秋はお肌のくすみが目立ちやすい季節。
なぜなら、夏の紫外線ダメージや秋になると気温や湿度が急激に低下するからです。
特にエイジングケア世代は注意が必要!今回は、「キレイナビ」代表で美容ライターの飯塚美香さんに、秋のくすみの原因と改善の対策ご紹介いただきます。
*血行不良等のくすみの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
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1.秋のくすみが気になるあなたへ
顔のくすみは、メラニン色素の沈着や乾燥肌、血行不良などが原因の肌悩み。
秋はそんなくすみが目立って、肌の透明感が失われやすい季節です。
秋にくすみが目立つ肌は、秋枯れ肌と呼ばれることもあります。
しっかりと原因を見つけて対策をしないと、いくらよいエイジングケア化粧品を使っても美肌をキープできません。
そんな秋のくすみは、夏の紫外線ダメージや急激な気温・湿度の変化の影響が大きいのです。
そんな秋のくすみは、どうすれば予防や改善ができるのでしょうか?
そのためには、エイジングケアやスキンケアでしっかり保湿することに加えて、血行を促進する対策を行うことです。
そこで今回は、美容ライターで美容情報サイト「キレイナビ」代表でもある飯塚美香さんに、秋のくすみの原因や改善するためのおすすめの方法をご紹介いただきます。
「秋になってくすみが気になる!なんとかしたい!」
「おすすめの秋のくすみのエイジングケアは?」
「血行をよくして秋のくすみを改善したい!」
とお考えの方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
なお、秋のくすみ対策については、「秋に多い肌のくすみ!原因と改善のスキンケア&エイジングケア」で詳しく説明していますので、こちらの記事も参考にしてください。
また、くすみ対策を3分間で理解したい場合は、下記の動画をご覧ください。
<肌のくすみ対策を3分間動画で学ぶ>
<動画で見るくすみ対策>
寒いこの時期は要注意!くすみの原因と対策
<秋のくすみ対策の美容液なら!>
<飯塚美香さんプロフィール>
有限会社アイアール代表取締役。美容情報サイト「キレイナビ」を運営する他、JPMパーソナルメイクアドバイザー、日本ダイエット健康協会認定インストラクター、コスメコンシェルジュ、美容薬学、薬膳マイスター、スキンケアマイスター、アロマテラピー講師などの資格を生かし、全国各地でセミナー・イベントを開催。
また、サプリメントプロデュース、雑誌やWEBでの美容コラム執筆、美容関連サイトの監修、通販番組出演など美容家としても活動中。
パーソナルビューティーコンサルタントとして、美容・健康の悩み解決をサポートする活動もスタート。
<保有資格>
- JPMパーソナルメイクアドバイザー
- 日本ダイエット健康協会認定インストラクター
- 日本化粧品協会認定コスメコンシェルジュ
- 日本コスメティック協会認定スキンケアマイスター
- AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー
- 美容薬学検定1級取得
国際薬膳食育師3級取得(薬膳マイスター)
2.秋のくすみの3つの主な原因
くすみとは、肌本来の透明感やツヤ、潤いなどが減少したり、肌の黄味が増したりして肌が暗く見えるような状態を言います。
また、肌の表面にある凹凸によってできる影のせいで肌が暗く見えてしまうケースも。
それでは、秋のくすみの主な3つの原因についてお話したいと思います。
1)夏の紫外線ダメージ
夏に紫外線をいっぱい浴びてしまった肌は、秋にもダメージが残った状態。その肌の疲れが、くすみの原因の一つと言えるでしょう。
紫外線を浴びると、肌の中でメラニン色素がつくられます。通常、このメラニンはターンオーバーによって排出されますが、ターンオーバーがうまく行われないと色素沈着が起こり、これがくすみの原因になってしまいます。
また、夏から蓄積された紫外線ダメージだけではなく、秋の紫外線にも引き続き注意が必要。
秋はレジャーや運動会など、紫外線を浴びる機会が多いですよね。真夏よりも紫外線が弱くなったとはいえ、秋の紫外線もまだまだ油断禁物です。
特に、真皮まで到達して肌の老化にもかかわるUV-Aの量は1年を通じてあまり変動がなく、秋には依然、量の多い状態が継続します。
夏の強力な紫外線でダメージを受けている肌に秋の紫外線ダメージが加われば、さらにくすみが悪化してしまう原因となるので注意してくださいね。
もう1つ気をつけたいのは、晩秋になると太陽の高度が下がって、紫外線が横から当たること。角度によっては顔を直撃するので晩秋でも要注意です。
しっかり、日焼け止めなどで対策しましょう。
2)急激な気温低下による血行不良
暑かった夏が過ぎて、気温が低下してくる秋。朝晩涼しくなり、一日の中の気温の変化も激しいですよね。
一気に秋めいてくると、急激に気温が低下することもあります。
気温が低下すると起こってくるのが、血行不良。血行不良が起こると肌に充分な栄養が行き渡らなくなり、くすみが起こってしまうのです。
また、エイジングケア世代の女性の場合は、加齢によって血行不良が起こることも。
睡眠不足や疲労があるとさらに血行不良が加速してしまいますから、より注意が必要です。
3)急激な湿度低下による乾燥肌
秋晴れの日はカラっとした気候で過ごしやすく、どこかへ出かけたくなりますよね。
しかし、カラっとしているということは、夏よりも湿度が低くなっているということ。
湿度が低いということは、当然肌も乾燥します。秋に「なんだか肌が乾燥する・・・」と感じるのは、湿度低下のせいでもあるのです。
乾燥肌になると肌のキメが乱れやすくなり、肌の表面の凹凸が目立つことなどが原因で肌がくすんで見えてしまいます。
さらに、乾燥によって肌のツヤが失われることによってくすんで見えることも。
夏の間も、紫外線やエアコンなどによって肌は意外と乾燥しています。
そこへさらに秋の湿度低下による肌の乾燥が加わると、ますますくすみがひどくなる可能性がありますから、注意してくださいね。
3.秋のくすみ対策のスキンケアやエイジングケアのポイント
続いて、秋のくすみ対策の5つのポイントをご紹介します。
1)秋の乾燥肌対策
秋の乾燥肌対策では、しっかり保湿をすることが大切です。洗顔後、化粧水をつける時にはコットンでもよいのですが、より化粧水が浸透しやすいハンドプレスがおすすめ。
化粧水を手に取ったら、手のひらで包んで温めるようにしてから付けるとさらに浸透しやすくなりますよ。
こすってしまうと余計に肌が乾燥しやすくなりますから、手で顔を優しく押さえて肌の角層へ水分を届けるイメージでプレスします。
化粧水で水分を補っただけでは、時間が経つにつれて蒸発していってしまいます。化粧水の後には、美容液、そして乳液や保湿クリームなどの油分(エモリエント成分)が含まれているアイテムを使い、肌に潤いを閉じ込めてあげてくださいね。
秋の乾燥肌対策におすすめの成分は、角質細胞間脂質の主成分でもあるセラミド。中でも、保湿力が高いヒト型セラミドがおすすめです。
ほかにも、水を抱え込んで水分を保持するプロテオグリカンやヒアルロン酸、コラーゲンなどが配合された基礎化粧品もよいでしょう。
また、水分の蒸発を防ぐエモリエントとしては、シアバターやスクワランなどがおすすめです。
2)秋の紫外線対策と夏のアフターケア
先ほども申し上げた通り、秋もまだまだ紫外線が強い状態。油断せずにしっかりと紫外線対策を行いましょう。
SPF値の高い日焼け止めには紫外線吸収剤など強めの成分が入っていることが多いため、疲れた秋の肌に日常使いするのは不向き。
SPF値はUV-Bの防止効果を表すものであり、日焼けをしてしまうまでの時間を何倍に伸ばせるかを示している数値です。
例えば、25分で日焼けをし始める人がSPF15の日焼け止めを使った場合
25×15=375分
つまり、SPF15の日焼け止めでも決められた量をしっかり塗れば、6時間程度は日焼けを防いでくれるということになります。
秋の紫外線対策にはSPF値のさほど高くない、紫外線吸収剤不使用の優しい日焼け止めを使用することをおすすめします。
そして、秋になってもUV-Aの数値はまだ高いことから、UV-Aの防止効果を示すPA値にも注目して日焼け止めを選びましょう。
近年話題の波長の長いロングUV-Aについても、1年を通してケアする意識が大切です。
また、秋のレジャーや運動会などでは、顔だけではなくうっかりデコルテなどを日焼けしてしまうことも多いもの。
日焼け止めで対策するのが大変な場合には、スカーフなどを使って紫外線をガードするのもよいですね。
3)美白化粧品でメラニンを排出
夏の強力な紫外線によってメラニンがつくり出され、それがターンオーバーでうまく排出されないと、色素沈着が起こりくすみの原因にもなります。
紫外線によるくすみを改善するためには、美白化粧水などの美白化粧品が有効。
秋のお疲れ肌には、夏以上に美白化粧品が必要と言えそうですね。
一口に美白化粧品と言っても、含まれる美白成分には、次の通りさまざまあります。
- メラニンの生成を抑制するタイプ
- メラニンの排出を促すタイプ
- メラニンを還元するタイプ
なかには、ビタミンC誘導体など1つで複数の役割を果たすものも。
夏の紫外線ダメージを受けた秋の肌のケアには、メラニンを還元するビタミンC誘導体、メラニンの排出を促すリノール酸やエナジーシグナルAMP、プラセンタエキスなどが配合された美白化粧品でのケアがおすすめですよ。
ただし、美白といってもできたシミを消すことはできませんので、あくまで予防美容が目的です。
また、メラニンは、本来、お肌を守る大切なものですし、美白成分には刺激もあるので美白化粧品の使い過ぎには注意しましょう。
4)フェイスマスクでスペシャルケア
化粧水と乳液を使った普段の保湿ではうるおいを感じない、物足りないという方は、フェイスマスクでスペシャルケアを行ってみてはいかがでしょうか。
秋のお疲れ肌の乾燥やくすみの改善に効果を発揮してくれるでしょう。
シートマスクは、貼っておくだけの手軽さと高い保湿力が魅力。
くすみ対策として保湿を重視したい方は高保湿のタイプを、色素沈着によるくすみが気になるという方は美白タイプを選ぶとよいでしょう。
最近ではオールインワンタイプのシートマスクもありますが、基本的にはシートを使う前に化粧水で整え、剥がした後には乳液やクリームで潤いを閉じ込めるのが一般的。
化粧水や乳液が必要なタイプなのか、オールインワンタイプなのかという点は、あらかじめ商品のパッケージに書かれた説明書きでチェックしておきましょう。
また、シートマスクを使う頻度も大事。こちらも、しっかりと説明書きを読んでおくことをおすすめします。
毎日使っても差し支えないシートマスクなら、夏の疲れが残る秋の肌を集中ケアするのにも一役買ってくれそうですね。
注意点は、長時間貼りっぱなしにしないこと。もったいないからとつい長時間使いたくなってしまいますが、シートマスクが乾いてくるとむしろ肌の水分が奪われてしまう結果に。
説明書きに書かれた時間をしっかり守りましょう。
5)フェイスマッサージで血行促進
血行不良によってくすみがちな秋の肌には、フェイスマッサージによる血行促進も効果的。
フェイスマッサージを行う際には、両手の指を顔の中心から外へ、下から上へ向かって動かすのが基本です。
あまりぐいぐいと力を入れてしまうと摩擦で色素沈着を起こしてしまう可能性がありますから、優しい力加減で行ってくださいね。目の周りは皮膚が薄いため、より注意する必要があります。
また、何もつけずにフェイスマッサージを行うと摩擦が起こり、余計に肌がダメージを受けてしまいます。
必ず、マッサージクリームやジェル、乳液などをつけてすべりのよい状態で行うようにしてください。
4.秋のくすみをメイクでカバー
肌のくすみを今すぐ何とかしたい・・・と思っても、なかなかすぐに改善するのは難しいもの。すぐに対策をしたいという時には、メイクでカバーしましょう。
くすみをカバーするには、ベースメイクがポイントとなります。コントロールカラーを使って、くすみを隠していくのがおすすめですよ。
コントロールカラーにはさまざまな色が。一般的なくすみカバーには、イエローのコントロールカラーがよいとされています。
また、血行が悪くくすみが気になる方はピンク、加齢などで茶ぐすみが気になるという方はオレンジ、黄ぐすみが気になる方はブルーやパープルなどを選ぶのがおすすめ。目元、口元のくすみをピンポイントで隠したいという方は、コンシーラーを使うのもよいでしょう。
<メイクによるくすみのカバー術を動画で学ぼう>
◎30代の目元のくすみをパッと明るくするメイク術
◎40代血行の悪いくすみ肌は、メイク前のマッサージで解決!
5.秋のくすみを防ぐ食べ物は?
秋のくすみ対策にスキンケアは欠かせませんが、くすみを防ぐ美肌のための食べ物を積極的に摂ることで内側からもケアしたいものですね。
くすみ予防に効果的な成分は、血行をよくしてくれる成分や肌の乾燥対策ができる成分など。
肌の粘膜を保護してうるおいを守るビタミンAや、血行促進効果、抗酸化作用などが期待できるビタミンEなどが豊富に含まれる食べ物がおすすめですよ。
また、抗酸化作用や色素沈着を防ぐビタミンCの摂取も有効です。
ビタミンAが豊富な食材はにんじんやレバー、モロヘイヤ、うなぎなど。ビタミンEが豊富な食材はごま、アーモンド、アボカド、クルミなど。
ビタミンCは柿やキウイフルーツ、いちごなどの果物、赤や黄のパプリカ、ブロッコリー、ケール、ゴーヤなどの野菜に豊富です。
意識して摂取するようにしてみてください。
6.まとめ
秋の肌のくすみの原因として、夏に浴びた紫外線の影響、気温や湿度の低下などが挙げられます。
秋も引き続き紫外線対策を行い、しっかり肌の保湿をしましょう。
さらに、美白化粧品によるケア、血行促進のためのマッサージも効果的。
シートマスクによるスペシャルケアで集中的に対策を行うのもよいでしょう。
くすみを防ぐ食べ物を摂取して、内側からのケアをするのもポイント。
そして、今すぐくすみを隠したいという方は、コントロールカラーを上手に使ったメイクでくすみをカバーしてみてくださいね。
7.編集後記
美容家で美容情報サイト「キレイナビ」代表でもある飯塚美香さんに、秋のくすみの原因と改善の対策についてご紹介いただきました。
いかがでしたか?
秋はくすみが目立ちやすい季節です。
なぜなら、秋は夏の紫外線ダメージの蓄積や急激な気温・湿度の低下で乾燥や血行不良が起こりやすいからです。
まずは保湿成分でしっかり潤いを与えましょう。また、フェイスマスクなどのスペシャルケアやフェイスマッサージで血行をよくすることも大切です。
もちろん、紫外線対策や美白ケアも大切です。
上手にいくつかの方法を組み合わせて、秋のくすみを改善しましよう。
エイジングケア世代の方は、この記事を参考にこの秋は透明感のある肌をめざしてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:美容ライター 飯塚美香)
プロフィールは前出
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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