女性のライフステージ別の健康のために婦人科かかりつけ医は大切

女性の心身は、初潮後から思春期、20代、30代、40代を経て更年期やポスト更年期を迎えるまで、女性ホルモンの分泌量の変化や減少を受け、さまざまな健康リスクを抱えています。

だから、ライフステージと健康の関係について正しい知識を持ち、若い時から婦人科のかかりつけ医がいていつでも相談できる環境にあれば、女性特有の症状に対し予防や適切な対処が可能となります。

目次

スポンサードサーチ

1.女性特有の症状と向き合うために、若いときから準備を

『女性のライフステージ別の健康のために婦人科かかりつけ医は大切』をお届けします。

ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様は、エイジングケア世代の女性が多いと思いますが、若い時からかかりつけの婦人科がありましたでしょうか?

40代半ば頃から、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量は急激に低下します。閉経前後5年間、大体50代半ばまでの約10年間が更年期と呼ばれています。

ホルモンバランスが崩れると、月経周期が乱れたり、からだや心の不調があらわれてきます。

更年期症状の種類もその程度も個人差があり、ひどい時には日常生活をいつも通りに過ごすことすら困難になります。

また、更年期だけでなく、女性は年代によって、さまざまなライフステージがあります。

そんな時、気軽に相談できるかかりつけの婦人科医がいれば心強いですよね。

そこで今回は、女性のライフステージと健康リスクの関係について解説します。

また、更年期あるいはポスト更年期の女性たちが、女性特有の健康リスクに対し、どう対処してきたかを、大塚製薬が行った全国50代以上の女性対象の「女性の健康に関するアンケート調査」の結果からご紹介します。

若いうちから女性の健康に関する情報を収集し、理解に努めているヘルスリテラシーの高い人は、女性特有の症状があらわれた時にも対処できる割合が高いことがわかっています。

女性に多い健康リスクとライフステージの関係をあらかじめ知って、適切に対処できる準備を整えておきましょう。


2.女性ホルモンの変化は、女性のライフステージにおける健康に大きく関係している

女性の医者

女性のライフステージは、エストロゲンの分泌量の変化によって、4つにわけることができます。

また、エストロゲンの量の変化に伴って、ライフステージ別に起こりやすい女性特有の健康リスクがさまざまにあります。

1)女性のライフステージと、関連する健康面の変化は?

4つの女性のライフステージの分類と、エストロゲンの分泌量、それに伴う健康面の変化をまとめました。

女性のライフステージと健康リスク

2)ライフステージ別に気をつけたい健康リスク

①思春期

妊娠や出産に向けて卵巣機能を整えていく時期です。そのため、月経不順や月経痛などのトラブルが起こりがちです。

でも、これらのトラブルは年齢とともに軽減していきます。しかし、月経がひどくなるといった不調が現れる人もいます。

②性成熟期

一番エストロゲンの分泌量が活発な時期です。

現代女性は晩婚や、出産の高年齢化、出産回数の減少により、生涯の月経回数が昔に比べて増えています。

そのため、日常生活に支障をきたすほどの重い月経(月経困難症)や、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症といった病気が起こりやすくなっています。

③更年期

閉経前のエストロゲンの分泌量が急激に低下してくる時期で、自律神経が乱れたり、のぼせ、疲れやすい、イライラする、普通に動いているだけなのにドキドキするといった更年期症状があらわれます。

日常生活に支障が出る場合もあり、これを更年期障害と呼んでいます。

④ポスト更年期

閉経後に気をつけたいのは、更年期症状がおさまる一方で、脂質異常症(高脂血症)や動脈硬化などの生活習慣病、骨粗しょう症のリスクが高まります。

女性は50歳頃から総コレステロールと悪玉(LDL)コレステロールが急激に増え、中性脂肪も増え、しかし善玉(HDL)コレステロールは低下する傾向にあります。

これを裏付ける、エストロゲンと脂質異常症が密接に関連しているとの報告もあります。

その他に泌尿器系として、萎縮性膣炎や外陰性掻痒症なども起こりやすくなります。

<参考記事>

「メノポーズ(閉経)週間」だから、女性ホルモンによる肌悩みと体調不良を考えよう

ほうれい線は骨粗鬆症で目立つ!更年期のエイジングケア

3)思春期から更年期で起こる月経随伴症状

月経前になると、肌荒れやイライラしたり、胸の張り、むくみ、体重増加、頭痛、怒りっぽくなる、不安感など、からだや心の状態が不安定になった経験は誰もがあるかと思います。

こうした月経前や月経中に起こる不調を「月経随伴症状」と呼びます。

日本では、月経のある女性のうち約70~80%、この「月経随伴症状」に悩まされています(日本産婦人科学会/日本婦人科医会)。

月経随伴症状には、月経前の「月経前症候群(PMS)」や「月経前不快気分障害(PMDD)」、月経中の「月経困難症」があります。

詳しいことは、婦人科などで、製薬企業であるバイエル薬品が制作した冊子『生理前カラダの調子やココロの状態が揺らぐ方へ PMS 月経前症候群』が配布されているので、そちらを参考にしてみてください。

このように、ライフステージにおけるホルモン量の変化にあわせて、女性はさまざまな健康面のリスクと向き合わなくてはいけません。

それでは、思春期・性成熟期・更年期と経験してきた女性たちは、それぞれのライフステージにおいてどのようなことを考え、対処してきたのか?

50代以上の女性206名を対象に行われた、「女性の健康に関するアンケート調査」の結果からみてみましょう。


スポンサードサーチ

3.50代以上の女性に聞く「女性の健康に関するアンケート調査」結果

女性の健康に関する調査結果

ここからは、大塚製薬が50代以上の女性に聞いた「女性の健康に関するアンケート調査」の結果をご紹介します。

調査概要:女性の健康に関するアンケート調査
【有効回答数】206名
【調査対象】全国の50代以上の女性
【調査期間】2020年10月14日(水)~2020年10月15日(木)
【調査委託先】マクロミル

1)かかりつけ婦人科医がいる人は、その必要性を若いときから実感

「かかりつけの婦人科医がいるか」という質問に、「いる」と回答した人は27.2%にとどまっています。

かかりつけ医がいると回答した人のうち、若いときからいる必要性を感じている人は89.3%という結果でした。

<かかりつけの婦人科医がいますか?>(n=206)

かかりつけの婦人科医がいますか?

<若いうちからかかりつけの婦人科医がいたほうが良かったと思いますか?>

(かかりつけ婦人科医がいると回答した56人に質問)

若いうちからかかりつけの婦人科医がいたほうが良かったと思いますか?

それでは、かかりつけ婦人科医がいる人の受診したきっかけと、受診していない人の理由をいくつかご紹介します。

【かかりつけ婦人科医がいる人が受診したきっかけ】

受診のきっかけで最も多かった理由が「がんの検診」、「子宮の病気」でした。

また、女性ホルモンの不調に関連した「更年期の症状」「女性ホルモンの低下」「PMSが酷いため」などで婦人科を受診し始めたという人も多くいました。

【かかりつけ婦人科医がいないと回答した人の理由】

かかりつけの婦人科医がいない人たちでは、持たなかった理由として最も多かったのが「特に必要がないから」、「問題がないから」でした。

2)女性特有のからだの不調について、50%以上が具体的な対処や情報収集もしていない

「女性ならではのからだの不調に対処していましたか?」との質問には、対処していなかった・どちらかといえば対処していなかったと回答した人が、半数を超える56.8%いました。

また、健康関連の情報収集に関して聞いたところ、していなかった・どちらかといえばしていなかったと回答した人が、こちらも半数超えの53.9%いました。

この結果から、ホルモンバランスによる女性特有のからだの不調に対して、とくに何も対処をしていない人が多くいることが見てとれます。

<女性ならではの身体の不調に対処していましたか?>(n=206)

女性ならではの身体の不調に対処していましたか?

<健康関連の情報収集を積極的にしていましたか?>(n=206)

健康関連の情報収集を積極的にしていましたか?

健康関連の情報を収集していた・どちらかといえばしていた人たちの収集方法は以下の通りでした。

一番多かったのが「テレビ・ラジオ」で65.3%、次いで「インターネットSNS」の54.7%でした。

<健康に関してどのように情報収集していましたか?>

健康に関してどのように情報収集していましたか?

<エイジングケアアカデミー編集部コメント>

50代以上の女性のアンケート結果では、実に7割近くの人が婦人科のかかりつけ医がおらず、半数以上が女性特有の症状に対処していなかったという実態があきらかになりました。

いま更年期やポスト更年期の女性が若い頃は、婦人科を受診するハードルが今よりも高かったように思います。

もちろん今でも、特に10代や20代のプレエイジングケア世代では、婦人科を受診するのに抵抗感を感じる人も多いでしょう。

生理痛や生理不順なら友人・家族と話すことはあっても、性感染症や不妊症、子宮頸がん、更年期症状、PMSやPMDDなど、デリケートなことに関わることは、一人で抱え込む傾向にある人もいるのではないでしょうか。

例えば、若い時に月経の痛みがひどいなどをきっかけに受診することで、そこから色々と相談できる婦人科の先生を持つことができるでしょう。

もちろん、若い時だけでなく更年期・ポスト更年期になっても、ホルモンバランスによるからだの不調とお付き合いしなくてはなりません。

どんなきっかけでもよいと思います。婦人科を受診しかかりつけ医を作って、ご自身の健康管理に役立つ環境を整えることをオススメします。

生理が始まったときから、女性のからだと精神的状態は女性ホルモンとともに変化するということを心に刻んでおきましょう。


4.女性ホルモンの低下に負けない!コントロールするための方法

年を重ねるごとに、女性ホルモンの分泌量が低下していきますが、これは避けられません。卵巣からの排卵が停止するため、女性ホルモンを産生する機能が低下し、やがてなくなるからです。

その結果、コラーゲンの産生や肌のうるおいが減って、いま挙げた健康の問題に加えて肌のハリツヤが減るなど肌悩み肌老化も気になってきます。

つまり、乾燥肌しわほうれい線も女性ホルモンの減少が1つの原因なのです。

だから、健康のためにもエイジレスな美肌のためにも、減少する女性ホルモンを以下の方法で補ったり、コントロールしましょう。

1)バランスの良い食事をする

女性ホルモンだけではなく、健康のためにもバランスの悪い食生活は良くありません。

肉、魚、大豆などの必須アミノ酸を含んでいるたんぱく質や、野菜果物、良質な少量の油など、バランス良く摂り入れましょう。

また、乳酸菌や発酵食品、食物繊維が多い食事もとるようにして、腸内環境のバランスもよい状態にします。

バランス良い食事は、カラダの内側からアンチエイジングとエイジングケアができ、健康や美肌のためにも役立ちます。

2)良質な睡眠をとる

女性ホルモンの補充に直接は関係しませんが、睡眠不足は自律神経のバランスが乱れるため、ホルモンのバランスを乱す原因になることもあります。

だから、ホルモンのバランスを整えるためにも質の良い睡眠が大切

寝る直前までスマホやPCを使ってブルーライトを浴びない、就寝1時間前ほどにお風呂に入ってカラダを温めてからでベッドに入るようにしたり、ストレッチやヨガなどで体温を上げておくと、眠りやすくなります。

3)病院やクリニックなどでホルモン補充療法を受ける

病院やクリニックを受診し、ご自身のからだの状況や閉経後どのくらい経つかなど、お医者さんと相談して、エストロゲンを補充する方法があります。

お薬の種類は、錠剤や貼付剤、発布剤があります。

ホルモン補充療法によって、女性ホルモン低下による様々な更年期症状が改善します。欧米ではスタンダードな治療として広く利用されています。

4)「エクオール」のサプリメントを利用する

エストロゲンと似た働きがある成分として「エクオール」があります。

これは、大豆イソフラボンが腸内細菌で変化することでエクオールとして作られますが、日本人女性の半数しか、エクオールを作れる菌を持っていません。

エクオールが作れる人は、積極的に大豆イソフラボンを食事から摂取しましょう。

もしエクオールを作れないなら、サプリメントを摂ることをオススメします。

自分の腸内でエクオールが作れるかどうかは、エクオール検査キットで調べられますので、気になる人はお試しください。

エクオールの効果やサプリメントの選び方などは、「エクオールとサプリメントのランキングに頼らない選び方」の記事で詳しくご紹介しています。

<参考記事>

女性ホルモンのバランスを整えて美肌をキープ!(飯塚美香さん)

女性ホルモンの変化を知って楽しく生きる!|中川ゆうこさん

<からだの健康や美肌を維持するための食事方法の参考記事>

女性ホルモンを増やす食べ物でエイジレスな美肌へ!

美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?

美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで

話題のスーパーフードは、美容とダイエットにも効果が?

食べてもお腹が空くのはたんぱく質不足!プロテインレバレッジ仮説

<良質な睡眠をとるための参考記事・書籍>

体温アップで免疫を高める!不眠・肩こりを改善して健康と美肌へ

「病気を治したければ「睡眠」を変えなさい」で 健康とアンチエイジング

一流の睡眠- 「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略のレビュー

スタンフォード式 最高の睡眠(西野精治)のレビューと美肌への活用法


スポンサードサーチ

5.編集後記

『女性のライフステージ別の健康のために婦人科かかりつけ医は大切』をお届けしました。

若い頃は、からだの変化や不調を感じても、すぐに治るだろうと思ってそのままにしがちなところがありました。

いま自分自身が50代になって、若い頃の自分に伝えたいです。

「少しの兆しであっても、放置しておくことで、後々の病気につながることがあるから。

早いうちから病院に行って、いつでも相談できる主治医がいると安心できるよ」。

この『女性のライフステージと健康リスクを考える。婦人科のかかりつけ医の存在は大切』が、エイジングケア世代の女性だけでなく、プレエイジングケア世代の女性にとってもお役に立てますと幸いです。

(執筆:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ

医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。

(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。コスメ検定1級。

当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。

ぜひご登録をお待ちしております。

キレイと健康のお役立ち情報が届く、ナールスのメルマガ登録はこちらから

ナールスチャンネルをみて動画でエイジングケアを学ぼう!

関連記事

注目の新発見!コラーゲンの「カルバミル化」は顔たるみの原因

続きを読む

Ⅳ型コラーゲンの特徴とそれを守るプリンセスケア

続きを読む

コラーゲンを毎日食べて、紫外線による光老化や肌老化を予防しよう!

続きを読む

コラーゲンを毎日食べることが「免疫力アップ」のカギ!

続きを読む

モデルが実践している美肌キープのケアはやっぱり「保湿」?!

続きを読む


nahlsエイジングケアアカデミーを訪れていただき、ありがとうございます。

nahlsエイジングケアアカデミーでは啓発的な内容が中心ですが、
ナールスコムでは、ナールスブランドの製品情報だけでなく、
お客様にご参加いただいた座談会や
スキンケア・エイジングケアのお役に立つコンテンツが満載です。

きっと、あなたにとって、必要な情報が見つかると思います。
下記から、どうぞ。

ナールスゲン配合エイジングケア化粧品なら「ナールスコム」