たるみによるしわは消えないの!?予防・改善の対策と治療

たるみによるしわで悩む女性の写真

しわの中で、そのエイジングケア対策がもっともやっかいなのが、“たるみによるしわ”

なぜなら、しわを引き起こす原因がたるみの場合は、真皮、表情筋、皮下脂肪などに問題が。

そこは、エイジングケア化粧品の及ばないパーツだからです。

しかも、誤ったエイジングケアを行うと、たるみによるしわの改善に効果的でないばかりか、悪化させてしまうこともあります。

 

エイジングケアアカデミーで行ったアンケート調査でも、たるみはお肌悩みの第1位。

この中には、たるみよるしわも含まれていることから、いかに大きな悩みかがうかがわれます。

 

20代~70代のお肌悩みの1位はたるみ

 

この記事では、そんなたるみによるしわの原因と、予防・改善のためのエイジングケア対策や治療を紹介します。

 

  • たるみによるしわが気になる方
  • たるみによるしわの予防や改善対策について知りたい方
  • たるみによるしわの治療について知りたい方

 

は、ぜひ、続きをお読みください。

 

<この記事でお伝えしたい大切なこと>

  • たるみによるしわは最も改善が難しいしわです。
  • 真皮層、顔の筋肉、皮下脂肪の3つの衰えが、たるみによるしわの原因です。
  • 目立ってからでは遅いので、たるみによるしわは予防が大切です。
  • エイジングケア化粧品では、たるみによるしわを消すことはできません。
  • たるみによるしわの大きな改善を望むなら、美容医療によるしわ治療を考えましょう。

 

1.たるみのよるしわとは?

たるみに悩まされている女性のイメージ

 

しわには、さまざまな原因があります。

なかでも、たるみによってできるしわは、乾燥による小じわよりも深いしわが多いものです。
一般的に、しわの進行度から言えば、ちりめんじわ、小ジワは初期のものですが、たるみによるしわは、さらに進行したもので、より深くしわが目立つようになっていくのです。

そして、悲しいことですが、たるみが原因のしわは、エイジングケア化粧品による対策だけでは、できてしまったしわが改善したり、しわが消えたりすることはないのです。

 

たるみによるしわの代表的なものは、ほうれい線や、目の下にできるしわです。これらのしわ対策は、スキンケア全般やエイジングケア化粧品の見直しに加えて、長期的な生活習慣の見直しも必要になります。

また、短期でたるみによるしわを大きく改善するためには、美容医療も考える必要があります。

 

なお、特に、目の下のたるみが気になる方は、「目の下のたるみの解消!すべてが学べる7つのポイント」をご覧ください。

また、ほうれい線が気になる方は、ほうれい線を消す、改善するための対策がすべてわかる!をご覧ください。

 

 


2.たるみによるしわの原因

 

たるみによるしわの原因は、当然ながら、たるみです。たるみが生じる原因は、主に3つあります。

 

1)真皮層の老化

お肌のたるみが起こるのは、肌の弾力構造を支えている真皮層が衰えるからです。

具体的には、真皮層の細胞外マトリクスを形成するコラーゲンやエラスチンが減少するからです。
コラーゲンやエラスチンが減少する要因としては、加齢以外にも紫外線によるダメージや酸化や糖化などがあります。
コラーゲンとエラスチンは、お肌のハリや弾力をもたらしているたんぱく質。
これらが減ったり、失われてしまうと、お肌にハリがなくなり、たるみが起こるのです。

 

たるみによるしわを示す皮膚構造の図

 

 

 

 

 

 

 

また、真皮層の細胞外マトリクスには、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、ヒートショックプロテイン(HSP)47などもあります。

これらの減少も、お肌の老化を加速させることになります。

 

こうして、肌にたるみが起こると、重力に従って皮膚や脂肪が下向きに垂れてしまいます。この結果、しわができやすくなり、また深いしわになっていくのです。

 

2)皮下脂肪の肥大化や衰え

顔の真皮層の1つ奥には、皮下脂肪があります。
加齢に伴って新陳代謝が落ちることで、皮下脂肪は大きくなってしまいます。

そして、大きくなった皮下脂肪が重力に耐えきれなくなって、垂れ下がることが、たるみによるしわにつながるのです。

 

皮下脂肪が肥大化するもう1つの理由は、肥満です。

肥満は、体だけではなく、顔の皮下脂肪にも影響を与えます。過剰なエネルギーを摂ると、皮下脂肪の中にある白色脂肪細胞に余剰分が貯蔵されて、肥大化するのです。

加齢と肥満が重なると、顔のたるみは、一層、進んでしまいます。

 

なお、皮下組織に関する詳しい情報は、エイジングケアと皮膚のしくみ-皮下組織とは?をご覧ください。

 

3)筋力の低下

顔の筋力は「表情筋」と「深層筋」に分かれています。

表情筋は、その名のとおり、顔の表情をつくるための筋肉です。
一方、深層筋は表情筋と骨のあいだにある筋肉で、表情筋に栄養を運び、老廃物を受け取って、表情筋の活動を支えています。

 

これらの筋肉も、加齢とともにその筋力が低下します。筋力が低下することで、皮下脂肪を支えきれなくなってたるみが起こり、しわをもたらしてしまうのです。

 

このように、たるみによるしわは、真皮層の老化、皮下脂肪の肥大化や老化、筋肉の衰えの3つが原因なのです。

 

なお、たるみの原因については、たるみのエイジングケアも参考にしてください。

また、たるみの進行度は年齢によっても異なるので、その点についての詳しい情報は、たるみは年代で違う!エイジングケアを考えるためにご覧ください。

さらに、頭皮のたるみが、おでこのしわの原因になることもあります。それについては、頭皮のたるみケアも、エイジングケアでは大切を参考にしてください。

 

 

 


3.たるみによるしわの予防

 

たるみによってできるしわを予防するためには、まずはたるみの原因を作らないことです。
ここでは、エイジングケア化粧品以外で、たるみによるしわを予防する方法を紹介します。

 

1) 紫外線対策

真皮では、コラーゲンの束である膠原線維や、エラスチンの束である弾力線維によって、お肌のハリを保っています。

そして、コラーゲンやエラスチンは、真皮の線維芽細胞で作られています。

ところが、紫外線を浴び続けると活性酸素が発生し、真皮の線維芽細胞を破壊したり、コラーゲンやエラスチンを変性させてしまいます。

 

逆に言えば、紫外線を防げれば、コラーゲンやエラスチンの変性を防げるのです。
だから、たるみ予防の第一は、紫外線対策を行いましょう。

日焼け止めをこまめに塗り、さらに日傘やサングラスなどでUVケアをすることが効果的です。

特に、紫外線A波(UVA)は、雲やガラス窓もすり抜け、お肌の奥深くまで届いてたるみやしわの原因になるため、年間を通して注意が必要です。

 

紫外線対策のためのサングラスと防止

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫外線対策については、下記の記事も参考にしてください。

紫外線によるエイジング「光老化」とは?肌老化原因の80%!

紫外線ダメージ、効果的に防ぐには?

紫外線を目に浴びるとお肌が日焼けする!その原因とは?

ファッションで差がつく?!紫外線ケア

 

また、紫外線のアフターケアも同じく大切です。

食べ物やサプリメントによるビタミンACE(エース)の補給や、エイジングケア化粧品でビタミンA誘導体、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体を積極的に補いましょう。

 

紫外線のアフターケアについての詳しい情報は、外出とエイジングケア 日焼けのアフターケアはビタミンACEでをご覧ください。

 

2) 保湿対策

加齢をはじめ、間違ったスキンケアなど、様々な要因によってお肌は乾燥しやすくなります。
この乾燥がたるみやしわなどの肌トラブルの根本的な原因に。

このため、保湿は乾燥を防ぎ、お肌の若々しさを保つうえで、もっとも重要なスキンケアといえます。

 

保湿とは、お肌にうるおいを与え、お肌の中に適切な水分(20%以上)が保持されている状態を維持すること。

さらに、バリア機能やターンオーバーを正常化し、お肌が自らの力でうるおう状態をサポートすることです。

正しい保湿のためには、文字通り、水分を「保持」する「保湿成分」であるヒューメクタントや水分の蒸発を防ぐ保湿成分であるエモリエントを適度に与えることが大切なのです。

もちろん、「エイジングケア化粧品」以外の化粧品でも保湿は可能ですので、しっかり保湿成分をチェックして保湿力の高い化粧品を選びましょう。

なお、ヒューメクタントとエモリエントについては、次に示す表を参考にしてください。

 

化粧品に含まれる主な保湿成分の分類

 

また、スキンケア化粧品による保湿はもちろんですが、お部屋の空気の乾燥などにも気をつけましょう。特に、冬場は乾燥しやすいので様々な対策が必要です。

 

なお、保湿についての詳しい情報は、お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分の記事を参考にしてください。

保湿のための乾燥対策については、次の記事も参考にしてみてください。

乾燥肌の改善対策 | 正しいスキンケアとエイジングケア

 

お肌の乾燥とその原因は?~エイジングケアの視点から~

乾燥しているのにテカる肌~冬を乗り切るエイジングケア~

エアコンによる乾燥肌には保湿と加湿~冬を乗り切るエイジングケア~

乾燥肌は静電気になりやすい?~冬の乾燥肌を乗り切るエイジングケア~

 

3) 抗酸化

酸化は、老化を促進させる大敵で、真皮、筋肉、皮下脂肪などを含めて全身に悪影響を与えます。
したがって、抗酸化が全身のエイジングケアにもなり、お肌のたるみやしわなどのエイジングサインの予防になるのです。

 

抗酸化とは、過度な活性酸素が体内にできてしまうことを防ぐことや活性酸素を早く追い出してしまうことです。

活性酸素は、紫外線以外にも、化学物質、放射線、電磁波、喫煙(副流煙含む)、ストレス、不規則な生活、過度な運動でも発生します。

これらを避ける生活を送ることが、抗酸化であり、たるみによるしわはもちろん、しみやくすみといったエイジングサインのケアにつながります。

 

酸化と抗酸化についての詳しい情報は、酸化はお肌の大敵!エイジングケアの視点からをご覧ください。

 

4) 抗糖化

糖化とは、体の中で起こっている焦げのようなもので、たんぱく質と糖が結びついて、AGEs(Advanced Glycation Endproducts=最終糖化生成物)という物質が作られてしまうことです。

このAGEsは強い毒性を持ち、お肌だけでなく、からだ全体の老化を進める物質なのです。
真皮にあるコラーゲンやエラスチンも糖化すれば、変性してしまって、たるみやしわを引き起こしてしまいます。

だから、たるみによるしわの予防のためには、抗糖化が必要なのです。

 

糖化についての詳しい情報は、肌老化の原因「糖化」を防ぐ5つのポイント老けて見られるのは「糖化」のせい!?をご覧ください。

 

5) エクササイズとマッサージ

しわ予防のために、皮下脂肪の肥大化や顔の筋力低下を防ぐには、顔のエクササイズやマッサージなども効果的です。

リンパマッサージで、老廃物の排出をスムーズにすることも効果的です。

ただし、間違った方法ではかえって、しわを深くしてしまいますので、その点は注意して正しい方法で行いましょう。

 

表情筋の対策は、ほうれい線の表情筋対策を考えるが参考になります。

 

6) バランスの良い日常生活

たるみやしわを予防する上では、睡眠をしっかり取る、たんぱく質を含むバランスの良い食事を摂る、適度な運動を行うなどの規則正しい生活も大切です。

 

しわ予防の食べ物については、エイジングケアの味方!話題のスーパーフードとは?美肌をつくる栄養素とは?をご覧ください。

また、睡眠については、化粧品より大切?!眠りとエイジングケアの深い関係“美肌は夜つくられる”は、ホント!?をご覧ください。

さらに、運動に関しては、エイジングケアに良い姿勢とウォーキングも参考にしてください。

 

 


4.たるみによるしわのエイジングケア

 

たるみをエイジングケア化粧品でケアする女性

では、次にエイジングケア化粧品でのたるみによるしわ対策をご紹介します。

ただし、最初にお伝えしたとおり、エイジングケア化粧品は、たるみが原因の深いしわを消したり、劇的にしわを改善するものではなく、あくまで予防的に使うものとお考えください。

 

たるみであっても、しわであっても、エイジングケアの基本は保湿なので、セラミドなどの水分を保持する力の強い保湿成分で保湿を行うことが大切です。

また、ビタミンA誘導体などのお肌のターンオーバーをよくする効果のある成分が配合されているものもよいでしょう。

 

さらには、コラーゲンやエラスチンを増やすデータのあるエイジングケア化粧品成分であるナールスゲン、ネオダーミル、ビタミンC誘導体などもオススメの成分です。

なお、エイジングケア化粧品の選び方に基本は、エイジングケア化粧品を知る!その選び方の7ステップをご覧ください。

 

こうしたポイントを踏まえて、しわ対策のエイジングケア化粧品は、保湿成分とエイジングケア化粧品成分がバランス良く配合されたものから、自分の肌質や状態に合ったものを選びましょう。

そのためには、成分のはたらきをしっかり理解することが大切です。

また、防腐剤などで自分に合わない成分を知っておくことも必要です。

 

しわ対策のエイジングケア化粧品については、次の記事を参考にしてください。

しわ対策のエイジングケア化粧品の選び方と使い方

しわ取りクリームは、本当にシワに効く?その選び方と使い方

しわ美容液 ランキングに頼らない選び方の秘訣

 

 


5.たるみによるしわの治療

 

エイジングケア化粧品や日常生活では改善が不十分、あるいはかなり進行しているけれども、大きく改善したいという方は、美容医療によるたるみ治療やしわ治療を検討しましょう。

たるみやしわの治療の種類には、レチノイン酸による外用薬、ケミカルピーリング、外科的な手術、レーザーを用いた治療、ボツリヌストキシン製剤やヒアルロン酸の注入、線維芽細胞培養による再生医療などさまざまな方法があります。

美容医療を行う場合は、まず専門医に相談の上、自分のしわに合った適切な治療を受けましょう。

 

なお、たるみによるしわの治療の詳細については、しわ対策|エイジングケアの10の対策と7つの美容医療をご覧ください。

 

 


6.まとめ

 

たるみによるしわがどんなものか、またその原因や予防方法についてご理解いただけたでしょうか?

また、たるみによるしわの治療についても簡単にご紹介しました。

 

この記事で説明したように、たるみによるしわを予防、改善するためには、スキンケアだけではなく、多方向からのアプローチが必要です。
また、いったんできてしまったしわは、エイジングケア化粧品でも消すことはできません。

ほうれい線や目の下にできるしわが代表的なものですが、これらのしわがあるのとないのとでは顔の印象が違ってくるため、できれば早期にケアしたいですね。

ぜひ、日常生活全体を考えたエイジングケアで、原因であるたるみを防ぎ、しわをもたらさないように心がけましょう。

 

 

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