ほうれい線の予防や改善にヒアルロン酸は効果があるの?

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ほうれい線は女性なら誰もが消したいエイジングサイン。

あなたは、ほうれい線の予防や改善にヒアルロン酸を上手に使いたいとお考えではないでしょうか?

もしくは、「本当に効果があるの?」という疑問を持ってこのサイトを見ていただいている方もいるかもしれません。

この記事では、そんなあなたのためにヒアルロン酸がほうれい線の予防や改善に本当に有効かどうかをしっかり検証します。

ぜひ、続きをお読みくださいね。

<この記事の大切なポイント>
  • ヒアルロン酸は、お肌では主に真皮にあって、コラーゲンやエラスチンとともにお肌のハリやツヤのためにはたらく大切な成分です。また、うるおいにも大切な成分です。
  • ヒアルロン酸は美容という点では、サプリメント、化粧品、ヒアルロン注射の3つで使われます。このうち最も確実にほうれい線を目立たなくするのは、美容医療による注射です。
  • ヒアルロン注射は、ほうれい線を即効的に改善する美容医療の手段の1つです。お手軽でリスクも低いので人気ですが、効果の持続は半年から1年半程度です。
  • ヒアルロン酸のサプリメントでは、ほうれい線の改善に効果を期待することは難しいと考えるのが妥当です。なぜなら、十分なエビデンスがないからです。
  • ヒアルロン酸化粧品は、たるみが原因で目立つほうれい線を改善することはできません。しかし、乾燥を改善することで薄いほうれい線を目立たなくすることや、保湿でほうれい線の予防を行うことなら可能です。
この記事の監修者
ナールスコム店長 村上清美

ナールスコム

ナールスコム店長 村上清美

メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。

<保有資格>
コスメコンシェルジュ

コスメコンシェルジュ

◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト

ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールスほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
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1.ほうれい線をヒアルロン酸で改善したいあなたへ

ほうれい線を気にする女性

「ほうれい線の予防や改善にヒアルロン酸は効果があるの?」をお届けします。

30代後半や40代になると目立ち始めるほうれい線。

そんなほうれい線を消すことは、美容やエイジングケアを行う大きな目的の1つ。

そんなほうれい線を予防したり、改善したりする上で、よく話題にのぼるのが「ヒアルロン酸」です。

ヒアルロン酸といえば、化粧品にもよく配合されているので、ご存知の方も多いはず。

また、ヒアルロン酸注射は、美容皮膚科や美容外科などのプチ整形にもよく使われます。

そんなヒアルロン酸は、私たち人間や動物の体内にも存在します。

さらに、動物から抽出されたヒアルロン酸は化粧品だけでなく、サプリメント、医薬品などのさまざまな場面で私たちの生活で使われています。

そんなヒアルロン酸がほうれい線の対策にどのように使われるのでしょうか?

また、その効果は?

この記事では、そんなヒアルロン酸とほうれい線の改善方法について検証します。

また、化粧品、サプリメント、注射の特徴についても取り上げます。

「ヒアルロン酸ってそもそもどんな成分?特徴は?」

「ほうれい線の改善に効果があるヒアルロン酸って?あるの?」

「ヒアルロン酸化粧品ってほうれい線の改善に効果があるの?ないの?」

「ヒアルロン酸のサプリメントを飲んでいるけど、ほうれい線に効いているのかしら?」

「プチ整形のヒアルロン酸注入って安全なの?また、ほうれい線は消える?」

などの疑問がある方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。

<本記事の症例提供>

東京都豊島区東池袋 フローラクリニック

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<ヒアルロン酸はほうれい線に効果がある?>

ヒアルロン酸を使う手段はたらきほうれい線への効果
サプリメント健康増進エビデンスはない
化粧品保湿による乾燥肌対策乾燥目立つほうれい線なら目立たなくなる
美容医療ボリュームアップや整形確実に効果がある

2.ヒアルロン酸を理解しよう!

ヒアルロン酸について説明する女性

ヒアルロン酸という成分がどのようなはたらきを持っていて、それがほうれい線にどのように役立つのか、その基本的なことについてお伝えします。

ヒアルロン酸の詳しい情報は、

ヒアルロン酸化粧品の保湿にはデメリットがあった!秘密と安全性」をご覧ください。

1)ヒアルロン酸はもともとお肌にある

①ヒアルロン酸のはたらきは?

ヒアルロン酸とはどのような成分なのか、まずそこから改めておさらいしてみましょう。

ヒアルロン酸はもともと私たちのお肌にあるもので、細胞と細胞の間を埋めるようにして存在しています。

ヒアルロン酸はグルコサミンとグルクロン酸という2種類の糖がひと組になり、1万組以上つながった物質です。

約半分は皮膚にあります。

肌だけでなく、目や関節、軟骨などからだのさまざまな部分にあり、関節では潤滑油のような役割を、また、細胞と細胞をくっつけるクッションのような役割も果たしているのです。

ヒアルロン酸はネバネバした「ムコ多糖類」と呼ばれる成分であり、非常に保水力に優れています。

その保水力はヒアルロン酸 1gで6リットルもの水分を保持できるといわれていますから、どれほどすごい保水力かがおわかりいただけると思います。

ヒアルロン酸の保水力のイメージ

②ヒアルロン酸は肌のどこにあるの?

肌は表皮真皮皮下組織という3層になっており、ヒアルロン酸はコラーゲン(膠原線維=こうげんせんい)やエラスチン(弾性線維=だんせいせんい)、プロテオグリカンなどとともに主に真皮に存在し、肌の弾力を保つ役割を果たしています。

真皮の中でネットのように張り巡らされたコラーゲン、それをつなぎ止める役割を果たすエラスチンの間をヒアルロン酸が埋めることで、ハリのある肌をつくるのです。

また、一部は表皮にもあります。

③ヒアルロン酸はエイジングで減少

お肌のプルプル感やみずみずしさを保つためには必要不可欠な成分ですが、残念ながら加齢とともに減少していきます。

ヒアルロン酸は、主に真皮にある線維芽細胞でつくられます。

しかし、加齢によってこの線維芽細胞の機能が衰えてくると、ヒアルロン酸をつくる量も減少してきます。

すると、肌がしぼんだようになり、顔のたるみしわができやすくなるのです。

今回のテーマであるほうれい線もお肌のたるみが原因です。

ヒアルロン酸は30代から徐々に減少し始め、40代以降は急激に減少してしまうといわれており、60代では20代の4分の1にまで減少してしまうのです。

ヒアルロン酸の減少を気にする女性
年代別のヒアルロン酸の減少については、

エイジングインデックスはエイジングケアの道しるべ!肌老化を数値化」で詳しく説明していますので、こちらを参考にしてください。

④紫外線やストレスもヒアルロン酸の敵

また、紫外線やストレスもヒアルロン酸の減少に拍車をかけます。

紫外線を浴びたりストレスを感じたりすると、体内に活性酸素が発生します。

活性酸素はからだを錆び付かせる美容の大敵のように思われがちですが、それ自体は決して悪いものではありません。

誰でも呼吸をすればその2%は活性酸素になりますし、からだを細菌などから守る大事なはたらきをしているのです。

むしろ、まったくなくなってしまったら大変なものです。

しかし、活性酸素が増えすぎると過酸化脂質をつくり出し、細胞を酸化させてしまいます。

ヒアルロン酸やコラーゲンもその影響を受けて分解されてしまうため、しわやたるみなど肌の老化現象を引き起こします。

つまり、過度な活性酸素が、お肌の老化の原因となるのです。





3.ほうれい線とヒアルロン酸の関係

ヒアルロン酸とほうれい線の関係を知る女性

1)ほうれい線の原因は年齢だけではない

ほうれい線の原因については、

ほうれい線の原因と10代、20代、30代、40代、50代の特徴」で詳しく解説していますので、ここではヒアルロン酸との関係でポイントを整理してみます。

ほうれい線がなぜできてしまうのか、もちろん年齢を重ねたことは大きな理由なのですが、若くてもほうれい線ができている人もいます。

たとえば、乾燥肌でほうれい線が目立つことがありますし、骨格の問題も原因になることがあります。

また、急激なダイエットでほうれい線が目立つこともあります。

ということは、ほうれい線ができるのは年齢のせいだけではないということです。

<参考記事>

高校生なのになぜほうれい線が目立つ?解消の対策

ほうれい線は骨粗鬆症で目立つ!更年期のエイジングケア

ほうれい線のタイプは、たるみの種類と骨格の違いで決まる!

2)ほうれい線はたるみによる「溝」

まず、ほうれい線とは何か。

ほうれい線とは「深いシワ」だと思っている方も多いと思いますが、実は「頬のたるみ」です。

加齢によってヒアルロン酸やコラーゲンといった、肌の弾力を保つ成分が減少することはお話ししました。

肌の弾力やハリが失われた結果たるみができること、これがほうれい線の大きな原因です。

しかし、若ければ絶対にほうれい線ができないかというと、そうでもありません。

なぜなら、たるみをつくる原因は加齢だけではないからです。

たとえば、顔のむくみが原因でほうれい線が目立つことがあります。

<参考記事>

ほうれい線の意外な敵!むくみによるたるみの対策とは?

3)紫外線でヒアルロン酸が減ってほうれい線が目立つ

紫外線によるダメージやストレスによってもヒアルロン酸やコラーゲンが減少していきますから、20代でもほうれい線ができることは十分あり得るのです。

もちろん、20代のほうれい線は、乾燥肌だったり、骨格などが問題だったりしますが、紫外線のダメージが、お肌の老化の影響の80%をしめるともいわれています。

お肌の老化の原因となる紫外線

外で過ごすことの多い人や紫外線を浴びる機会の多い人は、ほうれい線をはじめとするお肌の老化には特に気を付けて、紫外線対策をする必要があるのです。

紫外線には、主に次の2つがあります。

  • 肌の表面に炎症を起こす紫外線B波(UVB)
  • 肌の奥までダメージを与える紫外線A波(UVA)

ヒアルロン酸などに影響を与えるのはUVAです。

UVAは、地表に届く紫外線の95%を占めていて、雲や窓ガラスも通過します。

家の中にいても窓の近くにいれば浴びてしまうのです。

浴びたUVAの2~3割が真皮層まで届き、ヒアルロン酸を分解したり、線維芽細胞を破壊してしまうため、それがほうれい線などの原因となるのです。

<参考記事>

光老化とは?紫外線ダメージによる肌老化のメカニズムと対策・治療法

紫外線は3種類!UVAとUVBとUVCの特徴と違いは?

4)肌の乾燥でほうれい線が目立つ

もう1つ、ヒアルロン酸とほうれい線の関係で考えると、肌の乾燥もほうれい線の原因になります。

肌の乾燥は小じわなど表皮の浅いところにできるしわの原因になることが多く、乾燥自体が直接的にたるみや深いほうれい線の原因になるわけではありません。

ただ、肌が乾燥すれば表皮の一番上にある角質層を傷付けます。

角質層が剥がれやすくなったりすることで、肌のバリア機能が低下してしまいます。

そうすると真皮の衰えなどにも影響を与え、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸にもダメージを与えますから、ほうれい線ができる原因になるのです。

また、小じわがたくさん重なればほうれい線が目立つことにつながります。

ほうれい線の目立つ女性

口の周りは顔の中でも動きの多い場所ですから、乾燥小じわが目立つところです。

ですからたるみの少ない20代、30代は、ほうれい線自体は深くなくても、肌の乾燥がひどいとほうれい線が目立ってしまうのです。

さらに、最近では角質細胞とたるみやほうれい線の関係もわかってきました。

<参考記事>

角層細胞が顔のたるみ、シワの形を決めていることがわかった!

5)ほうれい線の原因はまだある

ほかにもほうれい線ができる原因としては、次のようなものがあります。

加齢や活性酸素によるヒアルロン酸の減少に、ライフスタイルによるさまざまな要因が組み合わさることでほうれい線ができてしまうのです。

このように、ほうれい線はヒアルロン酸の減少だけではなく真皮、表情筋、皮下組織、骨格などの問題で目立つのです。





4.ヒアルロン酸注射は、ほうれい線に効果的?

ヒアルロン酸注射がほうれい線に効果があるか?

最初に、美容クリニック、美容外科などで行っているヒアルロン酸注射とほうれい線について説明します。

1)ヒアルロン酸注射はほうれい線を消すことができる?

ほうれい線に対するヒアルロン酸注射は、サプリメントや化粧品と違って即効性のある効果を発揮します。

ヒアルロン酸を直接、ほうれい線のあるお肌に埋めることで、ほうれい線を目立たなくすることが可能なのです。

ヒアルロン酸注射とは、ほうれい線をはじめ目の下、ゴルゴラインマリオネットライン、涙袋、額、などにヒアルロン酸を注入することでしわを改善し、肌をふっくらと見せる美容医療で、プチ整形とも呼ばれています。

ヒアルロン酸注射を行う医者
最近では、ヒアルロン酸注射に使うヒアルロン酸の種類が増え、硬いタイプのものから、柔らかいタイプのものなどさまざまです。

たとえば、硬いタイプは深いシワやプチ整形に、柔らかいタイプは目の下のたるみなどのデリケートな部位に使われることが多いようです。

また、どのような仕上がりにするか、たるみやしわの種類などによっても使うヒアルロン酸の種類は違ってきます。

メスを入れることもなく、ほうれい線を消すことができる上に、副作用のリスクも少なく、即効性があることから人気のある美容医療です。

特に、ヒアルロン酸注射の効果が出やすいのがほうれい線治療なので、ポピュラーな方法になりつつあります。

<年代別のヒアルロン酸注射の症例:ビフォー・アフター>

<20代>

20代のヒアルロン酸注射の症例:ビフォー・アフター

<30代>

30代のヒアルロン酸注射の症例:ビフォー・アフター

<40代>

40代のヒアルロン酸注射の症例:ビフォー・アフター

<50代>

50代のヒアルロン酸注射の症例:ビフォー・アフター

<症例提供>

東京都豊島区東池袋 フローラクリニック

<参考記事>

フローラクリニックでヒアルロン酸治療を体験!口コミや効果を検証

2)ヒアルロン酸注射のメリット

ヒアルロン酸注射の一番のメリットは、その手軽さでしょう。

メスを入れるわけではないので施術時間が短く、注入自体は5~10分程度で終わります。

ほんの少量ですぐに効果が現れ、美容整形にありがちな術後の腫れなどもほとんどありません。

施術当日からすぐにほうれい線が気にならなくなります。

化粧品などと比べれば、ほうれい線対策として最も効果のある方法といえます。

料金はクリニックによってまちまちですが、注射1本で3~6万円程度のところが多いです。

深いほうれい線の場合は2本分の料金になりますから、その分高額になりますが、それでほうれい線が消えるなら、安いのかもしれません。

ヒアルロン酸注射によるほうれい線治療のメリットを整理すると、次のとおりになります。

  • 即効でほうれい線が目立たなくなる
  • 施術時間が短い
  • 経済的な負担が美容医療の中では小さい
  • 傷跡がほとんど残らない
  • 術後のダウンタイムがほとんどない

3)ヒアルロン酸注射のデメリットは?

では、ヒアルロン酸注射のデメリットはないのでしょうか。

ヒアルロン酸は私たちのからだにもともとある成分でしたね。

ですから、皮膚の下に注入したヒアルロン酸は徐々にからだの中に吸収されていきます。

最終的には吸収されてなくなってしまうので、またほうれい線が目立ち始めます。

つまり、永久的な効果はなく、ヒアルロン酸の定期的な注入が必要となります。

ヒアルロン酸注射
効果の持続期間はほうれい線の深さなど個人差があります。

ほうれい線が薄ければ1年近くキープできることもありますが、およそ数カ月から半年に1度は注射をしないとその効果を維持できません。

しかも、ヒアルロン酸を注入することでふっくら見せているだけなので、たるみそのものを改善しているわけではありませんから、ほうれい線自体がなくなるわけではないのです。

中には長期にわたって効果が持続するというヒアルロン酸の種類もあるのですが、そういったものは体内に吸収されない成分が含まれていることがあります。

人によってはアレルギーを起こしたり、腫れの原因になることもありますから、どのような種類のヒアルロン酸を使うのか、ということが大事になってきます。

また、ヒアルロン酸を注入して理想の表情をつくるには、医師の熟練した技術が必要です。

ほんの少しの量の違いで逆にたるみが目立ってしまったり、皮膚が凸凹になってしまったりすることもないわけではありません。

施術の失敗でヒアルロン酸が動脈に入り込んでしまうと、血管を詰まらせてしまうというリスクもあります。

ヒアルロン酸注射を試すのであれば、症例数の多い、熟練した技術を持った医師に行ってもらうことと、事前にしっかり相談をし、失敗のないようにヒアルロン酸の種類や起こりうるリスクについてしっかり納得した上で行うことが大切でしょう。

4)美容医療で使われるヒアルロン注射の種類

美容医療で使われるヒアルロン注射の種類を紹介する女性
肌悩みにはほうれい線ほかさまざまあることをはじめ、美容医療に使われるヒアルロン酸注射の種類がいくつかあることなどをお伝えしました。

ここでは、どんなポイントで種類が分けられているのかをまとめてみます。

①硬さ・柔らかさによる違い

注射に使われるヒアルロン酸には、柔らかいタイプと硬いタイプがあります。

一般的に、硬いタイプは、眉間のしわや深いほうれい線、鼻や唇などに適しています。

一方、柔らかいタイプは、目の下や額の浅いしわなどに適しています。

どちらがよい悪いというのではなく、適用箇所や症状によって使い分けされています。

②成分による違い

注射に使われる「ヒアルロン酸」の種類にもいくつかありますし、一緒にほかの成分が配合されます。

ヒアルロン酸そのものには、動物由来とそうでないものがあります。

動物由来のタイプではアレルギーの心配がありますが、そうでないものは心配がありません。

また、美容液成分配合のものや、麻酔入りのものもあります。

③効果の持続期間による違い

ヒアルロン酸の構造によって体内への吸収時間や持続性が異なります。

ゲルタイプのものは、ゆっくりと溶解・吸収が進むため、効果が長続きします。

一方、液状タイプのものは、溶解・吸収が早く効果の持続性ではゲルタイプに劣りますが、なめらかで潤い感があります。

厚生労働省が認可している「ジュビダーム ビスタ ウルトラプラスXC」は、効果の持続時間の長いタイプのヒアルロン酸で、ほうれい線のプチ整形に適しています。

こうした違いに基づいて、さまざまな商品名のヒアルロン酸注射が使われているのです。

<ヒアルロン酸の種類と特徴>

ヒアルロン酸種類別の図

<石川佳奈先生ご出演:ヒアルロン酸注射は種類がいっぱい!ピッタリの肌悩みは?>


<参考記事>

ほうれい線は美容皮膚科で消す!クリニックと施術の選び方

美容整形でほうれい線を消したい!施術の種類と選び方

ヒアルロン酸注射の肌への効果・持続期間はいつまで?ボトックスとの違いも解説!

ヒアルロン酸注射は種類がいっぱい!石川佳奈先生に聞く使い分け

湘南美容外科でヒアルロン酸体験!口コミや効果を検証レビュー!

TCBでヒアルロン酸体験!口コミや効果を検証レビュー!

<ヒアルロン酸注射によるほうれい線治療の美容クリニックを探すなら>

美容クリニック施設検索

<参考図書>

ほうれい線は消せる!日経ヘルス編


5.化粧品としてのヒアルロン酸は、ほうれい線に効果的?

ヒアルロン酸配合の化粧品がほうれい線に効果があるか気になる女性

次に、ヒアルロン酸配合の化粧品について、その効果を考えてみたいと思います。

1)ヒアルロン酸は真皮に届かない

ヒアルロン酸はさまざまな化粧品に配合されていますし、エイジングケア化粧品でもよく配合される成分の1つです。

ヒアルロン酸は真皮にある成分だというお話をしましたが、外から化粧品を塗っても、真皮にまでヒアルロン酸を届けることはできません。

というのも、肌の一番上にある角質層にはバリア機能があり、ホコリやごみ、細菌やウィルスなどあらゆる外部刺激から肌を守る役目をしています。

それなのに、化粧品を塗ったくらいで、真皮にまで分子の大きなヒアルロン酸が浸透することはあり得ないのです。

皮膚水分保持能の健全な肌
つまり、化粧品に配合されているヒアルロン酸が、肌が持っているヒアルロン酸と同じはたらきをするわけではないのです。

ですから、ヒアルロン酸入りの化粧品で肌のたるみを直接改善したり、目立つほうれい線を消すことはできないのです。

表情筋の衰えや脂肪の衰えや肥大化による顔のたるみは、外から塗るヒアルロン酸で改善することは期待できないのです。

2)ヒアルロン酸による保湿はほうれい線の改善につながる?

ではヒアルロン酸入りの化粧品は、ほうれい線にまったく効果がないのかというと、そうでもないのです。

ヒアルロン酸には、保湿成分として高い保湿効果があります。

減少してしまった真皮のヒアルロン酸を補給することはできませんが、角質層を保湿することで、お肌を潤して乾燥から防ぐことはできるのです。

それによって、ほうれい線が目立つのを防いだり、ほうれい線の予防に役立つのです。

乾燥肌対策の化粧水エイジングケア化粧水などによく使われているのは「ヒアルロン酸ナトリウム(Na)」で、ほんの少しの量でも水をたっぷりと抱え込んで肌の表面の水分を逃がしません。

ニワトリの“とさか”など動物から抽出したものや、乳酸菌によるバイオ製法でつくられたものが配合されていることが多いのですが、分子の大きさで性質が異なります。

ヒアルロン酸はもともと分子が大きく、そのままでは吸収できません。

したがって、角質層の奥まで浸透することはありませんが、肌の表面の保湿には役立ちます。

より肌を潤したいと思うのであれば、低分子ヒアルロン酸が配合された化粧品を選びましょう。

加水分解ヒアルロン酸とも呼ばれていますが、粘性が低く、割とさらりとしたヒアルロン酸です。

分子が小さいものであれば、角質層によくなじみ、角質細胞の間を埋めてくれるので水分をぎゅっと閉じ込めてより高い保湿効果が期待できます。

仕上げに油分を含んだ保湿クリーム美容オイルなどでしっかり蓋をすれば、肌のバリア機能を高めて乾燥から守ることができるでしょう。

このように、ヒアルロン酸入りの化粧品がほうれい線へ及ぼす効果では、真皮のダメージが大きく、たるみが元になっている深いほうれい線を消すことはできません。

しかし、乾燥が原因である浅いほうれい線であれば改善効果が期待できるでしょう。

乾燥肌が原因の浅いほうれい線がある女性

角質層を潤すことは真皮をダメージから守ることにもつながりますから、ヒアルロン酸入りの化粧品を使うことは、ほうれい線の予防だけでなく肌のハリツヤを取り戻すためにも有効な方法です。

ほうれい線をはじめとするエイジングサインや肌悩みの多くは、乾燥肌が原因の1つであることが多いのです。

だから、乾燥肌の原因に焦点を当て、乾燥肌の予防や改善を行うことでほうれい線の予防にもつながるのです。

ヒアルロン酸化粧品は、乾燥肌を防ぐには、よいスキンケアアイテムの1つです。

ヒアルロン酸は、化粧水だけではなく美容液フェイスマスクなどにも配合されます。

また、オールインワン化粧品でもよく配合されます。

いずれかのスキンケアアイテムでヒアルロン酸化粧品を持っておくことをオススメします。

さらに、最近ではヒアルロン酸配合のマイクロニードルパッチも登場していますが、あくまで化粧品なので深いほうれい線を消すことはできません。

<参考記事>

話題のマイクロニードルパッチは肌悩みの救世主?効果と弱点を暴く!

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3)ヒアルロン酸以外の成分はほうれい線に効く?

エイジングケア化粧品成分は、ヒアルロン酸以外にもセラミドビタミンC誘導体レチノールナイアシンアミドナールスゲンなどがあります。

ナールスゲンにはヒアルロン酸を増やすはたらきがありますが、医薬部外品ではありません。

このうち、医薬部外品としてシワ改善の効能が認められているのは、レチノールとナイアシンアミドです。

また、ニールワンもシワ改善効果が認められています。

これらの医薬部外品はある程度、ほうれい線を目立たないようにする効果が期待できます。

ただし、深いほうれい線を消すことは難しいのです。

<参考記事>

ほうれい線の改善にビタミンC誘導体化粧水は効果があるの?ないの?

セラミドでほうれい線ケアはできるの?改善・解消するの?

レチノールクリームはほうれい線の改善に効果的なの?

ほうれい線の改善・解消にコラーゲンは効果があるのか?





6.サプリメントとしてのヒアルロン酸はほうれい線に効果的?

ヒアルロン酸配合のサプリメント

次に、ヒアルロン酸のサプリメントがほうれい線の改善に効果的なのかを考えてみましょう。

1)ヒアルロン酸サプリでヒアルロン酸は増えるの?増えないの?

お肌の弾力を回復させるために、ヒアルロン酸だけではなく、コラーゲンやエラスチン、さらにプロテオグリカンなどが配合されたサプリメントや美容ドリンクなど、さまざまなものがドラッグストアなどで売られています。

そんな中で、サプリメントなどによるヒアルロン酸の経口摂取は、ほうれい線の改善に効果があるのでしょうか。

結論から申し上げると、今のところヒアルロン酸のサプリメントを摂取することで、ほうれい線の改善に効果がある、という医学的、科学的データはありません。

ほうれい線の改善に、ヒアルロン酸のサプリメントが実際に効果があるかどうかについては、まだ証明されていないのです。

ですから、ヒアルロン酸のサプリメントを飲んでも、直接ほうれい線を改善する効果を期待できないと考えたほうがよいでしょう。

これは食べ物も同じことで、フカヒレなどにヒアルロン酸はたっぷり含まれていますが、口から入れたヒアルロン酸がそのまま真皮に吸収されることはありません。

食べた物や飲んだ物の多くは、胃や腸で消化・吸収されます。

だから、経口で摂取したヒアルロン酸がそのままヒアルロン酸としてお肌や体内にいきわたることはないのです。

2)ヒアルロン酸サプリはほうれい線対策に無駄?

ヒアルロン酸のサプリメントの広告をよく読んでみると、以下のような表現がされています。

  • ヒアルロン酸Naは肌の水分保持に役立ち、乾燥を緩和する機能があることが報告されています。
  • 低分子ヒアルロン酸がからだの中から保湿。
  • 効率的にうるおいを補給できます。

おわかりになりましたか?

「ヒアルロン酸が増える」とはひと言も書いていないのです。

もちろん、サプリメントは医薬品ではなく健康食品ですから、効果や効能を表示することはできません。

だからこそ、ヒアルロン酸のサプリメントが、どのようにほうれい線の改善に役立つのかということを考えないといけないのですが、食べた後、どこまでからだに影響を与えるのかを特定するのは難しいのが実際です。

ヒアルロン酸のサプリメントが、お肌のヒアルロン酸を増やしたり、線維芽細胞を増殖させたりといった、直接的に肌のたるみを改善する効果はないものと考えるのが自然です。

ヒアルロン酸配合サプリメントの本当の効果を知る女性
ただし、まったく肌に効果がないかというと、口コミなどでは肌の乾燥が改善したり、膝の痛みが改善された、などの意見も見かけます。

多少の「潤い効果」は期待できるのかもしれません。

だとすれば、ほうれい線の改善はできないまでも、肌の乾燥を防ぐことで予防には使えるかもしれないですね。

つまり、乾燥肌で目立っていたほうれい線が薄くなる、目立たなくなることは期待できるかもしれません。

そうはいっても、かなり間接的な効果になりますから、ヒアルロン酸のサプリメントに過大な期待をしないほうがいいでしょう。

一方、コラーゲンサプリメントでは、ヒアルロン酸が増えるというエビデンスはあります。

しかし、大切なことは、たんぱく質を中心に抗酸化作用のあるビタミンACEを含む野菜フルーツなど、美肌の食べ物をバランス良く摂ることです。

<参考記事>

コラーゲンをサプリメントで摂れば効果的。エビデンスを知って美肌に!

ほうれい線を予防・改善する食べ物・飲料・栄養素と食べ方は?


7.まとめ

記事のまとめ
ヒアルロン酸のほうれい線への効果を整理し、検証してみました。

ほうれい線に即効的な効果があるのは、ヒアルロン酸注入だけであることがわかりました。

また、一口に、ヒアルロン酸の効果といっても、体内にあるヒアルロン酸と外から補うヒアルロン酸の違いをまず理解しなければならないことにお気付きいただけたのではないでしょうか?

外から補うヒアルロン酸もサプリメント、化粧品、美容医療による注入の3つでほうれい線に対する効果は異なるのです。

美容やエイジングケア、アンチエイジングで成分と肌悩みとその効果が語られる場合、混同されてしまうケースがあちこちで見られます。

今回の記事でお示ししたように、ヒアルロン酸だけでなくほかの成分でも似たようなことが起こっています。

エイジングケアには何といって正しい知識とそれに基づく実践が大切!

ぜひ、成分、肌悩み、効果を分けて考えて、正しい理解につなげていただければ幸いです。

この記事「ほうれい線の予防や改善にヒアルロン酸は効果があるの?」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子

大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。

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