ヒアルロン酸の新しい効果を発見!日焼けによるお肌の炎症を抑制

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保湿効果が高い成分である「ヒアルロン酸」。

皮膚の真皮でつくられていますが、加齢や紫外線など外部からの刺激でその量は減ります。

これが乾燥肌などお肌トラブルの原因。

今回は、ロート製薬と愛媛大学皮膚科による共同研究からわかった、ヒアルロン酸の紫外線ダメージによるお肌の炎症抑制効果に関する究結果を中心にご紹介します。

この記事の目次を紹介する女性のイラスト

1.ヒアルロン酸に紫外線ダメージによるお肌の炎症を予防する効果がある?

日焼け予防効果が期待できるヒアルロン酸

「ヒアルロン酸の新しい効果を発見!日焼けによるお肌の炎症を抑制」をお届けします。

ヒアルロン酸といえば、真皮にある線維芽細胞でつくられており、お肌のハリや弾力に欠かせないのはみなさんご存じですよね。

また、ヒアルロン酸は皮膚水分を維持して、保湿力に優れているので、潤いある美肌づくりに大切な成分です。

同じく線維芽細胞でつくられる美肌成分のコラーゲンエラスチン、そのほかにプロテオグリカンなどと一緒に、ヒアルロン酸は線維芽細胞の間を埋めて、細胞が安定できるようにしています(細胞外マトリクスといいます)。

ブドウのゼリーをイメージしてみてください。

ブドウが線維芽細胞で、ブドウの周りのゼリーがコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどです。

ゼリーで固めないと、ブドウはバラバラになってしまいますよね。

この線維芽細胞は、紫外線ダメージストレス、活性酸素などで衰えていくので、ヒアルロン酸をつくり出すためには紫外線対策をして、ストレスをためないようにしておくことが大切です。

このようなヒアルロン酸ですが、ロート製薬株式会社が2017年に、紫外線照射による「プロスタグランジE2」および「インターロイキン1α」の産生を抑制する効果があることを突き止めていました。

つまり、ヒアルロン酸がメラニン産生の抑制効果があることがわかっていたのです。

さらに、2020年には、ロート製薬株式会社と愛媛大学医学部皮膚科学教室が共同研究を実施し、超低分子ヒアルロン酸が持つ新しい効果について発表しました。

なんと、超低分子ヒアルロン酸も日焼けによる表皮への影響を軽減するそうです。

今回のナールスエイジングケアアカデミー編集部ニュースでは、この研究結果をご紹介します。


2.ヒアルロン酸が紫外線による表皮へのダメージを軽減

紫外線により表皮がダメージを受ける女性

ここからは、超低分子ヒアルロン酸の紫外線による表皮へのダメージに及ぼす影響の研究についてご紹介します。

エイジングケア化粧品成分やサプリメントなど幅広く使用されているヒアルロン酸ですが、体内のヒアルロン酸はさまざまな分子量で存在しています。

それらが細胞にはたらきかけて皮膚の健康を維持していることが近年の研究で明らかにされています。

皮膚が健康に維持されるには、紫外線などの外部刺激によるダメージを軽減する必要があります。

この研究は、紫外線ダメージを受けた表皮細胞がから分泌されるダメージ関連分子パターン(Damps)※が、自然免疫受容体(TLR)を介してお肌に与える影響に着目して、実施されました。

※ダメージ関連分子パターン(DAMPs;Damage Associated Molecular Patterns):細胞が紫外線などでダメージを受けたり、ストレスを受けると放出される物質の総称です。

中には、皮膚の炎症をひどくさせる物質も含まれています。

<紫外線ダメージを受けた細胞によるDAMPsの分泌と炎症の発生メカニズム>

紫外線ダメージを受けた細胞によるDAMPsの分泌と炎症の発生メカニズム

(ロート製薬株式会社プレスリリースより)

実験では、表皮角化細胞に紫外線B波(UVB)を照射して72時間培養したところ、ダメージ関連分子パターンの1種のカルプロテクチンの分泌が紫外線量に比例して増えることが確認されました。

また、カルプロテクチンを表皮角化細胞に添加すると、インターロイキン6という炎症反応を促進するはたらきのあるたんぱく質の分泌を増やすこともわかり、これを超低分子ヒアルロン酸(HA4)が濃度依存的にその作用を抑制するということが明らかになったとのことです。

このHA4は、体内のヒアルロン酸の中でも分子量が約800と非常に小さく、皮膚でのヒアルロン酸の産生を促進する作用があることが知られています。

そのほかにも、自然免疫受容体を介したカルプロテクチンにより引き起こされる皮膚の炎症についても、超低分子ヒアルロン酸を添加すると、TRAF6(炎症性サイトカインの分泌量に影響を与えるたんぱく質)の量が濃度依存的に抑制されることが認められています。

以上の結果から、紫外線ダメージを受けたお肌に対してヒアルロン酸でケアすることで、日焼けによるお肌の赤みや炎症を抑制する可能性が期待されるとのことです。

また、外部からの刺激や加齢といったいろいろな要因で起こる自然免疫受容体を介した微弱な炎症に対しても有用である可能性が考えられるとのことです。

<超低分子ヒアルロン酸(HA4)が、紫外線ダメージによるお肌の炎症悪化を抑制するメカニズム>

超低分子ヒアルロン酸(HA4)が、紫外線ダメージによるお肌の炎症悪化を抑制するメカニズム

(ロート製薬株式会社プレスリリースより)

<参考記事>

超低分子ヒアルロン酸なら角質に浸透してバリア機能を改善


3.ヒアルロン酸と紫外線の関係

紫外線を浴びて日焼けする女性

紫外線対策の一つのアプローチとしての可能性を示したヒアルロン酸。

お肌は紫外線を浴びると、光老化と呼ばれるお肌が年齢以上に老化するリスクが生まれます。

お肌を健康に維持するための基本は、なんといっても「保湿」です。

その保湿を支える要となっている成分がヒアルロン酸。

ここで、体内でつくられるヒアルロン酸と、化粧品成分など美容や医療で使われる成分としてのヒアルロン酸では、その作用や効果が違うことをおさらいしましょう。

1)体内でつくられるヒアルロン酸の役割

体内でつくられるヒアルロン酸は、目、関節、お肌などに存在して、眼球を丸く維持する、関節をスムーズに動かす、お肌を保湿してハリを維持するといった、いわゆる水分の保持やクッション的役割を担っています。

体内のヒアルロン酸は、年齢とともに減少していき、40代では赤ちゃんの頃と比べて約半分になるといわれています。

だから、ヒアルロン酸が減るとお肌のみずみずしさやハリが低下し、乾燥肌シミシワの原因となります。

お肌が乾燥すると、肌荒れかゆみくすみ毛穴のトラブルほうれい線などの肌悩みを引き起こす原因になります。

また、関節などは衝撃を吸収する潤滑材としての量が減るので、たとえば膝が痛くなったりするわけです。

2)化粧品成分としてのヒアルロン酸の役割

保湿のためにヒアルロン酸が配合されたクリームを試す女性の手

一方、化粧品成分としてのヒアルロン酸は、化粧品の全成分表示では、「ヒアルロン酸Na」と記載される、水溶性の保湿成分です。

また、超低分子ヒアルロン酸は、全成分表示では加水分解ヒアルロン酸Naです。

ヒアルロン酸のメリットは、何といってもその高い保水力からくる保湿効果です。

エイジングケアやスキンケアの基本は「保湿」ですよね。

即効性があるので、お肌に塗ると保護膜をつくってくれて、すぐに潤いを感じますし、見た目にもしっとりとなめらかなになります。

だから、エイジングケア世代のわたしたちにとっては、ヒアルロン酸はとても大切な成分です。

特に、お肌が乾燥している状態の時や、肌質が乾燥肌の人にとっては効果的にはたらいてくれます。

デメリットとしては、使いすぎると「乾燥肌」になってしまう可能性があることです。

乾燥肌に効果的な成分なのになぜ?と思われるかもしれません。

実は、ヒアルロン酸だけをお肌に塗ると、時間がたつにつれ乾いてきて、皮膚につっぱり感が生じます。

そのために、「お肌への保湿がまだ足りない」と感じて、何度もヒアルロン酸を塗っていると、角質が水浸しになってバリア機能を低下させます

バリア機能が低下すると、お肌が乾燥肌に傾くのはご存じですよね?

だから、多くの化粧品はこの点を解決するために、ヒアルロン酸と保湿の相乗効果を発揮するグリセリンなどを一緒に配合しているんです。

3)紫外線によるお肌の炎症・日焼けの赤みへのヒアルロン酸効果に期待

紫外線を気にして日焼け止めを塗る女性の足

紫外線を浴びてお肌内部で活性酸素が過剰に発生すると、体内のヒアルロン酸の産生能が低下するだけでなく、乾燥肌の原因ともなります。

乾燥肌を改善するには、保湿効果に優れているヒアルロン酸は有用です。

そこに今回の研究結果が示すように、紫外線ダメージによる肌の炎症を抑制する有効成分としても期待できるとのこと。

紫外線をブロックするには日焼け止めを使うのが一般的ですが、今後、日焼け止めを買う際には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤のどちらのタイプなのか、SPFやPA値はどれくらいのものを選ぶかに加えて、成分として超低分子のヒアルロン酸が入っているかも気になる時がくるかもしれません。

また、日常的にケアするアイテムにも超低分子ヒアルロン酸が成分として配合されていれば、健康的なお肌を維持することが期待できますね。

以下の記事をお読みいただくと、よりヒアルロン酸のことについて詳しくなりますよ。

ヒアルロン酸化粧品の保湿にはデメリットがあった!秘密と安全性

衝撃!ヒアルロン酸で乾燥肌に!誤った使い方を避けて正しい保湿

ほうれい線の予防や改善にヒアルロン酸は効果があるの?

線維芽細胞とは?お肌のハリを保つエイジングケアの秘密

<動画でみる「ヒアルロン酸が乾燥肌になる原因とは?」>




4.ナールスのヒアルロン酸配合製品は?

1)ナールス エークレンズ

ヒアルロン酸が配合されているクレンジングジェルナールス エークレンズ

ナールスのクレンジングジェルアミノ酸系界面活性剤配合クレンジングジェル「ナールス エークレンズ」はヒアルロン酸Na配合。

水性のオイルフリーのクレンジングジェルで、アミノ酸系界面活性剤であるラウロイルグルタミン酸Naが主な洗浄成分です。

敏感肌だけではなく、エイジングケのためのクレンジングにもオススメです。

ナールス エークレンズは、皮膚科医監修で、次のような特徴があります。

2)ナールス リジェ パーフェクトマスク

ヒアルロン酸配合のナールス リジェを試す女性

もう1つのヒアルロン酸Na配合のアイテムは、エイジングケアにオススメの「ナールス リジェ パーフェクトマスク」です。

ナールス リジェ パーフェクトマスクは、ヒト幹細胞培養液配合のバイオセルロース製のシートタイプのフェイスマスクです。

バイオセルロースとは、ナタデココの原料を主成分として、食用菌による発酵技術を用いてつくられた食物由来のナノ繊維のことです。

不織布のシートマスクと比べて、美容成分の浸透力が高いことが大きなメリットです。

ナールス リジェ パーフェクトマスクは、次のような配合成分の特徴があります。

このように、お肌の老化をはじめ、さまざまな肌悩みを予防するために大切な成分が配合されています。

1枚でなんと25mlという、美容液1本分もの美容成分が凝縮されたフェイスマスクです。

肌のキメを整え、ハリやツヤのある透明感に満ちたお肌に導きます。

また、次のような肌悩みの予防や対策にも役立ちます。


5.編集後記

「ヒアルロン酸の新しい効果を発見!日焼けによるお肌の炎症を抑制」をお届けしました。

また、ナールスのヒアルロン酸配合製品もご紹介しました。

いかがだったでしょうか。

手軽に保湿できる代表として、ヒアルロン酸がすぐに思い浮かびますし、保湿をしっかりしたいときには、化粧水の成分にヒアルロン酸が配合されているかは必ずチェックしてしまいます。

そんなヒアルロン酸に、日焼けで受けるお肌のダメージや赤みを抑制する効果があるという研究結果を読んで、これはナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様にもご紹介せねば!となりました。

この「ヒアルロン酸の新しい効果を発見!日焼けによるお肌の炎症を抑制」の記事が、皆様のお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

(執筆:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ

医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級。

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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