「美肌菌」は、皮膚常在菌の一種である表皮ブドウ球菌のことです。
この言葉を知らない人が多いことが美肌菌ラボのアンケート調査からわかりました。
この記事では、調査結果をご紹介するとともに、美肌づくりに欠かせない「美肌菌」の役割や、美肌菌を増やすための方法をご紹介します。
読みたいところから読める目次
1.美肌維持に必要な美肌菌に関する認知調査の概要
『美肌菌』というのをご存じですか?
この皮膚常在菌は、口腔内や腸内細菌と同じく善玉菌、日和見菌、悪玉菌が棲んでいて、これらの菌がバランスを保ちながら健康なお肌をキープしてくれています。
その中で、「表皮ブドウ球菌」という善玉菌が『美肌菌』と呼ばれていて、お肌を健やかに美肌を維持するためにとても大切な存在なんです。
ですが、この『美肌菌』という言葉は、エイジングケア世代の女性をはじめとして、まだ多くの人に認知されているとは言えません。
そこで今回は、美肌菌ラボが実施した「美肌菌の認知度調査」と「肌の悩みに関する意識調査」結果を紹介しながら、美肌菌の役割や、美肌菌を増やすための方法などをご紹介します。
【調査概要】
調査期間 :2020年6月1日~2020年6月10日
調査対象件数:30~40代女性 200件
調査方法 :アンケート調査会社Fastask
2.「美肌菌」が何かは、まだまだ浸透していないことが明らかに
ここからは、美肌菌ラボが行った「美肌菌の認知度調査」と「肌の悩みに関する意識調査」結果をご紹介します。
1)「美肌菌」という言葉を知っているのは、1割にも満たないという結果に
美肌菌という言葉は知っているかという質問に対して、「知らない」と回答した人は6割以上(65.7%)だった一方、「聞いたことはあるが詳しくは知らない」が25.9%、「知っている」が8.3%と、美肌菌を知っている人は1割にも満たない結果でした。
<美肌菌という言葉を知っていますか?>
2)「美肌菌=表皮ブドウ球菌」ということはあまり知られていない?!
次に、皮膚常在菌についての認知度について、肌に重要な菌の種類を知っているかを質問したところ、ニキビの原因菌として有名なアクネ菌を知っていると回答したのが最も多く(73%)、美肌菌といわれる表皮ブドウ球菌を知っている人は約半数(45.9%)でした。
この結果から、「表皮ブドウ球菌=美肌菌」ということが浸透していないことがわかりました。
<肌に重要な菌の種類はどれを知っていますか?>
3)7割の人が、お肌の不調はからだの内側からきていると回答
あなたの肌が不調になる要因は何かと質問したところ、「精神的ストレス」(26.4%)との回答が最も多く、次に「疲れ」(17.1%)、「睡眠不足」(14.4%)、「生理周期」(13.9%)とつづきました。
お肌の不調は外的要因ではなく、ストレスや疲れといった、からだの内側の要因が深刻だと考えている人が多いようです。
<あなたの肌が不調になる原因はなんですか?>
4)美肌のためのエイジングケア「食事」に気を遣っているのは約半数
肌に良いとされる食べ物を意識して摂取しているかを聞いたところ、50%の人が「はい」と回答しています。
何かしらの肌悩みがあったとしても、食べるものを意識して摂っている人は半数程度という結果でした。
<肌に良いとされる食べ物を意識して摂取していますか?>
<ナールスエイジングケアアカデミー編集部コメント>
エイジレスな美肌を維持するには、お肌のターンオーバーを正常に保つようバランスの良い食事や質のよい睡眠を十分にとる、ウォーキングなどの適度な運動をするといったアンチエイジングを意識した日常の生活習慣に気をつけるだけでなく、化粧水や、美容液、保湿クリームなどのエイジングケア化粧品でたっぷり保湿することが欠かせません。
しかし今回の調査から、お肌にトラブルを抱えているのに食事に気を遣っている人は約半数で、睡眠不足やストレス、疲れとお肌の不調を招くようなからだの内側の要因を抱えている人も多くいることがわかりました。
お肌を健康に維持するのに必要な「美肌菌」を育てるには、食生活や適度な運動、睡眠といった良質な日常生活と、必要な皮膚常在菌を洗い流さないよう過度な洗顔は避けること、濃すぎるメイクをしないことが大切です。
これに加えて、エイジングケア化粧品を正しく使うことです。
3.美肌菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌ってどんなもの?
表皮ブドウ球菌は、その名の通りお肌の表面に棲んでいる善玉菌で、美肌をつくるのに必要な3つの役割を持っています。
だから、「美肌菌」とよばれているわけです。
アンケート結果からも、「美肌菌」という言葉はまだまだ浸透していないのと、表皮ブドウ球菌を知っている人も半数程度でした。
ぜひ、この機会に覚えてくださいね。
1)お肌を弱酸性に保つはたらき
まず1つ目の役割は、表皮を弱酸性に保つようにはたらいていることです。
表皮ブドウ球菌は皮脂を食べて、グリセリンと脂肪酸を放出することで表皮を弱酸性の状態にしています。
弱酸性の状態だと、お肌にとって悪い悪玉菌が増えることができなくなるので、お肌の健康をキープできます。
また、顔ダニのバランスも正常な状態をキープします。
言い換えれば、表皮ブドウ球菌がいなくなれば、お肌はアルカリ性に傾くため、表皮ブドウ球菌が育つことができなくなり、悪玉菌であるアクネ菌などが増えて、大人ニキビなどの原因となります。
お肌の上で悪玉菌が優位な状態がずっと続くと、黄色ブドウ球菌などの悪玉菌が増えて、赤みや乾燥によるかゆみといった炎症や感染症が起こることがあります。
2)天然の保湿成分をつくるはたらき
次に、表皮ブドウ球菌が皮脂や汗と分解した成分が混じりあうと、天然の保湿成分であるNMF(天然保湿因子)をつくり出します。
この成分が、角層の水分を保持しているため、表皮の潤いも保てます。
つまり、お肌の保湿をサポートするはたらきをしています。
肌がしっかり保湿されると角質や毛穴のつまりがなくなり、ニキビができにくくなったり、肌のキメが整ったりすると考えられています。
3)雑菌を防いで、バリア機能を維持するはたらき
お肌を弱酸性に保つことで、雑菌の侵入をふせぎ、お肌のバリア機能を維持しています。
また、抗菌ペプチドという成分をつくって、感染症やアトピー性皮膚炎の原因となる悪玉菌の黄色ブドウ球菌を防御するはたらきもしています。
このように、表皮ブドウ球菌はお肌にとってとても大切な細菌ですが、とてもデリケートなので、石けんや洗顔で簡単に洗い流されてしまいますので、過度な洗顔はNGなわけです。
4.皮膚常在菌のバランスを崩さない洗顔、クレンジング方法
洗顔でお肌を清潔に保つことは大切です。
しかし、1日に何回も洗顔するのは、皮膚常在菌にとって恐怖でしかありません。
また、刺激の強い洗顔料を使ったり、こすり過ぎると、皮膚常在菌を洗い流し過ぎるだけでなく、皮膚常在菌の餌の皮脂や汗を取り過ぎたり、お肌のバリア機能も低下させることになります。
また、エイジングケア世代や乾燥肌、敏感肌の場合は、ダブル洗顔もよくありません。夜、メイクをクレンジングで落として、そのあと洗顔料で顔を洗うのも皮膚常在菌を取り過ぎることになります。
皮膚常在菌のバランスを崩さず「美肌菌」をキープするためには、洗顔料やクレンジングの使用は多くとも1日2回まで、できれば1日1回にしましょう。
例えば、夜のスキンケアではメイクを落とすためにクレンジングあるいは洗顔料で顔を洗って、朝のスキンケアでは、洗顔はぬるま湯だけにするなどです。
使用するクレンジング料や洗顔料は、セラミドやNMFなどを落とし過ぎない、なるべく刺激の弱いものを選びます。
洗顔料やクレンジング料の選び方については、以下の記事をご参考にして下さい。
*洗顔の正しい知識でランキング不要のオススメの洗顔料の選び方
*おすすめのダブル洗顔不要のクレンジング料!その選び方とは?
<NMFを守る大人女子のためのクレンジングも試せる>
「ナールス エークレンズ」もお試しできる、本気のエイジングケア化粧品ナールストラベルセット
5.美肌菌のバランスをキープするにはしっかり保湿を!
皮膚常在菌のバランスをキープするためには、エイジングケア化粧品で「保湿」をしっかりすることが大切です。
使うアイテムとしては、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリームがオススメです。
その他にも、必要に応じて、フェイスマスクや美容オイルを使うのもいいですね。
保湿化粧水の場合、保湿成分としてはナールスゲン、プロテオグリカン配合されたアイテム、保湿美容液はプロテオグリカンやセラミドが配合されているものを選ぶと、保湿効果が高いです。
また、保湿クリームとしてオススメなのは、セラミドクリームやシアバターなどが配合されたものです。
最近は、新型コロナウイルス感染予防のためのマスクをするのが日常となっていますが、マスクの素材や蒸れによる雑菌の繁殖、摩擦など、マスクによる肌ダメージを感じたり、肌荒れなどの肌トラブルが起こる人が急増しています。
そのため、お肌のバリア機能が低下して、お肌が乾燥肌に傾いている人もいるでしょう。
美肌菌のためにも、マスクによる肌ダメージを改善するためにも、「保湿をしっかり」として、お肌に潤いを与えて、キメの整った健康なお肌を維持しましょう。
6.美肌菌を増やすなら「ナールス60日間美肌プログラム」
美肌になるために、ナールスでは新の美肌作りを応援するプログラム「ナールス60日間美肌プログラム」をリリースしています。
ナールス60日間美肌プログラムは、前半30日間の「スキンケア&エイジングケア基本編」と、後半30日間の「美肌実現アドバンス編」の2つのパートで構成されています。
前半は、バリア機能、ターンオーバー、保湿、洗顔とクレンジング、紫外線対策といったスキンケアやエイジングケアの基本です。
後半は、水で美肌になる方法、アロマセラピー、睡眠、美肌のための食べ物、正しい姿勢とウォーキングなど全身の健康やアンチエイジングについて取り上げています。
これは、美肌菌を増やすことにもつながる内容となってます。
私たちは、エイジングケア化粧品を提供するだけではなく、今まで培った医学や薬学の知識を活かすとともに各方面のプロフェッショナルにご協力をいただくことで、お客様が本当にキレイになるためのお手伝いをしようと企画・制作したのが、「ナールス60日間美肌プログラム」なのです。
ナールスのエイジングケア化粧品を定期で使う方だけの特典です。ぜひ、ご参加ください。
7.編集後記
「美肌づくりに欠かせない「美肌菌」ってどんなもの?」をお届けしました。
腸内環境のバランスが悪くなると、悪玉菌が増えて有害物質が発生して、便秘や肌荒れを起こしたり、お肌の老化の原因になったりしますので、朝起きたときに室温の水を1杯まず飲むこと、発酵食品を意識して摂るようにする、ということをしています。
これまで腸内細菌のことは気にかけていましたが、皮膚常在菌のことを気にかけることが少なかったように思います。美肌菌をお肌の上に残して、できるなら増やしていくよう、一層気を遣っていきたいと思います。
この、「美肌づくりに欠かせない「美肌菌」ってどんなもの?」が、ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様のお役に立つことを願っています。
著者・編集者・校正者情報
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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