天然セラミド・合成セラミドとヒト型セラミドの効果の違い?

セラミドで潤う女性

セラミドは、今や知らない人がいないほどの人気のエイジングケア成分。

しかし、その種類もいっぱい。中でも、最も保湿効果が高いと言われるのが「ヒト型セラミド」。

この記事では、エイジングケア化粧品や美容液、保湿クリームなどに配合される天然セラミド・合成セラミドとヒト型セラミドの違いや秘密に迫ります。

目次ちゃん

1.セラミドの違いと効果が気になるあなたへ

セラミドの種類や効果が気になる女性

セラミドは、今や大人気の保湿成分で、エイジングケア化粧品では多くのアイテムに使用されます。もちろん、オールインワン化粧品でもセラミドが配合されるものもあります。

だから、エイジングケアを始めている30代や40代の女性ではほぼすべての方が、その名前を知っています。

しかし、そのセラミドに、天然セラミド、合成セラミド、ヒト型セラミドなどの違いがあることやその効果に違いがあることはあまり知られていません。

この記事では、化粧水美容液保湿クリームなどに配合される天然セラミド・合成セラミドとヒト型セラミドの構造や効果の違いを解き明かします。

「セラミドってどんな種類があるの?」

「セラミドの種類で効果が違うの?」

「エイジングケアではどのセラミドを選べば良いの?」

などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。

なお、セラミド全般について知りたい方は「セラミドは肌の保湿力の鍵!その秘密と化粧品の選び方」をご覧ください。

<セラミド配合のエイジングケアアイテム>

ヒト型セラミド(セラミド2)配合のエイジングケア美容液「ナールスネオ」

ナールスネオ

3種のヒト型セラミド配合のエイジングケア保湿クリーム「ナールスユニバ」

ナールスユニバ

ヒト型セラミド(セラミド2)配合のエイジングケアハンドクリーム「ナールスロゼ」

ナールスロゼ

グルコシルセラミド配合のエイジングケアクレンジングジェル「ナールスエークレンズ」

ナールスエークレンズ

<この記事の大切なポイント>
  • セラミドは、エイジングケア化粧品などに配合される保湿力に定評のある成分です。
  • セラミドは、大きく合成由来と天然由来に分けることができます。
  • 合成由来には、ヒト型セラミドと合成(疑似)セラミドがあります。天然由来には、天然(動物)セラミドと植物性セラミドがあります。
  • この中で、もともと人のお肌が持っているセラミドと構造が同じものは、ヒト型セラミドです。
  • セラミドで改善できる肌悩みは、乾燥肌や乾燥肌が原因の小じわやくすみなどです。

2.セラミドの分類を知ろう!

セラミドで潤う女性

セラミドは、お肌の中で水分を挟み込んで保水する力がある成分です。

セラミドは、「保湿成分セラミドのはたらきとエイジングケア効果とは?」という記事で、もともとお肌の角質細胞間脂質にあること、それはエイジングケア化粧品成分で使われるものとは別であることを説明しました。

また、エイジングケア化粧品成分として使われるものには、たくさん種類があることも説明しました。

ここで、合成セラミドと天然セラミドの違いやエイジングケア化粧品成分の中でも「ヒト型セラミド」が、なぜ注目を浴びているのかに迫ります。

その前に、もう一度、セラミドを分類しておきます。

1)合成由来のセラミド

①ヒト型セラミド

ヒトのセラミドに近い構造になるように、酵母を利用して生成された化粧品成分です。

ヒト型セラミドは、高価な化粧品成分です。

化粧品成分の表示は、セラミド1、セラミド2、セラミドNP、セラミドAPなどです。

つまり、化粧品の全成分表示に「セラミド」と記載があれば、ヒト型セラミドです。

②合成セラミド(疑似セラミド)

合成セラミドは、セラミドに類似した物質を化学的に合成したもので、疑似セラミドとも呼ばれています。

合成セラミドは、低価格ですが、保湿効果も他のセラミドより低いと考えられています。

もちろん、合成セラミドでも保湿効果がないわけではないので、プチプラ化粧品などではこのセラミドが使われることもあります。

化粧品成分の表示は、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドなどです。

合成セラミドは、全成分表示でも「セラミド」と記載されることはありません。

2)天然由来

天然由来のセラミドの原料となる馬

①天然セラミド

馬などの脳や脊髄から抽出される動物由来の化粧品成分です。

天然セラミドは、動物性セラミドとも呼ばれますが、高価な化粧品成分です。

動物性のセラミドが化粧品成分として登場した際は、牛由来の天然セラミドが主流でした。しかし、BSE問題で安全性に対する懸念があるため、今では天然セラミドの原料は馬に変わっています。

化粧品成分としての表示は、ビオセラミド、セレブロシド、ウマスフィンゴ脂質です。

②植物性セラミド

コメ、トウモロコシ、大豆、コンニャクなど植物由来の化粧品成分です。

植物性セラミドは、比較的安価なことがメリットです。

化粧品成分の表示は、グルコシルセラミド、加水分解コンニャク根、トウモロコシ胚芽抽出物、セラミド糖脂質含有米エキス、セラミド含有米抽出物、ユズ果実エキス、植物性セラミド、コメヌカスフィンゴ糖物質などです。

このようにセラミドはいくつかの種類があります。


3.セラミドの定義と構造は?

セラミドの定義と構造について説明する女性

1)たくさんあるセラミドの種類

セラミドにはたくさん種類があります。

その中で、ヒト型セラミドは、人がもとから持っているものと全く同じではありませんが、ほぼ同等の構造を持つものです。

そのため、お肌への親和性が最も高く、他の種に比較して、保湿力や浸透力に優れていることや、刺激が少ないことが特徴です。

では、ヒト型セラミドと他では、何がどう違うのでしょうか?

最初に理解するポイントは、「セラミド」と呼んでいるのは、「単一のもの」を指しているのではなく、ある化学構造を持ったものを全て、そう呼んでいることです。

エイジングケア化粧品の成分などで、理解を難しくしているのがこの点です。

余談ですが、「ナールスゲン」は、唯一無二ですが、「コラーゲン」「アミノ酸」など、もとから動物や植物にある成分には、いくつもの種類があるのです。

さて、話を戻します。

エイジングケアのお話なのに、化学の授業のようでややこしくなっていきますが、お付き合い下さい。

2)セラミドの定義は?

セラミドとは、スフィンゴ脂質の1種であり、 スフィンゴシンと脂肪酸がアミド結合した化合物の全てです。

「脂肪酸」は、脂質を構成する成分で、肉の脂肪、牛乳の脂肪、魚の油、植物油なども、その成分はほとんど脂肪酸からできています。

「スフィンゴシン」は、18個の炭素が長くつながった「長鎖アミノアルコール」と呼ばれる物質です。

アミド結合は、酸アミドRCONH2のカルボニル基Oと窒素原子の間の結合です。

セラミドのアミド結合の図

要は、今、説明した2つの成分が特定のつながり方をしていれば、全てセラミドなのです。

現在、この定義で、ヒトのセラミドの種類は、大分類で12種、小分類だと300種以上あると言われています。


4.天然セラミド、合成セラミド、ヒト型セラミドで何が違うの?

セラミドの種類による違いに関心がある女性

セラミドの定義と構造を説明しましたが、「ヒト型セラミド」だけでなく、他の由来のものも、セラミドと言えなくはないのです。

また、どのセラミドも基本的なはたらきは、お肌を保湿することで肌荒れなどを防ぎ、肌のキメハリツヤをキープすることです。

しかし、構造や効果にはどこか違っている点があるのです。

1)合成とヒト型のセラミドの違いは?

合成セラミドは、一見、ヒトの角層にあるセラミドと同じ構造なのですが、「鏡に映った姿」のセラミドも混じっているのです。

この鏡に映った姿の物体は、他の化合物でも存在し、有機化学では「光学異性体」と呼ばれます。

また、このセラミドは、「ラセミ体セラミド」と言って、本来のセラミのはたらきがありません。

つまり、合成セラミドは、本来の角層のセラミドと全く同じ構造のものとそうでないラセミ体セラミドが混ざったものなのです。

逆に言えば、ヒト型セラミドと呼べるのは、人のお肌の角層のセラミドと全く同じ光学異性体の構造のセラミドだけなのです。

どちらがエイジングケア化粧品成分として、良いはたらきをする可能性が高いかは、もうおわかりですね。

2)天然とヒト型のセラミドの違いは?

天然とヒト型のセラミドの違い

「天然」と言う言葉からもわかるとおり、天然セラミドは、自然界に存在する動物から「抽出・精製」することによって、「セラミド」の構造と同じ成分と作ったものです。

広い意味では、天然は「動物」と「植物」も含まれますが、エイジングケア化粧品での表現の使い方では、「天然=動物由来」と位置づけられることが多いので、それにならいます。

最近では、「馬」由来の天然セラミドがよく使われていますが、ヒト型セラミドとどう違うのでしょうか?

「馬」由来のセラミドは、馬のセラミドではなく、馬の脳や脊髄から採ったもので、さまざまなタイプのセラミドや脂質が混在しています。

ヒト型セラミドにも、さまざまなタイプがあるので、そのことは問題ではありません。

天然セラミドの構造上の特徴は、セラミドの基本構造に加えて、「ガラクトース」という糖類が付いていることです。

これらは、糖セラミドと呼ばれることもあります。

これは、厳密に言えば「セラミド」ではなく、その前駆体、つまり、セラミドになる前の物質です。

セラミドの前駆物質は、人のお肌の上では、糖を取り去って、ヒト型セラミドになります。

しかし、天然セラミドがそのようなはたらきをするかどうは不明です。

一方、セラミドの合成を促進作用があることがわかっていますので、これは注目すべきポイントです。

3)植物セラミドとヒト型セラミドの違いは?

植物セラミドも、天然セラミドとよく似た構造です。

植物セラミドの構造上の特徴は、セラミドの基本構造に加えて、「グルコース」という糖類が付いていることです。

なので、天然セラミド同様に、ヒト型と同じはたらきをするかどうは不明です。

セラミドの図

このように詳しく見れば、ヒト型セラミドだけが、お肌のセラミドと同じ構造であることがわかります。

ヒト型セラミドは、角層のセラミドそのものではありませんが、構造的な視点、活性のあるなしなどを考えれば、お肌のセラミドのはたらきに近い効果を期待できるエイジングケア化粧品成分と言えます。

つまり、保湿によってバリア機能をサポートすることで、ターンオーバーの正常化のはたらきが最も期待できる成分です。

ところで、エイジングケアに良いといわれるこの成分は理解がややこしくても、見極めは簡単です。

なぜなら、化粧品の表示名に「セラミド」と記載を許されているのは、ヒト型だけだからです。

エイジングケア化粧品の表示の際、必ず、セラミド○○と、数値か英語があります。

※数値と英語については、「保湿効果の高いヒト型セラミド。種類による特徴と違いは?」の記事で、詳しく説明しています。


5.セラミドに期待できる肌悩みと使い分けは?

セラミド配合の美容液の使い方について考える女性

1)セラミドで改善が期待できる肌悩み

セラミドは保湿成分なので、基本的には乾燥肌の予防や改善が期待できます。

また、乾燥肌が原因で起こる肌悩みの改善も期待できます。

たとえば、小じわほうれい線毛穴の開きくすみなどの原因が乾燥肌の場合なら、改善することは可能です。

また、敏感肌インナードライ肌などの改善も期待できます。

2)セラミドの種類による使い分け

ヒト型セラミドや動物セラミドは、油溶性成分です。そのため、これらは、セラミド美容液セラミドクリームなどで使うことをオススメします。

中でも美容液ランキングなどで高評価が多いのは、ヒト型セラミド配合の美容液です。

一方、グルコシルセラミドなどは水溶性成分のため、セラミド化粧水などで使いやすい成分です。

最近では、グルコシルセラミドがクレンジングジェルなどに配合されることもあります。


6.まとめ

セラミドの種類による違いのまとめ

エイジングケア化粧品成分として有名な「セラミド」についての理解が進んだでしょうか?

セラミドといっても、たくさんの種類があって構造や特徴が異なっているのです。

セラミドと一口にいっても、奥が深いことがおわかりいただけたと思います。

天然セラミド、合成セラミド、ヒト型セラミドの違いをご理解いただき、エイジングケア化粧品選びにお役立ていただくとともに、正しいエイジングケアを実践いただければ幸いです。

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