脂漏性角化症とは?症状・原因・診断と治療

脂漏性角化症の診断を受ける女性

脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)とは、シミ(老人性色素班)がイボのように盛り上がったもので、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)、年寄りイボ、出っ張りジミなどとも呼ばれます。

高齢者によく見られる皮膚疾患です。
この記事では、脂漏性角化症の症状や原因、予防、診断と治療法をご紹介します。

脂漏性角化症とは?症状・原因・診断と治療の目次

1.脂漏性角化症が気になるあなたへ

脂漏性角化症を気にする女性

脂漏性角化症は、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)と呼ばれるイボまたは軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)、あるいはアクロコルドンと呼ばれる微少なイボです。

年寄りイボ、出っ張りジミなどとも呼ばれ、イボの表面はザラザラ、ボツボツして膨らみを持っているのが特徴です。

30代のころから発症しはじめ、シミの1つである老人性色素班がイボのように盛り上がったり、また、同時にできたりと、加齢とともにだんだん増えていきます。

手の甲、顔、頭をはじめ全身にできてしまいます。

幸いにも良性の皮膚腫瘍なので、治療しなくてもそれほど心配はありません。

しかし、脂漏性角化症が目立つと美肌からは遠ざかってしまいます。

そんなことから、治療を望む方も少なからずいます。

この記事では、脂漏性角化症の症状や原因、予防法、また診断と治療法についてご紹介します。

「脂漏性角化症の症状や特徴を詳しく知りたい!」

「原因は何なの?」

「脂漏性角化症は予防できるの?」

「老人性のシミとどう違うの?」

「脂漏性角化症の診断や治療は?リスクや費用などは?」

などが知りたいエイジングケア世代の女性は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。

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<この記事の大切なポイント>
  • 脂漏性角化症は、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)などともと呼ばれるイボで、老人性色素班から大きくなることもあります。皮膚の良性腫瘍で、痛みやかゆみはありません。外見が気にならなければ治療の必要はありません。
  • 脂漏性角化症は、シミと同じく加齢や紫外線ダメージが原因と考えられています。また、遺伝も関係していると考えられています。
  • 脂漏性角化症の予防のための手段は紫外線対策です。若い頃から日焼け止めなどでしっかり紫外線対策を行うことが大切です。
  • 脂漏性角化症の診断は、視診のみでできる場合も多くあります。他の皮膚の病気と鑑別診断するには、ダーモスコピー検査が有効な手段です。
  • 脂漏性角化症の治療法には、液体窒素を使う治療、炭酸ガスレーザーによる治療、手術での切除、電気メスでの切除、電気焼却する方法などがあります。

2.脂漏性角化症の症状

脂漏性角化症の症状は?

脂漏性角化症は、医学的には皮膚の良性腫瘍です。

症状としては、最初は1〜2mmくらいの大きさですが、放置しておくと少しずつ大きくなってきます。

直径は、1cm~3cmのものが多いですが、5cm以上になることもあります。

色は、淡褐色から茶褐色、黒色のものもあり、形は円形か楕円形で、平らなものから隆起しているものまで、さまざまあります。

皮膚にぴったりと貼り付いたように見えて、表面はイボ状ですべすべしているか、ボツボツとかさついています。

通常は、痛みやかゆみがないので、見た目以外には気になることはありません。

高齢者で紫外線を浴びた部位を中心に全身に現れます。

お肌内部では、メラニンが沈着し、表皮の基底細胞によく似た小型細胞が増殖しています。

ただし、かゆみを伴う急速な脂漏性角化症は、「Leser-Trelat (レゼル‐トレラ)症候群」と呼ばれる内臓がんに伴って発生する病気です。

この場合は、注意が必要なので、すぐに皮膚科を受診しましょう。


3.脂漏性角化症の原因

脂漏性角化症の原因のひとつである紫外線

脂漏性角化症の原因は明確になっていません。

普通の「いぼ」はウィルスが原因ですが、脂漏性角化症は肌の老化の1種で、シミと同じく加齢や紫外線ダメージが原因と考えられています。

また、遺伝も脂漏性角化症の原因の1つであると考えられています。


4.脂漏性角化症の予防

脂漏性角化症の予防で紫外線対策を行う女性

脂漏性角化症は、加齢や紫外線ダメージが原因なので、予防のための手段は紫外線対策です。

紫外線対策は、脂漏性角化症だけではなく、シミをはじめしわたるみほうれい線の予防にもなります。

若い頃から日焼け止めUV化粧下地などでしっかり紫外線対策を行うことが大切です。

また、衣類や帽子などファッションによる紫外線対策を行いましょう。

さらに、目から入る紫外線が皮のメラニンを増やすことがわかっています。

UVカットサングラスなどによる目の紫外線対策もおすすめです。

もちろん、夏の紫外線対策だけでなく冬でも紫外線対策を行いましょう。


5.脂漏性角化症の診断

脂漏性角化症の診断をおこなう医師

脂漏性角化症の診断は、その特徴的な所見から視診のみでもできる場合が多くあります。

他の皮膚の病気を鑑別診断する検査としては、ダーモスコピー検査が有効な手段です。

ダーモスコピー検査を行う際は、まず、脂漏性角化症の病変のある部位に超音波検査用のジェルを塗布します。

その後、ダーモスコープという特殊な拡大鏡を皮膚に当て、そこに分布するメラニン色素や毛細血管の状態を調べる検査法です。

検査は簡単で、皮膚の状態を機器でチェックして、デジタルカメラで記録するだけです。

また、10分程度で済んで、痛みは全くありません。

ただし、検査前にはクレンジングでメイクを落す必要があります。

検査後、もしジェルが洋服に着いた場合は、水洗いします。

ごく稀に検査の翌日以降に、検査した部位に赤みを帯びたり、かゆみを感じることがあります。

なお、ダーモスコピー検査でも悪性腫瘍などの可能性を捨てきれない場合には、組織を一部採取または全部切除して、病理検査を実施することがあります。


6.脂漏性角化症の治療

脂漏性角化症の治療イメージ

1)脂漏性角化症の治療の前に

脂漏性角化症は、外見を気にしないなら治療の必要はありませんが、気になる方もたくさんいます。

加齢に伴うイボに効能が認められて健康保険が使える医薬品はありませんが、幸いにも健康保険で可能な他の治療法があります。

どの治療法も多少の傷跡が残る可能性がありますし、全くキレイにイボがなくなるわけではありません。

治療後に炎症性色素沈着を起こしたり、時間がたてば再発する可能性もあります。

脂漏性角化症の治療を受ける際には、皮膚科医などの専門家と十分に相談しましょう。

2)脂漏性角化症の治療法

ここでは、脂漏性角化症の治療法をご紹介します。

①液体窒素を使う治療

液体窒素は、見た目だけで診断が確実な脂漏性角化症によく用いられる治療法です。

液体窒素で病変を凍結する治療法ですが、1回でイボが取れることは少なく、通常数回の治療が必要です。

つまり、凍結と解凍をくりかえすことで、イボを物理的に破砕するのです。

ほとんどの皮膚科外来で簡便に行えます。

また、麻酔や手術が必要ないことから、高齢者の脂漏性角化症でよく用いられる治療法です。

副作用としては、治療後の1〜2日は痛みを伴うことがあります。また少し水ぶくれができることがあります。

また、他のデメリットとしては、表面上、イボが小さくなっても、その後再発することが比較的多いことです。

②炭酸ガスレーザーによる治療

炭酸ガスレーザーを用いて脂漏性角化症を削り取る治療法です。

治療後の皮膚をなるべく綺麗に保つことができることがメリットです。

また、局所麻酔の注射をしてから治療を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。

ただし、治療後に皮膚の保護が1~2週間程必要にはなります。

また、術中は髪の毛が焼けたようなにおいがします。(排煙機を使用すれば、においを最小限に抑えることが可能)

③イボを手術で切除する方法

手術でイボを切り取る治療法です。

局所麻酔を使って行い、日帰りが可能です。

術後は、傷を縫い合わせます。

切り取った組織で病理組織診断を行うことにより、正確な診断をつけることができます。

また、再発の可能性が少ないことがメリットです。

術後は、1週間程度ガーゼを当てておく必要があり、それでも傷跡は残ることがデメリットです。

④電気メスでの切除、電気焼却

電気メスを使って、イボを薄く表皮からはぎ取ったり、焼却する方法です。

浅く削ると再発、深くけずると瘢痕を残す危険性があります。

電気メスを使う皮膚科はあまり多くありません。

⑤IPL(フォトフェイシャルなどの光治療)

0.5mm未満のわずかに盛り上がった程度の脂漏性角化症は、光老化の治療も用いられるIPL(フォトフェイシャルなどの光治療)治療を用いる場合があります。

IPLは、いったんイボが消えても半年から1年程度で再発することが多々あります。


7.まとめ

脂漏性角化症とは?症状・原因・診断と治療のまとめ

脂漏性角化症とはどんな皮膚の病気か、またその症状や原因、予防のための対策、診断と治療法をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

脂漏性角化症は、老人性色素班などと同じく紫外線が原因と考えられるイボです。

幸いにも良性で痛みやかゆみもありません。また、治療法もあるので皮膚科などで改善も可能です。

それでも、紫外線対策をして予防する方がよいですね。

脂漏性角化症はもとより、他の肌の老化や病気を予防するためにも、しっかりと紫外線対策を行いましょう。

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