マトリキシル3000は、しわやたるみを改善するエイジングケア化粧品成分として注目されています。
この成分は、ペプチドの1種です。
マトリキシル3000には、2種類のペプチドが配合されていますが、その力でコラーゲンやエラスチンなどをつくり出す線維芽細胞を活性化させることで、肌のハリをもたらします。
この記事では、マトリキシル3000の特性、効果や安全性についてご紹介します。
また、オススメのエイジングケア美容液をご紹介します。
- マトリキシル3000の化粧品成分としての特徴や効果、安全性がわかります。
- マトリキシル3000がどんな化粧品に使われるかがわかります。
- マトリキシル3000配合のおすすめのエイジングケア美容液のメリットがわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
pluskampo株式会社代表
薬剤師
笹森有起(ささもり ゆうき)さん
「日常を彩る、新しい漢方の可能性の追求」をミッションに
オンラインで漢方処方を行う「+kampo(プラス漢方)」、オリジナル漢方製品の企画開発を行っております。
+kampo公式サイト
+kampoのアドバイザー医師:新見正則先生
新見正則医院ホームページ
<メッセージ>
化粧品はさまざまな成分が配合されて開発されています。
化粧品の効果は、個人の肌質や健康状態によって異なる結果になることがあります。つまり、化粧品の効果は個人差があるため、全ての人に同じ結果が得られるわけではありません。
また、新しい化粧品成分を使用する際には、パッチテストを行うなど安全に使えるように留意することも大切です。
化粧品成分を正しく理解して上手に化粧品を使いましょう。
読みたいところから読める目次
1.マトリキシル3000をエイジングケアに活かしたいあなたへ
「マトリキシル3000はエイジングケアに効果的な化粧品成分!」をお届けします。
最近、ペプチドが美容の専門家の間で話題になることが増えていますが、今回、ご紹介するのもその1つ。
ペプチドの1つであるマトリキシル3000は、シワを改善する注目の成分としてエイジングケア化粧品に配合されます。
加齢などでお肌が老化するとほうれい線やシワなどが目立ってきます。
エイジングケア世代の女性にとっては嫌な肌悩みですね。
マトリキシル3000にはそんなエイジングサインのケアや改善が期待されています。
つまり、マトリキシル3000は、エイジングケアで美肌をキープすることをサポートする美容成分です。
この記事では、あなたのエイジングケアを応援するためにマトリキシル3000の特性、効果や安全性についてご紹介します。
また、オススメのエイジングケア美容液をご紹介します。
「マトリキシル3000ってどんな化粧品成分?特徴を教えて?」
「どんなエイジングケアの効果が期待できるの?深いしわは消えるの?」
「マトリキシル3000の安全性や刺激性は?敏感肌でも使える?」
「どんな肌悩みのケアに使えばよいの?」
「マトリキシル3000配合のオススメのエイジングケア化粧品は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<マトリキシル3000配合のエイジングケア美容液なら!>
*マトリキシル3000&ナールスゲン配合エイジングケア美容液「ナールス ネオ」
- マトリキシル3000は、パルミトイルトリペプチド-1とパルミトイルテトラペプチド-7を主力成分とする混合のエイジングケア化粧品成分です。つまり、2つのペプチドが配合されているのです。
- マトリキシル3000には、保湿効果や皮膚保護作用に加えて、肌のハリや弾力をもたらすはたらきがあります。つまり、エイジングケアにとても向いている化粧品成分です。
- そのため、シワ取りクリームほかシワ対策のエイジングケア化粧品などによく配合されます。また、ほうれい線ケアやそのほかの肌老化のケアの化粧品にも配合されます。
- マトリキシル3000は、刺激性も少なく基本的には安全性の高い成分です。だから、敏感肌をはじめ、肌質にかかわらず使えるエイジングケア化粧品成分です。
- マトリキシル3000も化粧品成分の1つである以上、深いしわやほうれい線などの改善を期待するものではありません。あくまで予防的なケアに使えるエイジングケア化粧品成分であることを理解しましょう。
2.マトリキシル3000とは?
1)マトリキシル3000の特徴
マトリキシル3000は、単一の化粧品成分ではなく混合のエイジングケア化粧品成分です。
グリセリン、水、BG、カルボマー、ポリソルベート20、パルミトイルトリペプチド-1、パルミトイルテトラペプチド-7から成り立っています。
そのため、化粧品の全成分表示で「マトリキシル3000」と表記されることはなく、1つ1つの成分名が表記されます。
マトリキシル3000でエイジングケアの中心的な役割を担うのが、アミノ酸からできたペプチドであるパルミトイルトリペプチド-1とパルミトイルテトラペプチド-7です。
パルミトイルトリペプチド-1は、パルミチン酸とグリシン、ヒスチジン、リシンの3種のアミノ酸から得られる成分です。
保湿効果や皮膚保護作用に加えて、肌のハリや弾力をもたらす効果があります。
パルミトイルテトラペプチド-7は、パルミチン酸とアルギニン、グルタミン、グリシン、プロリンの4種のアミノ酸から得られる成分です。
エイジングケア世代になると増えるインターロイキンという炎症を引き起こす物質があります。
インターロイキンの炎症反応によって皮膚細胞の再生が遅くなり、肌のたるみやシワの原因になりますが、パルミトイルテトラペプチド-7には、インターロイキンの増加を抑えるはたらきがあります。
グリセリンやBGは保湿成分です。
カルボマーは増粘剤、ポリソルベート20は乳化剤として化粧品に配合される成分です。
2)マトリキシルとどう違うの?
マトリキシル3000によく似たエイジングケア化粧品成分に「マトリキシル」があります。
こちらは、主成分がパルミトイルペンタペプチド-4です。
パルミトイルトリペプチド-1とパルミトイルテトラペプチド-7と同じくペプチドで、リシン、トレオニン、セリンからなる5個の連なったアミノ酸をパルミチン酸でエステル化したものです。
マトリキシルと3000の特徴や効果はよく似ています。
こちらもしわ取りクリームなどしわ対策のエイジングケア化粧品に配合されます。
3)ペプチドとは?
ペプチドとは、アミノ酸が2個から49個、一本の鎖状につながったものです。
たんぱく質は、アミノ酸が数百つながったものなので、ペプチドはたんぱく質とアミノ酸の中間的な存在です。
そんなペプチドは、くっつくアミノ酸の種類と数によって多種多様な種類が存在します。
基本的には、アミノ酸の持つはたらきに近い作用がありますが、特性や効果が異なることもあります。
化粧品成分としてのペプチドには、オリゴペプチド、アセチルヘキサペプチド、アセチルデカペプチド、カルノシンなどたくさんの種類があります。
3.マトリキシル3000の効果と安全性
1)マトリキシル3000の効果
マトリキシル3000は、主にパルミトイルトリペプチド-1とパルミトイルテトラペプチド-7の効果です。
パルミトイルトリペプチド-1は、皮膚の真皮にある線維芽細胞にはたらきかけてコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が増やすはたらきがあります。
特にⅠ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、Ⅳ型コラーゲンを増やすはたらきが高いとされています。
その結果、しわやほうれい線、たるみ毛穴などを予防したり改善することが期待できます。
また、主にパルミトイルトリペプチド-7には、表皮のターンオーバーの正常化を促し、乾燥肌になりにくい肌質に改善するはたらきがあります。
マトリキシル3000は、このように2つのペプチドの組み合わせでエイジングケアに良い効果を発揮するのです。
そんなマトリキシル3000には、臨床試験で次のような結果が確認されています。
ただし、ナイアシンアミドやニールワン、レチノールのように、医薬部外品として「シワ改善」の効能を取得しているわけではありません。
2)マトリキシル3000の安全性
マトリキシル3000の安全性は、配合されている1つ1つの成分の安全性をチェックすることでわかります。
グリセリン、水、BG、カルボマー、ポリソルベート20、パルミトイルトリペプチド-1、パルミトイルテトラペプチド-7は、いずれも刺激性などはなくアレルギーの報告もありません。
したがって、基本的にはマトリキシル3000は安全な化粧品成分と考えられます。
だから、どんな肌質でもあまり気にせず使える成分です。
普通肌や脂性肌はもちろんのこと、乾燥肌や敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌、
混合肌にも使えます。
それでも、どんな化粧品成分も100%安全とはいえません。
赤みがでたり、肌荒れなどが起こる可能性も否定できません。
また、化粧品成分によるかぶれ(接触皮膚炎)の可能性がないともいえません。
アトピー性皮膚炎がある方や敏感肌の方、お肌が弱い方は、パッチテストをすることをおすすめします。
4.マトリキシルでケアできる肌悩みや肌老化は?
1)肌のハリを取り戻すことで解決できる肌悩み
マトリキシル3000のたるみを予防するはたらきで、たるみが原因の肌悩みの予防が期待できます。
おでこのしわ、目の下のたるみ、まぶたのたるみ、目の下のクマ、ほうれい線、口元のしわ、マリオネットライン、ゴルゴラインなどの予防効果が期待できます。
だからシワ取りクリームやシワケア美容液などのシワ対策の化粧品によく配合されます。
そして、マトリキシル3000配合の美容液や保湿クリームは、美容液ランキングや保湿クリームランキングで上位に顔を出す場合がよくあります。
とはいっても、たるみは表情筋や皮下組織の衰えが原因になっていることがあります。
マトリキシル3000であっても皮下組織や表情筋の衰えまで改善することはできません。
そのため、表情筋や深いほうれい線を消すまではできません。
また、化粧品は法的に真皮まで成分が届かないと規定されています。
マトリキシル3000のエイジングケア化粧品成分としての効果が、そのままマトリキシル3000配合の化粧品の効果ではないことも理解しておきましょう。
2)ターンオーバーの正常化で解決できる肌悩み
ターンオーバーが乱れると、毛穴の黒ずみや開き、くすみ、シミ、乾燥肌の原因になります。
マトリキシル3000のターンオーバーの正常化をサポートするはたらきによって、肌のツヤを取り戻すとともに、これらの肌悩みの予防や改善が期待できます。
5.マトリキシル3000はどんな化粧品に配合されるの?
マトリキシル3000は、ペプチドとしての肌老化やエイジングケアへの期待から、さまざまな基礎化粧品やスキンケア用品、ヘアケア製品に配合されます。
具体的には、クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、美白化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム・フェイスクリーム、フェイスマスク、オールインワンゲル・オールインワンジェル、リップグロスや口紅など唇ケアのアイテム、ハンドクリーム、爪のケア用品、ボディマッサージやフェイスマッサージ用のクリームなどに使われます。
6.おすすめのマトリキシル3000配合のエイジングケア化粧品
マトリキシル3000配合のオススメのエイジングケア美容液がナールス ネオです。
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
そんなナールス ネオは、2019年5月にリニューアルしました。
1)ナールス ネオの開発コンセプト
目元のハリや口元のハリ、ツヤをキープすることで、「目元・口元のエイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
2)ナールス ネオの配合成分のポイント
ナールス ネオは、マトリキシル3000を配合することで、たるみなど肌老化によるエイジングサインの予防を目指しました。
マトリキシル3000以外の配合成分の特徴は次のとおりです。
①ナールスゲンを推奨濃度で配合
ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47を増やします。
また、からだや肌の酸化を防ぐ成分であるグルタチオンを増やします。
②ネオダーミルを推奨最高濃度で配合
ネオダーミルは、バイオテクノロジーによって生まれた細胞のエネルギー源で、Ⅰ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、エラスチンを強力にサポート。
2週間でシワの体積を13%減少、シワの深さを15%減少させる臨床データを有する成分です。
肌のハリや弾力をキープするための「攻めるエイジングケア」をサポートします。
③2種のビタミンC誘導体配合
ナールス ネオは、ビタミンC美容液です。
水溶性ビタミンC誘導体の中でも効果が高く刺激が少ないVCエチル(エチルアスコルビン酸)と、浸透性の高い両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)を配合。
マトリキシル3000とともにコラーゲン産生をサポートします。
④プロテオグリカン配合
ナールス ネオは、プロテオグリカン美容液です。
プロテオグリカンは、糖とタンパクが複合した「糖たんぱく質」で、お肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、コラーゲンの産生をサポート。
また、ヒアルロン酸に匹敵する高い保湿力を持った成分です。
マトリキシル3000はそれほど保湿効果がないので、プロテオグリカンと一緒に使うことはエイジングケアにとって効果的です。
潤いのあるふっくらしたお肌をキープする「守るエイジングケア」をサポートします。
⑤ビタミンA誘導体配合
レチノールを改良したビタミンA誘導体レチノイン酸トコフェリル配合。
ターンオーバーを促進して、お肌のハリを取り戻します。
⑥6種のセラミド配合
セラミドの中でも保湿力の高いヒト型セラミドを6種(NG、NP、NS、EOS、EOP、AP)配合したセラミド美容液です。
⑦9種のアミノ酸配合
ヒドロキシプロリン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニンの9種のアミノ酸とその代謝物であるPCA-Naを配合してNMF(天然保湿因子)の構造に近い成分設計をしました。
アミノ酸は水分を吸着して保湿するヒューメクタントで、お肌のバリア機能を守ります。
⑧抗酸化成分を複数配合
半永久的に抗酸化作用を発揮する金コロイドとともに、強力な抗酸化成分であるコエンザイムQ10やエルゴチオネインを配合することで、お肌の酸化を防ぎます。
⑨お肌に不要な成分は無添加
無香料・無着色、旧指定成分は配合していません。
パラベン、フェノキシエタノールほかアルコール性防腐剤の無添加化粧品で、アルコールフリーです。
*フェノキシエタノール、パラベンが、キャリーオーバーとして微量含まれます。
3)新しいナールス ネオに追加された成分は?
そんなナールス ネオが、さらに「抗酸化」と「抗シワ」を強化して生まれ変わりました。
従来の成分はそのままに3つの成分を追加しました。
①レスベラトロール
レスベラトロールは、ポリフェノールの一種で高い抗酸化力を持っています。
間接的に長寿遺伝子を活性化することが研究でわかっています。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れや乾燥肌の予防が期待されています。
②ブドウ葉/種子/皮エキス
ブドウ葉/種子/皮エキスは、ポリフェノールを含み高い抗酸化力を持つことが大きな特徴です。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れの予防、アトピー性皮膚炎の予防などが期待できます。
③アセチルデカペプチド-3
アセチルデカペプチド-3は、アルギニン、メチオニン、グルタミン酸の3つのアミノ酸からつくられたペプチドです。
つまり、マトリキシル3000ともよく似たはたらきがあります。
FGF(線維芽細胞成長因子)に似たはたらきがあります。
FGFとは、細胞の増殖や分化を促す成長因子の1つで線維芽細胞を活性化させるはたらきがあります。
顔のたるみが原因のエイジングサインやシワ、ほうれい線の予防が期待されています。
これら3つの成分は、刺激性がなく、敏感肌をはじめどんな肌質でも使える成分です。
また、ボトルデザインがスタイリッシュになって、持ちやすく、出しやすく、1回に出す量の調節がしやすくなっています!
7.まとめ
マトリキシル3000の特性、効果や安全性についてご紹介しました。
また、オススメのエイジングケア美容液をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
マトリキシル3000は、しわ対策の化粧品などエイジングケア化粧品によく配合される成分です。
それは、マトリキシル3000にしわを改善する効果がデータとして認められているからです。
しかしながら、エイジングケア化粧品で期待できる効果はあくまで予防美容的な範囲です。
期待できる範囲と限界を理解して、マトリキシル3000を上手にエイジングケアに取り入れてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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