線維芽細胞とは?お肌のハリを保つエイジングケアの秘密

肌理(キメ)が整った美肌

あなたは、エイジングケアにご興味があるなら、「線維芽細胞」の名を聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

線維芽細胞は、お肌の若さを保ち、ハリやツヤのある美肌を維持する上でとても大切な細胞です。

 

今回は、そんな線維芽細胞の特徴やはたらきを詳しくご紹介します。

お肌の内側を意識したエイジングケアのために、ぜひ、線維芽細胞のことをしっかり理解しましょう。

 

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線維芽細胞は、真皮線維芽細胞とも呼ばれます。その名の通りお肌の真皮に存在します。

 

スキンケアやエイジングケアとの関係では、お肌のハリや弾力のもととなるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸をつくり出す細胞としてよく知られています。

 

実は、線維芽細胞のはたらきはそれだけではなく、まだまだあるのです。

 

この記事では、エイジングケアにとって大切な「線維芽細胞」について詳しく解説します。

 

 

「線維芽細胞って一体どんな細胞なの?」

「線維芽細胞のお肌での役割は?」

「線維芽細胞を守るエイジングケアって?」

「線維芽細胞が減るとお肌はどうなるの?」

「最近、線維芽細胞を使った再生医療があるって効いたけど?」

 

などを知りたい方は、ぜひ、続きをお読みください。

 

<この記事でお伝えしたい大切なこと>
  • 線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出すお肌にとって、とても大切な細胞です。
  • 線維芽細胞は、それ以外にも女性ホルモンを助けるはたらき他エイジングケアにとってさまざまなはたらきがあります。
  • 酸化や糖化、紫外線、ステロイド剤の使いすぎは、線維芽細胞にダメージを与えるので、それらを避けることが大切です。
  • 最近では、線維芽細胞を活性化するエイジングケア化粧品成分が開発されています。
  • 線維芽細胞に着目した美容医療によって、アンチエイジングも可能になっています。

 

 

1.線維芽細胞とは?

 

お肌は、その表面から、表皮、真皮、皮下組織に分かれます。

 

線維芽細胞とは、皮膚の真皮にある細胞です。

 

線維芽細胞は、結合組織を構成する細胞の1つで、細胞小器官が豊富であります。

また、線維芽細胞の核小体は、はっきりと見える楕円形の核を持っています。

細胞質が、塩基好性を示すことも特徴の1つです。

 

真皮には、「細胞」組織として、

  • ヒスタミンを分泌して花粉症やじんま疹などを引き起こす肥満細胞(マストセル)
  • 自分自身と異物を区別して排除する大食細胞(マクロファージ)

などもあります。

 

線維芽細胞は、こうした細胞とは異なり、健やかで美しい素肌をつくることに深く関わっています。

 

具体的には、線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など、お肌のハリや弾力をもたらす成分を生み出すことで、よく知られています。

 

線維芽細胞が元気な女性

 

コラーゲンは、“皮膚の強度” を保つたんぱく質です。

ハリのある肌」に大切な成分で、真皮の70%も占めていて、真皮の構造をつくる主要成分です。

 

コラーゲンの束は、膠原線維(こうげんせんい)と呼ばれます。

 

エラスチンは、“皮膚の弾力性” を保つたんぱく質です。

 

エラスチンは、真皮の2~3%程度しか占めていませんが、お肌の弾性を保つことから、その束は「弾性線維」(だんせいせんい)と呼ばれています。

ぷるぷるの肌」のために大切なのは、コラーゲンよりむしろエラスチンなのです。

 

ヒアルロン酸は、“皮膚の水分” を保つために必要な粘性のあるムコたんぱく質です。

 

保湿する力に優れた「瑞々しい潤いのある肌」のために大切な成分です。

 

 

この3つの成分は、化粧品にも含まれているので、その名前はよくご存じだと思います。

 

コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は、同じく真皮にあるプロテオグリカンなどとともに線維芽細胞の周りで、細胞外マトリクスを形成しています。

 

しかし、もともと線維芽細胞がお肌の中でつくっている成分と、化粧品の成分とは別のものです。そのため、化粧品でこれらの成分を補っても、そのまま自分自身の成分になることはありません。

 

化粧品でこれらの成分を補うことは、「保湿」にはなりますが、本質的なお肌の若返りにはならないのです。

 

つまり、線維芽細胞そのものを健やかで若々しく維持することこそが、お肌のハリ・弾力・ツヤを維持する上で、最も大切なエイジングケアなのです。

 

線維芽細胞の特徴は、比較的分裂周期が早いことです。そのため、培養して増やしやすいのです。

 

最近、自分のお肌にある線維芽細胞を取り出して、増殖・培養させ、再び自分のお肌に移植して戻す再生医療が行われていますが、線維芽細胞にこうした特徴があることが一役買っているのです。

 

なお、線維芽細胞は皮膚以外でも、肺、心臓、大動脈外膜、子宮線維芽細胞にもありますが、ここでは皮膚の真皮にある線維芽細胞を中心にお話を進めます。

 

 


2.線維芽細胞のはたらき

 

線維芽細胞には、いくつかのはたらきがあります。

ここでは、そのはたらきを5つに分けでご紹介します。

 

1)お肌のハリや弾力のもととなる成分をつくり、古くなれば分解する

線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸をつくる作用があることがわかっています。また、古くなった場合には、分解してくれるのです。

 

化粧品でコラーゲンを塗る、サプリメントでコラーゲンを摂ることなどとは異なり、この線維芽細胞のはらたきは明確です。

つまり、線維芽細胞が活発にはたらくことで、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の新陳代謝がスムーズに行われ、ハリと弾力のある瑞々しい肌を保つことができるのです。

 

逆に、お肌の老化紫外線などのダメージで、線維芽細胞の活力が低下すると、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸をつくる力も低下します。
その結果、真皮は衰え、シワタルミの原因になってしまうのです。

 

他でも、ほうれい線たるみ毛穴目の下のたるみ目の下の黒くま頭皮のたるみなども線維芽細胞をはじめとする真皮の衰えが原因の1つなのです。

 

2)線維芽細胞自身を増やす

線維芽細胞は、細胞分裂を行い、自分自身で細胞を増やしています。

だからこそ、身体全体を健康で若々しく保っていれば、線維芽細胞の代謝が活発に行われ、お肌も健やかで若々しく保つことができるのです。

 

エイジングケアの本質が、エイジングケア化粧品を使うことではなく、身体全体で考えるべきであることは、線維芽細胞のはたらきを考えればおわかりいただけると思います。

 

3)血管をつくるのを助ける

線維芽細胞からはVEGF(Vascular endothelial growth factor)と呼ばれる細胞増殖因子が放出されます。VEGFは血管内皮細胞 にはたらきかけて、新しい血管をつくる作用があります。

つまり、線維芽細胞は、お肌の血管を若々しく保つ役割の一部を担っているのです。

 

4)女性ホルモン(エストロゲン)をつくる

線維芽細胞は、男性ホルモンである「アンドロゲン」を女性ホルモンの「エストロゲン」に変える酵素「アロマターゼ」を出すことが知られています。

 

エストロゲンといえば、女性にとって、とても大切な美肌のホルモンです。
エストロゲンは、コラーゲンをつくるのを助けたり、お肌の潤いを保っています。

 

しかし、女性が30歳を超えると、卵巣からの分泌は減少していき、血液中のエストロゲンは減ってしまい、50歳前後の閉経の時期を迎えれば、その分泌はほとんどなくなります。

 

エストロゲンは、卵巣でつくられるのですが、30歳頃からは皮膚でのエストロゲンが増えるという研究報告があります。

これは、エストロゲンが減っていくのを身体が察知して、過度に減らさないようにするため、線維芽細胞がアロマターゼの分泌を増やすからではないか、と考えられています。

 

しかし、紫外線で線維芽細胞がダメージを受けていると、その効果は発揮されなかったということです。
つまり、線維芽細胞は、健やかな状態であれば、エストロゲンを増やすサポートまでしてくれるのです。

 

このことから、紫外線による光老化を避けることは、とても大切であることがおわかりいただけると思います。

 

5)お肌の損傷を修復する

お肌が傷付いた場合、その近くにある線維芽細胞は傷ついた組織に移動し、大量のコラーゲンをつくり修復を助けます。これには、FGF(fibroblast growth factor)と呼ばれる線維芽細胞増殖因子が深く関係していると考えられています。

 

線維芽細胞は、組織が正常な場合はそれほど大きな動きはありませんが、揖傷があると、すぐに傷にかけつけ(遊走)て、損傷部を修復してくれるのです。

 

 

このように、線維芽細胞は、お肌を健やかに保つためにとても大切なはたらきをしているのです。

 

 


3.知っておきたい!線維芽細胞のトピックス

 

線維芽細胞にまつわる3つのトピックスをご紹介します。

直接、エイジングンケアと関係あるのは、ステロイドについての内容です。

 

1)線維芽細胞とiPS細胞

線維芽細胞の知名度が少し上がったのは、初のiPS細胞がマウスの線維芽細胞からつくられたからです。

今では、ヒトのiPS細胞もヒトの皮膚の線維芽細胞でつくられています。

 

線維芽細胞には、もともと皮膚が傷付くと皮膚に変わったり、筋肉がダメージを受けると筋肉になり、さらには、骨折した時には骨になることができるという特性を持っています。

 

もちろん、線維芽細胞だけで、皮膚や筋肉、骨の再生のすべてをカバーできる力は持ち合わせていませんが、再生能力を持っているのです。

 

2)線維芽細胞とステロイドの関係

ステロイド(副腎皮質ホルモン)には、炎症を抑えるはたらきがあるので、アトピー性皮膚炎などの治療薬として使われています。

 

一方、線維芽細胞の増殖を抑えるはたらきもあります

ステロイドは、アトピー性皮膚炎などを治療する上では有用なお薬ですが、長い間使えば、線維芽細胞の力を衰えさせることも…。

 

その結果、お肌が薄くなってしまうこともあるのです。

これを「皮膚萎縮」と言いますが、皮膚の表面には細かいしわがつくられ、お肌から血管が透けて見えるような状態です。

 

ですから、お肌のためを考えれば、ステロイドを長期間使ったり、適切な量を超えて使うことは避けるべきです。
こうしたステロイドと線維芽細胞の関係を理解しておくこともエイジングケアに役立ちます。

 

3)線維芽細胞とがんの関係

今、がんの研究においては、その増殖、浸潤、転移などの進展におけるさまざまな増殖因子やサイトカインを分泌する周辺の微小環境の影響なども注目されています。

 

がんが増殖する際には、シグナルが伝達されます。

がんの細胞の近くでは、その伝達物質が、周りの維芽細胞などにも発現することが近年、わかったのです。

 

 


4.線維芽細胞とエイジングケア

 

1)線維芽細胞をイキイキとした状態にすることがエイジングケア

 

線維芽細胞が若々しい女性

 

お肌のハリや弾力の維持だけでなく、色々なはたらきを持つ線維芽細胞を元気でイキイキした状態に保つことが、エイジングケアにとって大切なことがおわかりいただけたと思います。

 

線維芽細胞が衰える3大原因は、

  • 加齢
  • 紫外線
  • 活性酸素

です。

 

紫外線も活性酸素を生み出すので、活性酸素が最も大きな要素です。

 

年齢そのものは、誰もがコントロールできません。

 

しかし、活性酸素はある程度、コントロール可能です。

 

  • 紫外線を避ける
  • ストレスを避ける
  • 喫煙を避ける

などは、誰もが取り組むことができる抗酸化のためのエイジングケアです。

 

酸化の原因である活性酸素が過度になる要素を取り除くことが、線維芽細胞を衰えさせない基本となります。

  • バランスのよい食事
  • 適度な運動
  • 十分で質のよい睡眠

なども大切であることをあわせてご理解ください。

 

正しいエイジングケアの視点からも、線維芽細胞をイキイキした状態に維持するために、バランスのよい日常生活を送ることが大切です。
「美女が実践する抗酸化のためのスキンケア」も参考にしていただければ幸いです。

 

また、最近、話題の糖化もコラーゲンやエラスチンを変性させるなど線維芽細胞にダメージを与えるので、焦げた食べ物やファストフードなど糖化のリスクの高い食べ物は控えましょう。

 

エイジングケアの大敵「糖化」はこちらを参照ください。

肌老化の原因「糖化」を予防する5つのポイント

糖化がお肌を老けさせる? | エイジングケアと糖化の関係

 

2)線維芽細胞を活性化させるエイジングケア化粧品成分

最近の化粧品成分では、線維芽細胞にはたらきかけるエイジングケア化粧品成分が開発されています。

 

その代表例は、ナールスゲンネオダーミルなどです。

 

これらのエイジングケア化粧品成分は、コラーゲンやエラスチンを増やす実験データがある期待の高い成分です。

 

培養した線維芽細胞に塗布して、コラーゲンやエラスチンが増えるかどうかを実験したところ、ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、HSP(ヒートショックプロテイン)47を増やすことが確認されています。また、ネオダーミルは、コラーゲン、エラスチンを増やすことが確認されています。

 

また、プロテオグリカンにもヒアルロン酸やコラーゲンを増やすデータがあります。

 

比較的古くからコラーゲンを増やすサポートをする成分としては、ビタミンA誘導体であるレチノールビタミンC誘導体が知られています。

 

最近では、ナールスゲンやネオダーミルなどのエイジングケア化粧品成分を配合して開発されたエイジングケア化粧品も増えてきました。

 

ただし、これらのエイジングケア化粧品は、薬機法では「真皮まで届かない」と規定されています。

 

したがって、エイジングケア化粧品成分で示された試験結果が、最終的なエイジングケア化粧品の効果を保証するものではないことを理解しておきましょう。

 

3)線維芽細胞にはたらきかける美容医療とは?

最近では、美容医療も進歩し、線維芽細胞に直接アプローチする方法も増えてきました。線維芽細胞にアプローチする美容医療は、大きく2つに分かれます。

 

1つは、線維芽細胞を刺激することで、線維芽細胞のはたらきを活性化させることを狙ったもの、もう1つは、線維芽細胞自体を、若い細胞に戻す再生医療です。

 

①線維芽細胞を刺激するアプローチ

光や高周波、レーザーなどを皮膚に当てて熱を加えることで、線維芽細胞を活性化させる美容医療です。フラクショナルレーザーやサーマクールなどあります。

 

比較的簡単な方法ですが、もともと線維芽細胞が少なかったり、活力が低いと、十分な効果が得られないなどの場合もあります。

 

つまり、その効果は、患者本人の線維芽細胞のはたらきに左右される可能性が高いのです。

 

FGF注射、ケミカルピーリングなども線維芽細胞を刺激するアプローチです。

 

さらに、PRP療法も血小板が線維芽細胞を刺激することで、お肌の若返りを狙った治療法です。

 

PRPは、Platelet Rich Plasma、つまり「多血小板血漿」のことです。

 

②線維芽細胞自体を若い細胞に戻す再生医療

耳の裏側や二の腕など、紫外線のダメージが比較的少ないお肌の線維芽細胞を取り出して培養し、それを自分の顔のお肌に戻す方法です。

お肌が老化したパーツで自分の線維芽細胞を増やすのです。

 

つまり、自分自身の若い線維芽細胞を、ダメージを受けて活力のない線維芽細胞しかいなくなった部位に移植するという再生医療です。

 

この再生医療のアプローチは、自分自身の皮膚と血液によって培養した細胞を使うので、安全性も高いと言われています。

 

一度の注入で、劇的な効果が見込めるわけではなく、定期的に行うことにより、自分自身の線維芽細胞の数が増えることで、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を増やそうとする試みです。

 

 

このように美容医療では、エイジングケア化粧品では限界となるレベルを超えた対策も可能です。

 

自分の希望、経済的負担などを考慮し、どれを選ぶかを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 


5.まとめ

 

線維芽細胞の特徴やはたらきをご理解いただけましたでしょうか?

 

エイジングケアの話でいつも登場する「線維芽細胞」ですが、とてもはたらきものです。
線維芽細胞をイキイキした状態にすることが、エイジングケアにとって極めて大切であることをおわかりいただければ幸いです。

 

また、線維芽細胞にアプローチするエイジングケア化粧品成分や美容医療についてもご紹介しました。
エイジングケアを考える選択肢が増えているのを知っておくことで、自分に合った手段を選ぶことができる時代になったのです。

 

とはいっても、毎日の生活で線維芽細胞を健やかに保つことが最も大切です。

バランスのよい生活で線維芽細胞をイキイキした状態でいること目指しましょう。

 

 

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