肌のセラミドを減らす物質「デルモカイン」とセラミドを増やす方法

お肌の乾燥とは切っても切れない保湿成分の「セラミド」。年齢を重ねるとともに低下しますが、実は、表皮のたんぱく質の一つであるデルモカインという物質がセラミドの減少に関係しているという研究結果があります。

今回は、このデルモカインという物質のご紹介と、セラミドを増やすいくつかの方法をまとめてご紹介します。

目次を紹介する女性のイラスト

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1.お肌のセラミドを減らす原因の1つ「デルモカイン

お肌が乾燥している女性

肌のセラミドを減らす物質「デルモカイン」とセラミドを増やす方法」をお届けします。

朝晩めっきりと寒くなり、冬本番もすぐそこまで来ています。

冬は、みなさんご存じの通り、気温・湿度ともに急激に低下し、皮脂の分泌量も低下します。また、外気も乾燥しやすくなり、室内も暖房のために空気が乾燥します。そのため、表皮角質層水分保持量が減って、お肌が乾燥した状態になりやすいですよね。

そんな冬の肌に関しては、「冬に多い肌トラブル・肌悩みの種類と解決法」や「冬(12月・1月・2月)の乾燥肌対策は保湿とエイジングケア」、「2020年冬の肌荒れに備える!自分の地域の肌荒れ注意度は?」などでも取り上げています。

ところで、角層層の水分保持には、皮脂からできる皮脂膜天然保湿因子(NMF)角質細胞間脂質の3つの成分が関わっています。とりわけ水分保持力が高いのが角質細胞間脂質で、80%以上を守っているといわれています。

この角質細胞間脂質の約50%を占める主成分が「セラミド」。お肌の潤いを維持する保湿成分として、コラーゲンヒアルロン酸と同じくらいに有名ですよね。

ですが、このセラミドは年齢とともに減少していきます。セラミドが減るとバリア機能が低下し、乾燥肌をはじめとする肌トラブルの原因となります。また、紫外線のダメージを受けやすくなり、肌老化をまねきます。

実は、セラミドが年齢だけではなく、「デルモカイン」という物質の不足によって減少することが、福井大学医学部の宇都宮慧氏、長谷川稔教授らの研究によって明らかにされています。

今回の編集部ニュースでは、「デルモカイン」とは一体何かをご紹介するとともに、お肌のセラミドを増やす方法についてパッとご理解いただけるようにまとめました。


2.「デルモカイン」とはいったいどんなもの?

デルモカインを知りたい女性

皮膚の表皮では日常的にたんぱく質が分泌されていますが、その一つにデルモカインがあります。この分子は2004年に発見されましたが、その機能はよくわかっていませんでした。

しかし2019年、このデルモカインにお肌の保湿や抗炎症作用があるということを福井大学の宇都宮氏らの研究グループが発見しました。

研究グループは、デルモカイン遺伝子が完全に欠損したマウスを使って実験したところ、マウスの皮膚が乾燥してうろこ状の鱗屑(りんせつ;皮膚表面の角質がはがれたもの)が広範囲にできる先天性魚鱗癬という人の難病と同様の症状が出たということです。

このマウスの皮膚を調べたところ、セラミドが減少していて水分が保持できなくなっており、バリア機能が低下していたことを確認したとのこと。

また、表皮細胞の遺伝子の発現を分析したところ、炎症による紅斑や肥厚、鱗屑などの乾癬で見られる症状が悪化していました。

以上から、デルモカインはセラミドによるお肌のバリア機能の維持に不可欠で、また、炎症を抑える機能も併せ持っているというユニークな物質といえます。

つまり、皮膚を健康に保つ作用をデルモカインは持っているというわけです。

ただし、デルモカインが欠損するとセラミドが減少する機序についてはまだわかっていないとのこと。今後の研究の進展で、先天性魚鱗癬や乾癬の治療薬や敏感肌向け化粧品進化を期待したいですね。また、子供の乾燥肌高齢の方の乾燥肌のケアができるスキンケアアイテムの開発も期待します。

<参考>
*福井大学. 研究成果「セラミド保持に不可欠 -表皮内の物質デルモカインの肌の保湿、抗炎症作用を発見-」2019年10月21日.


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3.お肌のセラミドをキープする方法

セラミドたっぷりで肌が潤っている女性

デルモインとセラミドの関係がわかりましたが、セラミドをキープするにはどんな方法があるのでしょうか?

保湿成分のセラミドは、エイジングケア世代の方だけでなく、高齢の方や子供まで欠かせない成分です。

だから、お肌のセラミドをなるべく減らさず維持するためには、エイジングケア化粧品でのケアや、食べ物で取り入れる、生活習慣に気をつけるようにしましょう。

1)エイジングケア化粧品でのケア

化粧品成分としてのセラミドにはいくつか種類があります。主に天然セラミド、ヒト型セラミド、ユズセラミドやグルコシルセラミドなどの植物性セラミド、合成セラミドに分類されます。

だから、セラミド配合の化粧品といっても、色々とあります。その中でもオススメなのが天然セラミドかヒト型セラミドです。皮膚のセラミドで最も比率が高いセラミド2や、保湿力の高いセラミド1、3、6Ⅱが配合されている化粧品を選ぶとよいでしょう。

アイテムとしては、セラミドは脂質なので、化粧水よりも保湿クリーム美容液などで補うのがポイントです。

また、クレンジング洗顔でも刺激の強い方法で行うとセラミドまで取り去ってしまうリスクがあります。

だから、優しく行うことが大切です。

セラミド入りの化粧品を選ばれる際は、以下の記事もご参考にしてください。

<参考記事>
*セラミド化粧水は効果的?ランキングではわからない選び方
*おすすめのセラミドクリームとランキングに頼らない選び方
*セラミド美容液のエイジングケア視点で考える選び方・使い方
*セラミドを減らさないクレンジングと洗顔の選び方とは?
*セラミドは肌の保湿力の鍵!その秘密と化粧品の選び方
*グルコシルセラミドは美肌になれる化粧品成分!保湿効果と安全性は?
*ユズ果実エキス(ユズセラミド)はヒト型に近い!効果は?

2)お肌のセラミドを増やす化粧品成分

①セラミドプロモーター

セラミドを増やすビタミンC誘導体があります。その名も「セラミドプロモーター」といい、正式名称は「3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸」。水にも油にもなじみやすい成分です。

セラミドプロモーターは、敏感肌の方で起こっている皮膚の神経線維が伸びている状態を改善します。それだけでなく、抗酸化作用やコラーゲンを増やしたり、メラニンの生成を抑えるはたらきもあります。だから、敏感肌の方でも安心して使える成分です。

②ナイアシンアミド

ナイアシンアミドは、ビタミンB群の一種で、別「ニコチン酸アミド」または「ビタミンB3」とも呼ばれる成分です。

セラミドを増やすはたらきがあり、シワ改善肌荒れ対策美白ケアの医薬部外品の有効成分としての認可を得ています。

もちろん、化粧品成分としての使用も可能なので、オススメの成分です。

3)食べ物

セラミドを含む食べ物を食べたからと言って、お肌のセラミドになることはありません。ですが、セラミドの生成はサポートしてくれますので、積極的にセラミドを含む食べ物を摂るようにしましょう。

セラミドを多く含む食べ物としては、生芋コンニャク、しらたき、黒豆、小豆、黒ごま、ひじき、わかめ、ごぼう、コーヒー、紅茶、黒コショウ、ほうれん草、そば、小麦、米などです。ご覧のように、セラミドは黒い食べ物に多く含まれています。

セラミドを含む食べ物を摂ると、腸内でスフィンゴシンや糖、脂肪酸などに分解されて、セラミドを増やすサポートをします。

特に、ビタミンB群のナイアシンはセラミドの生成を助けるので、一緒に食べると効果的です。ナイアシンは、鶏肉、レバー、かつお、さば、ブリ、まぐろ、きのこ類や豆類、小麦胚芽などに多く含まれています。

ただし、1日に必要なセラミドの量は、600〜1200μgといわれており、食べ物だけで摂るとなると、例えばセラミドが豊富な生芋コンニャクで100g食べる必要があります。

食べ物だけで摂り切れないときは、セラミドのサプリメントを活用するのもよいですね。

食べ物からセラミドを効率的に摂る方法は、「セラミドを食べ物、飲み物で!乾燥肌とシワにも効果が期待?」の記事も参考にしてください。

その他に、食べ物と美肌について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧になってください。

<参考記事>
*美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?
*美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで
*話題のスーパーフードは、美容とダイエットにも効果が?

4)生活習慣

これからの季節、寒くなりますので、からだの冷え顔の冷えに気をつけてください。

冷えは血行が悪くなり、血液によって運ばれる栄養分がお肌やからだの隅々まで届かなくなり代謝が下がります。

代謝が下がると、ターンオーバーが遅くなりセラミドの生成も滞ります。

また、ストレスをためるのはお肌だけでなく、からだや心の健康にとってもよくありません。

活性酸素が発生しやすくなり、血行も悪くなるだけでなく、リンパの流れも悪くなるため老廃物が溜まりやすくなります。血管が収縮すると、セラミドの分解酵素であるセラミターゼが発生します。ストレスをためないよう、十分に睡眠をとることと、適度な運動をしたり、笑顔になれることをするのもよいですね。

セラミドを減らさない工夫として、以下の記事も参考にしてください。

<参考記事>
*美肌は、睡眠中のホルモンによってつくられるってホント!?
*夜寝る前のエイジングケアと質の高い睡眠でハリ・ツヤ美肌!
*笑いが美肌をもたらす?エイジングケア効果とアンチエイジング


4.セラミドを増やすエイジングケア化粧水「新ナールスピュア」

新ナールスピュアを手に取る女性

デルモカインとは関係はありませんが、先ほどご紹介しましたが、セラミドを増やす成分「セラミドプロモーター」と「ナイアシンミド」が入っているエイジングケア化粧水が、「新しいナールスピュア」です。11月6日(金)にリニューアル新発売いたしました。

セラミドプロモーターだけでな、ナイアシンアミド、うるおい成分の「PCA-Na(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)」の3つの美肌成分を追加しました。

もちろん、ナールスゲン高浸透型ビタミンC「APPS」プロテオグリカンなど、これまで処方していた成分に変わりはありません。

あらたに3つの成分を追加したことで、乾燥肌の予防や改善敏感肌の改善にも効果が期待できるんです。

新しいナールスピュアについては、「徹底解剖!新しいナールスピュアはここが違う!みんなの感想は?」で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧くださいね。

また、エイジングケアひろばサポーターの方々も、新しいナールスピュアについてレビューしてくれています。こちらも是非ご参考に!

<参考記事>
*新ナールスピュアは美容成分を3つ追加!使ってみた感想 byカール
*急に涼しくなって感じる「ゆらぎ肌」でお悩みの方におすすめ!進化した『ナールスピュア』by KIE
*【動画あり】2020年秋リニューアル予定の新ナールスピュアを使ってみた私の口コミ by gura
*2020年11月にリニューアルのナールスピュア(モイスト)試しました。 by sakura
*新しくなったナールスピュアを一足お先に使ってみました♪ by milky


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5.編集後記

「肌のセラミドを減らす物質「デルモカイン」と、セラミドを増やす方法」をお届けしました。

11月に入って急激に寒さを感じるようになり、特に頬や鼻の周りがカサカサになりがちです。だから、からだを温めるために、紅茶にジンジャーペーストとマヌカハニーを入れて飲んだり、黒ゴマや豆類をよく摂るようにしています。もちろん、新しいナールスピュアをはじめ、保湿成分がたっぷり入ったアイテムを使って念入りな保湿も心掛けています。

この「肌のセラミドを減らす物質「デルモカイン」と、セラミドを増やす方法」の記事が、ナールスエイジングケアアカデミーの読者のみなさまのお役に立てれば幸いです。

(執筆:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。

(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。コスメ検定1級。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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