老人性色素斑はシミ!原因と予防・治療・メイクの方法は?

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老人性色素斑といえば、60代になるとほぼ必ず現れる紫外線によるシミ。

加齢に応じて現れ始める褐色または黒色の1cm前後の色素斑で、顔や手などで目立ちます。

この記事では、老人性色素斑の特徴と美容医療などで消す方法や治す方法についてご紹介します。

<この記事の大切なポイント>
  • 老人性色素斑は、60代頃から現れ出す一般的なシミのことです。顔や手、またデコルテなど、日光に当たるパーツで目立ちます。
  • 老人性色素斑は、紫外線を浴びることで20代や30代などの若いころから目立つこともあります。進行すると脂漏性角化症になる場合もあるので注意が必要です。
  • 老人性色素斑の主な原因は紫外線です。紫外線ダメージが徐々に蓄積されることで発症します。
  • 老人性色素斑は、できてしまうと簡単には消せません。だから、日頃から日焼け止めや美白化粧品などによる予防対策を意識することが大切です。
  • 老人性色素斑の予防のためには、目の紫外線対策をはじめ、衣類や帽子などで物理的に紫外線を防ぐことも大切です。夏だけではなく、秋や冬も紫外線をブロックしましょう。
  • 老人性色素班は、スキンケアやエイジングケアでは改善されないことも多々あります。その場合には美容医療も選択肢の1つです。いまでは、老人性色素斑はさまざまな治療法があるので、専門の医師に相談の上、納得できる治療法を選びましょう。
  • 老人性色素斑はメイクでもカバーが可能です。目立つ場合は上手にメイクでカバーしましょう。

京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事

ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。

この記事の監修者
医学博士、大阪府女医会理事、旭区医師会理事、日本医師会認定スポーツ医、大阪市難病指定医、化粧療法士、産業医
<メディア登場歴>
◆健康手帖 TV 大阪
◆毎日新聞 寄稿 手は口ほどに物を言う
◆毎日新聞 寄稿 マスク皮膚炎
◆毎日新聞 寄稿 多汗症
◆NHKラジオ 手荒れのお話し
この記事の監修者
ナールスコム店長 村上清美

ナールスコム

ナールスコム店長 村上清美

メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。

<保有資格>
コスメコンシェルジュ
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト

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1.老人性色素斑が気になるあなたへ

老人性色素斑が気になる女性

「老人性色素斑はシミ!原因と予防・治療・メイクの方法は?」をお届けします。

老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)は、最もありふれたシミ

「老人性」の名前のとおり、60代になるとほぼ誰もが経験する肌悩みです。

しかし、人によっては、顔、手肌、腕、デコルテなどで20代、30代頃から目立つこともあります。

老人性色素斑は主に紫外線ダメージが原因で、円形あるいは円に近い丸っこい形です。

色は、薄い褐色から黒っぽいものまであります。

また、大きさは、点状の小さいものから硬貨大の大きさのものまであります。

そんな老人性色素斑があると、肌のくすみが目立ちます。

紫外線によるシミがあると見た目が10歳も老ける!ケアや対策は?」でも取り上げたとおり、老け顔になるので予防を心がけたいですね。

この記事では、老人性色素斑の症状の特徴、原因、美容医療などで消す方法や治す方法についてご紹介します。

また、予防法やメイクでカバーする方法も取り上げます。

「老人性色素斑ってほかのシミとどう違うの?症状や原因を教えて!」

「放っておくと皮膚がんにならないの?消す方法は?」

「老人性色素斑の予防はどうすればよいの?紫外線対策だけでよいの?」

「老人性色素斑のスキンケアやエイジングケアでの対策は?洗顔法や保湿法が知りたい!」

「老人性色素斑を消す美容医療の種類を教えて!治らない場合のメイク法は?」

などを知りたい方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。

<老人性色素斑の予防は日焼け止めで!>

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2.老人性色素斑はどんな症状

老人性色素斑はどんな症状か気になる女性

1)老人性色素斑はもっとも多いシミ

老人性色素斑はシミの一種で、表皮原発の良性の腫瘍です。

もちろん、良性なので悪性腫瘍である皮膚がんではありません。

「日光性色素斑」や「日光黒子」とも呼ばれており、単発の場合もありますが、多発する場合もあります。

顔や腕、手の甲など、比較的日光によくあたる箇所に発生しやすいことが特徴です。

老人性色素斑の色は茶色で、形は不定形です。

米粒程度の大きさのこともあれば、5cmほどの大きさになる場合もあります。

最初は色が薄いのであまり目立ちませんが、時間が経つにつれて色が濃くなり、時には隆起することもあるので注意が必要です。

また、軽い落屑をともなうこともあります。

2)60歳以上で多いシミ。時には20代でも!

シミができた20代女性

老人性色素斑は、老人性という言葉がついているように多くは60歳以上で多発しますが、時には20代から発症することもあります。

シミの悩みで皮膚科を受診する人のなかで一番多いタイプです。

老人性色素斑であれば健康を損なうことはありませんが、美肌を維持する観点から治療を希望する人は多くいます。

老人性色素斑が進行していわゆるイボである脂漏性角化症になる場合もあります。

3)老人性色素斑は肝斑とどう違う?

シミの代表として老人性色素斑と同じくらい有名な肝斑

肝斑は老人性色素斑と原因や多発する年代が異なります。

原因は、皮膚への摩擦、紫外線ダメージ、女性ホルモンの乱れでメラノサイトによってメラニン色素が過剰産生されることにより発生します。

主にエイジングケア世代である30代や、40代の女性に多く見られます。

しかし、50代以降では減っていき、高齢になるとあまり発症することはありません。

老人性色素斑と違って、肝斑は、頬や目の下、額などに左右対称に薄茶色のシミとして現れることが特徴です。

シミには、老人性色素斑や肝斑以外にもソバカス(雀卵斑)炎症性色素沈着後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)などがあります。





3.老人性色素斑の原因は?

老人性色素斑の原因を教える女性

1)老人性色素斑の一番の原因は紫外線

老人性色素斑の主な原因は、紫外線による日焼け(サンバーンとサンタン)です。

しかし、老人性色素斑は紫外線を浴びてすぐにできる日光皮膚炎(サンバーン)だけを発症するわけではなく、紫外線ダメージが徐々に蓄積されて発症します。

紫外線を浴びるとお肌のなかに活性酸素が生まれます。

その刺激により、平均0.2㎜ほどの厚さしかない表皮のなかの基底層にあるメラノサイトが活性化し、メラニンが生成されます。

生成されたばかりのメラニンはチロシンと呼ばれるアミノ酸ですが、酵素チロシナーゼが活性化することで黒色メラニンへと変化します。

メラニンが生成されること自体はお肌の自然なはたらきですが、紫外線を大量に浴びたり、長期間に渡って浴びてしまうと、過剰にメラニンが生成され、光老化が進みます。

光老化は、肌老化の原因の大きな要素で、ターンオーバーも乱します。

そのため、メラニンが表皮に沈着してシミの原因となるのです。

<シミができるメカニズム>

シミができるメカニズムの図

なお、光老化は、シミだけではなく顔のたるみほうれい線深いしわの原因にもなるので、日焼け止めをはじめ、さまざまな手段で紫外線対策をしっかり行うことが大切です。

なぜなら、紫外線はコラーゲンにダメージを与え、肌のハリを奪うからです。

老人性色素斑の場合、メラニンの過剰生成とあわせて皮膚構造の変化や細胞の異常増殖が認められるという特徴があります。

そのため、スキンケアやエイジングケアでは改善しないので、皮膚科や美容クリニックなどで治療をすることが必要です。

また、最近ではブルーライト近赤外線も、老人性色素斑をはじめ肌老化の原因になることがわかってきました。

2)エイジングによるターンオーバーの乱れも原因に!

エイジングによるターンオーバーの乱れでシミができた女性
紫外線ダメージ以外でもエイジングにともない、肌の新陳代謝であるターンオーバーが乱れることがあります。

これも老人性色素斑の原因となります。

20代であれば、一般的にターンオーバーのサイクルは約4週間(28日程度)です。

しかし、30代、40代と年代があがるにつれてサイクルが長くなる傾向があります。

サイクルが長くなることで古い角質がお肌にとどまりがちになることも、老人性色素斑の原因の一つです。

なお、ターンオーバーの乱れは、不規則な生活習慣によって引き起こされる場合もあります。

睡眠不足喫煙飲酒、運動不足、バランスの悪い食生活などは、ストレスを増やし活性酸素が過剰に増えることになります。

また、血行が悪化して冷え症顔冷えになってしまうこともあります。

その結果、老人性色素斑の原因となることもあるのです。


4.老人性色素斑の予防のためにできることは?

紫外線予防のための日焼け止め

1)日焼け止めによる紫外線対策

①紫外線対策が老人性色素斑予防の基本

一度できた老人性色素斑などのシミは簡単に消すことはできません。

だから、日頃から予防のための対策を意識することが大切です。

シミは、生まれてから浴びた紫外線の量によって、発生に違いが生じます。

紫外線対策と聞くと、夏に行うものと考えている方がいるかもしれませんが、紫外線は1年中降り注いでいます。

そのため、日焼け止めによる紫外線対策は、1年中行うことが望ましいのです。

春の紫外線対策夏の紫外線対策が大切ですが、それ以外の季節も怠らないようにしましょう。

紫外線には「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があり、このうちUVAはガラスを通過しますので室内にいても油断は禁物です。

②日焼け止めの選び方と使い方

紫外線対策としては、まず日頃から日焼け止めクリームを愛用することをオススメします。

ただし、常に強いものを使う必要はありません。

室内にいるときは、お肌への負担が少ないタイプを使用するなど、使い分けを行いましょう。

また、秋の紫外線対策冬の紫外線対策ならUV化粧下地でも老人性色素が予防できます。

日焼け止めは、大きく分けると紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。

紫外線吸収剤は、「ケミカル」と呼ばれるもので白浮きしにくく、紫外線防御力も高いのですが、刺激が強いので肌質(肌タイプや肌状態)敏感肌乾燥肌にはあまり向いていません。

一方、紫外線散乱剤は、「ノンケミカルの日焼け止め」と呼ばれるもので白浮きしやすいのですが、UVB〜UVAの幅広い波長に対応でき、また刺激も小さいので、肌が弱くても使いやすいことがメリットです。

老人性色素斑をはじめシミの予防には、自分に合ったものを選びましょう。

<日焼け止めの選び方>

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もう1つ、紫外線対策を行う上で重要なのは日焼け止めを塗る量です。

塗る量が足りないと十分な効果が得られません。

使う日焼け止めにもよりますが、だいたい皮膚1平方㎝当たり2mgが必要といわれています。

顔全体に塗るとしたら500円玉大の日焼け止めの量が必要です。

規定の量よりも少ない量しか使用していない人も多いので、記載されている使用量をしっかり守り、十分な量を使うよう心がけましょう。

<日焼け止めの使い方>

日焼け止めは正しい塗り方と使い方が大切!紫外線をカットするコツ

日焼け止めは適切な使用量を使って紫外線をブロック!

③日焼け止め以外でも紫外線対策を

なお、日焼け止めと合わせて、UVカット加工が施された衣服やファッションアイテムを併用する方法はとても効果的です。

外出時は、UVカット加工が施された服や帽子、手袋などを着用するとよいでしょう。

室内で日焼け止めを使うことを手間と感じる場合は、UVカットカーテンを使用したり、UVカットフィルムを窓に貼る方法も効果的です。

また、目から入る紫外線をブロックする対策も老人性色素斑予防に大切です。

UVカット機能の付いたサングラスを使いましょう。

近赤外線やブルーライトが肌のダメージになることがわかっているので、UVカットに加えて、これらの有害光線をカットできるサングラスなどを使いましょう。

2)美白化粧品による老人性色素斑の予防対策

美白化粧品による予防を行う女性

日焼け止めなどによる紫外線対策を万全に行っても、浴びる紫外線の量をゼロにすることはできません。

紫外線対策とあわせて行いたいのが、美白化粧水など美白化粧品による老人性色素斑の予防対策です。

紫外線を浴びると、お肌はメラニン色素をつくります。

過剰なメラニン色素はシミのもとです。

美白化粧品を活用することで、ある程度メラニン色素の生成を抑えることができます。

美白化粧品とは、厚生労働省に「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」効能があると認められた美白有効成分が配合された化粧品の総称です。

美白といっても、できてしまった老人性色素斑を消したり、お肌をいま以上に白くするものではないことを理解しておきましょう。

美白化粧品の主な役割は、日焼けなどによるシミ・ソバカスを防ぐことにあります。

できてしまったシミをいま以上に濃くしないためにも効果的です。

美白化粧品を日々のスキンケアに取り入れてシミ対策をすることで、老人性色素斑の予防につながります。

美白化粧品を選ぶときは、自分の肌質を考慮しましょう。

普通肌脂性肌の方であれば、比較的自由に美白化粧品を選ぶことが可能です。

ただし、乾燥肌、混合肌インナードライ肌、敏感肌、乾燥性敏感肌の方や肌が弱い方の場合は、少量から試してみるなど、お肌に合ったものを慎重に選びましょう。

なお、美白化粧品には、美白成分だけでなくヒューメクタントエモリエントなどの保湿成分も含まれています。

保湿成分にも着目しながら選ぶと、より自分のお肌に合ったものを選びやすいでしょう。

美白成分にもさまざまなものがあります。

代表的な美白成分を、はたらきとあわせてご紹介しますので、美白化粧品を選ぶときの参考にしてみてくださいね。

①メラニン生成抑制作用のある美白成分

美白成分のイメージ

メラニンをつくるプロセスを阻害することで、過剰なメラニンの生成を抑える美白成分です。

主に、メラニンをつくる際に使われるチロシナーゼと呼ばれる酵素のはたらきを阻害する成分と、メラニンをつくる細胞であるメラノサイトの情報伝達経路を阻害するものの2種類に分かれています。

老人性色素斑の予防に使われる代表的な成分をご紹介します。

◎ビタミンC誘導体

チロシナーゼの活性化を阻害する成分としては、「ビタミンC誘導体」が有名です。

厚生労働省認可の医薬部外品有効成分であり、エイジングケア化粧品成分としても名前が知られています。

なお、できてしまったシミを薄くして、肌の透明感を回復させるメラニン還元作用もあります。

◎コウジ酸

コウジ酸も、厚生労働省認可の医薬部外品有効成分です。

杜氏の手は白くてつやつやしていることで有名ですよね。

メラニンをつくる酵素のはたらきを抑制する成分として名前が知られており、美白のスタンダード成分として皮膚科医からも認められています。

◎プラセンタエキス

美白作用以外にも、血行促進や抗炎症作用があるプラセンタエキス

厚生労働省認可の医薬部外品有効成分であり、多くの化粧品に採用されています。

お肌のターンオーバーを正常化することでも知られています。

◎トラネキサム酸

ニキビケアによく用いられているトラネキサム酸は、実は美白成分でもあります。

メラノサイトに指令を出す情報伝達物質を阻害するはたらきがある、人工合成されたアミノ酸誘導体です。

◎ナイアシンアミド

ナイアシンアミドは、美白成分としてだけではなくシワ改善肌荒れ改善の有効成分としても承認を受けた医薬部外品です。

敏感肌でも使えて、セラミドを増やすはたらきもあります。

②メラニンの排泄を促進する成分

メラニンの排泄を促進する成分のイメージ

老人性色素斑の予防に使われる美白成分のうち、メラニンの排泄を促進する代表的な成分をご紹介します。

◎エナジーシグナルAMP

エナジーシグナルAMPは、美白成分のなかでも珍しいメラニンの排泄を促進する成分です。

大塚製薬が開発しました。

どの美白成分がお肌に合うかは、相性にもよります。

使い心地のよい自分にとってベストな美白化粧品を見つけたら、使い続けてみましょう。

ただし、本来、メラニンはお肌にとって大切な成分です。

老人性色素斑の予防ケアを美白化粧品だけに頼ることは控えましょう。

3)スキンケアやエイジングケアでターンオーバーを改善

本来であれば、メラニンは古い角質とともに自然と剥がれ落ちるものです。

ターンオーバーを正常化することで、メラニンの蓄積を防ぐことができるので、老人性色素斑の予防になります。

ターンオーバーを正常に保つことは、スキンケアやエイジングケアの基本です。

正しいスキンケアを実践するように心がけましょう。

まず、洗顔クレンジングは、自分の肌質にあった洗顔料クレンジング料を選ぶとともに、正しい手順で行いましょう。

お肌に合わない洗顔料やクレンジング料を使っていたり、間違ったやり方で行っていると、お肌に刺激を与えてターンオーバーが乱れる原因となります。

肌への負担の少ない、やさしい洗顔とクレンジングを心がけましょう。

やさしいクレンジングを心掛ける女性

さらに重要なのは保湿です。

お肌には、もともと保湿の3大因子と呼ばれるものがあります。

この3つが健やかな状態であれば、角質層のなかに20%~30%程度の適切な量の水分がある十分に保湿されたお肌を保つことができます。

この状態であれば、お肌を守るバリア機能も正常であり、ターンオーバーも整っています。

シミや老人性色素斑の予防には、洗顔・クレンジングの後、化粧水乳液美容液保湿クリームを順番に使って、お肌が保湿された状態を保ちましょう。

保湿とエイジングケアがともにできるエイジングケア化粧品を使えば、エイジングケアにも有効です。

たとえば、ナールスゲンネオダールなどのエイジングケア化粧品成分がおすすめです。

ナールスゲンは、保湿効果とともにヒアルロン酸コラーゲンエラスチン老人性色素斑などのシミを防ぐヒートショックプロテイン(HSP)70ヒートショックプロテイン(HSP)47などを増やします。

また、ネオダーミルでは、Ⅰ型コラーゲンⅢ型コラーゲン、エラスチンを増やします。

これらは、美白成分ではありませんが、日常的な老人性色素斑のケアも期待できます。

なお、過剰なスキンケアもターンオーバーを乱す原因となるので、使い方にも注意しましょう。

エイジングケアの一環として、美肌によい食べ物を摂るなど規則正しい生活を心がけることも効果的です。

紫外線対策になる食べ物や飲料を積極的に摂りましょう。

生活習慣の乱れは、ターンオーバーの乱れに直結しますので、日頃から規則正しい生活を心がけるとよいでしょう。

<参考記事>

シミを予防するクレンジング料の選び方と使い方





5.老人性色素斑の診断や検査

老人性色素斑の診断や検査を行う医師

老人性色素斑の診断は、基本的には見た目の特徴やその人の他の病歴などを問診することで行われます。

まず、視診によって、炎症後色素沈着、光線性花弁状色素沈着症、肝斑、黒色癜風、悪性黒子、悪性黒子型黒色腫、Riehl黒皮症などの鑑別疾患を行います。

視診だけでは鑑別診断が難しい場合は、より緻密に皮膚を観察するために、ダーモスコープ検査を行います。

これによって、皮膚の病変部位をより詳細に観察できるので、色素の分布や血管のパターン、鱗屑や潰瘍化の有無を観察することで、老人性色素斑なのか他の皮膚病なのかを見極めます。

特に、悪性黒色腫など悪性の皮膚疾患との鑑別が大切です。もちろん、皮膚科などの医師が行います。


6.老人性色素斑を消すための美容医療や治療法

老人性色素斑を消すための美容医療を行う女性
老人性色素斑の治療は、いまではさまざまな選択肢があります。

ここでは、いくつかの老人性色素斑の治療法をご紹介しますが、特定のものをおすすめするわけではありません。

シミの治療は、自由診療となることから医療費が高額になりがちです。

皮膚科医や美容皮膚科などの医師と十分に相談した上で、治療効果、リスク、費用などの観点から納得できる治療法を選びましょう。

1)レーザー治療

できてしまった老人性色素斑を消す方法も存在します。

もっとも有名なのがレーザー治療です。

Qスイッチレーザーが用いられます。

根治性が高く、安全性も高いです。

老人性色素斑の場合、ほとんど1回の治療で取ることができます。

ただし、治療後は7~10日間ほどガーゼなどで保護する必要があり、1か月程度たつと一時的に色素沈着が生じますので、シミが改善したとはっきりいえるのは約半年後です。

一般的に、少数のシミで接客業などに携わっていない場合は、レーザー治療を勧められます。

2)フォトセラピーによる老人性色素斑治療

フォトセラピーはお肌へのダメージが比較的少ない治療法です。

治療を重ねるごとに、徐々にシミを薄くしていきます。

たくさんのシミがある方や、接客業などに携わっている方にオススメです。

フォトセラピーを導入し、残ったものだけレーザー治療を適応するという方法もあります。

3)トレチノイン・ハイドロキノン療法

トレチノイン・ハイドロキノン療法のイメージ

トレチノイン・ハイドロキノン療法は、レーザーを使いたくないという方にオススメです。

トレチノインはビタミンAを誘導体の一種であり、レチノールより強い作用があります。

米国では、シミ・しわ・にきびの治療医薬品としてFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されています。

メラニンを皮膚の外に排出する作用があることが特徴です。

ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素の生成を抑制するはたらきがあります。

トレチノイン・ハイドロキノン療法は、トレチノインゲルとハイドロキノンを塗ることで老人性色素斑を治療していく方法です。

一般的に1~3か月で効果があるとされています。

治療を開始すると、該当の部位の皮膚が赤くなり、垢のように剥けます。

その後、だんだん赤みが増し、シミは薄くなっていくのです。

最低でも2週間に一度は担当医に診察してもらう必要があり、また使用に際してはUVケアを十分に行うことも大切です。

担当医の指示に従って治療しましょう。

なお、外用薬による治療法では、一時的に老人性色素斑が改善しても、再発する可能性があるので注意が必要です。

4) ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとはグリコール酸、乳酸などのAHA(フルーツ酸)を塗布することで、ターンオーバーを促進し、表皮の生まれ変わりで老人性色素斑を消す治療方法です。

一定の回数、繰り返しおこなうことでメラニンの排出を促し、シミが徐々に改善されていきます。

5)内服による老人性色素斑の治療法

内服薬のイメージ
内服による治療の場合、トラネキサム酸やビタミンCが処方されることが一般的です。

ただし、一時的にシミが薄くなっても内服を中止するともとに戻ってしまいます。

内服による治療は、老人性色素斑よりも肝斑に対して有効とされています。

6)点滴による治療法

有効成分を点滴によって直接体内に送りこむ治療法です。

外用薬や内服薬を使用した場合よりも、吸収力もよく即効性が高いという特徴があります。

1回の施術が30分程度と短時間なことも魅力的です。

点滴に含まれる成分は各クリニックによって違いがありますが、グルタチオンやビタミンB群、ビタミンCなどがあります。

根本的な改善というよりも、即効性を求めている人に活用されている治療法です。

ほかにもビタミンCやトラネキサム酸のイオン導入も治療の選択肢の1つです。

このように、老人性色素斑にはさまざまな治療法があります。

治療は自由診療にあたるため、治療費は高額になりがちです。

老人性色素斑の治療を行いたい場合には、よく医師と相談し、自分の納得できる治療法を選択しましょう。

根本的な解決を望むなら、基本的にはレーザー治療がオススメといえます。





7.メイクで老人性色素斑を隠す方法

老人性色素斑は、メイクでカバーすることが可能です。

コンシーラーを使えば、老人性色素斑を薄く見せることが可能です。

40代のしみ・そばかすはメイクでこうカバー!|メイクレッスン動画」で説明していますが、色の使い分けは、老人性色素斑が濃い場合は、肌とシミの中間の色がおすすめ。

一方、薄い場合には、少し明るい色がおすすめです。

目立つ範囲が狭い場合は、リキッドタイプのコンシーラーがおすすめ。

細いブラシでコンシーラーを老人性色素斑より一回り大きい範囲につければカバーできます。

最後は、リキッドファンデーション用のスポンジを使って、メイクをなじませると仕上がりが自然です。

一方、広範囲にある場合は、カバー力が高く、肌にぴったりフィットするスティックコンシーラーがおすすめ。

コンシーラーを指の腹に薄くとって、気になる箇所にたたくように付けてぼやかしていきます。

<参考動画>
40代のしみ・そばかすはメイクでこうカバー!



<参考>

肌悩みを完璧カバー!美容のプロMANAMIさんに学ぶ美肌動画メイクレッスン
「メイクの超基本テクニック キレイになるメイクのプロセス・道具がよくわかる」(MANAMI 著、株式会社マイナビ出版)


8.まとめ

老人性色素斑の記事のまとめ

老人性色素斑の原因から症状、診断や検査から消すための治療法まで幅広くご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

老人性色素斑は、誰もが60代ころになると経験する一般的なシミのこと。

紫外線を浴びることで顔や手などに目立ちます。

でも、20代や30代でも目立ってしまう場合もあります。

できれば若いときのシミは予防したいですね。

また、多くなって目立つようであれば治療で消すことも考えたいですね。

ぜひ、この記事「老人性色素斑はシミ!原因と予防・治療・メイクの方法は?」を参考に、老人性色素斑の予防法や消す・治す方法を理解し、エイジングケアに役立ててくださいね。

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著者・編集者・校正者情報

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(編集:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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