あなたは、エイジングケアの意味やエイジングケアで目指すものが何かを理解されているでしょうか?
スキンケアやエイジングケアの基本は、清潔、保湿、紫外線対策の3つですが、それは、次の3つの素肌力を維持したり、取り戻すことが目的です。
- お肌を元からつくる力
- 生まれ変わる力
- 自ら潤う力
この記事では、そんな素肌の力を整える大切なポイントを紹介しています。
自ら潤い弾む素肌を手に入れたい方は、ぜひ、チェックしてくださいね。
なお、この記事では各章ごとに「まとめ」をつけていますので、まずそちらを読んで全体像をご理解いただくことも可能です。
読みたいところから読める目次
1.エイジングケアの意味と目的を理解したいあなたへ
「エイジングケアの意味と目的は?3つの素肌力で美肌を保つ!」をお届けします。
ナールスエイジングケアアカデミーでは、16のカテゴリーにわけて、エイジングケアに関するコンテンツを掲載しています。
そのすべてのコンテンツは、エイジングケアの目的であり、ゴールである「エイジングケア化粧品と日常生活を上手に組み合わせ、お肌の老化を予防し、いつまでも美しい素肌をできるだけ長く維持すること」を目指すためのものです。
そのために大切なのは次の3つです。
- お肌を元からつくる力
- お肌が生まれ変わる力
- お肌が自ら潤う力
どんな人気ランキングの高いエイジングケア化粧品であっても、海外のコスメでも、最先端のエイジングケア化粧品でも、その目的は同じです。
この記事では、そんなエイジングケアの意味と目的、そして、素肌の3つの力と美肌の関係についてご紹介します。
また、おすすめのエイジングケア化粧品についても紹介します。
「エイジングケアって何?教えて!」
「お肌にとって大切な3つのはたらきって?」
「エイジングケアの意味って?正しく理解したい!」
「エイジングケアを行う目的って?ゴールは何なの?」
「おすすめのエイジングケア化粧品って?」
などを知りたい方は、ぜひ、この記事をお読みください。
エイジングによってさまざまな肌悩みが目の前にあると思いますが、まず、大切なのは素肌が本来持っている力に注目して美肌を目指すことです。
<エイジングケアで美肌を目指す方のための化粧水>
2020年11月リニューアル
<ナールスピュアをお使いいただいた感想>
*本当にキレイになれる!動画「ナールス60日間美肌プログラム」とは?
- エイジングケアの目的は、「素肌が本来持っている力を年齢に応じて健やかな状態に維持すること」です。これが美肌をキープするということです。
- エイジングケアの意味は、「年齢に応じたお肌のお手入れ」です。つまり、若返ることではないのです。アンチエイジングという言葉が、エイジングケア化粧品の広告で使えないことが背景にあります。
- エイジングケアで行うスキンケアの3本柱は、清潔、保湿、紫外線対策。この3つを正しく行うことが美肌をキープするコツです。
- 素肌の大切な3つの力は、ターンオーバー、バリア機能、細胞の健やかさです。これはスキンケアだけではできません。
- 内側と外側のエイジングケアで、素肌の力を高めることを実践することで、健やかな素肌が手に入ります。つまり、食べ物をはじめとする日常生活とスキンケアの両方を正しく行うことが大切です。
2.エイジングケアの意味と目的
1)エイジングケアの表面上の「意味」は?
エイジングケアアカデミーのトップページでもこの点については触れていますが、エイジングケア=Aging Careという言葉は、もともと、英語ではなく造語です。
化粧品では、薬機法(旧薬事法)によって、広告表現として、「アンチエイジング」という言葉が使えません。
なぜなら、アンチエイジングは、「年齢に抗(あらが)う」」という意味ですが、化粧品には、「年齢に抗う」はたらきがないことが薬機法で規定されているからです。
そこで、「エイジングケア」=「年齢に応じたお肌のお手入れ」というよくわからない言葉が生まれたのです。
化粧品会社としては、30代以上をターゲットとした化粧品を、「エイジングケア化粧品」と呼び、「エイジングケア」と記載することで、ターゲットに響く言葉としてエイジングケアを使っているのです。
年齢に応じたお肌のお手入れなら、20歳でも60歳でも必要ですね。
もちろん、エイジングケアは、20代からでも必要なので、その点については、「エイジングケアって、いつから(何歳から)始めればいいの?」で、その理由を説明しています。
しかし、これでは、エイジングケアが何を意味するのか、本当のところはよくわからないですね。
2)エイジングケアの本当の意味と目的は?
では、実際面として、エイジングケアの意味や目的をどのように考えればよいでしょうか?
それは、「素肌が本来持っている力を年齢に応じて健やかな状態に維持すること」です。
エイジングケア化粧品は、医療技術や医薬品ではありませんから、顔のたるみが原因でできた深く刻まれたほうれい線やシワなどたるみを改善する力はありません。
あくまで緩徐な力でお肌をケアするものです。
つまり、素肌が本来持っている力の手助けをすることなのです。
素肌はもともと、次の3つの力を持っているのです。
- お肌を元からつくる力
- 生まれ変わる力
- 自ら潤う力
エイジングケアの目的は、クレンジングや洗顔などでお肌を清潔に保ち、保湿によって乾燥肌対策、そして、紫外線対策を行うことで、この3つの力を年齢に応じて維持することなのです。
エイジングケアという言葉をスキンケアに置き換えて考えても答えは同じです。
洗顔、保湿、紫外線対策がなぜ大切かについては、「エイジングケアで本当に大切なのは紫外線対策と保湿と洗顔」をご覧ください。
また、エイジングケアの範囲がどこまでなのかを理解するためには、「エイジングケアの全てを知っていつまでも美肌をキープ!」をご覧ください。
<第2章のまとめ>
エイジングケアとは、化粧品に関する広告などで薬機法(旧 薬事法)上、アンチエイジングという言葉が使うことができないためにつくられた言葉です。
エイジングケアの意味は、「年齢に応じたお肌のお手入れ」ということで、具体的にはよくわからない言葉です。
その意味がどうであれ、エイジングケアを行う目的は、「素肌が本来持っている力を年齢に応じて健やかな状態に維持すること」だと考えるとわかりやすくなります。
それは、次の3つの力によってもたらされます。
- お肌を元からつくる力
- 生まれ変わる力
- 自ら潤う力
スキンケアの基本である清潔、保湿、紫外線対策は、この3つの素肌の力を取り戻したり、維持するためのものです。
3.エイジングケアの意味を知るためにお肌の仕組みと老化の原因を知る
1)お肌の老化とは?
エイジングケアの最終ゴールの1つは「細胞の老化を防ぐこと」です。
お肌の老化の原因として挙げられるものは、加齢に加えて、次のようなものがあります。
ほかにも、黄ぐすみの原因であるカルボニル化やコラーゲンの「カルバミル化」、テネイシンCの減少も肌老化の原因であるという研究もあります。
これらの結果、細胞が老化してしまうのです。
また、紫外線のダメージなど外部の原因を除けば、細胞の老化の結果がお肌に現れているともいえます。
そして、これらはお肌だけではなく、からだ全体でも起こります。
だから、お肌の老化は、お肌に加えてからだ全体で考えることも大切なのです。
お肌の老化の原因についての詳しい情報は、「お肌の老化の原因・メカニズムとエイジングケア対策のコツ」をご覧ください。
2)お肌の仕組みとエイジングケア
ご存知のとおり、人のからだは、単独で生命活動ができる最小単位である「細胞」から成り立っています。
お肌にも多くの細胞があり、それが相互にはたらき「お肌(皮膚)の仕組み」をつくり上げています。
ご自身のエイジングケアのためには、まず、表皮、真皮、皮下組織から細胞に至るまで、お肌の仕組みをしっかりと理解することが大切です。
なぜなら、エイジングケアの本質は、細胞の老化を防ぎ、お肌が若さを失わず、「お肌の仕組み」が、健やかにはたらくことにあるからです。
お肌の仕組みの根本が「細胞」の力にあることを知ることで、細胞を大切にする意識も高まりませんか?
エイジングケアは、エイジングケア化粧品だけでは実現することはできません。
むしろ、化粧品以外のエイジングケア対策やアンチエイジングを意識した生活が重要です。
そのためにも、お肌の仕組みを理解することは極めて大切です。
もちろん、エイジングケア化粧品を選んだり使ったりする場合でも、お肌の仕組みを理解していることは役立ちます。
お肌の仕組み全体については、「皮膚(お肌)の構造と役割は?正しいエイジングケアのために!」をご覧ください。
では、続いて、大切な3つの素肌の力を高める方法についてご紹介します。
<参考記事>
*「20代でもエイジングケア化粧品は必要?オススメと選び方」
*「30代、初めてのエイジングケア化粧品。失敗で老け顔に!」
*「40代だからこそ考えたいエイジングケア化粧品の選び方!」
*「50代のエイジングケア化粧品の選び方と大切な7つの真実!」
*「60代・70代も大切!エイジングケア化粧品の選び方と使い方」
*「メンズ(男性)にもエイジングケアが必要な3つの理由と5つの対策」
<第3章のまとめ>
お肌の老化の原因は、加齢に加えて、紫外線によるダメージ、酸化や糖化、お肌の乾燥、女性ホルモンの減少、お肌が薄くなること、血管やリンパ管の劣化などがあります。
お肌もからだとつながっているので、これらはからだ全体の影響を受けたり、細胞1つひとつとも関係しています。
だからエイジングケアを考える場合は、化粧品だけではなく、食べ物などの内側からの健康を考えることが大切なのです。
さらに、お肌とからだの関係を理解し正しいスキンケアを行うためには、お肌の仕組みや役割を理解することも大切なのです。
4.健やかな表皮を生むターンオーバーがエイジングケアの目的
表皮の生まれ変わりは、お肌のターンオーバーと呼ばれます。
ターンオーバーは、表皮の一番下にある基底層で生まれた基底細胞が細胞分裂して新しい角化細胞(ケラチノサイト)を産生し、表皮の上に押し上げられる過程で、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞へと変化しながら、表皮の一番上にある角質層に届き、最後は垢となって剥がれ落ちるプロセスです。
この期間をターンオーバーの周期と呼びますが、20代では28日程度と考えられています。
しかし、年齢とともに周期は遅くなり、30代では40日前後、40代になると45日以上となります。
なお、ターンオーバーについての詳しい情報は、「お肌のターンオーバーの改善と正常化は促進だけではNG!」で解説していますので、ここでは素肌の力との関係について、大切なポイントをまとめてみます。
1)ターンオーバーと素肌の潤いの関係
ターンオーバーの過程で、細胞はNMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質(セラミドやコレステロール)、ヒアルロン酸をつくり出します。
このプロセスが正しくはたらくことで、表皮は十分に保湿され、潤いに満ちた状態になります。
そして、バリア機能も正常にはたらくのです。
その結果、肌理(キメ)の整った透明感のあるお肌が得られるのです。
2)ターンオーバーの正常化で素肌力アップ
しかし、ターンオーバーは年齢とともに周期が遅くなったり、紫外線ダメージなどの外部要因でも乱れます。
ターンオーバーは、アトピー性皮膚炎や敏感肌などの場合は、早くなってしまうこともありますが、この場合は未成熟な角質細胞ができてしまうのでバリア機能が弱くなってしまいます。
エイジングケアの目的の1つもターンオーバーの正常化で、早すぎず遅すぎないことが大切なのです。
①日常生活で素肌力アップ
加齢によって、血液の循環が悪くなると栄養分が表皮の細胞に届きにくくなります。
その結果、ターンオーバーが遅れる原因になります。
化粧品によるエイジングケアの前に、バランスのよい食事、質の高い睡眠、フェイスマッサージ、お風呂で温まる、適度な運動などもターンオーバーの正常化に繋がるのです。
フェイスマッサージは、クルクルと優しくこすると、角質ケアに効果的ですが、ゴシゴシこするのは肌を傷めますので避けましょう。
②エイジングケア化粧品で素肌力アップ
洗顔、保湿、紫外線対策はスキンケアの基本であり、もちろん、エイジングケアの基本です。
どれも大切ですが、エイジングケア世代なら、セラミドなどを配合した保湿力の高いエイジングケア化粧品を使うこともターンオーバーの正常化に役立ちます。
エイジングケア化粧品は、ターンオーバーの周期の間は使い続けることが大切です。
③角質ケアで素肌力アップのエイジングケア
エイジングケア世代は、20代に比べると角質が厚くなっていきます。
お肌がゴワゴワしている場合は、角質ケアでターンオーバーを促進することも必要です。
酵素洗顔、ゴマージュ、スクラブ、フルーツ酸やグリコール酸などによるピーリングが角質ケアの選択肢です。
いずれもやりすぎはターンオーバーを過度に促進してしまうのでマイナスですが、適度に行うことで素肌力アップの手段になります。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液の浸透を高める効果もあるので、角質ケアのあとはしっかり美容成分がお肌に届きます。
<第4章のまとめ>
素肌の力をもたらす1つ目の要素に、表皮が生まれ変わるターンオーバーがあります。
ターンオーバーのプロセスでお肌の潤いの元であるNMFやセラミドがつくられます。
だから、潤いだけではなく、バリア機能にも影響を与えるのです。
ターンオーバーは、遅すぎず速すぎない正常な状態にすることが大切です。
そのための方法としては、バランスのよい食べ物、質の高い睡眠、フェイスマッサージ、洗顔、保湿、紫外線対策、角質ケアなどがあります。
5.お肌の潤いを守るバリア機能の正常化がエイジングケアの目的
エイジングケアやスキンケアで目指したいのは、バリア機能が正常な潤いに満ちた素肌です。
なぜなら、バリア機能には、外的な刺激や紫外線をブロックするはたらきと内側から水分を逃がさない2つのはたらきがあるからです。
だから、バリア機能が正常で健全なら、お肌は守られ、逆にバリア機能が低下すれば、深刻な肌トラブルになることもあるのです。
バリア機能の詳しい情報は、「お肌のバリア機能とは?低下の原因を知って対策で美肌へ!」で解説していますので、ここでは大切なポイントをまとめてみます。
1)バリア機能と素肌の関係
バリア機能を担っているのは、皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質です。
皮脂膜は、皮脂と汗が混じってできる天然の保湿クリームで、潤いを逃さないはたらきをします。
NMF(天然保湿因子)は、水分を抱え込み保湿することでお肌の潤いをキープします。
角質細胞間脂質は、セラミドやコレステロールで、多重に重なりラメラ構造を形成して、物理的に細胞と細胞の間を埋めることで水分を逃げないようにします。
また、セラミドは水分を抱え込むことで保湿します。
2)バリア機能の正常化がエイジングケアの目的
しかし、バリア機能は、乾燥、紫外線のダメージ、間違ったスキンケアで低下します。
その結果、赤み、かゆみ、ヒリヒリするなどの炎症を伴ったり、敏感肌やインナードライ肌になってしまうこともあります。
こうした肌トラブルを避けるには、ターンオーバーの正常化も意識しながら、バリア機能の正常化を考えることが大切です。
①何といっても保湿が大切
バリア機能を高めるエイジングケアには、何といっても保湿が肝心。
保湿とは、水分を与え、保持し、蒸散を防ぐことです。
このプロセスをしっかり行うことがバリア機能を高めることにつながります。
基本は、保湿化粧水で水分を与え、保湿美容液で水分を保持し、乳液または保湿クリームで蒸発を防ぐことが保湿です。
しかし、お肌はお1人おひとりで肌質も違えば、年齢や季節によっても肌状態も変わります。
だから、実践面では正しいバランスを見つけるのは難しいのが正直なところです。
お肌のバリア機能に問題がなければ、化粧水、美容液、乳液または保湿クリームの3アイテムを使わなくてもよいかもしれませんし、オールインワン化粧品でも十分かもしれません。
いずれの場合も、バリア機能を補完する成分が含まれています。
天然保湿因子に近いはたらきをする成分としては、グリセリンやアミノ酸などです。
角質細胞間脂質に近いはたらきをする成分としては、セラミド、スフィンゴ脂質などです。
皮脂膜に近いはたらきをする成分は、ワセリンやシアバター、スクワランなどの美容オイルです。
この3つが揃って保湿のバランスがとれるのですが、バリア機能が大きく低下して乾燥がひどい場合は、まず、水分の蒸散を防ぐことが大切です。
その場合は、スクワランオイル、ホホバオイル、アルガンオイル、椿オイル、マカダミアナッツオイルなどの油分を補うことも必要な場合もあります。
基本的なスキンケアアイテムによる保湿のプロセスは、次のとおりです。
- 水分の多いものを先に、油分が多いものを後に
- 軽いテクスチャーのサッパリタイプから、重いテクスチャーのコッテリタイプへ
最近では、ブースター美容液、最初に使うオイルなども登場してきましたので、各コスメ店や化粧品メーカーに確認しましょう。
②紫外線対策はエイジングケアの意味が大きい
紫外線を浴びることで、角質を厚くして自らを守ろうとします。
その結果、水分や美容成分の浸透力は低下します。
また、一旦は、ターンオーバーも加速して未成熟な角質細胞が表皮上部に上がってくることも。
つまり、バリア機能も低下し、ターンオーバーも乱れてしまうのです。
もちろん、真皮にもダメージを与えて、活性酸素を増やして光老化をもたらします。
そんな紫外線は、冬でも夏の1/4~1/3は降り注いでいます。
だから、冬でも夏の3〜4倍の時間外出して紫外線対策を浴びれば、ダメージは同じです。
冬も含めて紫外線対策は、年中行いましょう。
また、目の紫外線対策も目の周りの皮膚を守ります。
③乾燥を防ぎセラミドを増やす食事
バリア機能の正常化を考えるには、食べ物での美肌対策も大切です。
乾燥を防ぐ食べ物やセラミドを増やす食べ物を意識的に摂りましょう。
乾燥肌の予防や改善のために、積極的に摂りたいのが、ビタミンA、B、C、Eなどのビタミン類、亜鉛や鉄などのミネラルです。
セラミドは、ポリフェノールやイソフラボン、カテキン、リコピン、アスタキサンチンなどのフィトケミカルを含有する食材に豊富に含まれています。
また、セラミドの1種であるグルコシルセラミドは、こんにゃく、黒ごま、黒豆、小豆、ひじき、わかめ、ごぼう、コーヒー、黒胡椒などの食品に豊富に含まれています。
これらについて詳しくは、「乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?」や「セラミドを食べ物、飲み物で!乾燥肌とシワにも効果が期待?」をご覧ください。
このほか、女性ホルモンを整える食べ物も大切です。
④セラミドを減らさない洗顔やクレンジング
洗顔やクレンジングで、皮脂、NMF、セラミドを流しすぎないこともバリア機能を守るためには大切です。
特に、エイジングケアでは、刺激の少ないクレンジング・洗顔料を選ぶことや、優しいクレンジング・洗顔でバリア機能を保持する成分を落とさないようにしましょう。
また、ダブル洗顔も上手に行わないとバリア機能の低下をもたらしますので、エイジングケア世代は注意が必要です。
エイジングケアでおすすめは、アミノ酸系界面活性剤を配合した敏感肌でも使えるクレンジング料です。
また、ダブル洗顔不要のクレンジング料もエイジングケア世代におすすめです。
バリア機能を守るクレンジングや洗顔については、次の記事を参考にしてください。
*洗顔の正しい知識でランキング不要のオススメの洗顔料の選び方
<第5章のまとめ>
素肌の力もたらす2つ目の要素に、外的な刺激をブロックすると同時に、潤いを閉じ込め角質層を守るバリア機能があります。
バリア機能を高めることはエイジングケアの目的の1つです。
バリア機能は、皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質が担っていますが、低下すればターンオーバーにも悪影響を与えます。
バリア機能は、エイジングケア化粧品による保湿、紫外線対策、食べ物、優しいクレンジングや洗顔で健やかな状態を目指しましょう。
6.お肌の細胞の力をキープすることがエイジングケアの目的
お肌が生まれ変わったり、肌理(キメ)が整い潤いのある健やかな状態を維持する上で大切なのは、お肌の表皮と真皮の細胞が健やかで活力があることが条件です。
その根源となるのは、幹細胞です。
幹細胞とはiPS細胞の話題でも有名になりましたが、さまざまな細胞に分化したり、自分自身のコピーをつくることができる細胞のことです。
幹細胞をはじめすべての細胞を元気にするには、バランスよく栄養分を取って、血液を通してそれをお肌に送り込むことが必要なのです。
表皮と真皮の細胞とエイジングケアの関係を見てみましょう。
1)お肌の細胞とエイジングケア
①表皮の細胞とエイジングケア
表皮の細胞の根源は、表皮幹細胞です。
表皮幹細胞は、基底細胞に変化します。
また、同時に自身をコピーするので、人が生きている限り永続します。
基底細胞は、最終的に角質細胞になって役目を終えますが、このプロセスがターンオーバーで、細胞のこの期間での栄養素が十分で活力があることがお肌にとっても大切です。
表皮の角質層はエイジングケア化粧品で直接サポートが可能な範囲です。
また、表皮の上には皮膚常在菌もいるので、これらのバランスを取ることがエイジングケアの目的の1つです。
②真皮の細胞とエイジングケア
真皮の細胞の根源は、真皮幹細胞です。
真皮幹細胞が、コラーゲンやエラスチンを産生しますが、一方で古くなったコラーゲンやエラスチンを分解します。
真皮の生まれ変わりは、3年から数年かかるといわれていて、ターンオーバーよりもずっと長いのが特徴です。
真皮も年齢や紫外線ダメージなどで、活力が低下すると細胞の生産能力が衰えます。
その結果、ハリやツヤはなくなり、しわ、たるみ、ほうれい線、たるみ毛穴、くすみなどさまざまな肌悩みをもたらすのです。
だから、真皮のエイジングケアは日焼け止めなどで光老化を防ぐことが第一です。
2)細胞の衰えを防ぐことでエイジングケアの目的を果たそう
お肌の細胞は、年齢とともに衰えます。
だから、それを防ぐためには内側からお肌の老化の原因をつくらないことが必要です。
それに加えてスキンケアでも細胞を守ることを意識してエイジングケアを行いましょう。
エイジングケア化粧品は真皮まで浸透するものではありませんが、肌表面に抗酸化成分やエイジングケア化粧品成分を使うことで真皮を守るサポートが可能です。
ナールスゲン、ネオダーミル、ナイアシンアミド、ビタミンA誘導体(レチノール・レチノイン酸トコフェリル)、ビタミンC誘導体(水溶性ビタミンC誘導体・油溶性ビタミンC誘導体・両親媒性ビタミンC誘導体APPS)などはコラーゲン産生をサポートします。
抗酸化成分としては、エルゴチオネイン、アスタキサンチン、フラーレン、コエンザイムQ10、プラセンタ、ビタミンE誘導体、リコピン、ポリフェノールの1種であるレスベラトロールなどがあります。
なお、さまざまな化粧品成分のはたらきは、次の表を参考にしてください。
<エイジングケア化粧品に配合されるさまざまな化粧品成分のはたらき>
3)抗酸化で細胞を守ることもエイジングケアに意味が大きい
抗酸化は、エイジングケアの要の1つ。
不要な活性酸素を発生させないようにすることや、体内から不要な活性酸素を取り除くことは、細胞の老化を防ぐために極めて大切です。
体内には、グルタチオンなどの抗酸化物質がありますが、加齢とともに減ってしまいます。
だから、エイジングケア世代の方にとっては、抗酸化はとても大切なのです。
エイジングケア化粧品で取り入れることに加えて、食べ物でも抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eを多く含む果物や野菜などを摂る、揚げ物や炒め物は控えるなども必要です。
酸化について詳しくは、「お肌の酸化は老化の大敵!防ぐための対策とエイジングケア」をご覧ください。
4)抗糖化も細胞を健やかにする意味がある
抗糖化もエイジングケアには大切。
糖化とは、からだがおこげのような状態になって、老化物質 AGEs(Advanced Glycation Endproducts=最終糖化生成物)が作られてしまうことです。
ビールなどのお酒、パンやケーキなどで糖質を摂りすぎると、たんぱく質と糖が結びついてコラーゲンやエラスチンなどが変性してしまうのです。
その結果、お肌は黄ぐすみになってしまうこともあるのです。
糖化もお肌の細胞の健やかさを損なう原因の1つなので、予防が大切です。
糖化の予防や対策は、「肌老化の原因「糖化」を予防する対策は5つのポイントで!」をご覧ください。
<第6章のまとめ>
素肌の力もたらす3つ目の要素は細胞の健やかさです。
人のからだは、細胞でできているのでお肌ももちろん細胞でできています。
ターンオーバーもバリア機能も細胞に問題があれば正しくはたらかないのです。
表皮だけではなく、真皮の細胞も意識してエイジングケア、紫外線対策、バランスのよい食べ物などで抗酸化、抗糖化を実践しましょう。
<参考書籍>
*「ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた見た目が10歳若くなる本」
*「保湿とUVケアだけが美肌を作る まず全身の健康管理を忘れないで」
*「妻の化粧品はなぜ効果がないのか 細胞アンチエイジングと再生医療」
7.エイジングケアの目的をサポートするおすすめのエイジングケア化粧水
ナールスゲン配合のエイジングケアローションであるナールスピュアは、エイジングケアの目的をサポートする化粧水です。
ナールスゲンに加えてビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体を配合したシンプルな処方で、@cosme(アットコスメ)で化粧水ランキング1位になったこともあり、500以上の口コミやレビューを集めています。
そんなナールスピュアは、2013年から発売されています。
そして、2017年7月にリニューアルされました。
そのポイントは、次のとおりです。
- 高浸透型ビタミンC誘導体APPSをプラスで配合
- 話題の保湿成分プロテオグリカンをプラスで配合
- 界面活性剤完全フリーを実現
- 水性保湿油ウィルブライドS-753をプラスで配合
アルコールフリー化粧水であり、着色料・香料が無添加の化粧水です。
この特性は、美肌菌である表皮ブドウ球菌を守り、エイジングケアの目的を果たすサポートをします。
さらに、ナールスピュアは、新たに3つの美容成分を追加して2020年11月にリニューアル。
1つ目は、セラミドを増やすビタミンC誘導体の3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸(セラミドプロモーター)。
この成分には、敏感肌で起こっている皮膚の神経線維が伸びるのを抑制する効果があります。
2つ目は、ナイアシンアミド。
ビタミンB群の一種で、別名「ニコチン酸アミド」または「ビタミンB3」とも呼ばれる成分です。
シワ改善、肌荒れ対策、美白ケアの医薬部外品の有効成分としての認可を得ています。
もちろん、化粧品成分としての使用も可能なので、エイジングケアにおすすめです。
3つ目がPCA-Na。
ピロリドンカルボン酸ナトリウムのことで、アミノ酸の代謝物質です。
また、天然保湿因子の成分の1つです。
このように、進化したナールスピュアは、これまで以上にエイジングケアの目的を達成するためのサポートができる化粧水です。
ナールスピュアの全成分表示は次のとおりです。
水、BG、グリセリン、ベタイン、1,2-ヘキサンジオール、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸、PCA-Na、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル、アスコルビルリン酸Na、トコフェリルリン酸Na、ナイアシンミド、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、水溶性プロテオグリカン、フェノキシエタノール
<動画で学ぶ化粧水のつけ方の基本>
エイジングケアローション「ナールスピュア」を使った化粧水のつけ方の動画です。
化粧水のつけ方、使い方の参考にご覧ください。
8.まとめ
エイジングケアの意味、エイジングケアの目的、そして素肌の力を支える3つの要素であるターンオーバー、バリア機能、細胞の力についてご紹介してきました。
また、エイジングケアの目的をサポートするアイテムをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
お肌をいつまでも若々しく美肌に保つために、エイジングケアはこの3つを意識して実践することが大切です。
エイジングケア化粧品でできることもできないこともありますので、内側からの対策とお肌表面からの対策を上手に組み合わせましょう。
この記事「エイジングケアの意味と目的は?3つの素肌力で美肌を保つ!」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ)
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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