たるみによるシワは消えないの!?予防・改善の対策と治療

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シワといってもその種類がいくつかありますが、もっとも深いシワは、たるみが原因のシワ。

そんな、たるみによるシワは、エイジングケア化粧品で消すことができません。

だからこそ、予防をしっかりと行うことが大切です。

この記事では、そんなたるみによるシワの予防と改善の対策、また美容医療についてもご紹介します。

たるみによるシワは、予防が大切!

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<この記事の大切なポイント>
  • たるみによるシワは、最も改善が難しいシワです。皮膚の深部まで衰えているからです。
  • 真皮層、顔の筋肉、皮下脂肪の3つの衰えが、たるみによるシワの原因です。これは、加齢や紫外線ダメージ、表情のクセなどが原因です。顔がたるみ、皮膚が折り返された状態が続くことでシワとして定着するのです。
  • 目立ってからでは遅いので、たるみによるシワは予防が大切です。だから、若い時期からアンチエイジングを意識する生活が大切です。それでも年齢による衰えを完全に止めることはできません。
  • エイジングケア化粧品では、たるみによるシワを消すことはできません。エイジングケアで改善が可能なのは乾燥による小じわです。
  • たるみによるシワの大きな改善を望むなら、美容医療によるシワ治療を考えましょう。状態や原因によっていくつかの治療法があります。
この記事の監修者
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/日本医師会認定 産業医
【所属学会】日本皮膚科学会 会員/日本美容皮膚科学会 会員/日本皮膚悪性腫瘍学会 会員/日本美容外科学会(JSAS) 会員
【診療外実績】アラガン・ジャパン株式会社 ボトックスビスタ® 認定医
東京医科大学病院 皮膚科勤務を経て、大手美容外科の院長となる。

シワの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス

シワの原因と対策を表すバナー
この記事の目次を紹介する女性のイラスト

1.たるみによるシワが気になるあなたへ

たるみによるしわの改善を図る人を応援する女性

「たるみによるシワは消えないの!?予防・改善の対策と治療」をお届けします。

シワの中で、そのエイジングケア対策がもっともやっかいなのが、“たるみによるシワ”。

なぜなら、シワを引き起こす原因がたるみの場合では、真皮表情筋皮下脂肪などに問題が。

そこは、エイジングケア化粧品の及ばないパーツだからです。

しかも、誤ったエイジングケアを行うと、たるみによるシワの改善に効果的でないばかりか、悪化させてしまうこともあります。

そんなたるみによるシワは、多くのエイジングケア世代の女性にとっての大敵です。

エイジングケアアカデミーで行ったアンケート調査でも、たるみはお肌悩みの第1位。

この中には、たるみによるシワも含まれていることから、いかに大きな悩みかがうかがわれます。

<ナールスエイジングケアアカデミーのアンケート結果>

「20代~70代のお肌悩みの1位はたるみ」を示すアンケート結果

この記事では、そんなたるみによるシワの原因と、予防・改善のためのエイジングケア対策を紹介します。

また、美容医療による治療についてもご紹介します。

「たるみとシワは違うの?同じ?」

「なぜ、たるみがシワになるの?原因を教えて!」

「たるみによるシワが気になる!どうすれば消せるの?」

「たるみによるシワの予防や改善対策について知りたい!良いエイジングケアは?」

「たるみによるシワの治療について知りたい!どんな方法があるの?」

などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みください。

<たるみによるシワが目立つ前に使いたい!>

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2.たるみによるシワとは?

たるみによるしわに悩まされている女性のイメージ

たるみによるシワは、どんなタイプのものでしょうか?

シワは、「しわの種類(小じわ・真皮じわ・表情じわ)とエイジングケア」で説明しているとおり、さまざまな種類があります。

また、シワには、種類に応じて、さまざまな原因があります。

そんなシワの原因については、「しわの原因とメカニズムを理解してエイジングケア!」で詳しく説明しています。

なかでも、たるみによってできるシワは、乾燥による小じわよりも深いシワが多いものです。

一般的に、シワの進行度からいえば、ちりめんじわ、小ジワは初期のものですが、次に表情じわが目立ち、たるみによるシワは最も進行したものです。

シワが皮膚の奥まで刻まれ、目立つようになっていくのです。

これは、たるみだけが目立っていたものが、皮膚が折り返された状態が続き、折りジワとして定着したものです。

もともと、皮膚がたるんでいるので伸ばしてもしっかりシワとして線が残ってしまうのです。

そして、悲しいことですが、たるみが原因でできてしまったシワは、エイジングケア化粧品だけで対策するのは無理です。シワが改善したり、消えたりすることはないのです。

たるみによるシワの代表的なものは、ほうれい線や、目の下にできるシワ、です。

また、ほかの顔のシワでは、オデコのシワ口元のしわ鼻のシワなどもあります。

顔以外でも首のシワもたるみで目立つことが多いシワです。これらのシワ対策は、スキンケア全般やエイジングケア化粧品の見直しに加えて、長期的な生活習慣の見直しも必要になります。

また、短期間でたるみによるシワを大きく改善するためには、美容医療も考える必要があります。

なお、特に、目の下のたるみが気になる方は、「目の下のたるみの予防と改善・解消!全てが学べる7つのポイント」をご覧ください。

また、ほうれい線が気になる方は、「ほうれい線を消す、改善するための対策がすべてわかる!」をご覧ください。





3.たるみによるシワの原因

たるみによるしわを気にする女性

たるみによるシワの原因は、当然ながら、たるみです。たるみが生じる原因は、主に3つあります。

1)真皮層の老化

お肌のたるみが起こるのは、肌の弾力構造を支えている真皮層が衰えるからです。

真皮層は、0.2mmしかない薄い表皮の奥にある1.8mm前後の皮膚の一部です。

そんな真皮も老化しますが、その直接的な原因は、具体的には、真皮層の細胞外マトリクスを形成するコラーゲンエラスチンが減少するからです。

コラーゲンやエラスチンが減少する要因としては、加齢以外にも紫外線によるダメージ酸化糖化などがあります。

特に、糖質や焼き物・揚げ物の摂り過ぎによる糖化は、顔のくすみの原因にもなるので気をつけましょう。

ほかにもタバコ(喫煙や受動喫煙)急激なダイエットも原因の1つです。

コラーゲンとエラスチンは、お肌のハリや弾力をもたらしているたんぱく質。

これらが減ったり、失われてしまうと、お肌にハリがなくなり、たるみが起こるのです。

<皮膚構造の図>

たるみによるしわを示す皮膚構造の図

また、真皮層の細胞外マトリクスには、ヒアルロン酸プロテオグリカンヒートショックプロテイン(HSP)47などもあります。

これらの減少も、お肌の老化を加速させることになります。

こうして、肌にたるみが起こると、重力に従って皮膚や脂肪が下向きに垂れてしまいます。

この結果、シワができやすくなり、また深いシワになっていくのです。

2)皮下脂肪の肥大化や衰え

顔の真皮層の1つ奥には、皮下脂肪があります。

加齢にともなって新陳代謝が落ちることで、皮下脂肪は大きくなってしまいます。

そして、大きくなった皮下脂肪が重力に耐えきれなくなって、垂れ下がることが、たるみによるシワにつながるのです。

皮下脂肪が肥大化するもう1つの理由は、肥満です。

肥満は、からだだけではなく、顔の皮下脂肪にも影響を与えます。

過剰なエネルギーを摂ると、皮下脂肪の中にある白色脂肪細胞に余剰分が貯蔵されて、肥大化するのです。

加齢と肥満が重なると、顔のたるみは、一層、進んでしまいます。

なお、皮下組織に関する詳しい情報は、「皮下組織と皮下脂肪の構造と役割。たるみ・ほうれい線を意識!」をご覧ください。

3)筋力の低下

表情筋の筋力の低下を気にする女性

顔の筋肉は「表情筋」と「深層筋」に分かれています。

表情筋は、その名のとおり、顔の表情をつくるための筋肉です。

一方、深層筋は表情筋と骨のあいだにある筋肉で、表情筋に栄養を運び、老廃物を受け取って、表情筋の活動を支えています。

これらの筋肉も、加齢とともにその筋力が低下します。

筋力が低下することで、皮下脂肪を支えきれなくなってたるみが起こり、シワをもたらしてしまうのです。

さらに靭帯も伸びてしまうので、重力に耐え切れなくなってしまうのです。

このように、たるみによるシワは、真皮層の老化、皮下脂肪の肥大化や老化、筋肉の衰えの3つが原因なのです。

これら以外に、顔の骨が薄くなってしまうことでもたるみによるシワやほうれい線の原因になることがあります。

なお、たるみの原因や対策については、「顔のたるみの症状と原因から予防のエイジングケアと改善対策」も参考にしてください。

また、たるみの進行度は年齢によっても異なるので、その点についての詳しい情報は、「たるみは年齢と男女で違う!肌悩みのエイジングケアは?」をご覧ください。

さらに、頭皮のたるみが、おでこのシワの原因になることもあります。それについては、「頭皮のたるみで、ほうれい線に!予防と改善のエイジングケア」を参考にしてください。


4.たるみによるシワの予防

たるみによるしわの予防対策を行う女性

たるみによってできるシワを予防するためには、まずはたるみの原因をつくらないことです。

ここでは、エイジングケア化粧品以外で、たるみによるシワを予防する方法を紹介します。

1)紫外線対策でたるみによるシワを予防

真皮では、コラーゲンの束である膠原線維や、エラスチンの束である弾力線維によって、お肌のハリを保っています。

そして、コラーゲンやエラスチンは、真皮の線維芽細胞でつくられています。

ところが、紫外線を浴び続けると活性酸素が発生し、真皮の線維芽細胞を破壊したり、コラーゲンやエラスチンを変性させてしまいます。

逆にいえば、紫外線を防げれば、コラーゲンやエラスチンの変性を防げるのです。

だから、たるみによるシワ予防の第一として、紫外線対策を行いましょう。

なぜなら、紫外線ダメージは、紫外線の強さと紫外線を浴びる時間の掛け算できまるからです。

夏の快晴の日なら短時間でも紫外線ダメージが大きいのでわかりやすいと思いますが、気象庁の紫外線に関するデータによると曇りの日でも紫外線は快晴の日の60%程度はありますし、雨でも20~30%程度はあるのです。

だから、天気にかかわらず、紫外線対策をしなければダメージは蓄積します。

また、冬は紫外線量は減りますが、長い時間、紫外線を浴びればやはり紫外線ダメージは大きくなるのです。

その結果、たるみが進みシワが目立つようになるのです。

これが、冬でも紫外線対策が必要な理由です。

日焼け止めをこまめに塗り、さらに日傘やサングラスなどでUVケアをすることが効果的です。

特に、紫外線A波(UVA)は、雲やガラス窓もすり抜け、お肌の奥深くまで届いて、たるみやシワの原因になるため、年間を通して注意が必要です。

紫外線対策のためのサングラスと帽子

紫外線対策については、下記の記事も参考にしてください。

光老化とは?紫外線ダメージによる肌老化のメカニズムと対策・治療法

紫外線対策こそエイジングケア!日焼けダメージの肌老化を防ぐ対策

目の紫外線対策!肌が黒くなるのは目の日焼けが原因?

紫外線対策はファッションで差が!透過率は色・素材で違う

ロングUVAは危険な紫外線!肌ダメージとブロックするための3つの対策

2)たるみやシワ予防には、紫外線のアフターケアも大切

また、紫外線のアフターケアも同じく大切です。

紫外線カットのための対策を行っていても、まったくダメージがないということはありません。

だから、紫外線を浴びた後もからだやお肌の活性酸素を除去することも大切なのです。

食べ物やサプリメントによるビタミンACE(エース)の補給や、エイジングケア化粧品でビタミンA誘導体、ビタミンC誘導体ビタミンE誘導体を積極的に補いましょう。

紫外線のアフターケアについての詳しい情報は、「外出時の紫外線による日焼けのアフターケアはビタミンACEで!」をご覧ください。

3)保湿対策もたるみによるシワ予防の基本

たるみによるシワ予防を行う女性

加齢をはじめ、間違ったスキンケアなど、さまざまな要因によってお肌は乾燥しやすくなります。

この乾燥がたるみやシワなどの肌トラブルの根本的な原因に。

このため、保湿乾燥肌を防ぎ、お肌の若々しさを保つうえで、もっとも重要なスキンケアといえます。

保湿とは、お肌にうるおいを与え、お肌の中に適切な水分(20%以上)が保持されている状態を維持すること。

さらに、バリア機能ターンオーバーを正常化し、お肌が自らの力でうるおう状態をサポートすることです。

正しい保湿のためには、水分を「吸着して保持」する「保湿成分」であるヒューメクタントや保湿力の高いモイスチャライザー、水分の蒸発を防ぐ保湿成分であるエモリエントを適度に与えることが大切なのです。

もちろん、「エイジングケア化粧品」以外の化粧品でも保湿は可能ですので、しっかり保湿成分をチェックして保湿力の高い化粧品を選びましょう。

なお、ヒューメクタントとエモリエントについては、次に示す表を参考にしてください。

<保湿成分の表>

化粧品に含まれる主な保湿成分の分類の表

おすすめはセラミド、中でもヒト型セラミドです。

最近では、セラミドを増やす水溶性の成分も注目されています。

ナイアシンミドセラミドプロモーター、ライスパワーNo.11などがあります。これらを配合した保湿化粧水もおすすめです。

また、スキンケア化粧品による保湿はもちろんですが、お部屋の空気の乾燥などにも気をつけましょう。

特に、冬場は乾燥しやすいのでさまざまな対策が必要です。

なお、保湿についての詳しい情報は、「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」の記事を参考にしてください。

保湿のための乾燥対策については、次の記事も参考にしてみてください。

乾燥肌の予防や改善対策は正しいエイジングケアが大切!

乾燥肌とは?原因は12の要素!メカニズムを知ることで対策

乾燥しているのにテカる?冬のインナードライ肌の対策は?

エアコンによる乾燥肌には保湿と加湿~冬のエイジングケア~

乾燥肌は静電気を感じやすい~冬に大切な保湿とエイジングケア~

乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?

4)抗酸化でたるみによるシワ予防

お肌の酸化は、肌老化を促進させる大敵で、真皮、筋肉、皮下脂肪などを含めて全身に悪影響を与えます。

したがって、抗酸化が全身のエイジングケアにもなり、お肌のたるみやシワなどのエイジングサインの予防になるのです。

抗酸化とは、過度な活性酸素が体内にできてしまうことを防ぐことや活性酸素を早く追い出してしまうことです。

活性酸素は、紫外線以外にも、化学物質、放射線、電磁波、喫煙(副流煙含む)ストレス、不規則な生活、過度な運動でも発生します。

これらを避ける生活を送ることが、抗酸化であり、たるみによるシワはもちろん、しみくすみといったエイジングサインのケアにつながります。

酸化と抗酸化についての詳しい情報は、「お肌の酸化は老化の大敵!防ぐための対策とエイジングケア」をご覧ください。

5)抗糖化でたるみによるシワを予防

糖化の原因になる食べ物

糖化とは、からだの中で起こっている焦げのようなもので、たんぱく質と糖が結びついて、AGEs(Advanced Glycation Endproducts=最終糖化生成物)という物質がつくられてしまうことです。

このAGEsは強い毒性を持ち、お肌だけでなく、からだ全体の老化を進める物質なのです。

真皮にあるコラーゲンやエラスチンも糖化すれば、変性してしまって、たるみやシワを引き起こしてしまいます。

だから、たるみによるシワの予防のためには、抗糖化が必要なのです。

糖化についての詳しい情報は、「肌老化の原因「糖化」を予防する対策は5つのポイントで!」や「糖化が原因でお肌の老化が!エイジングケアの前に予防を」をご覧ください。

6)エクササイズとマッサージでたるみによるシワ対策

シワ予防のために、皮下脂肪の肥大化や顔の筋力低下を防ぐには、顔のエクササイズやフェイスマッサージなども役立つ場合があります。

リンパマッサージで、老廃物の排出をスムーズにすることも効果的です。

また、顔ヨガも、表情筋を鍛えて血行を促進することで、たるみによるしわの予防が期待できます。

ただし、間違った方法ではかえって、シワを深くしてしまいますので、その点は注意して正しい方法で行いましょう。

表情筋の対策は、「ほうれい線解消は表情筋対策と顔の運動・エクササイズで!」が参考になります。

また、たるみが進んでからの顔ヨガやマッサージ、表情筋のエクササイズは逆効果となります。

なぜなら、これらは肌を伸ばす動きがあるので、弱った皮膚がさらに伸びてしまうからです。

美顔ローラーのような肌に物理的な動きを与える美顔器も同じです。

7)バランスのよい日常生活

バランスの良い食事

たるみやシワを予防する上では、睡眠をしっかり取る、たんぱく質を含むバランスのよい食事を摂る、適度な運動を行うなどの規則正しい生活も大切です。

日常生活の基本については、「アンチエイジング的生活習慣は肌老化予防にエイジングケアより大切」をご覧ください。

シワ予防の食べ物については、「スーパーフードはアンチエイジング・美容・ダイエットに効果!」や「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」をご覧ください。

また、睡眠については、「夜の上手なスキンケアとエイジングケアでハリ・ツヤ美肌!」や「美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策」をご覧ください。

さらに、運動に関しては、「エイジングケアに良い姿勢とウォーキング|高岡よしみさん」も参考にしてください。

<参考記事>

アーモンドを食べる習慣のある人は顔のシワが少ない?研究結果発表!





5.たるみによるシワのエイジングケア

たるみによるしわをエイジングケア化粧品でケアする女性

では、次にエイジングケア化粧品でのたるみによるシワ対策をご紹介します。

ただし、最初にお伝えしたとおり、エイジングケア化粧品は、たるみが原因の深いシワを消したり、劇的にシワを改善するものではなく、あくまで予防的に使うものとお考えください。

たるみであっても、シワであっても、エイジングケアの基本は保湿なので、セラミド化粧品などの水分を保持する力の強いアイテムで保湿を行うことが大切です。

また、ナイアシンアミドやニールワン、レチノールなど医薬部外品として効果が認められた成分やビタミンA誘導体(レチノール類やレチノイン酸トコフェリル)などのお肌のターンオーバーを安定化する効果のある成分が配合されているものもよいでしょう。

さらには、コラーゲンやエラスチンを増やすデータのあるエイジングケア化粧品成分であるナールスゲンネオダーミルアプレシエVCエチルなどのビタミンC誘導体などもオススメの成分です。

なお、エイジングケア化粧品の選び方に基本は、「エイジングケア化粧品の効果とその選び方は、7ステップで!」をご覧ください。

こうしたポイントを踏まえて、シワ対策のエイジングケア化粧品は、保湿成分とエイジングケア化粧品成分がバランスよく配合されたものから、自分の肌質や状態に合ったものを選びましょう。

そのためには、成分のはたらきをしっかり理解することが大切です。

また、パラベンフェノキシエタノールなどの防腐剤や香料・着色料など、自分に合わない成分を知っておくことも必要です。

たるみやシワ対策のエイジングケア化粧品については、次の記事を参考にしてください。

シワ対策のエイジングケア化粧水!選び方の3つのポイントと使い方

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6.長期的なたるみによるシワの予防対策

たるみによるしわの改善に成功した女性

たるみによるシワの予防は、長期的な取り組みが必要です。

では、スキンケア以外で、たるみによるシワを予防したり進行を遅らせるための取り組みとしては、どんなことができるでしょうか?

ここまでは、たるみによるシワを予防する対策、エイジングケアをご紹介しました。

これらの予防策は、実はたるみによるシワが目立った後も、有用なのです。

今、たるみによるシワが目立っているとすれば、ここまででご紹介した予防策を行ってこなかったり、不十分な場合でしょう。

だから、今からでも目立ったたるみによるシワ対策として、生活習慣の改善や紫外線対策、抗酸化、抗糖化に取り組みましょう。

ただし、コラーゲンやエラスチンなどによる真皮の生まれ変わりは、3~5年かかってしまうことです。

だから、たるみによるシワ対策を始めても、半年や1年経ってからといって、大きな改善が見込めるわけではないのです。

それでも継続することで、今以上にシワが深くなるのを防ぐことができますし、たるみによるお肌の老化で目立つゴルゴラインマリオネットラインなどの予防にもつながります。

今、たるみによるシワが目立っていてもあきらめずに、長期的な対策を続けましょう。

もちろん、加齢も進むので限界があることも知っておきましょう。





7.サプリメントを活用してたるみによるシワ予防

しわ改善のためにアミノ酸配合のサプリメント

そんなたるみによるシワの対策に、食べ物だけではなく、サプリメントを使うことで改善することは可能でしょうか。

基本は、コラーゲンやエラスチンほか皮膚をつくるたんぱく質をバランスよく摂ることが大切ですが、食べ物だけでさまざまなたんぱく質を摂れないこともあります。

そんな場合は、たんぱく質の元であるアミノ酸などを配合しているサプリメントを摂ることもよい選択肢です。

もちろん、アミノ酸を摂ったからといって、すぐにたるみによるシワが改善するわけではありません。

また、食べたアミノ酸がすべてお肌に使われるわけではないので、効果の保証はできませんが、たんぱく質合成を促進するアミノ酸を長期的に摂ることは、マイナスにはならないでしょう。

また、最近ではコラーゲンペプチドの美肌効果の研究も進んでいます。

たるみによるシワの改善までは難しいかもしれませんが、予防効果は期待できます。

1)長期的なシワ対策はアミノ酸を活用

アミノ酸は、全部で20種あり、体内で合成できない「必須アミノ酸」と合成できる「非必須アミノ酸」に分けられます。

必須アミノ酸は、食べ物などから摂る必要のあるアミノ酸です。

<必須アミノ酸>

BCAA(イソロイシン、ロイシン、バリン)、ヒスチジン、 リジン(リシン) 、メチオニン、 フェニルアラニン スレオニン(トレオニン) 、トリプトファン

<非必須アミノ酸>

アスパラギン、アスパラギン酸 、 アラニン 、 アルギニン 、システイン・シスチン 、グルタミン、 グルタミン酸 、 グリシン 、 プロリン 、セリン 、チロシン

ここでは、コラーゲンほか、いくつかのアミノ酸を簡単にご紹介します。

2)コラーゲンでシワを予防できる?

コラーゲンのイメージ

コラーゲンは、グリシン、プロリン、アラニン、ヒドロキシプロリン、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸からできています。

だから、食べるとコラーゲンペプチドに分解され、最終的にはアミノ酸になります。

なので、食べたコラーゲンがそのままお肌のコラーゲンになるわけではありません。

しかし、最近ではコラーゲンペプチドが血中に運ばれシグナルの役割を果たすことで、体内のコラーゲンを増やす可能性があることが指摘されています。

まだ仮説段階ですが、たるみによるシワ対策に食べるコラーゲンに意味がないわけではなさそうです。

詳しくは、「コラーゲンのエイジングケアとアンチエイジングにおける役割」をご覧ください。

<参考記事>

プルプル美肌になる!コラーゲンサプリメントの種類と選び方のコツ

注目の新発見!コラーゲンの「カルバミル化」は顔たるみの原因

コラーゲンを毎日食べて、紫外線による光老化や肌老化を予防しよう!

3)グルタミン

グルタミンは、たんぱく質合成促進、免疫を活性化するはたらき、消化管の粘膜を維持するはたらきがあるアミノ酸です。

また、線維芽細胞を使った実験で、コラーゲンの合成を促進することがわかっています。

グルタミンは、体内でつくられますが、病気や疲れがある時、ストレスが大きい時にはたくさん消費されるアミノ酸です。

そんな場合は、たるみによるシワ対策だけではなく、からだの健康のためにもサプリメントなどで補うことをオススメします。

4)アルギニン

アルギニンは、たんぱく質合成促進、成長ホルモンの分泌、血流改善、免疫の活性化などのはたらきがあるアミノ酸です。

だから、たるみやシワの予防に有効です。

アルギニンは、コラーゲンを構成するプロリンなどに変化して、コラーゲンの合成をサポートします。

5)HMB(β-ヒドロキシメチル-β-メチル酪酸)

HMB(β-ヒドロキシメチル-β-メチル酪酸)とは、必須アミノ酸であるBCAAの1つであるロイシンが変化した成分です。

たんぱく質の合成を活性化し、たんぱく質の分解を防ぐはたらきがあります。

このアミノ酸もたるみやシワの予防に有効です。

日本では、2009年から食品への使用が認められた成分で、アスリートたちの間で注目の高い成分です。

<参考記事>

HMBってどんな成分?サプリメントの効果を検証


8.たるみによるシワの治療

たるみによるシワの治療を考える女医

エイジングケア化粧品や日常生活では改善が不十分、あるいはかなり進行しているけれども、大きく改善したいという方は、美容医療によるたるみ治療やシワ治療を検討しましょう。

たるみやシワの治療の種類には、レチノイン酸による外用薬、ケミカルピーリング、外科的な手術、レーザーを用いた治療、ボツリヌストキシン製剤やヒアルロン酸の注入、線維芽細胞培養による再生医療などさまざまな方法があります。

ただし、たるみの治療はニキビ跡の治療と並んで美容医療や形成外科でも難しいといわれています。

それは、一度、たるみで皮膚が伸びて折り重なったシワを、元に戻すというのが医学でも難しいからです。

美容医療を行う場合は、まず美容クリニックなどでカウンセリングを受けた上で、自分のシワに合った適切な治療を受けましょう。

なお、たるみによるシワの治療の詳細については、「しわを取る、消す対策は本気で!10の改善法と7の美容医療」をご覧ください。

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9.まとめ

まとめ

たるみによるシワがどんなものか、またその原因や予防方法についてご理解いただけたでしょうか?

また、たるみによるシワの治療についても簡単にご紹介しました。

この記事で説明したように、たるみによるシワを予防、改善するためには、スキンケアだけではなく、多方向からのアプローチが必要です。

また、いったんできてしまった深いシワは、エイジングケア化粧品でも消すことはできません。

だから、改善のためには美容医療の手を借りることも必要です。

たるみによるシワがあるのとないのとでは顔の印象が違ってくるため、できれば早期にケアしたいですね。

ぜひ、日常生活全体を考えたアンチエイジングやエイジングケアで、原因であるたるみを防ぎ、シワをもたらさないように心がけましょう。

この記事、「たるみによるシワは消えないの!?予防・改善の対策と治療」がエイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子

大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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