かかとのエイジングケアは保湿!ガサガサから美しいかかとへ

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かかとといえば、冬になると乾燥でガサガサになりがち。

それは、かかとが顔の肌と比べて角質層が厚いなどの特徴があるから。

そんなかかとのスキンケアは、角質除去と保湿が大切です。

そこで、この記事ではエイジングケア世代が気になるかかとの保湿や角質除去、さらには美しいかかとをキープするコツをご紹介します。

かかとのエイジングケアにも!

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この記事を読むことで得られること
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1.かかとのガサガサが気になるあなたへ

乾燥した肌のイメージ

「かかとのエイジングケアは保湿!ガサガサから美しいかかとへ」をお届けします。

特に、冬になると気になるガサガサ「かかと」。

ひび割れや厚くなった角質などを見なかったことにして、ブーツや靴を履いていませんか?

「冬の間は素足を見せないから」と思っていても、いつ裸足になるかなんてわかりませんよ。

また、ストッキングがかかとのガサガサで伝線するのもいやですよね。

冬のうちにかかとのケアをしておけば、ツルツルの素足で春夏を楽しむことができます。

ボディの乾燥肌対策の一部としてかかとのケアも大切です。

春や夏になって、素足を見せるのが待ち遠しいくらい、美しいかかとを目指しましょう。

今回は、かかとの特徴を解説します。

また、角質除去とエイジングケアやスペシャルケアを紹介します。

さらに、エイジングケア化粧品成分として注目されている「セラミド」の解説もしています。

なお、「ひじ・ひざ・かかとの黒ずみと乾燥とエイジングケアの秘密」でも取り上げていますが、この記事ではかかとだけに焦点を当てています。

かかとを見せる機会の多い時期も、少ない時期にも、正しいスキンケアやエイジングケアを実践しましょう。

「かかとのガサガサが気になる!どんなケア方法が良いの?」

「角質ケアをしているのにかかとはガサガサ!どうすれば改善するの?」

「どんなスキンケアをすればかかとは美しくなるの?おすすめの方法が知りたい!」

「かかとケアのボディクリームの選び方を知りたい!コツは?」

「スキンケア以外のかかとのケアって?何をすれば良いかしりたい!」

などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。

<この記事でお伝えしたい大切なポイント>
  • かかとのお肌は、顔と違って角質層がとても厚い、皮脂腺がない、メラノサイトがないなどの特徴があります。スキンケアやエイジングケアは、その違いを知ることが大切です。
  • かかとのガサガサは、乾燥でターンオーバーが遅くなって不要な角質が留まっている状態です。ガサガサを放置すると、ひび割れを起こし真皮や皮下組織にまでダメージを及ぼす可能性があるため、早めの改善対策が必要です。
  • かかとのガサガサを予防する上で大切なのは、保湿と清潔、そしてかかとへの負担を減らすことや血行の促進です。保湿のためのおすすめはセラミドで、かかとの保湿やバリア機能の正常化に大切な成分です。
  • かかとのガサガサがひどい場合の応急措置としては、やすりでかかとを擦ることやピーリングを行うこと、尿素を使うことはよい方法です。ただし、長期的な使用は避けましょう。
  • かかとのガサガサの原因が、水虫の場合もあるので、その場合は適切な治療を受けましょう。また、タコやウオノメの場合も同様です。気になる場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

2.かかとのお肌と角質層の特徴は?

かかとのケアをする女性

1)かかとの皮膚の基本

かかとのガサガサのケアや乾燥肌対策の前に、かかとの肌の特徴を理解しておきましょう。

かかとも顔も基本的な皮膚の構造や役割は同じです。

お肌は、表皮真皮、さらに奥の皮下組織(皮下脂肪)成り立っています。

そして、かかとの角質層も、顔の肌と同じく、「角質細胞」とセラミドスフィンゴ脂質などの脂質からなる「角質細胞間脂質」からなっています。

角質細胞間脂質の半分以上はセラミドで、角質細胞には、天然保湿因子(NMF)が含まれています。

この2つが、お肌のうるおいを保つのに大きな役割を果たしているのです。

2)かかとのお肌の特徴は?

しかし、かかとのお肌と顔のお肌には違いもあります。

①かかとは角質層が異常に厚い

顔の角質層は、15~20層で0.02~0.03mmと極めて薄い層ですが、かかとや指の付け根部分は100層以上の厚い層になっています。

場合によっては、200層もある場合があります。

つまり、かかとの角質層はとても厚いのです。

②ターンオーバーが長い

ターンオーバーは、そもそも表皮の新陳代謝で一番奥の基底層でできた角質細胞が有棘層、顆粒層と上に押しあげられ、角質層までたどり着いた後、最後は垢となって剥がれ落ちるプロセスです。

角質層が顔の100倍もあるかかとでは、当然、ターンオーバーの期間が長くなるのです。

さすがに顔の100倍とまではいきませんが、若い方でも2か月程度かかると考えられています。

また、かかとなどからだの末端は、もともと血流が滞りやすいパーツであることも影響しています。

そのため、冷え性にもなりやいのです。

そのため、30代、40代と年齢を重ねれば3か月以上かかることもあるのです。

③足裏には皮脂腺がない

足裏には皮脂を分泌する皮脂腺がなく、皮脂膜が作れません。

だからとても肌が乾燥しやすいことが特徴です。

一方、汗腺は特に多くなっています。

かかとの角質層の潤いは、汗腺からでる汗と角質層のセラミドやスフィンゴ脂質に頼っているのです。

④かかとにはメラノサイトがない

紫外線

かかとには、メラニンをつくるメラノサイトがありません。

だから、とても紫外線ダメージに弱いのです。

幸い、紫外線を浴びる機会は少ないのですが、夏の陽ざしの強い日に素足で歩く場合は、かかとの紫外線対策も必要なのです。

⑤物理的刺激を受けやすい

構造的な違いではありませんが、かかとは手肌と同じく物理的な刺激を受けやすいパーツです。

立ったり、歩いたり、さらには運動したりすることで刺激や圧力、衝撃を受けることが多く、こうした外的刺激から内部を保護するための防御機能として、角質を厚くさせています。

その結果、水分保湿成分が浸透しにくくなり、保湿ケアしてもガサガサの改善が難しくなるのです。

もちろん、こうした特徴を持つかかとでも、バリア機能やターンオーバーを正常に保っていれば、角質層に天然保湿因子や角質細胞間脂質が満たされ、角質層内を理想の水分量に保つことができます。

つまり、キメの整ったうるおいのある健康的なかかとでいられるのです。

しかし、その特徴から、よほどしっかりと意識的なケアをしない限り美しいかかとのキープは難しく、ガサガサになりやすいのです。

このようなかかとの角質層の特徴を理解して、年齢を意識したエイジングケアを心掛けましょう。

特に、高齢の乾燥肌の方は気をつける必要があります。


3.かかとのエイジングケアが必要な理由は?

かかとのエイジングケアが必要な理由が知りたい女性

先程もお伝えしましたように、かかとはとても乾燥しやすい部分です。

それでも、若い時は、肌の内側の水分が多く、ターンオーバーも活発なため、古い角質が自然に剥がれ落ち、かかとも柔らかく保たれています。

しかし、年齢を重ねると、ターンオーバーの乱れや遅れも起こりやすくなります。

そのため、かかとのケアをせずに放っておくと、どんどん角質が厚くなって、ひび割れたり、ストッキングを破ってしまったりすることもありますよね。

ガサガサかかとは、うるおいのあるかかとと比べると、角質が肥大化し、カサついて肌表面が荒れています。

これを、「角質肥厚(かくしつひこう)」の状態といいます。

角質肥厚の状態になると、角質層内に存在する天然保湿因子やセラミドの不足が進みます。

そして、肌表面が乾燥して、肌荒れが起こります。

その結果、肌本来のバリア機能も低下して、肌の生まれ変わるターンオーバーも乱れてしまうのです。

ターンオーバーは、加齢が進めば進むほど乱れやすくなるので、こうした状態に陥りやすくなります。

かかとにもエイジングケアが必要なのはこのためです。

ぜひ、かかとの角質層の特徴を理解して、エイジングケアを実践しましょう。


4.かかとのガサガサの原因と悪化のプロセス

かかとのガサガサが気になる女性

1)かかとのガサガサの原因

ここまで、かかとのお肌の特徴とエイジングケアが必要な理由を取り上げてきました。

もうすでにお気づきだと思いますが、かかとのガサガサは、かかとが乾燥することで、ターンオーバーが乱れ、垢となってはがれ落ちるはずの古い角質がたくさん留まっている状態です。

その理由は、そもそものかかとの特徴に加え、次のようなことが考えられます。

  • 靴や履物が合わないなどで摩擦が大きくなっている
  • 加齢でお肌が衰え、セラミド、天然保湿因子などが減ってきた
  • ホルモンの乱れ、ストレス、寝不足など良くない生活習慣、血行不良などがかかとに悪影響を与えている

かかとのがさがさは、医学では「角化症」と呼びますが、予防すること大切です。

2)かかとのガサガサがひどくなるプロセス

それでは、かかとのガサガサは、どのように進んでいくのか、また、放置すると何が問題ないのかを考えてみましょう。

かかとのガサガサもいくつかの段階があります。

①かかとに白い部分が目立つ

最初は、かかとに白っぽく見える部分が目立つ程度です。

この時期なら気づかない場合もあります。

②かかとが硬くなってくる

かかとが白い状態を放置すると、次第にかかとが硬くなってきます。

このタイミングが、かかとがガサガサすると感じる時期です。

乾燥で粉がふくこともあります。

また、乾燥によるかゆみを感じることもあります。

できればここでしっかりとケアをして、これ以上を進むのを食い止めたいものです。

③歩くときに痛みを感じる

かかとのガサガサが進むと、気づいたときには歩くときに痛みを感じる場合があります。

④かかとにひび割れができる

ここまで進むと痛みが強く、炎症も起こっている場合もあります。

炎症がある場合は、早めに皮膚科などを受診して治療を行いましょう。

3)かかとのガサガサ対策は、ひどくなる前に

かかとのガサガサでかかとが固くなるのは、角質層が「ケラチン」という硬いたんぱく質でできているからです。

これは、も同じです。

ケラチンは水分が十分な場合は、潤って柔らかいのですが、水分がなくなってくると爪のように硬くなるのです。

硬くなったかかとは、今、ガサガサが進むプロセスで見たとおり、「ひび割れ」しやすくなります。

ここで大きな問題は、かかとの角質層が厚いことで、ひび割れした際の破壊力が大きいことです。

つまり、表皮の角質層だけではなく、表皮の奥や真皮、さらには皮下組織までダメージが及ぶリスクがあるのです。

これが、早くかかとのガサガサを改善することが大切な理由なのです。


5.かかとのエイジングケアは、毎日の保湿と良い習慣で!

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1)かかとのガサガサ予防の基本は保湿

かかとのエイジングケアで大切なことは、毎日の保湿です。

特に冬の間は、乾燥しやすいので、意識して保湿を行いましょう。

お風呂上り、顔とボディのお手入れが終わったら、すぐにかかとの保湿をします。

ボディ用のローションや乳液、アルガンオイルや馬油などのエモリエント成分がたっぷりの美容オイルがおすすめです。

贅沢な方法ですが、顔用のスキンケアアイテムを使うことは問題ありません。

保湿化粧水エイジングケア化粧水でかかとに潤いを与え、シアバターワセリンスクワランオイルなど油溶性の成分がたっぷりの保湿クリームをしっかりすりこみ、その上から靴下を履くことをオススメします。

エイジングケア化粧品を使う場合は、ナールスゲンやセラミドなどのエイジングケア化粧品成分が配合されたものを使うとより効果的です。

また、家の中は素足で過ごしている方もいるかと思いますが、素足だと乾燥が進みますので、就寝前まで靴下をはきましょう。

2)かかとを清潔に保つ

かかとの保湿とともに大切なのは、常にかかとを清潔に保つことです。

なぜなら、雑菌の繁殖で角質が不健康な状態になるからです。

かかとはしっかり洗って清潔な状態をキープしましょう。

ただし、かかとは角質が厚いからといって、普段からゴシゴシ擦る必要はありません。

毎日、優しく洗浄することがかかとのガサガサを予防する角質ケアの基本です。

3)足裏やかかとにダメージを与えない履物を履く

もともと足裏やかかとは、体重がかかる上に摩擦を受けやすいパーツです。

まずは、サイズの合った靴や履物を選ぶことがかかとのガサガサ予防の基本です。

かかとのことを考えると底の硬い履き物、力点がいびつになるハイヒールなどを長時間履くのもマイナスです。

かかとの摩擦や衝撃をやわらげるために、クッション性の高い履き物やインソールを使うなどの工夫も心掛けましょう。

また、歩く姿勢や体重のかけ方によっても足裏やかかとへの負担が大きくなるので、正しい姿勢でバランスよく歩くことにも注意しましょう。

歩き方と姿勢については、「エイジングケアに良い姿勢とウォーキング|高岡よしみさん」を参考にしてください。

4)かかとや足元の温活

足元やかかとの冷え性はターンオーバーの遅れの原因の1つです。

血行が悪くなって、血液や栄養が行きわたらなくなることで、代謝が悪化するのです。

だから、冷えを防いで足元の血行をよくするための「温活」やマッサージも大切です。

かかとの保湿ではシルクと綿の靴下の重ね履きがオススメの方法。

なぜなら、シルクには優れた保温性があり、また余分な湿気を逃がす放湿性にも優れているからです。

シルクの靴下を履くことによって、温かいのに蒸れないかかとの状態を作ってくれます。

また、その上に綿の靴下を重ねることで、シルクが放った湿気を綿が吸収し、さらに排出するはたらきを助けます。

つまり、かかとの内側は潤っても表面が蒸れない状態ができるのです。

そんなかかとの温活は、「温活でエイジングケア!冷え性対策、まずは足元から始めよう」を参考にしてください。

もちろん、入浴の際には湯船に浸かってかかとを温めることも大切です。

硬くなったかかとを柔らかくするには、40℃程度の湯船につかりましょう。

ストレス解消にもつながるのでおすすめです。

また、足湯に浸かるのもかかとのケアにおすすめです。

5)足のマッサージでかかとの血行促進

足をマッサージすることで、血行がよくなり肌のターンオーバーが改善します。

保湿ケアと同時に行えば一層効果的です。

まず、両手で足の甲に大きい円を描くイメージでマッサージします。

次に、足の指の付け根から指先、指先から付け根に向かって指を滑らせます。

最後に、それぞれの指の間も円を描くようにマッサージしましょう。

これで足やかかとの血行が良くなります。

6)内側からかかとへの水分補給も大切

乾燥の原因になるエアコン

顔とおなじく、かかとの水分補給も食べ物や飲み物で摂ることが大切です。

部屋は冬だけでなく夏もエアコンで乾燥します。そのため、素足でいるとかかとも乾燥するのです。

だから、1年中、食べ物や飲料でしっかり乾燥肌を防ぐ栄養素を摂ることは、かかとの潤いを保つために大切です。

乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?」や「セラミドを食べ物、飲み物で!乾燥肌とシワにも効果が期待?」を参考にしてくださいね。

7)健康やアンチエイジングを意識した生活習慣でかかとも美肌へ

健康や顔の美肌にためには、健康やアンチエイジングを意識した生活習慣が大切です。

もちろん、これはかかとを美しく健やかに保つ上でも大切です。

十分な睡眠過度なストレスを避けること、適度な運動、喫煙を控える、過度な飲酒を控えるなども美しいかかとのために大切なことです。


6.かかとケアにも有効なセラミドを知っておこう!

セラミドのイメージ

ここでは、かかとの保湿やバリア機能の保持にとって大切なセラミドをご紹介します。

セラミドとは、この記事の最初にお話しましたが、表皮の1番上の層である角質層の中に存在している「角質細胞間脂質」を構成する成分の1つです。

角質細胞間脂質は、天然保湿因子が抱え込んでいる水分をサンドイッチのように間にはさみ込み、水分を逃がさないはたらきをします。

角質細胞間脂質のように水分を「はさみ込むタイプ」は、最も水分保持力が強く、お肌を健全に保つ上で大変重要な役割を担っています。

この強力な水分保持力を持つ角質細胞間脂質の主成分が「セラミド」で、角質細胞間脂質の約50%を占めています。

セラミドは、保湿成分として数多くのエイジングケア化粧品にも配合されている注目の成分です。

最近では、エイジングケア向けに、ボディ用の乳液や保湿クリームにもセラミドが配合されていることもあります。

もちろん、保湿成分として配合されているセラミドとお肌にあるセラミドは別のものです。

しかし、エイジングケア化粧品成分として配合されているセラミドも水分を「はさみ込む」タイプなので、とても強い保湿力を持つのが特徴です。

だから、かかとのエイジングケアにもセラミド配合クリームがオススメです。

なかでも、ヒト型セラミドは、お肌にあるセラミドと構造が殆ど同じで、人が持つセラミドに近いはたらきをします。

こうした点から、ヒト型セラミドを配合したエイジングケア化粧品は、非常に高い保湿効果が期待できるといわれています。

ヒト型セラミドは、もちろんかかとのエイジングケアにも効果的です。

セラミドの詳しい説明はコチラ

保湿成分セラミドのはたらきとエイジングケア効果とは?


7.ガサガサかかとの応急処置とスペシャルケア

かかとがキレイになってうれしい女性

1)かかとのガサガサの応急処置の基本

日頃から、かかとの保湿をしっかり行えば、角質肥厚になる可能性は少ないはずです。

しかし、先ほど触れたとおり、気が付いたら角質が厚くなっている場合もあります。

また、年齢とともに角質が厚くなりやすい傾向があるので、角質が厚くなった時は、角質の除去が必要です。

しかし、軽石ややすりでは力の加減が難しく、肌を傷つけやすいので、必要な角質まで除去してしまう可能性があります。

また、角質ピーリングパックなども、除去しすぎたり、余計な所がはがれてしまうことがあるので、同様に注意が必要です。

フットケア専門店でケアしてもらうのがベストですが、セルフケアをする場合は、かかと専用のやすりでケアすることをオススメします。

セルフケアは、1カ月に1度ぐらいを目安としましょう。

2)かかとのガサガサの応急処置の実際

①お風呂に浸かり、角質を柔らかくする
②軽くタオルドライをした後、力を入れずに一定方向にやすりを動かし角質を除去する

かかと専用のやすりは「粗い面」と「細かい面」があるものが一般的です。

角質がひどい場合はやすりの粗い面から使用し、そうでない場合は細かい面のみで十分です。

かかとは体重を支えるため、ある程度の角質は必要となります。除去しすぎにご注意ください。

③粗い面で行った場合は、細かい面で軽く表面を整える
④やすりで削った後はすぐに保湿をする
この際、化粧水をつけてから保湿クリームをつけると効果的です。

乾燥がひどい時は保湿クリームをつけた後、5分程ラップで覆って保湿パックを行うといいでしょう。

化粧水パックを行うか、少し贅沢な方法ですがフェイスパックをかかとに使う方法もあります。

バイオセルロース素材のシートやマスクなら密閉効果や密着効果が高く、美容成分がかかとの角質の奥まで浸透します。

かかとのガサガサが大きい場合は、週に1回程度、この方法で角質ケアを行いましょう。

ただし、かかとが柔らかくなれば、2週間から3週間に一度に、さらに月に一度というようにかかとの角質を削る頻度を減らしましょう。

かかとをお風呂で温める女性

かかとのガサガサがない状態は、日々のかかとの保湿や予防対策が基本です。

角質を削るケアは、日常的なケアでないことを心得ましょう。

3)かかとの角質ケアに尿素やAHAは有効?

かかとの角質ケアと言えば、最近ではグリコール酸や乳酸などのAHA(αヒドロキシ酸)を配合したアイテムがあり、また古くから尿素配合のクリームなどもあります。

尿素クリームといえば、ハンドクリームにもよく配合されていて手荒れ対策にも用いられます。

果たして、AHAや尿素は、かかとのガサガサに有効なケアなのでしょうか?

結論をいえば、次のとおりです。

  • かかとのガサガサがひどい時に応急処置として短期的に使うならOK
  • 長期的に使い続けるのは、NG

AHAは酸の力でかかとの角質を溶かします。

これは、硬くなった角質をまず溶かして、ターンオーバーを活性化させることで新しい表皮を作らせるので、ガサガサのひどい状態を脱却するにはよい方法です。

しかし、これを続けると常に未成熟な角質がかかとを覆うことになって、健やかな角質がキープできなくなるのです。

尿素もよく似たはたらきがあります。尿素には保湿力もありますが、同時にケラチンを分解する力もあります。

この力はAHAと同じくガサガサのかかとの改善には有効です。しかし、常用すると未成熟な角質がかかとを覆うことになってしまうのです。

スキンケア化粧品は、本来お肌にとって優しい力で、長期的な観点からお肌の健康を維持するためのものです。

しかし、中には比較的強い力を持つものもあるのです。

かかとのガサガサのように、状態の悪さを改善するために短期的に使うのはよい方法ですが、ちゃんとリスクを知って必要以上に使うことは避けるべきなのです。

4)こんなかかとケアも注意

かかとケアの注意点を伝える中川ゆう子さん

ここで、かかとのケアで注意すべき点を改めて整理します。

まず、人目を気にして、かかとのガサガサを無理にはがすのはNGです。

無理なことをするとまだ若い皮膚までめくってしまい、バリア機能を低下させます。

さらに、真皮まで傷めてしまうリスクもあります。

こうなると悪循環で、ますます健やかなかかとから遠ざかってしまいます。

無理なかかとケアは控えましょう。

もう1つは、かかとの削りすぎ。

やすりや軽石などで削りすぎてしまうと、かかとは肌を守ろうと、かえって角質が厚くなったり硬くなったりします。

これも悪循環です。

定期的なケアも応急処置も、かかとの削りすぎには要注意です。


8.もしかしたら、かかとのガサガサはあの病気?

皮膚科の医師

1)水虫

これまで、保湿や角質ケアによるかかとのガサガサの予防や改善の対策を幅広くご紹介してきました。

しかし、色々試してみてもなかなか治らないこともあります。

そんな場合はもしかしたら、かかとの水虫かもしれません。

  • 足指などかかと以外の部分に水虫がある
  • 乾いた水疱のようなものができ、皮がむけている
  • 一年中かかとがガサガサしているけどかゆみは感じない
  • 保湿やさまざまな対策をしてもなかなか治らない
  • 家族に水虫の方がいる

などの場合は、その可能性が高いと言えます。

かかとのガサガサの原因が水虫なら、角質ケアとは違った適切な治療が必要です。

早めに薬剤師に相談して医薬品を使ったり、皮膚科を受診して治療を受けましょう。

なお、かかとの水虫の場合は、次の点もが治療中に気をつけることが大切です。

  • かかとを清潔に保つ
  • かかとを濡れた状態にしない
  • 薬はかかとを含め広い範囲に塗る

なお、水虫は、医学では白癬と呼びます。

皮膚糸状菌というカビによって生ずる感染症で、誰もが知っているありふれた病気です。

白癬の中でも足に生ずる足白癬は、夏になると日本人の4人に1人もいるそうです。

白癬の中には、ほとんど痒みをともなわない「角質増殖型」というタイプがあります。

これが、かかとが硬くなる原因になっていることも考えられます。

先ほど挙げたケースなら、はやめに皮膚科を受診することがおすすめです。

2)タコやウオノメ

足のケアを怠っていると、足の裏やかかとにタコやウオノメができることもあります。

タコは摩擦や圧迫などの刺激を受け続けることで、一部の皮膚の厚みが増し硬くなって、皮膚が少し黄色味を帯びます。

一方、ウオノメは角質層に芯ができて、厚くなった角質が皮膚の下に向かって食い込んだ状態です。

タコはほとんどの場合痛みはありませんが、ウオノメは圧迫されると痛みを感じます。

この場合も早く皮膚科を受診しましょう。

ウオノメは、その大きさに合わせて切ったスピール膏を数日間貼って、角質を軟らかくしたあと中心部の“眼”の部分だけをメスやハサミなどで切りとる方法で治療するのが一般的です。

3)内科的な問題の可能性も

かかとのケアをしっかりしても改善しない場合は、からだの不調が関係しているケースもありえます。

体力不足、胃の障害、下痢や便秘などの腸の不調が原因となっていることもあります。

さきほど、健康やアンチエイジングを意識した生活が大切であることをお伝えしましたが、かかとの不調だけでなく体調不良が続く場合は早めに病医院を受診しましょう。


9.まとめ

まとめ

かかとのガサガサの原因から予防や改善の対策まで幅広くご紹介しました。

また、応急措置や皮膚科での治療も取り上げました。

いかがだったでしょうか?

顔のエイジングケア同様に、かかとのケアの中で最も重要なのが保湿。

セラミドなどが配合された保湿クリームでエイジングケアを心掛けましょう。

保湿がガサガサかかと予防の第一です。

春夏の素足のためにも、今からエイジングケアを意識して、素足美人を目指しましょう。

厚くなってしまったかかとには、角質除去が効果的です。

取りすぎには注意して、やさしい角質除去を実践しましょう。

また、ひどくなった場合は応急措置をして改善を目指しましょう。

それでも改善しないなら早めに皮膚科を受診することも大切です。

この記事「かかとのエイジングケアは保湿!ガサガサから美しいかかとへ」が、エイジングケア世代の皆様の健康や美肌のお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

(執筆:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ

医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(編集:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子

大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。

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