マンダリンオレンジ果皮エキスは、ミカン科の果実であるマンダリンオレンジの果皮から抽出された成分です。
肌のバリア機能に大切な天然保湿因子（NMF）を増やします。
この記事では、化粧品成分としてのマンダリンオレンジ果皮エキスの特性やはたらき、効果、安全性などを幅広くご紹介します。
また、この美容成分を配合したおすすめのコスメをご紹介します。
- マンダリンオレンジ果皮エキスは、その名のとおりマンダリンオレンジの果皮から抽出された化粧品成分です。香料や皮膚コンディショニング剤として使用されます。
- マンダリンオレンジ果皮エキスには、表皮にあるたんぱく質であるフィラグリンを分解する酵素の産生を促進します。その結果、バリア機能に大切な天然保湿因子を増やします。
- だから、マンダリンオレンジ果皮エキスは、乾燥肌対策や肌荒れ対策に使える化粧品成分です。また、肌の角質を整えることで透明感のある肌をもたらします。
- マンダリン果皮エキスは、刺激性や毒性はなく、肌質を選ばず使えます。つまり、敏感肌でも使える安全性の高い成分です。
- マンダリン果皮エキスは、さまざまな化粧品に使われています。クレンジング料や洗顔料、化粧水、美容液のほか、日焼け止めなどにも使われます。
化粧品成分上級スペシャリスト＆京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
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読みたいところから読める目次
1．マンダリンオレンジ果皮エキスの効果が気になるあなたへ
「マンダリンオレンジ果皮エキスはバリア機能を守る化粧品成分」をお届けします。
マンダリンオレンジ果皮エキスは、その名のとおりミカン科の果実であるマンダリンオレンジの果皮から抽出された化粧品成分です。
保湿効果に加えて肌のキメを整えるはたらきなどがあることから、化粧水や美容液などのスキンケアアイテムに使われています。
また、保湿の3大因子の1つである天然保湿因子（NMF）を増やして肌のバリア機能を守ります。
正しいスキンケアやエイジングケアで美肌を目指すためには、マンダリンオレンジ果皮エキスなどの化粧品成分について理解することが大切です。
なぜなら、成分のメリットや特性、デメリットなどを知ることで、正しく化粧品を選んだり、使ったりできるからです。
この記事では、化粧品成分としてのマンダリンオレンジ果皮エキスの特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。
「マンダリンオレンジってどんなみかん？皮の成分は？」
「マンダリンオレンジ果皮エキスってどんな化粧品成分？教えて！」
「マンダリンオレンジ果皮エキスの効果は？使うメリットは？」
「安全性は？どんな肌質でも使えるの？」
「マンダリンオレンジ果皮エキスはどんな化粧品に配合されるの？種類は？」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
＜マンダリン果皮エキス配合のおすすめのコスメ＞
マンダリン果皮エキスシチン＆ヒト幹細胞培養液配合フェイスマスク「ナールス リジェ パーフェクトマスク」
2．マンダリンオレンジと果皮
1）マンダリンオレンジとは？
マンダリンオレンジは、学名「Citrus reticulata」といいます。
ミカン属の柑橘類の常緑低木で、白い花をつけ、秋から冬に食べることができる甘酸っぱい果実を実らせます。
原産地はインドのアッサム地方です。
それが、中国を経由して日本の九州地方に伝わったのが温州（うんしゅう）みかんだと考えられています。
マンダリンオレンジにはほかのオレンジと同じく、ビタミンCが豊富です。
ビタミンCは美肌のビタミンとして有名です。
など、肌に良い効果があります、
ほかにも、マグネシウム、クエン酸、カリウム、食物繊維のペクチンなどの栄養素が含まれています。
マグネシウムは、肌荒れの予防や改善が期待できるミネラルです。
クエン酸も多く含まれ、疲労回復に効果があります。
カリウムには細胞の水分量を調整する役割があり、血圧降下やむくみ予防に効果的です。
食物繊維には腸のぜん動運動を促進するはたらきがあるため、便秘の予防効果があります。
だから、マンダリンオレンジをフルーツとして摂ることも健康や美肌にはおすすめです。
＜参考記事＞
＊ビタミンC不足は毛穴を目立たせ、老化スピードも速めてしまう！
2）マンダリンオレンジの果皮
マンダリンオレンジの果皮は、オレンジピールと呼ばれます。
フラベドと呼ばれる色のついた外側の部分とアルベドと呼ばれる内側の白い繊維質の部分で構成されています。
オレンジピールにも果実と同じく、ビタミンとミネラルが含まれています。
さらに、フラベドには爽やかな柑橘系の香りを出すリモネンと呼ばれる精油が含まれます。
一方、アルベドにはポリフェノールが含まれます。
日本では、マンダリンオレンジの近縁種である温州みかん皮を使って、陳皮（ちんぴ）というスパイスが利用されています。
このようにマンダリンオレンジは、果実に加えて果皮も有用です。
3．マンダリンオレンジ果皮エキスの化粧品成分としてのはたらき
1）基本情報
マンダリンオレンジ果皮エキスは、皮膚コンディショニング剤や香料として化粧品に使われます。
化粧品の全成分表示名も、「マンダリンオレンジ果皮エキス」です。
2）どんな効果が期待できるの？
マンダリンオレンジ果皮エキスは、保湿成分として、表皮の角質層に潤いをもたらします。
その結果、肌のキメを整え、透明感のある肌へと導きます。
また、肌のツヤをもたらします。
だから、顔のくすみの予防や改善が期待できます。
もう1つのはたらきは、表皮のターンオーバーの過程でケラトヒアリン顆粒からできるフィラグリンというたんぱく質の分解酵素の産生を促進する作用があることです。
フィラグリンがアミノ酸にまで分解されると天然保湿因子（NMF）となり、皮膚の水分保持にはたらきます。
だから、これを分解するはたらきは、乾燥肌の予防や改善に大切なのです。
だから、マンダリンオレンジ果皮エキスは、乾燥肌が原因の肌悩みのケアにオススメの成分です。
なお、フィラグリンは、最近注目されている成分で、老人性乾皮症やアトピー性皮膚炎の患者さん、敏感肌の方などで少ないことがわかってきました。
現在も、フィラグリンの研究が進み、これを増やすエイジングケア化粧品成分や医薬品の開発が期待されています。
＜参考記事＞
＊ケラトヒアリン顆粒とは？バリア機能を支え紫外線から肌を守る！
＊モデルが実践している美肌キープのケアはやっぱり「保湿」？！
3）肌への安全性は？
マンダリンオレンジ果皮エキスは、アレルギーの報告もなく基本的には安全性の高い成分です。
また、柑橘類に含まれるソラレンも含まれないので、光毒性の心配もありません。
したがって、普通肌や脂性肌はもちろん、混合肌、乾燥肌、敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌のどんな肌質の方でも使うことが可能です。
また、敏感肌向けの化粧品にも使われています。
40代からのエイジングケア化粧品の美容成分としてもオススメです。
さらに、高齢の方の乾燥肌対策や子供の乾燥肌対策にも使える成分です。
しかし、どんな成分であっても、誰にでも安全とはいえません。
だから、肌荒れやかゆみ、赤みが出るほか、刺激を感じる可能性を100％否定することはできません。
つまり、化粧品かぶれ（接触皮膚炎）のリスクがまったくないわけではないのです。
肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
4）どんな化粧品に配合されるの？
マンダリンオレンジ果皮エキスは、さまざまな化粧品に配合されています。
その数は数百種類に上ります。
クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワン化粧品、口紅やリップグロスなど唇ケアのアイテム、シャンプーやヘアコンディショナー、リンスなど頭皮ケアのアイテム、ボディの乾燥肌対策のアイテム、日焼け止めや化粧下地、ファンデーション、コンシーラーなどのメイク用品に使われます。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などにも配合されるようになっています。
4．マンダリン果皮エキス配合のおすすすめのコスメは？
ナールスから登場のマンダリン果皮エキス配合のおすすすめのコスメをご紹介します。
エイジングケアにオススメの「ナールスリジェパーフェクトマスク」です。
ナールスリジェパーフェクトマスクは、マンダリン果皮エキスほかヒト幹細胞培養液配合のバイオセルロース製のシートタイプのフェイスマスクです。
バイオセルロースとは、ナタデココの原料を主成分として、食用菌による発酵技術を用いてつくられた食物由来のナノ繊維のことです。
不織布のシートマスクと比べて、美容成分の浸透力が高いことが大きなメリットです。
ナールス リジェ パーフェクトマスクは、次のような配合成分の特徴があります。
- EGFやFGFなどの成長因子を含む人脂肪細胞由来の幹細胞培養液
- コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、HSP（ヒートショックプロテイン）47、HSP（ヒートショックプロテイン）70、グルタチオンを増やすナールスゲン
- リンパ管ケアのためのキュアパッション
- 高い保湿力のあるヒアルロン酸
- Ⅳ型コラーゲンを守り光老化を予防するヒメフウロエキス
- 糖化を防ぐカルノシン
- 酸化を防ぐはたきがあるビルベリー葉エキス
- 美白作用のあるプラセンタエキス
ターンオーバーを正常化するアロエベラ液汁
このように、お肌の老化をはじめさまざまな肌悩みを予防するために大切な成分が配合されています。
1枚でなんと25mlという、美容液1本分もの美容成分が凝縮されたフェイスマスクです。
肌のキメを整え、ハリやツヤのある透明感に満ちたお肌に導きます。
また、次のような肌悩みの予防や対策にも役立ちます。
＜参考記事＞
＊美容医療後にヒト幹細胞培養液配合フェイスマスク「ナールスリジェ」
5．まとめ
マンダリンオレンジ果皮エキスの特徴や効果、安全性について詳しくご紹介しました。
いかがだったでしょうか？
この化粧品成分には、保湿効果があります。
また、フィラグリンを分解する酵素の産生を促進し、天然保湿因子（NMF）を増やします。
そのため、乾燥肌を防いで美肌をキープすることが期待されます。
また、安全性にも問題のない成分です。
だから、マンダリンオレンジ果皮エキスはエイジングケア化粧品ほか、さまざまなスキンケアアイテムに配合されています。
ぜひ、マンダリンオレンジ果皮エキス配合の化粧品を上手にスキンケアやエイジングケアに活かしてくださいね。
この記事「マンダリンオレンジ果皮エキスはバリア機能を守る化粧品成分」が、エイジングケア世代の女性のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
（執筆：株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭）
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作（共著）
（編集・校正：エイジングケアアカデミー編集部 若森収子）
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは！」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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