乾燥が原因で毛穴が目立つのをご存知ですか?
加齢、皮脂、肌質など様々な原因でおこる毛穴のトラブルですが、お肌の乾燥もその1つ。
美肌をキープするためには避けたいですね。
この記事では、美容家の西川美佐子さんに、乾燥で毛穴が目立つ原因から予防やスキンケアによる対策まで、幅広くご紹介いただきます。
美容家・化粧品成分上級スペシャリスト
西川 美佐子 さん
健康・美容関連講師、美容商材関連プロデュース業、元エステティシャン。
エステティシャンとして多くのお客様のお肌に触れ、体の内側から美容を作るための健康管理・化粧品成分・スキンケアなどを学び、お客様が理想のお肌に向かって進む笑顔をいただくことができました。
反面、お客様とのやり取りを通じて情報過多の時代であるからこそ怖さも痛感し、自身が学んできた知識や経験を多くの方にお伝えしたいと思うようになりました。
多くの方が「憧れ」に近づくためのきっかけづくりやサポートをしてまいります。
健康、美容
◆ 保有資格
◇化粧品成分上級スペシャリスト
◇健康管理士一般指導員
◇2021年登録販売者合格
◇AJESTHE認定エステティシャン(ボディ・フェイシャル)
◇中医学耳つぼ美容協会耳つぼセラピスト
◇美容薬学検定1級
◇ナチュラルビューティースタイリスト1級
◇日本アロマ環境協会アロマ検定1級
◇HSAジュニアソーパー
中医学耳つぼ美容協会耳つぼセラピスト
*乾燥肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
*毛穴による黒ずみの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
読みたいところから読める目次
1.乾燥による毛穴が気になるあなたへ
「乾燥でも毛穴が目立つ。予防法やスキンケアの対策は?」をお届けします。
なんだか肌がしぼんで毛穴まわりが凹んでいるといったことはありませんか?
また、毛穴のまわりが影になって大きくみえたり、顔のくすみが気になることはありませんか?
もしかしたら、それは肌の乾燥によって毛穴が目立っているのかもしれません。
毛穴といえば、詰まり、開き、たるみなどいくつかの種類があります。
そんな毛穴トラブルには、大きく毛穴そのものの形状が変化する場合と毛穴周辺の肌ダメージで目立ってしまうケースがあります。
乾燥による毛穴は、幸い肌のキメの乱れが原因で、毛穴そのものまでダメージが進んでいない状態です。
<毛穴の種類と主な原因>
毛穴の種類 | 形状の変化 | 主な原因 | 詰まり |
詰まり毛穴 | なし | 皮脂過剰分泌で角栓が詰まる | 〇 |
黒ずみ毛穴 | 小さい | 詰まった角栓が酸化して黒くなる | 〇 |
すり鉢毛穴 | 大きな凹凸 | 皮脂過剰分泌が元となる炎症 | △ |
たるみ毛穴 | 楕円・つながる | コラーゲンなどの減少による顔のたるみ | △ |
乾燥毛穴 | なし | 乾燥による肌のキメの乱れ | △ |
メラニン毛穴 | なし | 肌ダメージによるメラニン過剰分泌と蓄積 | △ |
だから、乾燥肌を予防することで防げます。また、スキンケアやエイジングケア(*)で改善することも可能です。
また、日常生活で肌の乾燥を予防することが大切です。
そこで、この記事では、美容家である西川美佐子さんに乾燥による毛穴の原因から予防やスキンケアによる対策までをご紹介いただきます。
(*)年齢に応じたケア
<参考記事>
*たるみ毛穴を改善するエイジングケア!原因・症状と10の対策
<乾燥毛穴におすすめのエイジングケア化粧水>
2.乾燥による毛穴の特徴とは
「毛穴悩み」と聞くと、脂性肌で皮脂の過剰分泌よる毛穴詰まりをイメージする人も多いかもしれません。
でも、実は乾燥による毛穴の変化もいくつかあります。
<乾燥毛穴の形> <乾燥毛穴が目立ちやすいパーツ>
1)乾燥で毛穴がしぼむ
1つ目は、単純にお肌の水分量が低下し、毛穴周りがしぼんでしまうことで毛穴が凹みます。
すると、ハリを失った毛穴周りが影となり、まるで毛穴が大きくなったように見えるため毛穴が目立ちます。
2)角質が剥がれ落ちず毛穴の周りで目立つ
2つ目は、乾燥により新陳代謝(ターンオーバー)が低下し、本来ならはがれ落ちるはずの角質がお肌に残り、積み重なることで「角質肥厚」となります。
すると肌のゴワつきやキメの乱れが起こり、毛穴が目立ちやすくなります。
3)乾燥を放置すると毛穴の形が変化する
乾燥で毛穴が目立っているだけなら、毛穴の形状までは変化していません。
しかし、これらの毛穴目立ちをそのままにしてさらに乾燥が進むと、お肌はこれ以上水分が蒸発しないよう過剰に皮脂を分泌し、肌を守ろうとします。
すると、皮脂や周囲の角質が混ざり角栓となって毛穴に溜まり、「詰まり毛穴」にもなりかねません。
また、毛穴に詰まった角栓が酸化することで起こる「黒ずみ毛穴」になってしまいます。
さらに、毛穴が開いてしまったり、アクネ菌が過剰に繁殖して「すり鉢毛穴」やニキビに進んでしまうことも。
この状態まで進んでしまうと、炎症が起こって赤ニキビやニキビ跡、色素沈着など、さらなる肌悩みにもつながります。
乾燥による毛穴目立ちや肌のごわつきが気なった時は、早めの対策が大切です。
<黒ずみ毛穴の形> <開き毛穴の形>
3.乾燥による毛穴の主な原因は?
お肌の水分が減少すると、ハリが失われることで毛穴が目立つ、ターンオーバーが乱れて角質肥厚が起こりキメが乱れることで毛穴が目立つなど、乾燥による肌変化が毛穴目立ちにつながります。
そのままにしておくとさらなる肌トラブルを招くため、早めに適切なケアをしたいですよね。
対策をしっかりするためにも、毛穴悩みにつながる原因を確認しておきましょう。
乾燥毛穴は、誤ったスキンケアや刺激、肌を取り巻く環境などが原因です。
みなさんの日常に、乾燥毛穴の原因が潜んでいるか簡単なポイントをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
当てはまる項目があった人は、乾燥毛穴予備軍かも?!
- 朝晩以外に何度も洗顔をすることがある
- 毛穴パックはシートタイプを愛用している
- スクラブ洗顔・ピーリングを週に何度も行うことがある
- 朝起きた時、肌が乾燥している
- 洗顔後の肌がつっぱる
- メイクをすると粉をふいたようになる
- 日中乾燥を感じる、または過剰に皮脂が出る
- 紫外線対策は真夏のみ(またはしていない)
- エアコン環境にいることが多い
- 屋内・屋外の出入りが多く、気温差を感じることが多い
- 寒くなると手元・足元が冷えやすい
- 睡眠時間はいつもバラバラ
- バランスの偏った食事が多い
運動する習慣が少ない
毛穴が気になり、過剰に洗顔したり皮脂を取りすぎると、肌の水分量・皮脂量のバランスが乱れ、乾燥や乾燥による過剰な皮脂分泌を招きます。
それだけでなく、バランスの崩れた肌は、新陳代謝(ターンオーバー)の乱れやバリア機能の低下を招き、「ゆらぎ肌」や「敏感肌」といった刺激に弱く繊細な肌状態に陥ってしまうという肌悩みも。
また、肌表面はテカテカで内側が乾燥したインナードライ肌になってしまうこともあります。
<バリア機能が正常な肌と低下した肌>
また、紫外線対策不足はバリア機能の低下から乾燥を招き、エアコン環境による乾燥、屋外との気温差を感じる頻度が高くなることも寒暖差によるバリア機能低下・乾燥を招きます。
ほかにも、睡眠不足や偏った食生活、運動不足などの不規則な生活は体調の乱れを招き、肌のバリア機能低下や血行不良による新陳代謝(ターンオーバー)の低下も招き、乾燥や肌のごわつきなどを招きます。
<参考記事>
4.乾燥毛穴を防ぐためのスキンケア
原因がわかったところで、乾燥毛穴やその先の肌トラブルに悩まないよう、しっかり予防・対策をしていきましょう。
やるべきことは、乾燥肌の予防や改善の対策と同じです。
1)洗顔
毛穴や肌を清潔にするために洗顔は欠かせません。
とはいえ、毛穴が気になって1日に何度も洗顔をすると、かえって乾燥や毛穴悩み、肌トラブルにつながります。
乾燥毛穴予防には、「肌に必要なうるおいを逃しすぎない」「刺激を与えない」やさしい洗顔が大切です。
クレンジングの際は、肌にやさしいクレンジングジェルやミルク、クリームタイプがおすすめです。
オイルクレンジングを使用する際は、オリーブ油・コメヌカ油・マカダミアナッツ油といった、私たちの肌の成分に近い油脂系のものを選ぶといいでしょう。
ミネラルオイルのクレンジング料は脱脂力が強すぎるので控えたほうがベターです。
洗顔料は、お肌が乾燥している時は刺激を与えないようスクラブ洗顔やピーリングといった刺激は避け、「ラウロイル〜」「ココイル〜」ではじまる「アミノ酸系洗浄剤」成分を使用したものや「弱酸性」などの洗浄力がマイルドでお肌に優しいもので洗い上げましょう。
また、洗顔の際に摩擦や圧がかかりすぎないよう、たっぷりの泡で肌を包むように洗うのもポイントです。
泡立たないタイプを使用している場合は、使用量を多めにして摩擦などの刺激が起こらないようにしましょう。
洗顔が終了したら、タオルを抑えるように肌にあてて水分を取り除き、ゴシゴシと擦らないように気をつけましょう。
<参考記事>
*クレンジングの正しい方法と使い方で美肌を目指す!10のポイント
*洗顔の正しい方法と洗顔料の使い方10選!乾燥肌なら特に注意!
2)保湿
乾燥毛穴対策には保湿ケアが基本です。ここでは乾燥毛穴予防に欠かせない、おすすめの保湿成分をご紹介します。
①セラミドやスフィンゴ脂質、コレステロール
セラミドやスフィンゴ脂質、コレステロールは、細胞間脂質(角層細胞の間をつなぐ脂質)を構成する成分で、肌内部の水分を挟んでしっかり保水し、水分の蒸散を防ぐはたらきがあります。
②ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、保水効果にすぐれた糖とたんぱく質からできた成分で、主に肌表面にとどまり、肌のうるおいを保ってくれます。
1gで6ℓの水分を保てるといわれるほどの保水力を持っています。
③コラーゲン
コラーゲンは、保水効果に優れたたんぱく質で、主に肌表面にとどまり、肌のうるおいを保ってくれます。
肌表面に膜をつくって刺激から防御するはたらきもあります。
④プロテオグリカン
プロテオグリカンは、ヒアルロン酸以上の保水力をもち、コラーゲンやヒアルロン酸の生成に関わる線維芽細胞にはたらきかける役割を持っています。
⑤アミノ酸
アミノ酸は、肌内部の天然保湿因子(NMF)にも含まれ、お肌の水分保持やバリア機能には欠かせない成分です。
代表的なものには、セリンやプロリン、グリシン、アラニンなどがあります。
⑥グリシルグリシン
「グリシン」というアミノ酸が2つ結合してできた成分で、私たちの肌にも存在する保湿成分です。
保湿以外にも、異常な毛穴の開きを整えてキメ細かい肌へとサポートしてくれます。
⑦ナールスゲン®︎
ナールスゲンは、アミノ酸誘導体の1つで、お肌のうるおいに欠かせないコラーゲンやエラスチンといったたんぱく質やヒアルロン酸、グルタチオンなどの生成・はたらきをサポートします。
※ナールスゲンは、株式会社ナールスコーポレーションの登録商標です(成分名:カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル)
⑧トラネキサム酸
トラネキサム酸は、肌の炎症を抑え、肌の引き締め効果を持つ成分です。
ほかにも、乾燥によって皮脂分泌が増えたり、ターンオーバーが乱れることで毛穴が目立つ人には「ビタミンA(レチノール)」、過剰な皮脂分泌を抑え、毛穴の目立ちをケアしてくれる「ビタミンC誘導体」などもおすすめです。
また、肌が乾燥しているときはバリア機能や新陳代謝(ターンオーバー)が乱れ、些細な刺激も敏感になっている可能性があります。
そのため、「アラントイン」や「グリチルリチン酸ジカリウム」といった炎症を抑え、肌を整える成分が配合されたものを選びながら、肌に刺激を感じる可能性のある、アルコールや香料・着色料などが配合されてないものを中心に選ぶようにしましょう。
毛穴が気になっても、慌ててたくさんのアイテムを使う必要はありません。
保湿成分がたっぷり含まれた化粧水、美容液、保湿クリームといったアイテムで、やさしくシンプルにお肌を整えながら、週に1回程度のスペシャルケアとして高保湿のフェイスマスクを使用して、お肌を整えるのがおすすめです。
3)上手な角栓ケア
キメの整った美肌のためには、上手な角栓ケアも大切です。
角栓とは、皮脂や周囲の角質が混ざったもので、毛穴に詰まると「詰まり毛穴」となり、さらに角栓が酸化すると「黒ずみ毛穴」につながるため、早めにケアすることが大切です。
まずは乾燥によって皮脂分泌が過剰にならないよう、洗浄力のマイルドなクレンジング料や洗顔料でお肌のうるおいを保ちながら、保湿成分が配合されたスキンケアアイテムでお肌をしっかり整えましょう。
お肌にトラブルが起きていなければ、リパーゼなどの脂肪分解酵素が配合された酵素洗顔を週に1度くらいのペースで使い、定期的に毛穴ケアをするのもおすすめです。
また、角栓ができてしまった場合は無理に押し出さず、毛穴パックなどを使用して適切なケアをしましょう。
毛穴パックには、「シート状の貼るタイプ」「固まるクリームを塗布して剥がすタイプ」「一定時間おいてから洗い流すタイプ」の3つがあります。
いずれも毛穴ケアをしてくれますが、お肌が乾燥しているときは、肌表面の角質を剥がしてしまうシートタイプの使用は控え、肌をケアしながら毛穴ケアもしてくれる洗い流すタイプがおすすめです。
4)紫外線対策
乾燥毛穴予防には紫外線対策も欠かせません。主に私たちが注意したい紫外線は「UVA波」と「UVB波」。
UVA波は肌の奥まで届く長い波長です。
肌の奥の真皮まで届き、ハリや弾力をつかさどるシステムにダメージを与えてしまいます。
対してUVB波は肌表面にダメージを与え、肌のうるおいやバリア機能を低下させてしまいます。
紫外線による肌ダメージは、乾燥毛穴の原因である乾燥や肌のバリア機能低下を招くだけでなく、紫外線の刺激から体を守ろうとする角質肥厚やシワなどの光老化も起こりやすくなります。
「紫外線対策は夏だけ!」という人は要注意!天気や季節によって強さの変化はあるものの、紫外線は1年中降り注いでいます。
乾燥毛穴や肌トラブルを引き起こさないためにも、日々の紫外線対策は欠かさないようにしましょう。
乾燥により敏感になっている時にも使いやすいよう、刺激の少ないノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)処方の日焼け止めや保湿成分などが配合された日焼け止めを持っていると安心ですね。
<おすすめの日焼け止め>
*ナールスゲン推奨濃度配合ノンケミカルの日焼け止め「ナールス ヴェール」
5.乾燥毛穴を防ぐメイク
乾燥毛穴対策にはメイク選びも大切です。
リキッドタイプ・クリームタイプ・クッションタイプのファンデーションは、適度な水分・油分が含まれ、毛穴の凹凸にもピッタリと密着してくれるのでおすすめです。
また植物オイルや保湿成分が配合されたファンデーションも乾燥を防ぎ、乾燥毛穴対策になります。
持ち運びにも便利なパウダータイプのファンデーションは、ほかのファンデーションに比べ水分や油分が少ないため、乾燥している時は「皮脂が気になるTゾーンだけ」といった部分的な使い方など、お肌の様子を見ながら使用するのがおすすめです。
また、毛穴が気になりファンデーションを重ね塗りするのはNG。メイク崩れという見た目の悩みはもちろんのこと、毛穴が詰まりやすくなり肌トラブルを招きます。
毛穴が気になる時は、光の反射で凹凸を目立ちにくくしてくれるものがおすすめ。
どうしても毛穴が気になる時は、凹凸をカバーしてくれるポアレスタイプの下地(ポアプライマー)もありますので、気になる部分に薄く使用すると毛穴が目立ちにくくなります。使用後は毛穴に残らないよう、優しく丁寧にクレンジング・洗顔をするようにしましょう。
<参考記事>
*乾燥肌の方のためのファンデーションの選び方・使い方の3つのコツ!
6.日常生活でも乾燥を防ごう
乾燥毛穴の予防、健やかな肌状態をつくるためには日常生活を整えることが大切です。
1)バランスの取れた食事
“1日30品目”という言葉がありますが、毎日これを叶えるのは至難のワザ。
サプリメントなどを上手く活用しながらバランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。
乾燥対策におすすめの栄養素と食材をご紹介します。
①グルコシルセラミド
お肌のうるおいに欠かせないグルコシルセラミドはおすすめの食材。
こんにゃく・ひじき・黒ゴマ・黒豆・わかめ・そばといった“黒い”食べ物に含まれていることが多いのが特徴です。
ほかには、シラタキやごぼう、牛乳などにも含まれています。
<参考記事>
*乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?
②ビタミンA
古くなった角質が蓄積されないようターンオーバーを整えてくれます。
卵黄・うなぎ・レバー・にんじん・かぼちゃ・ほうれん草などに多く含まれています。
③コラーゲンやエラスチン
肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチン。
いずれもたんぱく質の一種で、コラーゲンは動物性と海洋性があり、動物性は豚足・鶏の皮・手羽先・軟骨・牛スジ、海洋性は魚の皮・カレイ・エイヒレ・魚の皮・うなぎ・なまこ・カレイ・エビなどに含まれています。
そのほかの食材としては、ゼラチンなどもあります。エラスチンは牛すじなどの「筋」に多く含まれています。
④亜鉛
亜鉛は健やかな肌のモトとなるたんぱく質の合成をサポートしてくれ、新陳代謝のサポートもしてくれます。
代表的な食べ物としては、牡蠣・煮干し・豚や鶏のレバー・高野豆腐・納豆・きなこなどに含まれます。
切り干し大根やえだ豆といった野菜にも含まれますが、野菜に含まれる量は少ないため、肉や魚介、豆類などで摂取することがおすすめです。
⑤発酵食品や食物繊維
お肌の乾燥対策には腸の環境を整え、老廃物や不要なものを体外に排出させることも大切です。
乳酸菌などの善玉菌を多く含む発酵食品として、納豆・味噌・キムチ・ヨーグルト、腸内の掃除や善玉菌のエサとなる食物繊維として、ごぼう・さつまいも・玄米・きのこ類などがあります。
<参考記事>
*腸内環境を食物繊維や乳酸菌が豊富な食べ物で改善!便秘解消で美肌へ
*「発酵食品で体を元気に!」@健康ラボステーションのセミナーに参加してきました
⑥体を温める食物
体の冷えによって血の巡りが悪くなることで代謝が滞り乾燥肌につながることも。
体を温める食物も積極的に摂取しましょう。
しょうが・唐辛子・にんじん・かぼちゃ・ごぼう・玉ねぎといった野菜や、りんご・オレンジといった果物など、土の中で育つ根菜類や冬に旬を迎える食物が主な食材です。
<参考記事>
ほかにも、日本人に不足しがちな栄養素としては、塩分の排出を助ける「カリウム」、腸のはたらきを助ける「食物繊維」、骨や歯の形成に欠かせない「カルシウム」なども積極的に摂取して体のバランスを整え、健やかな体づくり、肌トラブル予防を心がけましょう。
2)睡眠
適度な休息と睡眠は、健やかな体づくりには欠かせません。
規則正しい睡眠は、体の疲労を定期的にリセットするだけでなく、日中ダメージを受けた肌の修復もしてくれます。
睡眠時間が不規則になると、体のリセット・修復機能が乱れてしまい、肌の乾燥やトラブルを招くこともあります。
肌悩みを予防するためにも、規則正しい睡眠を意識するようにしましょう。
<参考記事>
*美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策
3)運動そのほか
ほかにも、適度な運動は血行促進・新陳代謝アップにつながりますので、1日30分程度のウオーキングや、デスクワークが続く人は、定期的なストレッチなどを取り入れて体を適度に動かすようにしましょう。
こうした運動はストレスの解消にも役立つので、ぜひ、適度に取り入れましょう。
<参考記事>
7.乾燥毛穴に関するよくある質問
Q1.保湿で毛穴は消えますか?
乾燥による毛穴には保湿は効果的です。また、皮脂が過剰分泌の毛穴もバリア機能低下が原因であることが少なくないので保湿は効果的です。その他の毛穴の予防にも保湿を行うことが大切です。
しかし、加齢によるたるみ毛穴やクレーター毛穴、すり鉢毛穴などが保湿で消えません。
Q2.保湿が足りないと毛穴が開くのはなぜ?
保湿が足りないことで、角質層の水分が不足します。その結果、毛穴の周りの肌がしぼんで毛穴が開いて見えることがあります。また、保湿不足で角質層が厚くなり、肌表面がゴワゴワと硬くなることがあります。それによって、肌の周りが引っ張られたり、炎症をもたらすなどで毛穴が開く原因になることがあります。
Q3.乾燥毛穴とたるみ毛穴と違いは何ですか?
乾燥毛穴は、肌の角質の乾燥が原因で目立ち、保湿で改善します。一方、たるみ毛穴は、真皮にあるコラーゲンやエラスチンの減少や変性が原因で、保湿だけでは改善しません。
Q4.韓国コスメで乾燥毛穴は消せますか?
乾燥毛穴は、保湿が十分に高い韓国コスメで消すことができます。
乾燥毛穴の対策は、日本にコスメでもその他の海外のコスメであっても、保湿が高く日本人の肌に合うものを選ぶことが大切です。
Q5.乾燥毛穴はクレンジングで消すことはできますか?
クレンジングそのもので、乾燥毛穴を消すことはできません。
しかし、刺激の強いクレンジングが原因で目立つ乾燥毛穴は、優しく刺激の小さなクレンジングに変えることで消えることがあります。
クレンジングを変えることで乾燥が改善されるからです。
8.まとめ
美容家の西川美佐子さんに乾燥による毛穴の原因から予防やスキンケアによる対策までをご紹介いただきました。
いかがだったでしょうか。
毛穴の悩みは症状や原因によっていくつかの種類にわかれます。
そんな中、乾燥による毛穴は比較的、予防や改善が簡単です。
とはいっても、正しい日常生活やスキンケアを行わないとひどくなってしまうことも。
だからこそ、日常生活や日々の正しいスキンケアやエイジングケアが大切です。
この記事「乾燥でも毛穴が目立つ。予防法やスキンケアの対策は?」が、ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(1章及び5章、まとめの執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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