NMF(天然保湿因子)は、保湿に大切!表皮の角質にある成分

NMF(天然保湿因子)で潤った表皮

エイジングケア化粧品によく配合されているNMF(エヌ・エム・エフ)をご存知でしょうか?

 

NMFとは、天然保湿因子のことです。

NMF(天然保湿因子)は、元々お肌の角質細胞内にある成分で、角層の水分を守っている保湿物質の1つです。

 

お肌のうるおいにとって大切な成分ですが、残念なことに他の成分同様、NMF(天然保湿因子)も加齢によって減少してしまうため、外から補うことが必要になります。

この記事では、NMF(天然保湿因子)のはたらきやエイジングケア化粧品との関係をはじめ、NMF(天然保湿因子)を維持するためのスキンケアや日常生活について説明します。

  • NMF(天然保湿因子)って一体何?
  • NMF(天然保湿因子)は、なぜ、エイジングケアに大切なの?
  • 化粧品でもNMF(天然保湿因子)が補えるって本当?

などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みください。

 

なお、保湿全般に関しては「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」で解説していますので、あわせてご覧ください。

 

<この記事でお伝えしたい大切なこと>

  • NMFは、天然保湿因子とも呼ばれる表皮の角質層にある保湿やバリア機能を担う大切な成分です。
  • NMFは、単一の成分ではなく、50%程度が複数のアミノ酸で成り立っていて、他には乳酸塩、尿素やミネラルなどが含まれています。
  • NMFは、年齢とともに減少するので、必要な場合はエイジングケア化粧品成分であるアミノ酸成分で同じものを補うことも大切です。
  • 擦りすぎのクレンジングや洗顔など、誤ったスキンケアはNMFを洗い流すリスクになるので避けましょう。
  • 食べ物でバランスよくたんぱく質を摂ることで、長期的にはNMFを維持することに繋がります。

 

 

1.NMF(天然保湿因子)とは?

 

1)NMF(天然保湿因子)とは?

NMFとは、エヌ・エム・エフと呼ばれるお肌の表皮の角質細胞内にある水分を保持するはたらきをする成分です。

NMFは、Natural Moisturizing Factorの頭文字を取った略称で、「ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター」がその正しい名称です。

日本語では、「天然保湿因子」(てんねんほしついんし)と呼びます。

 

NMF(天然保湿因子)は、表皮で、皮脂からできる皮脂膜、細胞間脂質(セラミドなど)と並んで、お肌のバリア機能保湿を担うとても大切な成分です。

NMF(天然保湿因子)は、単一の成分ではなく、ヒトが元々持っているアミノ酸やミネラルなど、水となじみがよく水分を抱え込む機能がある成分の総称です。

 

2)NMF(天然保湿因子)は、どうやってできるの?

ここからは、かなり専門的な内容になりますが、ぜひ、お付き合いください。

 

表皮の顆粒層には、プロフィラグリンというたんぱく質があります。

このプロフィラグリンは、表皮のターンオーバーに従って、角層細胞に移行してから分解されてフィラグリンというタンパク質に変わります。

次に、このフィラグリンが、アミノ酸に分解されます。

そして、その一部がさらに代謝を受けると、NMF(天然保湿因子)になると考えられています。

また、最近では、フィラグリンからNMF(天然保湿因子)ができる際に、表皮で「ブレオマイシン水解酵素(BH)」という酵素がそのはたらきを助けていることがわかってきました。

 

このように皮膚では、NMF(天然保湿因子)を生成する過程で、複雑なメカニズムがはたらいているのです。

 

 


2.NMF(天然保湿因子)の中身とはたらき

 

1)NMF(天然保湿因子)の中身は?

NMF(天然保湿因子)は、アミノ酸(40%)、ピロリドンカルボン酸(およびその塩)(12%)、乳酸塩(12%)
尿素(7%)のほかミネラル塩類,有機酸(およびその塩)などの、低分子の成分で組成されています。

最も多いアミノ酸も1 種類ではなく、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニンなどさまざまなアミノ酸が混じっています。

また、ピロリドンカルボン酸もアミノ酸の代謝物です。

 

つまり、NMF(天然保湿因子)の半分以上がアミノ酸系の成分なのです。

 

2)NMF(天然保湿因子)のはたらきは?

NMF(天然保湿因子)は、親水性が高いので、水分を吸着するはらたき、つまり保湿力が高く、角質層の弾力性や柔軟性を保つはたらきがあります。

つまり、NMF(天然保湿因子)が十分にあれば、お肌の潤いが保たれます。

 

逆に、NMF(天然保湿因子)が少なければ、お肌の水分を保つことができないので、化粧水などで水分を与えても、お肌の乾燥を防ぐ力が弱い状態になってしまうのです。

 

もちろん、NMF(天然保湿因子)だけで保湿が担えるわけではありませんので、細胞間脂質や皮脂膜もバランス良く保たれていることが必要です。

 

しかし、NMF(天然保湿因子)だけが不足しても、やはり乾燥しやすくなってしまうのです。

例えば、冬の乾燥肌,老人性乾皮症アトピー性皮膚炎などで、NMFの成分であるアミノ酸が減って、角層内の水分が減ってしまうことが報告されている論文もあります。

また、老人性乾皮症やアトピー性皮膚炎では、セラミドが減っていることも報告されています。

 

お肌の乾燥の原因は「乾燥肌の原因。その11要素とは?~エイジングケアの視点から~」で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてください。

 

3)お肌の保湿におけるNMF(天然保湿因子)の位置付け

保湿とは以下の3つが全て機能することが大切です

  • お肌に水分を与える(Give Water)
  • その水分を保湿成分で保持する(Keep Water)
  • 水分が蒸発しないようにふたをする(Cover Water)

そのうち、NMF(天然保湿因子)が担う役割は「Keep Water」です。

 

NMF(天然保湿因子)は、皮脂膜や細胞間脂質(セラミドなど)とともに、角質層の保湿の大きな役割を果たしています。

ただ、そのはたらき方はそれぞれ異なります。

 

NMF(天然保湿因子)は、水分を吸着して保湿を担います。

一方、細胞間脂質(セラミドなど)は、水分を角質の中で層を作って、サンドイッチのように水分を挟み込んで保湿を担います。

そして、皮脂膜は油分なので天然の保湿クリームとして、水分の蒸発を防ぐのです。

 

このように3つの成分が、それぞれの特徴のある役割を果たすことで、保湿機能全体を担うのです。

この3つが正常にはたらくことで、正常なバリア機能が潤いのあるお肌を保つのです。

 

なお、保湿の詳しいお話は、「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」をご覧ください。

 

 


3.NMF(天然保湿因子)とエイジングケア化粧品

 

1)NMF天然保湿因子)は、加齢などで減少する

お肌では、常に一定量のNMF(天然保湿因子)が毎日つくられます。

NMF(天然保湿因子)は、お肌のターンオーバーが正常な場合、お肌の細胞の生まれ変わりとともにつくられています。そのため、ターンオーバーが遅くなればうまくつくれないこともあります。

 

また、NMFは、皮脂、セラミドなど他のお肌の成分と同じく、年齢とともに減少してしまいます。

 

これが乾燥肌をもたらすリスクになるのです。
こうした状態になるとどうしても、外からNMF(天然保湿因子)を補うことが必要になってくるのです。

こうした背景から、乾燥肌の対策の1つの成分として、エイジングケア化粧品にNMF(天然保湿因子)を構成するアミノ酸が配合されるようになったのです。

 

2)エイジングケア化粧品の成分としてのNMF(天然保湿因子)

 

NMF(天然保湿因子)で潤ったお肌

 

「アミノ酸化粧品」という言葉を聞いたことがあると思いますが、そこに配合されるアミノ酸は、さきほどNMF(天然保湿因子)の中身で説明した成分であることが多いのです。

 

エイジングケア化粧品には、セラミド、プロテオグリカンヒアルロン酸コラーゲンなどの保湿成分が配合されるものが有名ですが、NMF(天然保湿因子)の基になるアミノ酸成分を含む製品も、保湿力を高めるために存在しているのです。

 

エイジングケア化粧品の成分としてのアミノ酸は、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニンで、お肌のNMF(天然保湿因子)の成分と一致します。

また、尿素も化粧品の成分として使われます。

 

アミノ酸成分にかかわらず、エイジングケア化粧品などの化粧品成分には、元々お肌にある成分を動物や植物から抽出・精製した成分が多いのです。

 

3)NMF配合のオススメのエイジングケア美容液

ここで、NMF成分、つまりアミノ酸を多く含むエイジングケア美容液をご紹介します。

ナールスブランドの中の「ナールスネオ」がそのエイジングケア美容液です。

 

ナールスネオは、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニン、PCA-Na(ピロリドンカルボン酸)とNMF(天然保湿因子)に含まれるアミノ酸を配合した目元・口元専用美容液です。

しっかりと保湿をサポートし、目元・口元のエイジングサインのケアにピッタリの美容液です。

 

保湿成分としては、他にもヒト型セラミドであるセラミド2、さらに、最近注目のプロテオグリカンなども配合しています。

 

そして、コラーゲンやエラスチンをサポートするエイジングケア化粧品成分であるナールスゲンネオダーミルを推奨濃度配合することで、保湿に加えて、目尻の小じわたるみ毛穴ほうれい線などのケアをサポートします。

 

 


4.NMF(天然保湿因子)を意識したスキンケアと日常生活

 

必要に応じて、エイジングケア化粧品を使うことは大切ですが、その前に、NMF(天然保湿因子)を維持するためのスキンケアや日常生活を考えることが必要です。

 

1)NMF(天然保湿因子)を意識したスキンケア

スキンケアに関しては、洗浄力の強いメイク落とし(クレンジング)や洗顔料で過度に洗顔をする、 掻く、こするといった強い刺激を避けることを心掛けてください。

NMF(天然保湿因子)をエイジングケア化粧品で補っても、誤った洗顔などで、NMF(天然保湿因子)が流出しては、保湿ができませんので、ご注意ください。

 

また、日焼けなどの肌トラブルが起こっている場合も、NMF(天然保湿因子)が流出しやすくなるので、紫外線ケアにも気を配りましょう。

 

2)NMF(天然保湿因子)を意識した日常生活

コラーゲン、エラスチンなどもアミノ酸でできていますし、このNMFも50%以上がアミノ酸です。

このようにアミノ酸は、お肌にとって大切な成分です。

そのため、食生活の中で、しっかりアミノ酸を摂り入れることがNMF(天然保湿因子)をつくるためにも大切です。

 

たんぱく質を含む食べ物

 

良質のたんぱく質を食べることで、それが消化され質の高いアミノ酸ができます。
そして、その一部がNMF(天然保湿因子)、コラーゲン、エラスチンなどをつくる原料として使われるのです。

 

もちろん、「今日食べたたんぱく質が、明日NMF(天然保湿因子)になる」ということではありませんので、毎日の食習慣が大切です。また、適度な運動や質の高い睡眠で生活リズムを整えることも基本的なことです。

 

エイジングケアや美肌のための第一は、食べ物をはじめとした日常生活にあることを理解して、実践しましょう。

 

美肌を食べ物や飲み物で作る方法については、「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」をご覧ください。

 

 


5.まとめ

 

NMF(天然保湿因子)について、幅広く取り上げました。

NMF(天然保湿因子)のはたらきや、エイジングケア化粧品との関係についてご理解いただけましたでしょうか?

 

NMF(天然保湿因子)は、ヒトの表皮にあって、皮脂や細胞間脂質とともに、保湿やバリア機能を維持するためにとても大切な成分です。

しかし、年齢とともに減少することが知られています。

 

ぜひ、毎日のバランスの良い生活とエイジングケアやスキンケアでNMF(天然保湿因子)の維持を意識しましょう。

 

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