美肌と間違えやすい「ビニール肌」とは?見分け方から対策まで

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「ビニール肌」という肌をご存知でしょうか。

まるでビニールのようなツルツルした肌印象で、一見美肌に見えますが、角層が薄くなってキメが失われ、フラットでツルツルになった状態をいいます。

刺激を受けやすく、肌トラブルが起こりやすい肌のため、いち早く適切なケアが必要です。

季節の変わり目はお肌も変化しやすく、ビニール肌になる原因がたくさん!

そこで美容家の西川美佐子さんに、ビニール肌の原因と対策をご紹介いただきます。

<この記事の2章から6章までの執筆者>
西川美佐子さん

美容家・化粧品成分上級スペシャリスト
西川 美佐子 さん

美容家・化粧品成分上級スペシャリスト
健康・美容関連講師、美容商材関連プロデュース業、元エステティシャン。
エステティシャンとして多くのお客様のお肌に触れ、体の内側から美容を作るための健康管理・化粧品成分・スキンケアなどを学び、お客様が理想のお肌に向かって進む笑顔をいただくことができました。
反面、お客様とのやり取りを通じて情報過多の時代であるからこそ怖さも痛感し、自身が学んできた知識や経験を多くの方にお伝えしたいと思うようになりました。
多くの方が「憧れ」に近づくためのきっかけづくりやサポートをしてまいります。
◆ 専門・得意分野
健康、美容
◆ 保有資格
◇化粧品成分上級スペシャリスト
◇健康管理士一般指導員
◇2021年登録販売者合格
◇AJESTHE認定エステティシャン(ボディ・フェイシャル)
◇中医学耳つぼ美容協会耳つぼセラピスト
◇美容薬学検定1級
◇ナチュラルビューティースタイリスト1級
◇日本アロマ環境協会アロマ検定1級
◇HSAジュニアソーパー
中医学耳つぼ美容協会耳つぼセラピスト

この記事の目次を紹介する女性のイラスト

1.ビニール肌が気になるあなたへ

「美肌と間違えやすい「ビニール肌」とは?見分け方から対策まで」をお届けします。

見た目はツルツルでキレイな肌なのに、「肌がいつもツッパる」「刺激を感じやすい」なんてことはありませんか?

もしかしたら、それは肌トラブルの1つ「ビニール肌」かもしれません。

「見た目がキレイだから大丈夫」と思っていると、赤みやかゆみなど、さらなる肌トラブルにつながりかねません。

特に春は、気候の変化に加え、紫外線量が増えて花粉も多く飛ぶ季節。

いつも以上に刺激が多くなっています。

健やかでキメの整った美しい肌になるためには、ビニール肌の原因と対策をしっかりとマスターしておきましょう。

そこで、この記事では、美容家である西川美佐子さんにビニール肌の原因から対策までをご紹介いただきます。


2.ビニール肌とは?特徴や美肌との違いは?

ビニール肌について知らない女性

1)ビニール肌とは?

「ビニール肌」とは医学的用語ではなく、美容業界で使われる肌の印象をさす言葉です。

見た目には、まるでビニールのようにピンと張ったような肌状態で、一見「つるん」とした綺麗な肌に見えるため「美肌」と思われがちですが、実はここが落とし穴!

「見た目ツルツルで綺麗なら問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、「ビニール肌」とは、何らかの原因で肌のキメが失われ角層が薄くなった状態で、そのままにしておくのはとても危険です。

肌の伸縮に大きく関わるキメが失われることで肌は突っ張りやすくなり、バリア機能に大きく関わる角層は薄くなると弱くなります。

「ビニール肌」の状態をそのままにしておくと、季節の変わり目や紫外線といった変化や刺激をきっかけに、「揺らぎ肌」「敏感肌」などの肌状態や「赤み」「乾燥によるかゆみ」などの肌悩みが一気に現れることも。

そうならないためにも早めのケアが大切です。

2)ビニール肌かも?ここをチェック

まずは、さまざまな肌悩みにつながる「ビニール肌」チェックをしていきましょう。

  • 肌にキメがない
  • 肌表面はツルツルでピンと張っている
  • 皮脂分泌は少ないのに、肌がテカる(ツヤっとしている)
  • 普段のスキンケアが刺激に感じる
  • 乾燥しやすい
  • 肌の弾力が少ない
  • 肌に赤みやかゆみがある
  • 洗顔後の肌はツッパリやすい
  • 化粧水がしみる(刺激に感じる)
  • コットンが刺激に感じる

1つでも当てはまることがあれば、今、肌トラブルを感じていなくても「ビニール肌予備軍」かもしれません。

健康的な美肌を保つためにも、原因と対策をしっかりと学んでいきましょう。

3)ビニール肌と健やかな美肌の違い

美肌ケアで美しさを維持する女性モデル

ここまでの説明で、ビニール肌についてある程度おわかりいただけたかと思います。

よりビニール肌の特徴をご理解いただくために、健やかな美肌との違いを表にまとめました。

<ビニール肌と健やかな美肌の違い>

健やかな美肌ビニール肌
バリア機能正常低下
ターンオーバー正常早すぎる
肌のキメ整っている平坦で凹凸が少ない
炎症なし赤みがある場合も
皮脂正常過剰な場合が多い
肌のハリある少ない
肌の透明感ある血管が透けて見えることも
肌のツヤあるあるように見える

3.ビニール肌の原因とは?改善できるの?

1)ビニール肌の原因は肌への刺激や負担

多くの肌悩みにつながる「ビニール肌」。

しっかりと対策するためにも、まずは原因から見ていきましょう。

<ビニール肌になりやすい主な原因>

  • 洗浄力の強い洗顔料
  • 過度な洗顔
  • 洗顔時の摩擦
  • ピーリングやスクラブ、酵素洗顔などの角質ケア
  • 生活習慣の乱れ
  • ホルモンバランスの変化

などがあります。

洗浄力の強い成分を使った洗顔料や過度な洗顔回数、拭き取り時の摩擦や頻繁な角質ケアといった普段のお手入れから、生活習慣の乱れや年齢によるホルモンバランスの変化など、原因はさまざまです。

「原因が幅広すぎる!」と感じても諦める必要はありません。

これらの原因の多くは自分でケアできるものばかり。

対策方法をしっかりマスターして、健康的な美肌を目指しましょう。

2)ビニール肌になる肌のメカニズム

今、挙げたとおり、ビニール肌になる原因はたくさんありますが、まとめると2つです。

1つは、肌への外からの刺激の繰り返しで、バリア機能が低下してしまうことです。

バリア機能が低下すると、肌はそれを守ろうと皮脂を過剰に分泌させます。

また、表皮細胞を早くつくるように表皮の奥の基底層にシグナルを送ります。

その結果、未成熟な角質細胞ができてしまったり、ターンオーバーが過度に促進してしまうのです。

つまり、ビニール肌の原因は、乾燥肌をはじめ敏感肌やインナードライ肌角栓といったほかの肌悩みともよく似たメカニズムで起こるのです。

もう1つは、体の内側で肌への栄養素の補給が不足することです。

生活習慣の乱れやホルモンバランスの変化で栄養が不足したり、血行が滞ると真皮から表皮に栄養が届かず、肌の代謝、つまりターンオーバーが乱れます。

その結果、肌が薄くなることがあるのです。

<参考記事>

女性ホルモンのバランスを整えて美肌をキープ!(飯塚美香さん)

アンチエイジング的生活習慣は肌老化予防にエイジングケアより大切





4.ビニール肌のスキンケア対策

ビニール肌の原因がわかったところで、ここからは対策方法をご紹介します。

ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。

1)洗顔

こすらず優しい洗顔をする女性

  • 洗浄力の強い洗顔料を避ける
  • 洗顔は1日2回を目安に
  • スクラブや酵素洗顔は控えめに
  • 洗顔時はこすらず圧をかけずに
  • 洗顔後はタオルで軽く押さえ、水気を吸う

清潔な肌を保つために必要な洗顔ですが、「やりすぎ」は禁物です。

特にビニール肌の時は優しい洗顔料を選ぶようにしましょう。

「〜硫酸」と名前のつく洗浄力の強い洗浄剤は避け、マイルドな「ラウロイル〜」「ココイル〜」で始まる「アミノ酸系洗浄剤」を使用したものを使って、お肌を守りながらやさしく洗い上げましょう。

洗顔は1日に何回もする必要はなく、朝晩で十分です。

また、古い角質や皮脂を落としてくれるスクラブや酵素洗顔も毎日するとバリア機能の低下を招いてしまうため、週に1〜2度程度にしておきましょう。

洗顔時の摩擦や圧は肌への負担になるため、お顔全体は手のひら全体で優しく洗いながら、ポイント部分は適度な力加減になりやすい中指と薬指の腹を使って洗うのがおすすめです。

ほかにも、朝の洗顔時に肌がツッパる場合は無理に洗顔料を使う必要はなく、適度な皮脂量を保ってくれる32〜34℃くらいのぬるま湯でやさしく洗うだけで大丈夫です。

それ以上高い温度になると、肌に必要な水分や油分を取りすぎてしまう可能性がありますので、高くなりすぎないよう注意しましょう。

優しく洗い上げることができたら、タオルで軽くおさえて水分を除きます。

<参考記事>

ランキング不要!おすすめの洗顔料の選び方と種類

洗顔の正しい方法と洗顔料の使い方10選!乾燥肌なら特に注意!

酵素洗顔の頻度はどれくらいが適切?その回数と正しい方法

2)化粧水での保湿

スキンケア化粧品のイメージ

優しくお肌を洗い上げた後は、健やかな肌の基本となる保湿をします。

ここからはおすすめの保湿成分や塗り方までご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①化粧水の塗り方

化粧水は手のひら・コットンどちらでつけても構いませんが、刺激を感じている人やビニール肌チェックで1つでも当てはまる項目がある人は、手で塗布するのがおすすめ。

コットンを使用する際は摩擦が起きないよう、たっぷりと化粧水を含ませるのがポイントです。

手のひらで塗布するときは、軽く温めてからお顔の中心から外側に向けて軽く抑えるように塗布し、目元や口元などの繊細な部分は中指や薬指の腹を使って優しくなじませましょう。

コットンを使う人はできるだけ摩擦をさけ、内側から外側に向けて軽くパッティングしながらなじませます。

なじませ終わったら、軽くハンドプレスをして整えましょう。

<参考記事>

化粧水の正しい使い方とつけ方で美肌に!上手なエイジングケア

化粧水のパッティングは、エイジングケアにとって良いつけ方?

化粧水をコットンで使うことはエイジングケア世代に良いの?悪いの

化粧水はハンドプレスで浸透力や保湿効果が高まるって本当?

②ビニール肌にはこれ!おすすめの成分

  • コラーゲン

保湿といえば!代表的な成分として思い浮かぶ「コラーゲン」。

保水効果に優れたタンパク質成分で、肌表面のうるおいを保ち私たちの肌を保護してくれます。

  • ヒアルロン酸

1gで6ℓの水を蓄えられるといわれるヒアルロン酸。

タンパク質と糖でできた高い保水効果をもつ成分です。

肌表面のうるおいを保ってくれるはたらきがあります。

  • セラミドやコレステロール、スフィンゴ脂質

セラミドコレステロールスフィンゴ脂質は、肌内部の水分を挟み込んで保水&水分の蒸散を防ぐはたらきをもち、角層細胞どうしをつなぐ細胞間脂質を構成する成分で、肌のバリア機能には欠かせない成分です。

特にヒト型セラミドがおすすめです。

  • プロテオグリカン

プロテオグリカンは、コラーゲンやヒアルロン酸の生成に関与する線維芽細胞にはたらきかける成分で、ヒアルロン酸以上の保水力がある成分です。

  • ナールスゲン

ナールスゲンは、アミノ酸誘導体の1つで、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力に欠かせないタンパク質や、肌のバリア機能に欠かせないヒアルロン酸、くすみのない美肌をキープする抗酸化成分グルタチオンなどの生成・はたらきをサポートする作用があり、健やかな肌作りのために取り入れたい成分です。

※ナールスゲンは、株式会社ナールスコーポレーションの登録商標です(成分名:カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル)

  • ナイアシンアミド(ビタミンB3)

ナイアシンアミドは、近年多くのエイジングケア(*)効果のあるスキンケアに含まれている成分で、「ニコチン酸アミド」とも呼ばれる水溶性のビタミンB群の一種です。

肌のバリア機能に関わるセラミドやグルコシルセラミドを増やすはたらき、コラーゲン生成を助けるはたらき、メラニンの生成を抑えるはたらきを持った、幅広い効果が期待できる成分です。

*年齢に応じたケアのこと

  • ビタミンC誘導体

肌のうるおいや弾力に必要なコラーゲンの生成を助けるはたらきがある「ビタミンC」

ビタミンCはそのままだと不安定で酸化しやすいため、安定化させたものが「ビタミンC誘導体」です。

「ビタミンC誘導体」は大きく分けて3種類あり、水となじみやすい「水溶性」、油となじみやすい「油溶性」、その両方の性質を持った「両親媒性」があります。

代表的なビタミンC誘導体としては、水溶性では「アスコルビルリン酸Na」、脂溶性では「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」、両親媒性では「3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸」などがあります。

③おすすめの化粧水

今、挙げた成分のうち、ナールスゲン、ナイアシンアミド、プロテオグリカン、ビタミンC誘導体を配合するエイジングケア化粧水が、ナールスピュアです。

ナールスゲン推奨濃度配合&ナイアシンアミド・水溶性プロテオグリカン配合「ナールスピュア」

エイジングケア成分をバランス良く配合した化粧水ナールスピュア

3)乳液やクリーム

化粧水で水分を補った後は、適度な油分を与え「お肌のバランスを整える」「水分の蒸散を防ぐ」ことが大切です。

①乳液や保湿クリームの塗り方

乳液保湿クリームなどのとろみのあるものは、適量をとり、額・両頬・あご・鼻の5点に置いて内側から外側に向けて全体的に優しく伸ばし、目元・口元は化粧水の塗り方と同様に、中指や薬指の腹を使って圧をかけすぎないようなじませます。

乳液には水溶性のうるおい成分が多く、保湿クリームには油溶性のうるおい成分が多いという違いがあり、お好みに合わせて乳液・保湿クリームどちらか、または両方使用して、適度な油分を補い、整えます。

両方使用する場合は、乳液→保湿クリームの順に使用するようにしましょう。

<参考記事>

化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割の違いとつける順番は?

②おすすめのクリーム

ナールスゲン推奨濃度配合&ヒト型セラミド配合「ナールス ユニバ」

適度に油分を補えるエイジングケア保湿クリーム「ナールスユニバ」

4)日常的な紫外線対策

刺激を受けやすく繊細な「ビニール肌」対策には、紫外線も注意しましょう。

私たちが日常生活で注意しておきたい紫外線は、長い波長で肌の奥まで届き肌のハリや弾力を失わせる「UVA波」と、短い波長で肌表面にダメージを与えバリア機能やうるおいを低下させる「UVB波」。

この2つの紫外線は、ビニール肌だけでなく、シミシワ角質肥厚なども招くため、美肌を目指すには避けたい紫外線です。

また、季節や天候によって強さの違いはあるものの、紫外線は1年中私たちの肌に降り注いでいますので、1年を通して毎日ケアを欠かさないようにしましょう。

紫外線対策といえば「日焼け止め」。

ビニール肌や予備軍の人は肌が繊細な状態になっているため、刺激をおさえたノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)処方やスキンケア成分が配合された日焼け止めを選び、日差しが強い季節は日傘や帽子も併用しながら、日々の紫外線対策をしてくださいね。

<おすすめの日焼け止め>

ナールスゲン推奨濃度配合&ノンケミカルの日焼け止め「ナールス ヴェール」

<参考記事>

紫外線は3種類!UVAとUVBとUVCの特徴と違いは?

紫外線対策はファッションで差が!透過率は色・素材で違う


5.ビニール肌を防ぐメイク

ビニール肌対策にはメイク選びも重要です。

肌が乾燥してキメがなくなり、角層が薄くなっているビニール肌には、次のようなことが大切です。

  • 気になる部分だけの最小限のメイク
  • 落としやすいメイクを心がける
  • ファンデーションはパウダーよりもリキッドやクリームを

や水に強いものは、洗浄力が強いものでないと落としにくいため、刺激が強くなりがち。

クレンジングでの刺激を最小限にするためにも、洗顔料などで落とせるミネラル系のファンデーションの使用や、ポイントメイクは最小限におさえるなど、極力落としやすいものを使用するように心がけましょう。

またベースメイクは、パウダータイプは肌表面が乾燥しやすくなりますので、水分や油分が適度に含まれているリキッドやクリームタイプがおすすめです。





6.ビニール肌対策には日常生活も大切!

うるおいあるキメの整った健康的な美肌になるためには、スキンケアやメイク以外にも日常生活を見直すことも大切です。

1)食事はバランスが大切

バランスのとれた食材のイメージ

日々忙しくて偏った食生活になっていませんか?

健やかな肌を保つには食事のバランスはとても重要です。

とはいえ「毎日バランスを気にしながら食事を摂るのは大変!」という人も多いはず。

そんな時は、サプリメントを活用しながら不足しがちな栄養を補うようにしましょう。

ここでは、手軽に取り入れやすいビニール肌対策におすすめの栄養素をご紹介します。

①タンパク質

や髪・筋肉などを構成し、健やかな肌作りには欠かせない「タンパク質」は、美肌には欠かせない栄養素です。

肉・魚・卵・大豆・乳製品などには良質なタンパク質が含まれているので、日々の食事に積極的に取り入れるといいでしょう。

②ビタミンB6

ビニール肌は角質が薄くなりターンオーバーも乱れがち。

肌の元となるタンパク質の構成要素「アミノ酸」の正常な代謝をサポートし、肌の新陳代謝でもあるターンオーバーを整えてくれるはたらきがある「ビタミンB6」も積極的に摂りたい栄養素です。

ニンニクや玄米、ささみや赤身の魚、バナナやヨーグルトなどに多く含まれています。

<参考記事>

バナナを毎日食べると腸内環境が改善される!その真偽は?

ヨーグルトを夜に食べて美肌へ!おすすめの乳酸菌の種類と効果

③グルコシルセラミド

肌のバリア機能に欠かせないセラミドは、ビニール肌には必要な栄養素です。

セラミドは、こんにゃく・黒豆・小豆・ひじき・わかめ・ごぼうなどの”黒い”色の食材に多く含まれており、中でもセラミド含有量が多いこんにゃく芋をすりおろしてつくった「生芋こんにゃく」は、効果的にセラミドを摂取するにはおすすめの食材です。

<参考記事>

セラミドを食べ物、飲み物で!乾燥肌とシワにも効果が期待?

④コラーゲン

健やかな肌作りに欠かせないコラーゲンもビニール肌対策には積極的に摂取したい栄養素です。

コラーゲンを含む食品には、大きく分けると「動物性食品」と「海洋性食品」に分かれていますが、摂取しやすい食材で取り入れるといいでしょう。

動物性食品の代表例としては、豚足や牛スジ・鶏の皮・豚バラ肉・軟骨・手羽先などがあり、海洋性食品の代表例としては、ウナギ・カレイ・エビ・クラゲ・魚の皮・スッポンなどに含まれています。

それ以外の食材の代表例としては、ゼラチンなどがあり、コラーゲンの生成を助けてくれるビタミンCと一緒に摂取するのがおすすめです。

<参考記事>

コラーゲンのエイジングケアとアンチエイジングの効果と役割

⑤ビタミンC

ビニール肌対策に必要なコラーゲンの合成に欠かせないのが「ビタミンC」。

野菜果物に多く含まれますが、熱に弱く壊れやすいため生で摂取する、またはサプリメントなども活用するといいでしょう。

アセロラ・キウイ・いちご・レモンといった果物や、ピーマン・キャベツ・ブロッコリーなどに多く含まれます。

2)規則的な睡眠

健やかな美肌をつくるために欠かせない睡眠は、日々のダメージをリセットし体や肌を整えてくれます。

年齢や季節、人によって適切な睡眠時間は異なり、「何時間寝なければいけない」という絶対的な基準はありませんが、質のいい睡眠のために気をつけたいポイントは次のとおりです。

  • 同じ時間帯に寝起きする(体のリズムをつくる)
  • 寝だめはしない
  • 寝る1時間前にはスマートフォンの使用は避ける

などがあります。

一般的には6〜7時間といわれていますが、「睡眠時間の確保が難しい」という人は、規則正しい睡眠時間で、体のリズムを整えることを意識しましょう。

<参考記事>

美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策

3)運動を取り入れよう

美肌のために運動をする女性

肌に必要な栄養を運び、老廃物を排出するために欠かせない血流を整えるために必要な運動は、日常的に取り入れるのがおすすめです。

デスクワークが中心で同じ姿勢が続きやすい人は、筋肉が凝り固まり血行不良につながるため、定期的なストレッチや軽いウォーキングからでも取り入れるようにしましょう。

また、適度な酸素を取り入れながらの運動は効果も高いため、腹式呼吸を意識しながらするといいでしょう。

<参考記事>

エイジングケアに良い姿勢とウォーキング|高岡よしみさん

4)タバコやお酒はほどほどに

美肌を目指すには気をつけたい嗜好品「お酒」や「タバコ」。

①お酒

お酒は適度なストレス発散にもなるものの、多量の摂取は糖分の過剰摂取による黄ぐすみ、肝臓への負担による肌荒れ、利尿作用による脱水症状などを引き起こします。

アルコールを摂取する際は、次のことが大切です。

  • タンパク質・ビタミンB1を含んだおつまみを!
  • 水も飲むようにする

タンパク質やビタミンB1はお酒の成分や糖分を分解してくれるはたらきがあります。

前項でご紹介したタンパク質を含む食べ物や、冷奴・枝豆などのビタミンB1を含むおつまみを選ぶといいでしょう。

<参考記事>

お酒の飲み過ぎは、腸内環境にも美肌にも大ダメージ!

お酒の飲み方と成分を知って美肌に!エイジングケアの視点

②タバコ

「タバコ顔」という言葉があるように、タバコは美肌を目指す人はできる限り避けたいものの1つです。

タバコに含まれる何千種類の化学物質や何百種類の有害物質により、次のような健康や肌にとって悪い影響があります。

  • 体内で活性酸素を発生させ、老化を促進する
  • コラーゲン生成に必要なビタミンCを破壊する
  • 女性ホルモンのはたらきに影響を与える

タバコに含まれる「ニコチン」は、血管を収縮させて血流を悪くさせるため、肌に必要な栄養がうまく運ばれないことに加え、コラーゲン生成に必要なビタミンCを破壊してしまいます。

そのため、肌のうるおい不足や弾力の減少、肌のバリア機能の低下によるビニール肌や敏感肌・肌のゆらぎ、たるみほうれい線、シワといった多くの肌悩みが生まれやすくなります。

日常的に、お酒やタバコといった嗜好品を取り入れている人は、急にやめると逆にストレスが溜まり、肌に影響を及ぼすこともありますので、適度にリフレッシュしながら徐々にコントロールをして、美肌を目指しましょう。

<参考記事>

喫煙(タバコ)で肌老化・スモーカーズフェイスになる原因と対策

なぜストレスが多いと肌荒れに?原因と予防・改善の対策


7.まとめ

美容家の西川美佐子さんにビニール肌の原因から対策までご紹介いただきました。

いかがだったでしょうか。

一見つるんとしたキレイな「ビニール肌」ですが、そのままにしておくと多くの肌トラブルを招きかねない、非常に敏感で繊細な状態です。

春は気候の変化や、紫外線・花粉が多くなる時期でもありますので、早めに対策をして、キメの整ったふっくら肌を目指しましょう。

この記事「美肌と間違えやすい「ビニール肌」とは?見分け方から対策まで」が、ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様のお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(1章及びまとめの執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務。その後、医学出版社、医学系広告代理店勤務を経て、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

(著作)

メディカル視点で「カッコイイ」を目指す。
大人のスキンケア&美容ブック

(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子

大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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