「皮膚科医のための香粧品入門」の内容とエイジングケアへの活用法

「皮膚科医のための香粧品入門」の表紙

「皮膚科医のための香粧品入門」(〔皮膚科の臨床 2014年10月臨時増刊号[56巻11号] 〕金原出版株式会社)の内容とエイジングケアへの活用法をご紹介します。

本書は、皮膚科医向けに化粧品を含む香粧品や疾患別のスキンケア化粧品について詳しく解説されています。

深く皮膚や香粧品、スキンケアやエイジングケアついて学ぶためにとても役立ちます。

「皮膚科医のための香粧品入門」の内容とエイジングケアへの活用法の目次

1.「皮膚科医のための香粧品入門」の特徴と私たちの活用法

皮膚科医のための香粧品入門の中身

「皮膚科医のための香粧品入門」(〔皮膚科の臨床 2014年10月臨時増刊号[56巻11号] 〕 金原出版株式会社)をご紹介します。

あたらしい皮膚科学第3版(清水宏 著、中山書店、2018年2月)」も専門書で、皮膚疾患の治療が目的ですが、こちらは香粧品についての専門書です。

 

香粧品(こうしょうひん)という言葉は、あまり聞いたことはないのではないでしょうか?

これは、香料・化粧品の業界用語で、「香りの製品と化粧品」から作られた言葉で、化粧品と、化粧品と同様に用いられる一部の医薬部外品のことです。

具体的には、香水やメイクアップ化粧品化粧水美容液などのスキンケア製品、トイレタリー製品など、人の皮膚に直接触れるものです。
また、広義で用いられる場合は、住居用洗剤・洗濯用洗剤や柔軟剤、殺虫剤、事務糊、塗料、芳香剤、ペットシャンプーなど生活用品を含む場合もあります。

 

本書は、近年、美容分野で役割が大きくなっている狭義の香粧品の効果や有用性、使い方、トラブルなどの対応法について、医学的な視点で幅広く解説されています。

皮膚科医のための香粧品入門の中身2

皮膚科医も、患者さんから化粧品のことやスキンケアについて質問される機会も増えている昨今、こうした書籍はとても役立ちそうです。

特に、シワ美白などの機能性評価の方法、アトピー性皮膚炎老人性乾皮症小じわ肝斑老人性色素班などへのスキンケア化粧品の使い方などは大変役立つと感じました。

 

医師向けなので内容は専門性が高いのですが、比較的平易な表現が使われているので、私たちにとっても教科書的な位置づけの一冊として、とても役立っています。

アンチエイジングやエイジングケアの視点での解説はありませんが、ナールス エイジングケアアカデミーでも、保湿保湿化粧水美白化粧水爪のケア日焼け止めなどの記事を執筆した際には、一部、本書を参照しています。

 

皮膚科の臨床増刊 皮膚科医のための香粧品入門 2014年 10月号をアマゾンで購入する


2.「皮膚科医のための香粧品入門」の内容

「皮膚科医のための香粧品入門」(〔皮膚科の臨床 2014年10月臨時増刊号[56巻11号]〕 金原出版株式会社)は、5名の皮膚科専門医の編集委員が企画し、多くの皮膚科医が分担して、執筆した一冊です。

 

Lesson1からLesson6までの6章で構成されています。

 

Lesson1では、香粧品の歴史や医薬品との違い、法規制、全成分表示などが解説されています。皮膚科医は普段は医薬品を扱いますが、最近では化粧品に関する質問を受ける機会が増えています。

そのため、化粧品を取り巻く情報を理解しておくことも大切です。

 

Lesson2では、基礎化粧品から洗顔料サンスクリーン剤(日焼け止め)、ヘアケア製品、デオドラント、ネイルケア、フレグランスなどさまざまなコスメの特徴や種類、使い方、安全性など幅広く解説されています。

皮膚科医のための香粧品入門の中面第2章

「皮膚科医のための香粧品入門」で最もボリュームが多く、スキンケアやエイジングケアでもっと役立つパートです。

特に、保湿剤(保湿成分)のパートは、シアバターワセリンなどのエモリエントから尿素ヘパリン類似物質などの紹介から、使用方法や塗布回数、塗布量などがエビデンスとともに紹介されているのでとても役立ちます。

サンスクリーン剤のパートでも紫外線ダメージによる光老化や光発がんからサンバーンやサンタンの予防などまで紹介されています。

Lesson2は、美肌をキープするために最も大切なパートです。

 

Lesson3では、香粧品の評価方法が解説されています。シワや美白の評価からサンスクリーン、安全性、動物試験の禁止と代替試験法などが紹介されています。

 

Lesson4では、皮膚疾患について解説されています。アトピー性皮膚炎や老人性乾皮症、尋常性ざ瘡、肝斑、老人性色素班、脂漏性皮膚炎、小じわ、ストーマなどの原因や香粧品によるスキンケアから医薬品による治療法が紹介されています。

小じわについては、トレチノインやレチノールの効果や副作用が解説されていますが、エイジングケアでにとても役立ちます。

皮膚科医のための香粧品入門の第4章

Lesson5では、メイクアップによってできるカモフラージュメイクについて。最近では、皮膚科でメイクアップ外来を持っている病院もありますが、ざ瘡やアトピー性皮膚炎のメイクアップ方法が紹介されています。

なお、肌老化肌悩みのメイクまでは紹介されていませんので、ナールスエイジングケアアカデミーの動画でエイジングケアの「肌悩みを完璧カバー!美容のプロMANAMIさんに学ぶ美肌動画メイクレッスン」を参考にしてください。

 

Lesson6では、香粧品によるトラブル対応の方法が解説されています。化粧品かぶれである接触性皮膚炎ほか最近話題となって化粧品トラブルの原因や対策などが紹介されています。


3.「皮膚科医のための香粧品入門」(皮膚科の臨床 2014年10月臨時増刊号[56巻11号])の基本情報と目次

皮膚科医のための香粧品入門の表紙

1)基本情報

単行本:406ページ

著者:金原出版株式会社

出版社:金原出版株式会社

出版年月日:2014年10月31日

定価:7,500円+税

2)目次

Lesson1 香粧品とは

 

香粧品の歴史  村田 孝子

香粧品と医薬品の違い  高橋 奈々子

MAKE UP COLUMN1 医薬部外品・機能性化粧品の海外と日本の取り扱い規制の違い  林 伸和

MAKE UP COLUMN2 最新の効能追加「乾燥による小ジワを目立たなくする」高橋 元次

香粧品の規制緩和と全成分表示  世喜 利彦

MAKE UP COLUMN3 医薬部外品・化粧品による有害事象に関する報告義務  林 伸和

化粧品の安全性情報の表示  増田 和久

 

Lesson2 香粧品の基礎知識

 

基礎化粧品  小林 美和

メイクアップの目的と手順  慶田 朋子

MAKE UP COLUMN4 まつ毛ケア  関東 裕美

洗浄料-石鹸・ボティー用洗浄料・洗顔料-  佐々木 りか子

保湿剤  大谷 道輝

サンスクリーン剤  上出 良一

MAKE UP COLUMN5 学校保健におけるサンスクリーン剤の使用  島田 辰彦

MAKE UP COLUMN6 サンスクリーン剤のプールでの使用  佐々木 りか子

ヘアケア製品  柿澤 恭史

制汗デオドラント  長嶋 慎一

ネイルケア  木下 美穂里

香粧品香料(フレグランス)  浅越 亨

 

Lesson3 香粧品を評価する

 

シワに対する機能評価  八谷 輝

美白に対する機能評価  芋川 玄爾

サンスクリーンに関する機能評価  川田 暁

香粧品の皮膚移行と安全性評価  藤井 まき子

化粧品に対する動物実験禁止と代替試験法を用いた評価の現状  今井 教安

 

Lesson4 疾患別スキンケア製品の使い方

 

アトピー性皮膚炎  朝比奈 昭彦

老人性乾皮症  福田 英嗣

尋常性ざ瘡-洗顔・保湿-  小林 美和

尋常性ざ瘡-香粧品を利用した治療-  竹中 祐子

酒さ  山崎 研志

肝斑・老人性色素斑  船坂 陽子

MAKE UP COLUMN7 市販の内服薬を使用した肝斑の治療  林 伸和

膠原病  衛藤 光

脂漏性皮膚炎  五十嵐 敦之

小ジワ  菊地 克子

ストーマ  安部 正敏

 

Lesson5 香粧品の有用性を知る

 

メイクアップケア外来でできるカモフラージュメイク  谷岡 未樹

ざ瘡へのメイクアップ  白髭 由恵

アトピー性皮膚炎へのメイクアップ  檜垣 祐子

 

Lesson6 香粧品によるトラブルに対応する

 

香粧品による接触皮膚炎  関東 裕美

香粧品のパッチテスト  矢上 晶子

色素沈着性接触皮膚炎  秋田 浩孝

コチニールによるアナフィラキシー  原田 晋

加水分解小麦含有石鹸による小麦アレルギー  猪又 直子

ロドデノールによる白斑  塩見 真理子

香粧品をめぐる訴訟について-皮膚科医とのかかわり-  田邉 昇


4.編集後記

「皮膚科医のための香粧品入門」(〔皮膚科の臨床 2014年10月臨時増刊号[56巻11号]〕 金原出版株式会社)をご紹介しました。また、その内容の一端や私たちの活用法についてもご紹介しました。

 

「皮膚科医のための香粧品入門」は、医師向けの書籍などで一般の方には少し難しい内容です。
それでも皮膚や保湿、スキンケア、成分、皮膚の病気などを深く学びたい方にはとても役立つ一冊です。

 

ナールスエイジングケアアカデミー編集部スタッフも本書を手元に置いてスキンケアや化粧品の勉強に活用しています。

<本記事の執筆>

株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

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