超低分子ヒアルロン酸なら角質に浸透してバリア機能を改善

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本来、肌に浸透しないヒアルロン酸。

超低分子なら、角質層に浸透して水分保持やバリア機能の改善など、通常のタイプにはない新しい美容効果があることがわかりました。

この記事では、超低分子のヒアルロン酸の研究報告を中心に、エイジングケアや美肌効果をご紹介します。

この記事の目次を紹介する女性のイラスト

1.超低分子ヒアルロン酸が気になるあなたへ

超低分子ヒアルロン酸入り化粧品でエイジングケアをする女性

「超低分子ヒアルロン酸なら角質に浸透してバリア機能を改善」をお届けします。

誰もが聞いたことのある「ヒアルロン酸」。

わたしたちのからだは、たんぱく質、水分、脂質、ミネラル、糖質で構成されており、ヒアルロン酸は「糖質」の1種です。

糖はサイズによって分類されていて、一番小さいのが単糖(果糖、ブドウ糖など)、単糖がいくつか集まっているオリゴ糖(砂糖など)、たくさんの糖からなる多糖(グリコーゲンなど)で、ヒアルロン酸はこの多糖の一つです。

ヒアルロン酸は、全身に存在していますが、その濃度はからだの部位によって違いがありますが、皮膚に約50%存在するといわれています。

そんなヒアルロン酸は、主に真皮にありますが、一部は表皮にあります。

そのほかに、関節液や目の硝子体、へその緒でも濃度が高く存在しています。

そして、ヒアルロン酸は、うるおいや肌ツヤハリや弾力に欠かせない成分です。

その最大の理由は、ヒアルロン酸は1gにつき2~6リットルの水分を保持する力を持っていること。

この力で、お肌をしっかりと保湿しています。

また、線維芽細胞にあるコラーゲンエラスチンプロテオグリカンなどと一緒に、細胞の間を埋めて、細胞が安定できるようにしています。

さらに、ヒアルロン酸は組織の柔軟性の維持にも一役買っています。

つまり、ヒアルロン酸は、潤いある美肌づくりに大切な保湿成分なのです。

このヒアルロン酸の新しい展開として、分子量の小さい超低分子ヒアルロン酸が角層水分量を改善するとの報告があります。

これは、お肌にあるものと違って、化粧品成分としての合成したものです。

今回のナールスエイジングケアアカデミー編集部ニュースでは、この超低分子のヒアルロン酸の新しい効果の研究報告をご紹介します。

<参考>

・山﨑太朗.ヒアルロン酸の機能と利用. 食品と容器 54(3): 138-142, 2013

・赤坂日出道ら.バイオポリマーとしてりヒアルロン酸の特性と応用.フレグランスジャーナル 78: 42-47, 1986


2.ヒアルロン酸のさまざまな用途

ヒアルロン酸

超低分子ヒアルロン酸の効果に前に、研究結果をご紹介する前に、まずはヒアルロン酸のさまざまな用途をご紹介します。

ヒアルロン酸にはいくつか種類があります。

最も汎用されているヒアルロン酸ナトリウム。

ヒアルロン酸といえば、大体がこのヒアルロン酸ナトリウムを指し、分子量は5万~100万以上のものです。

次に、スーパーヒアルロン酸とも呼ばれている、アセチル化ヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸に油性成分をつけて角質層になじみやすくしています。

分子量は1万~10万程度です。

そして、加水分解ヒアルロン酸は分子量が1万程度の低分子ヒアルロン酸で、角層に浸透して水分を保持します。

化粧品で一般的に使用されているヒアルロン酸の分子量は、100万ダルトン以上の高分子のものなので、、角質層の奥までは浸透しません。

ですが、表皮の表面にとどまり、水分を含んだ膜をつくってお肌のバリア機能をサポートしています。

エイジングケア化粧品成分としてお肌に塗るだけでなく、美容医療でヒアルロン酸を注入したり、ヒアルロン酸のサプリやドリンクなど経口摂取するタイプのものもあります。

そのほかに、医薬品として関節の潤滑剤や、白内障などの手術時に目の角膜細胞を保護したり、目の形を維持するときにも使用されています。


3.超低分子のヒアルロン酸は皮膚に浸透し、バリア機能を改善するとの研究結果

超低分子ヒアルロン酸でバリア機能が改善した女性

ここからは、約800というナノレベルの超低分子ヒアルロン酸(HA4)の皮膚への浸透とバリア機能に関する3つの効果の研究についてご紹介します。

これらの研究は、城西大学薬学部皮膚生理学研究室の徳留嘉寛氏らにより報告されたものです。

1)皮膚への浸透に関する研究

研究では、平均120万ダルトンの高分子量のヒアルロン酸と、超低分子のヒアルロン酸の皮膚への浸透度が検討されました。

ヘアレスマウスから摘出した皮膚に、高分子量のヒアルロン酸と超低分子量のヒアルロン酸を塗布して一定時間経過後に観察しました。

その結果、高分子量ヒアルロン酸では皮膚への浸透は認められませんでしたが、超低分子のヒアルロン酸では皮膚への浸透が確認できたとのことです。

つまり、超低分子ヒアルロン酸と通常のものでは、肌でのはたらき方が、違うのです。

2)紫外線ダメージからのバリア機能の回復に関する研究

紫外線ダメージからのバリア機能の回復に関する研究のイメージ

また、別の徳留氏らの研究(2013年)では、紫外線を照射されたマウスに超低分子ヒアルロン酸を繰り返し塗布してTEWL(経表皮水分蒸散量)を経時的に測定したところ、超低分子ヒアルロン酸を塗布していないマウスでは紫外線によってバリア機能が破壊され、お肌からの水分蒸散量が増加しました。

しかし、超低分子ヒアルロン酸を塗っていたマウスでは、一時的に紫外線ダメージによってバリア機能が破壊されていたものの、経時的に水分蒸散量が抑制されて、バリア機能の改善が認められたと報告しています。

3)セラミド合成への影響に関する研究

このほか徳留氏らは、紫外線を照射されたマウスでの超低分子ヒアルロン酸によるセラミドの合成への影響についても報告(2016年)しています。

結果は、超低分子ヒアルロン酸が塗布されているマウスでは、セラミドの生成が促進され、表皮からの水分蒸散量が低下していたとのことです。

以上から、超低分子ヒアルロン酸は皮膚に浸透して、細胞の分化を促進し、セラミド生成を促進して水分蒸散量を抑制するので、バリア機能が改善したものと推察しています。


4.エイジングケア化粧品で期待できる超低分子ヒアルロン酸の効果

超低分子ヒアルロン酸配合化粧品を使う女性

からだでつくられるヒアルロン酸は年齢とともに減少していきますが、お肌のヒアルロン酸は40代後半から急激に減少することがわかっています。

ヒアルロン酸の分泌量が低下してくると、乾燥肌になりやすくなったり、シミシワが出来やすくなります。

また、紫外線を浴びすぎると体内でのヒアルロン酸の産生量が低下するとともに、乾燥肌も引き起こします。

お肌が乾燥すると、肌荒れかゆみくすみ毛穴のトラブルほうれい線などの肌悩みへとつながります。

これらの改善に、先にご紹介したエビデンスでも示されたとおり、角層の水分量やセラミドの産生量を増やして、バリア機能を改善する効果のある超低分子ヒアルロン酸が有用といえます。

そして、超低分子ヒアルロン酸の効果はこれだけではありません。

皮膚でのヒアルロン酸の産生を促進する作用も持っており、さらに、「ヒアルロン酸の新しい効果を発見!日焼けによるお肌の炎症を抑制」でもご紹介したように、紫外線ダメージを受け日焼けしたお肌の赤みや炎症を抑制する可能性も示されています。

超低分子ヒアルロン酸が配合されたエイジングケア化粧水などのアイテムも増えつつあります。

低分子ヒアルロン酸は保湿効果だけにとどまらず、肌老化への対策としてさまざまな効果があるので、近い将来、健康的で美肌を維持するエイジングケア・スキンケアアイテムとしての活用が期待されますね。

<動画で簡単にヒアルロン酸が理解できる!「ヒアルロン酸が乾燥肌になる原因とは?」>



<ヒアルロン酸に関する参考記事>
衝撃!ヒアルロン酸で乾燥肌になる!誤った使い方を避けて正しい保湿

ほうれい線の予防や改善にヒアルロン酸は効果があるの?


5.ヒアルロン酸が配合されたナールス製品のご紹介

ナールスエークレンズを手にする女性

ナールスのエイジングケア化粧品でヒアルロン酸を配合している製品として2つあります。

1つは、フェイスマスクの 「ナールス リジェ パーフェクトマスク」。

そしてもう1つは、クレンジングジェルの「ナールス エークレンズ」です。

1)ナールス リジェ パーフェクトマスク

フェイスマスク「ナールス リジェ パーフェクトマスク」

ナールス リジェ パーフェクトマスクは、ナタデココの原料を主成分とした食物由来のナノ繊維でできたバイオセルロース製なので、お肌にぴったりと吸い付くように密着して、美容成分をしっかり浸透させます。

ナールス リジェ パーフェクトマスクは、大切なイベント前のスペシャルケアとしてお使いいただくアイテムとしてオススメしています。

だから、即効性の高い保湿効果が得られるようヒアルロン酸ナトリウムを配合しています。

そのほかの美容成分としては、ヒト幹細胞培養液、推奨濃度のナールスゲン小じわやシミにも効果的なプラセンタエキス糖化を防ぐカルノシン、リンパ管をケアするキュアパッションターンオーバーを促すアロエベラ液汁光老化を防ぐ「ヒメフウロエキス」など、美容液1本分相当の25mLもの美容成分を配合しています。

★ナールス リジェ パーフェクトマスクを詳しく知りたい、購入したい方は、こちらから

2)ナールス エークレンズ

ヒアルロン酸配合のクレンジングジェル ナールス エークレンズ

ナールス エークレンズは、皮膚科医の河本英恵先生(かわもと医院きれいクリニック院長)監修のもと開発した水性のオイルフリーのクレンジング料です。

ヒアルロン酸ナトリウムと加水分解ヒアルロン酸を配合しています。

アミノ酸系界面活性剤(洗浄成分)で、メイク汚れと皮脂汚れをしっかり取り除きますが、敏感肌や乾燥肌の方にもお使いいただけるクレンジング料です。

また、ダブル洗願不要で、マツエクもOKです。

★ナールスエークレンズを詳しく知りたい、購入したい方は、こちらから


6.編集後記

編集後記

「超低分子ヒアルロン酸なら角質に浸透してバリア機能を改善」をお届けしました。

「ヒアルロン酸=保湿」という図式が思い浮かぶくらい、ヒアルロン酸といえば保湿ですが、その分子量が変わることで、さまざまなお肌への新しい効果があることがわかってきました。

分子がとても小さくなれば、お肌への浸透して、水分蒸散量を抑制したり、セラミドの産生量を増やしてバリア機能を改善したり、日焼け後のお肌の炎症を抑制したりと、いろいろなヒアルロン酸の面が見えてとても興味深いです。

これからのヒアルロン酸関連の新しい研究発表も楽しみになります。

この「超低分子ヒアルロン酸なら角質に浸透してバリア機能を改善」の記事が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。

著者・編集者・校正者情報

(執筆:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ

医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

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