後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)はシミ?症状・原因と治療

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後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、シミとも考えられますが、医学的にはアザの一種です。

頬やこめかみ、まぶたなどに左右ともに発生します。

この記事では、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とは何か、また、原因と治療法をご紹介します。

<この記事の大切なポイント>
  • 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、シミのように見えますが、医学的にはアザです。真皮にメラニンが溜まって直径1~3 mm程度のシミのようなアザが目立ちます。
  • ADMは、額の両側やこめかみ、まぶた、鼻の穴付近などに現れます。左右対称に現れることが多いのが特徴で、表皮に近いものから、褐色→灰色→青色と色が変化して見えます。
  • ADMの原因は明確になっていません。遺伝や紫外線、ホルモンバランスの乱れが深く関わっていると考えられています。また、ADMは、アジア民族特有のアザであると考えられています。
  • ADMを予防する確実な方法はありませんが、日焼け止めなどで紫外線対策することで、肌の過剰なメラニンをつくらせないことが大切です。他のシミと同じく、しっかり紫外線をブロックすることが大切です。
  • ADMの治療法はレーザーを使います。Qスイッチレーザーとルビーフラクショナルレーザーを使う方法があります。

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この記事の監修者
医学博士、大阪府女医会理事、旭区医師会理事、日本医師会認定スポーツ医、大阪市難病指定医、化粧療法士、産業医
<メディア登場歴>
◆健康手帖 TV 大阪
◆毎日新聞 寄稿 手は口ほどに物を言う
◆毎日新聞 寄稿 マスク皮膚炎
◆毎日新聞 寄稿 多汗症
◆NHKラジオ 手荒れのお話し
この記事の監修者
ナールスコム店長 村上清美

ナールスコム

ナールスコム店長 村上清美

メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。

<保有資格>
コスメコンシェルジュ
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト

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1.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)が気になるあなたへ

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)について考える女性

「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)はシミ?症状・原因と治療」をお届けします。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とは、Acquired Dermal Melanocytosisの略称で、対称性真皮メラノサイトーシスと呼ばれることもあります。

また、かつては遅発性太田母斑様色素班とも呼ばれていました。

ADMは、医学的にはシミではなくアザで、両側の頬やこめかみ、まぶたなどに発生します。

一般的なシミは、表皮の中にメラニンが溜まるのに対し、ADMでは真皮の中にメラニンが溜まる特異的なタイプのものです。

正しいスキンケアやエイジングケアのためには、こうした皮膚の病気に対する理解も大切です。

そこで、この記事では、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とは何か、症状、また、原因と治療法をご紹介します。

「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の症状や特徴を詳しく知りたい!」

「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の原因は何なの?教えて!」

「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は予防できるの?おすすめの対策は?」

「普通のシミとどう違うの?」

「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の診断や治療は?リスクや費用などは?」

などが知りたいエイジングケア世代の女性は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。

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2.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とは?

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)を知りたい女性

後天性真皮メラノサイトーシスは、老人性色素斑ソバカス肝斑炎症性色素沈着脂漏性角化症などのシミに分類されますが、特徴が異なります。

額の両側や頬骨部にいくつかまとまって出現する直径1~3 mm程度のシミのようなアザです。

また、こめかみ、まぶた、鼻の穴付近にも見られることがあります。

左右対称に現れることが多いのが特徴です。

また、表皮に近いものから、褐色→灰色→青色と色が変化して見えることも大きな特徴です。

男性には現れることはほとんどなく、女性だけに目立ちます。

早い場合は思春期に現れますが、多いのは20代~30代で日本人や中国人に多いとされています。

( 参考:あたらしい皮膚科学第3版 清水博 )

肝斑はADMと似ていますが、まぶたに現れることはありません。

ただし、まれにADMと同時に現れることがあります。

ADMは、かつては太田母斑の1つと考えられていましたが、今では別の病気と考えられています。





3.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の原因

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の原因を考える女性

残念ながら、ADMの原因は明確になっていません。

遺伝や紫外線、ホルモンバランスの乱れが深く関わっていると考えられています。

これらの影響で、老人性色素班やソバカスとは異なり、メラノサイトのない真皮層にメラニン色素が溜まります。

原因が明確でないため、確実にADMを予防することはできませんが、日焼け止めをはじめとする紫外線対策でメラニンを過剰につくらせないことが予防法の1つです。

もちろん、夏の紫外線対策だけでなく冬でも紫外線対策を行いましょう。

特に屋外でのスポーツや作業をすることが多い方は、強く意識的に行うことが大切です。

また、日焼けサロンもADMだけではなく、肌に良くないので控えましょう。

<参考記事>

日焼け止めの使い分けと選び方は、年齢・季節・利用シーンで!

春の紫外線対策。しっかりブロックして日焼けの無い美肌をキープ!

秋も紫外線対策は大切!斜め横からの光線を日焼け止めでブロック


4.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の診断

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、肝斑と好発部位が似ていることや合併することからことから、発症年齢、形状、色調を注意深く観察することで診断されます。

また、目の下のクマが目立つ部位でも発症します。

目の下は、くぼみや色素沈着を起こしやすく、後天性真皮メラノサイトーシスが発症することで、より顔のくすみが目立ちます。

この部位での診断も大切だと考えられています。





5.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の治療法

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)の治療について説明する女性

1)QスイッチレーザーによるADM治療

ADMは真皮の疾患なので通常のシミ治療より難しく、肌の深くまで照射できる Qスイッチレーザーを使う治療が選択肢の1つです。

ただし、1回のみの照射で治療できることはまれで、通常、複数回の照射が必要です。

Qスイッチレーザーを使うとお肌の回復を促すために、テープやガーゼなどによる保護が必要になります。

ダウンタイムが長くQスイッチレーザーは2~3か月に1回の照射で治療を継続することになります。

また、Qスイッチレーザーでの通常出力での照射は、肝斑の症状を悪化させるリスクがあります。

そのため、ADMと肝斑を併発している場合は、肝斑の治療を優先して行ったあとに、QスイッチレーザーでADMの治療を行います。

Qスイッチレーザーには、反応するは波長によってYAG(ヤグ)、ルビー、アレクサンドライトの3種があります。

中でもQスイッチルビーレーザーがADMに最も良く反応すると考えられています。

<参考記事>

YAG(ヤグ)レーザーは3種類!シミへの効果やダウンタイムは?

ルビーレーザーの効果とシミの治療費用・ダウンタイム・副作用

アレキサンドライトレーザーとは?シミへの効果や費用について解説

2)ルビーフラクショナルレーザーによるADM治療

ADM治療の新たな選択肢として、ルビーフラクショナルレーザーが登場しています。

ルビーフラクショナルレーザーのメリットは、レーザーを分割照射することで、肌へのダメージを軽減できることです。

そのため、照射後にガーゼなどを使用しなくても、炎症性色素沈着のリスクを小さくできることです。

一方、治療回数は増加することがデメリットです。

しかし、ダウンタイムが短いことから、月1回ペースで治療が行えるため、Qスイッチレーザー治療よりも短い期間で終えることが期待できます。

さらに、ルビーフラクショナルレーザーでは、全体照射ができるため、ADM以外のシミも並行して治療が可能です。

そのため、最近ではルビーフラクショナルレーザーを使うクリニックが増えつつあります。

なお、ルビーフラクショナルレーザーは、フラクショナルQスイッチルビーレーザー、Qスイッチルビーフラクショナルレーザーともいいます。

<参考記事>

フラクショナルレーザーの効果は?治療期間とダウンタイムも解説

 

3)ピコレーザーによるADM治療

最近では、Qスイッチレーザーよりも照射速度が速いピコレーザーがADMの治療に使われるようになってきました。

ピコレーザーのスポット照射によって、Qスイッチレーザーよりもダウンタイムが短い治療が可能になっています。

ピコレーザーには、ピコシュアやピコウェイ、エンライトンなどの機種があります。

<参考記事>

ピコレーザーはシミ取りに効果ある?種類やダウンタイムも解説

ピコスポットの効果と経過・ダウンタイムのかさぶたの防ぎ方

ピコレーザーの種類と機種別の特徴!5種からどれを選ぶ?


6.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)に関するよくある質問

Q1.後天性真皮メラノサイトーシスの見分け方は?

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、灰色またはやや青みを帯びた独特のくすんだ色合いをしていることがほとんどです。

メラニン色素の存在する層が深いためこうした色になっています。

また、メイクでも隠れないことがあります。

独特の特徴から比較的、他のシミと見分けやすいです。

 

Q2.後天性真皮メラノサイトーシスの治療費は?

後天性真皮メラノサイトーシスの大きさやできた部位、治療法、クリニックによって治療費が異なります。

例えば、Qスイッチレーザーの場合は、直径1cmあたり、15000円前後が相場です。

治療費は、クリニックで診断をしてもらう際に確認しましょう。

 

Q3.後天性真皮メラノサイトーシスは保険適応になりますか?

後天性真皮メラノサイトーシスは保険適応にならず、自由診療です。

ただし、赤ちゃんの赤あざ・青あざは保険適応です。

 

Q4.後天性真皮メラノサイトーシスは光(IPL)治療で治りますか?

後天性真皮メラノサイトーシスは、フォトフェイシャルやフォトシルクプラスなどの光(IPL)治療では改善しません。

 

Q5.後天性真皮メラノサイトーシスは、薬で治りますか?

後天性真皮メラノサイトーシスは、他のシミと違いトラネキサム酸やシナールなどの美容内服薬では治りません。

また、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬でも治りません。


7.まとめ

記事のまとめ

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とは何か、また、症状や原因、治療法をご紹介しました。

いかがでしたか?

ADMは、シミのように見えますが、真皮でメラニンが溜まった状態です。だから、医学的にはアザなのです。

そんなADMは、紫外線対策である程度予防が可能です。

しかし、一度、発症すれば皮膚科や美容皮膚科などでの治療が必要な病気です。

正しいスキンケアやエイジングケアのために、ADMについての知識を身につけていただければ幸いです。

この記事「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)はシミ?症状・原因と治療」が、ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様のお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子

大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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