注目の新発見!コラーゲンの「カルバミル化」は顔たるみの原因

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顔のたるみなど、お肌の老化を引き起こす原因の一つがコラーゲンの劣化。

これまで肌の酸化や糖化が原因と考えられてきました。

ですが、新たな要因として「カルバミル化」もコラーゲン劣化に関係していることが発見されました。

このカルバミル化というのは、いったいどういった現象なのかをご紹介します。

目次を紹介する女性のイラスト

1.「カルバミル化」はお肌のコラーゲン劣化の新たな要因

顔のたるみが気になる女性

「注目の新発見!コラーゲンの「カルバミル化」は顔たるみの原因」をお届けします。

エイジングケアを追求するため、化粧品会社では日々、高度な研究開発が進んでいます。

先週のナールスエイジングケアアカデミー編集部ニュースでは、「新発見!テネイシンCの減少でコラーゲンが減って光老化に」と題して、光老化のはじまりのサインである「テネイシンC」という糖たんぱく質の減少に関してご紹介しました。

さて今回は、コラーゲンの劣化に関係する要因として新たに発見された「カルバミル化」についてご紹介します。

「最近、頬が垂れてきたような気がする」

「フェイスラインのたるみやあごの下のたるみが気になる」

『コラーゲンの劣化=お肌の老化』の図式は、もはやエイジングケア世代の女性にとっては常識ですよね。

コラーゲンの量や質の低下は、お肌のハリや弾力を低下させて、シワ顔のたるみを引き起こす原因の一つに挙げられます。

このコラーゲンの劣化を招く要因としては、加齢、酸化、糖化、女性ホルモンの減少などが関与していることがわかっていました。

ここに新たに加わったのが「カルバミル化」です。

このカルバミル化も、お肌のコラーゲン劣化に影響することが明らかとなりました。

では、このカルバミル化とはいったいどのような現象なのか、株式会社ドクターシーラボのプレスリリースからご紹介します。

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2.コラーゲンとエイジングの関係:おさらい

コラーゲンの構造

コラーゲンとエイジングの関係についてはよく知っている」、という方は、次の章にうつってください。

肌のコラーゲンは、その多くがⅠ型です。

そして、次に多いのはⅢ型コラーゲンです。

ともに、真皮にある線維芽細胞で生まれます。

そして、ヒートショックプロテイン47のサポートを受けながら、美しい3重にらせん構造を形成します。

これら成分と一緒に、真皮にあるヒアルロン酸エラスチンプロテオグリカンと細胞外マトリクスを形成して、肌ハリにあふれた状態にキープする中心的役割を果たしています。

このコラーゲンですが、真皮の約70%を占めており、その正体は「たんぱく質」です。

グリシンプロリンヒドロキシプロリングルタミン酸アラニンアルギニン、アスパラギン、セリンリジンスレオニンなどのアミノ酸によってコラーゲンは形成されています。

そして、美肌を印象づける肌ハリの中心的役割を担っていますが、エラスチンなどとともに20歳頃をピークに産生量が低下し、50代では20代の70%程度になるといわれています。

<コラーゲン、エラスチン産生量の加齢にともなう変化>

コラーゲン、エラスチン産生量の加齢に伴う変化の図

年齢とともに産生量が低下するだけでなく、紫外線ダメージやストレスなどによって発生する活性酸素(酸化)によりコラーゲンは変性します。

また、食事や生活習慣が原因で蓄積していく糖化によっても、コラーゲンと糖が結びついてからだの中が焦げた状態になり、コラーゲンが劣化します。

そのため、お肌はハリ・弾力を失って、シワやたるみとなって現れてきます。

ドクターシーラボが30代~50代女性を対象に行った、肌悩みに関するインターネット調査からも、コラーゲンの減少や劣化に関連する「たるみ」「たるみのサイン」といった肌悩みが、どの年代でも上位に来ていることがわかっています。

ほかでは、ほうれい線小じわ毛穴の開きなども上位に挙がっていますが、これらもコラーゲンの量の減少と関係している場合がたくさんあります。

だから、できる限りコラーゲンの質と量を維持していくことが、エイジングケアを行う上で大切ですよね。

<年代別肌悩み>

年代別肌悩みの図

(株)ドクターシーラボ調べ

コラーゲンに関する情報は、下記の記事も参考にしてください。

プルプル美肌になる!コラーゲンサプリメントの種類と選び方のコツ

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コラーゲンの劣化の原因である酸化や糖化の対策については、下記の記事を参考にしてください。

お肌の酸化は老化の大敵!防ぐための対策とエイジングケア

肌老化の原因「糖化」を予防する対策は5つのポイントで!

糖化はからだや肌の老化の原因!健康と美肌のための対策の基本


3.新たなエイジング要因の「カルバミル化」とは?

カルバミル化がどのようなものかを考える女性

カルバミル化については、もともとリウマチや関節炎、糖尿病、慢性腎疾患など、疾病の分野で研究が進んでいました。

たとえば、カルバミル化が血管石灰化を増悪させることが明らかになっています。そのため、カルバミル化を抑制する介入方法を確立し、治療に使える研究が進んでいます。

喫煙、大気汚染、加齢といった要因で体内に蓄積された尿素が分解されるときに、イソシアン酸というものが生成されます。

このイソシアン酸がコラーゲンなどの体内のたんぱく質と結合することで、たんぱく質を劣化させるという現象が起きます。

その結果、コラーゲンがスライムのように過度に柔らかくなって伸びた状態になります。

これを「カルバミル化」と呼んでいます。

酸化や糖化ではコラーゲンが固くなるのと対照的です。

実は、どんな方でもカルバミル化は幼少期から起こっていますが、代謝が正常なときは体外へと排出されています。

しかし、20歳代になって代謝が低下してくると、尿素の分解物によりカルバミル化したコラーゲンが蓄積されて、コラーゲンの損傷や劣化を引き起こします。

このことが理由で、お肌が柔らかくなって弾力がなくなり、お顔のたるみ、シワにつながると考えられています。


4.カルバミル化を視覚的に見てみよう!

カルバミル化を教える女性

では、実際にカルバミル化ってどのような感じになるのでしょうか?

たんぱく質の塊である湯葉をお肌に見立てて、カルバミル化液、生理食塩水それぞれに浸した様子をご紹介します。

湯葉を浸してから5分後に持ち上げてみると、生理食塩水のほうの湯葉は水を含んだだけでしたが、カルバミル化液に浸されていた湯葉は、たんぱく質の構造が変化しており、ハリがなくなり、たるんだ様子がうかがえました。

<湯葉を使ったカルバミル化現象のイメージ>

湯葉を使ったカルバミル化現象のイメージ

(株)ドクターシーラボ プレスリリースより

<そのほかの関連記事>

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5.コラーゲンのカルバミル化を防ぐには?

カルバミル化の原因は、加齢や喫煙や大気汚染ですが、加齢そのものは避けることができません。

一方、喫煙は避けることができますし、大気汚染も場所を選ぶことである程度避けることが可能です。

1)コラーゲンアップを意識した食事でカルバミル化の予防対策

加齢そのものはコントロールできませんが、アンチエイジングや健康を意識した生活肌老化を防ぐことは可能です。

まずは、美肌のための食べ物を摂ることが大切。

特に、コラーゲンをつくる材料となるたんぱく質を摂ることが大切です。

また、コラーゲンをつくるのを助けるビタミンCを、アセロラやレモンなどのフルーツ赤パプリカやキャベツなどの野菜から摂ることが大切です。

ほかにも亜鉛や銅、鉄もコラーゲンをつくるために大切なミネラルです。

2)体温アップや免疫アップも良い方法

代謝の低下がカルバミル化の原因の1つですから、それをアップさせることもおすすめです。

代謝を上げると免疫にも良い影響があります。

だから、カルバミル化を防ぐだけでなく、冷えの予防むくみ予防ほか、さまざまな肌悩みの改善にも役立ちます。

<参考記事>

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3)ストレスオフでカルバミル化を予防

ストレスも代謝に悪影響を及ぼし、エイジングを進めます。

だから、上手にストレスオフすることもカルバミル化の予防の対策です。

まずは、質の高い睡眠をとることが大切です。

また、趣味や笑いもストレス解消に良い方法です。

さらに、ダマスクローズの香りをはじめ、アロマテラピーもストレス解消に役立ちます。

<参考記事>

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4)喫煙習慣がなければカルバミル化は遅らせる

喫煙はカルバミル化だけでなく、健康面や肌にも良くない影響を与えます。

特に、長年の喫煙習慣は、スモーカーズフェイスをもたらします。

また、受動喫煙も同じかそれ以上の害が大きいので、気をつけましょう。

<参考記事>

喫煙がお肌の老化を加速!タバコで老け顔になる原因と対策

5)大気汚染対策も必要

大気汚染を防ぐこともカルバミル化の予防につながります。

個人でできることとして、省エネを意識した生活を心がけましょう。

たとえば、 部屋の電気をこまめに切ることやLED電球に取り替える、エアコンのフィルターは定期的に掃除するなどがあります。

また、大気汚染が進んでいる地域へ行かないようにすることもカルバミル化の予防につながります。


6.カルバミル化を予防する美容成分「シイタケエキス」

株式会社ドクターシーラボのプレスリリースでは、「シイタケエキス」がカルバミル化を約30%防ぐ効果があるというデータが示されています。

新しいコラーゲンが生まれるときに、シイタケエキスがカルバミル化の原因となる“イソシアン酸”からコラーゲンやエラスチンを守ることで、ハリ、弾力を維持し、若々しいお肌を保つスキンケアが期待できるとのことです。

<シイタケエキスのカルバミル化防止効果>

シイタケエキスのカルバミル化防止効果のグラフ

(株)ドクターシーラボ プレスリリースより

シイタケエキスは、マツタケ科植物のシイタケの子実体(きのこ)の乾燥物から抽出したエキスです。

保湿効果に加えて、美白作用や血行促進作用、脱毛予防効果がありますが、今回、カルバミル化の予防にも効果が期待できることがわかりました。

シイタケエキスは、化粧水美容液保湿クリームなどの基礎化粧品に配合可能な美容成分です。


7.編集後記

「注目の新発見!コラーゲンの「カルバミル化」は顔たるみの原因」をお届けしました。

今回ご紹介した「カルバミル化」。

お肌をピンっとさせるために必要なコラーゲンに与えるダメージは、糖化よりも大きいとされているそうです。

酸化や糖化は、紫外線対策をしたり、糖質が過ぎる食事を見直すことで避けることができますが、生理的な変化により起こるカルバミル化は避けて通ることができないですよね。

だからこそ、この新しい知見に注目して、これからのエイジングケアを考える必要がありそうです。

また、日常生活に一層気を配ることが大切ですね。

今回の「注目の新発見!コラーゲンの「カルバミル化」は顔たるみの原因」の記事が、ナールスエイジングケアアカデミーの読者のみなさまのお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

(執筆:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ

医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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