングの時間は、1分程度を目安とすること
  • クレンジングは夜1回、洗顔は1日2回までとして3回以上は行わないこと

肌悩みがある場合もない場合も、この5つをしっかり行うことによって、特に顔ダニを意識しなくても共生することが可能です。

しかし、クレンジングや洗顔の方法が間違っていると、顔ダニや皮膚常在菌のバランスを崩す原因になってしまいます。

洗顔もクレンジングも正しく行うことが大切です。

手で泡立てることが不得意なら、しっかり泡立てネットなどで泡立ててから「手で肌を擦る」のではなく、「泡で優しくマッサージ」するよう洗顔しましょう。

ゴシゴシ顔を洗ってしまうことは避けてくださいね。

もし、顔ダニが過剰にいる場合は、顔ダニ専用、あるいはニキビダニによる症状に効果的な専用石鹸もありますので、活用してみるのもよいでしょう。

ただし、過度な使用は顔ダニのバランスが崩れる原因になるので、長期的に使用することは控えましょう。

また、スクラブ洗顔や酵素洗顔などの過度な使用も顔ダニのバランスを崩すリスクがあるので、適切に使いましょう。

注意する女性

なお、クレンジング料の選び方は次の記事も参考にしてください。

毛穴汚れにオススメのクレンジング料の選び方とおすすめ・人気12選

敏感肌に使いたい!おすすめのクレンジング11種と選び方

いちご鼻や角栓を改善するクレンジング料の選び方と使い方

②クレンジングや洗顔後は早めにしっかり保湿

洗顔を終えた後は、数分以内を目安に保湿化粧水エイジングケア化粧水を使って保湿しましょう。

化粧水は、水溶性の保湿成分であるヒューメクタントが中心のスキンケアアイテムです。

グリセリンBGアミノ酸といった水分を吸着する成分やプロテオグリカンコラーゲンエラスチンヒアルロン酸などの水分を抱えこむ成分がおすすめです。

セラミドは、保湿力が高い成分ですが油溶性成分です。

だから、化粧水との相性がよい成分ではありません。

特に保湿力の高いヒト型セラミドを配合したセラミド美容液セラミドクリームなどを、化粧水の後に使うことをおすすめします。

また、エイジングとともにお肌は弱くなり、顔ダニや皮膚常在菌のバランスが崩れやすくなります。

だから、顔ダニとの共生のために刺激の少ない化粧品を使うことが大切です。

ノンアルコール化粧品や香料や着色料を含まないエイジングケア化粧品がおすすめです。

一方、オーガニックコスメ、自然派化粧品などがお肌に優しいと勘違いされている方も多いのですが、実は間違っています。

必ずしも天然成分であればお肌に優しいわけではなく、天然成分でも合成成分でも優しいものも刺激があるものもあるのです。

1つ1つの美容成分に対する理解を深めることが顔ダニと共生できる化粧品を選ぶ上で大切です。

詳しくは、次の記事を参考にしてください。

エイジングケア化粧品成分とは?種類・特徴と役割を考える

おすすめの敏感肌化粧水!選び方はランキングより刺激成分を避ける

敏感肌化粧品はこれがオススメ!ランキング不要の選び方

③紫外線対策も大切

紫外線ダメージはからだや肌の免疫を低下させます。

そのため、顔ダニが異常繁殖するリスクになるのです。

だから、年間を通して日焼け止めなどでしっかりと対策を行うことが大切です。

エイジングケア世代なら、敏感肌でも使える日焼け止めを選びましょう。

ノンケミカルの日焼け止めがおすすめです。

2)正しい日常生活も顔ダニとの共生に大切

正しい日常生活を送る女性

自分にあったスキンケアはご理解いただけたと思いますが、実は、毎日の生活のなかでできることがあります。

顔ダニと上手に共生するには、正しい日常生活も大切です。

では、どのようなことが大切なのでしょうか。

①バランスの取れた食生活

美肌のためには食べ物でバランスよく栄養素を摂ることが大切です。

食事の摂りすぎに気を付けるのはもちろんですが、たんぱく質、炭水化物、脂質に加えて、ビタミンやミネラル、食物繊維をバランスよく摂りましょう。

特に、過剰に脂質を摂ると皮脂分泌を促してしまい、顔ダニが増える原因になります。

皮脂分泌をコントロールする栄養素が不足しないよう、食生活をチェックしてみましょう。

たとえば、肉類中心の食生活や、脂っぽい食事が多い方は、野菜や魚中心の食生活に切り替えるなどが必要です。

もちろん、フルーツもビタミンが豊富です。

野菜やフルーツに多く含まれる「ビタミンB群」や「ビタミンC」には、皮脂の分泌を抑える効果があります。

また、緑黄色野菜には体内でビタミンAに変わるβカロテンが豊富です。

バランスの取れた食生活は顔ダニとの共生だけではく、生活習慣病の予防やメタボ解消、便秘改善などの健康効果も期待できます。

ぜひ、バランスのよい食事を意識してみてください。

②寝具を清潔にする

清潔な寝具で眠る女性

枕カバーやシーツなどの寝具、ついつい洗うのが面倒になっていませんか。

これらには、眠っている間には大量の汗をかいていて、寝る前につけた化粧水やクリームなども付着します。

だから、これらを洗わないままで寝ていたら、油分や汚れが肌についてしまうことも。

そして、お肌が酸化して皮脂分泌のバランスが崩れてしまうリスクが高まります。

その結果、顔ダニの数のバランスを崩してしまうことにもつながるのです。

シーツや枕カバーはこまめに洗濯して、常に清潔な寝具で眠りましょう。

③しっかり睡眠をとる

睡眠不足はストレスが増えるため、女性ホルモンのバランスを崩してしまいます。

また、男性ホルモンを増やしてしまいます。

男性ホルモンが増えると皮脂の分泌量が増えてしまうので、顔ダニの過剰繁殖のリスクになってしまうのです。

それを防ぐために、睡眠時間はしっかり確保することが大切なのです。

もちろん、質が高い十分な睡眠は、免疫力を高め、ホルモンバランスやターンオーバー周期を整えることができます。

また、成長ホルモンがしっかり分泌されることで肌の修復機能がアップして肌状態がよくなります。

つまり、よい睡眠は美肌を導くのです。

睡眠の質を上げるには、次のポイントを意識しましょう。

  • 寝る前にストレッチをしたりリラックスタイムをつくる
  • 寝る1時間半~2時間前に入浴を済ませる
  • 寝る支度ができたら、間接照明で過ごす
  • ベッドに入ったらスマホを見ない

毎日なるべく同じ時間に眠ることで生活リズムが整い、ぐっすり深く眠れて睡眠の質も高まります。

また、そのためには朝早めに起きて朝日を浴びるようにしてください。

からだと脳への覚醒作用のあるセロトニンが分泌され、その約15時間後に睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されるので、自然と心地よく眠りにつくことができます。

よい眠りで顔ダニと共生しましょう。

④ストレスを溜めないようにする

ストレスフリーな女性

睡眠不足もストレスの原因ですが、過度な運動、過労、心配事などもストレスになります。

長くストレスが続くとホルモンバランスを崩してしまいます。

その結果、男性ホルモンの分泌で皮脂の分泌が増え、顔ダニの異常繁殖につながります。

実際問題としては、なかなか難しいのですが、ストレスは溜めこまないことが大切です。

そのためには意識的にストレスを発散することが大切です。

カラオケ、映画を見る、スポーツを楽しむなど、笑顔で過ごす時間を持つことがストレス解消につながります。

笑顔が免疫をアップすることは医学的にもエビデンスがあるので意識的に試してみましょう。

また、音楽を聴くことでもストレス軽減が可能です。

さらに、ダマスクローズなどに含まれるフェニルエタノールの香りには抗うつ効果があります。

ストレスを防ぐ方法は、「ストレスオフの女性がこの2年で増加!そのリラックス方法TOP10」も参考にしてください。

⑤メイクを薄めに

薄化粧の女性

しっかりメイク派の人は顔ダニが増殖するリスクが高くなります。

なぜなら、皮脂だけでなくファンデーションなどの油分もまた、顔ダニのエサとなりうるからです。

ファンデーションを、厚く塗ったり、コンシーラーやパウダーなどを重ねるしっかりメイクの場合には、顔ダニの増殖のリスクが高まるのです。

また、それを落すには強いクレンジングが必要になるので、お肌への負担も大きくなります。

そうなるとバリア機能低下のリスクになります。

バリア機能が低下すると、皮脂過剰分泌の原因になって顔ダニの増殖の原因になってしまいます。

だから、顔ダニとの上手な共生のためには、濃いメイクより薄いメイクがおすすめです。

特に30代以上のエイジングケア世代になると年々お肌は薄くなります。

顔ダニのことだけではなく、エイジングケア全体の観点からも薄いメイクがおすすめです。

⑥場合によっては顔脱毛もOK

顔脱毛は、エステティックサロンで主に行われている光脱毛を顔で行うものです、

専用の脱毛マシンで肌に光を当て、毛根にダメージを与えるという脱毛方法です。

顔ダニへの影響は不明ですが、顔を清潔に保つ1つの方法です。


6.顔ダニによるニキビの診断・治療法は?

まず、ニキビの内容物を顕微鏡で調べて、顔ダニが原因かどうかを確認します。

顔ダニの治療に使われる方法は、大きく分けて外用薬、内服薬、電気治療があります。

外用薬としては、抗寄生虫剤のメトロニダゾール、消炎・鎮痛剤のイオウカンフルローション、抗炎症剤としてステロイド外用薬などが使われます。

内服薬としては、抗アレルギー薬やテトラサイクリン系抗生物質のミノマイシンが使われることがあります。

皮膚科医などの専門医が、診断の上、必要な治療法を選択します。


7.まとめ

まとめ

顔ダニとは何か?

その特徴や役割について詳しくご紹介しました。

また、過剰繁殖の予防法、共生の方法、過剰な繁殖でニキビなどになった場合の治療法を取り上げました。

いかがでしたか?

顔ダニとは、毛穴や皮脂腺に棲んでいる毛包虫です。

ダニと聞くと気持ち悪いかもしれませんが、皮膚常在菌とともにお肌の大切な役割を担っています。

増えすぎたり減りすぎたりすると、ニキビや肌荒れなどのトラブルになることも。

だから、バランスの取れた正常な状態を維持することが大切です。

顔ダニと共生するスキンケアやエイジングケアを心がけ、健やかな美肌をキープしましょう。

この記事「顔ダニの過剰繁殖はニキビや肌トラブルの原因!予防法と治療法は?」が、エイジングケア世代の女性の美肌づくりのお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ

医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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