エチルヘキシルグリセリンとは、その名前からもわかるとおり、グリセリンからつくった化粧品などの成分です。
その性質は、保湿効果があることからグリセリンに似ています。
しかし、エチルヘキシルグリセリンには抗菌性が高いことや消臭効果も期待できます。
この記事では、エチルヘキシルグリセリンの特性や効果、安全性について詳しくご紹介します。
また、配合される化粧品の種類を取り上げます。
さらに、エチルヘキシルグリセリン配合のオススメのフェイスマスクをご紹介します。
- エチルヘキシルグリセリンが、どのような化粧品成分なのかがわかります。
- エチルヘキシルグリセリンのはたらきや効果、安全性がわかります。
- エチルヘキシルグリセリンが、どんな化粧品に使われるかがわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
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1.エチルヘキシルグリセリンについて知りたいあなたへ
「エチルヘキシルグリセリンは保湿力のある化粧品成分?効果と安全性」をお届けします。
エチルヘキシルグリセリンは、グリセリンに似た成分、つまりグリセリン誘導体です。
グリセリンと同じく保湿効果のある成分で、保湿成分の1つです。
だから、肌のキメを整えることで美肌をキープするための化粧品成分あるいは医薬部外品の成分として使われます。
エチルヘキシルグリセリンは、抗菌性が高いことから防腐剤が無添加の化粧水などのスキンケアアイテムに配合されます。
また、刺激性も少なく安全性が高いことから、敏感肌向きの化粧水ほか敏感肌化粧品やエイジングケア化粧品にも配合されます。
正しいエイジングケアのためには、エチルヘキシルグリセリンをはじめ、さまざまな化粧品成分を理解することが大切です。
この記事では、エチルヘキシルグリセリンの特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。また、どんな化粧品に配合されるかを取り上げます。さらに、エチルヘキシルグリセリン配合のオススメのフェイスマスクをご紹介します。
「エチルヘキシルグリセリンってどんな化粧品成分?」
「保湿効果は期待できるの?」
「エチルヘキシルグリセリンとグリセリンの違いは?」
「安全性や刺激性はどうなの?」
「エチルヘキシルグリセリン配合のオススメの化粧品は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<オススメのエチルヘキシルグリセリン配合のエイジングケア化粧品なら>
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- エチルヘキシルグリセリンは、グリセリンに2-エチレンヘキシルアルコールを結合させてつくった保湿成分です。大きなカテゴリーではアルコールですが、刺激性はありません。
- エチルヘキシルグリセリンは、グリセリンと同じ程度の保湿効果を発揮します。この保湿効果は、水分を吸着することで発揮されます。つまり、ヒューメクタントです。
- エチルヘキシルグリセリンには、抗菌効果や消臭効果があることが大きな特徴です。そのためパラベンフリーなどの化粧品でよく使われます。
- エチルヘキシルグリセリンは、毒性や刺激性が少なく、安全性の高い成分です。だから、肌質を選ばず、乾燥肌や敏感肌でも使えます。ただし、100%安全ということではありません。
- エチルヘキシルグリセリンは、化粧水や美容液、洗顔料、クレンジング料などさまざまなスキンケア製品に使われています。また、デオドラント製品にも使われます。とても有用な化粧品成分の1つです。
2.エチルヘキシルグリセリンとは?
1)エチルヘキシルグリセリンの基本
エチルヘキシルグリセリンは、グリセリンに2-エチレンヘキシルアルコールを結合させたグリセリン誘導体です。
化学的にはアルコールに分類される物質です。
しかし、化粧品成分で「アルコール」といえば、エタノールのことです。
だから、化粧品にエチルヘキシルグリセリンが入っていてもアルコール配合とはいいません。
また、エチルヘキシルグリセリンは無色透明な水溶性の液体です。
かつてはオクトキシグリセリンと呼ばれていました。
エチルヘキシルグリセリンには、グリセリンと同じ程度の保湿効果がある上に、抗菌作用や消臭作用があります。
そのため、パラベンフリーやフェノキシエタノールフリーの化粧品などによく配合されます。
あるいは、ペンチレングリコールや1,2-ヘキサンジオールなどと一緒に配合して、防腐効果を高めるために使われます。
化粧品の全成分表示では、「エチルヘキシルグリセリン」と表記されます。
一方、医薬部外品の表記では「グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテルエチルヘキシルグリセリン」と表記されます。
なお、ジグリセリンもグリセリン誘導体の1つです。
2)エチルヘキシルグリセリンが配合される化粧品
エチルヘキシルグリセリンは、保湿性と使い勝手の良さからさまざまなスキンケアアイテムに使用されます。
洗顔料、クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワン化粧品、ボディクリーム、ハンドクリーム、頭皮ケア、リップグロスや口紅などリップケアアイテム、爪ケア用のアイテム、日焼け止め、化粧下地やファンデーションなどのメイク用のアイテムに使われます。
エイジングケア化粧水、エイジングケア美容液、エイジングケア保湿クリームなどにも配合されるようになっています。
このように、エチルヘキシルグリセリンは顔の各パーツをはじめ、手肌の乾燥肌対策やボディの乾燥肌対策のアイテムまで幅広く使われます。
また、消臭効果があることから、デオドラント製品にも使われます。
3.エチルヘキシルグリセリンの効果と安全性
1)エチルヘキシルグリセリンの効果や役割
①保湿効果
エチルヘキシルグリセリンの保湿力は、グリセリンと同じく、水分を吸着することによって発揮されます。
これは、天然保湿因子(NMF)の成分であるアミノ酸や尿素などと同じです。
つまり、ヒューメクタントの1つです。
水溶性成分なので、乾燥肌対策のために化粧水や美容液によく配合されます。
ただし、エチルヘキシルグリセリンは、水分を挟み込んで保湿するセラミドや水分を抱え込んで保湿するプロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどよりも保湿力は劣ります。
②抗菌効果
エチルヘキシルグリセリンは、黄色ブドウ球菌などのグラム陽性菌やカンジダ、酵母に対する抗菌効果があります。
そのため、防腐剤の配合量を減らす役割もあります。
一方、大腸菌・緑膿菌などのグラム陰性菌には抗菌力を発揮しません。
③消臭効果
エチルヘキシルグリセリンは、腋臭菌の原因菌であるコリネバクテリウム属菌のいくつかに抗菌力があり、増殖を抑えることで消臭効果を発揮します。
2)エチルヘキシルグリセリンでケアできる肌悩み
エチルヘキシルグリセリンは、くすみ、毛穴、小じわなどの乾燥肌が原因の肌悩みのエイジングケアに有効です。
そして、乾燥肌を改善することで、肌のハリやツヤを取り戻し、キメの整った透明感のあるお肌をもたらします。
しかし、たるみが原因のしわやほうれい線を消すことはできません。
エチルヘキシルグリセリンに、表皮の角層のバリア機能の保護やターンオーバーの正常化は期待できても、真皮の肌老化を改善することはできません。
3)エチルヘキシルグリセリンの安全性
エチルヘキシルグリセリンは、毒性はなく刺激性も少ない安全性が高い成分です。
眼刺激性はわずかにありますが、問題になるレベルではありません。
そのためバリア機能を壊すなどのリスクが低い成分です。
したがって、普通肌や脂性肌に限らず、混合肌、乾燥肌や敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌などをはじめ、どんな肌質の方でも使うことが可能です。
だから、40代からのエイジングケア化粧品の美容成分としてもオススメです。
また、高齢の方の乾燥肌対策や子供の乾燥肌対策にも使える成分です。
しかし、どんな成分でも誰にでも安全とはいえませんし、化粧品かぶれによる接触皮膚炎、肌荒れやかゆみが出るなどの可能性を100%否定することはできません。
だから、アトピー性皮膚炎などアレルギーのある方やお肌が弱い方は注意が必要です。
肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
4.オススメのエチルヘキシルグリセリンの配合エイジングケア化粧品
エチルヘキシルグリセリン配合のオススメのエイジングケア化粧品をご紹介します。
エイジングケアにオススメのフェイスマスク「ナールス リジェ パーフェクトマスク」です。
ナールス リジェ パーフェクトマスクは、バイオセルロース製のシートタイプのフェイスマスクです。
バイオセルロースとは、ナタデココの原料を主成分として、食用菌による発酵技術を用いてつくられた食物由来のナノ繊維のことです。
不織布のシートマスクと比べて美容成分の浸透力が高いことが大きなメリットです。
ナールス リジェ パーフェクトマスクは、エチルヘキシルグリセリン以外に、次の成分を配合しています。
- EGFやFGFなどの成長因子含むヒト幹細胞培養液
- コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、HSP(ヒートショックプロテイン)47&70、グルタチオンを増やすナールスゲン
- リンパ管ケアのためのキュアパッション(クダモノトケイソウ果実エキス)
- 高い保湿力のあるヒアルロン酸Naやグリコシルトレハロース
- 美白作用のあるプラセンタエキス
- Ⅳ型コラーゲンを守り光老化を予防するヒメフウロエキス
- 糖化を防ぐカルノシン
- 酸化を防ぐはたきがあるビルベリー葉エキス
- 天然保湿因子(NMF)の元となる成分フィラグリンを増やすマンダリンオレンジ果皮エキス
- ターンオーバーを正常化するアロエベラ液汁
1枚でなんと25mlという、美容液1本分の美容成分が凝縮されたフェイスマスクです。
肌のキメを整え、ハリやツヤに満ちた透明感のあるお肌に導きます。
また、次の肌悩みなどの予防や対策にも役立ちます。
しかし、エイジングケア化粧品といってもあくまで化粧品です。
顔のたるみが原因の深いしわを消すことやほうれい線を解消することはできません。
5.まとめ
エチルヘキシルグリセリンとはどのような成分かについて、またその特徴、効果、安全性についてご紹介しました。
また、配合される化粧品の種類を取り上げました。
さらに、エチルヘキシルグリセリン配合のオススメのエイジングケア世代向けのフェイスマスクをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
エチルヘキシルグリセリンは、グリセリンからつくられる水溶性の保湿成分です。
抗菌性と消臭効果もあることから、さまざまなスキンケアアイテムに配合されます。
エチルヘキシルグリセリン配合の化粧品を上手に使ってエイジングケアに活かしましょう。
この記事「エチルヘキシルグリセリンは保湿力のある化粧品成分?効果と安全性」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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