今回は、佳秀工業株式会社が男女1,111人に対して行った冬の「手荒れ、ひび、あかぎれ」に関する調査」結果を紹介します。
アンケート結果からは、男女の原因などの違いがわかります。
空気が乾燥し、湿度も低くなる冬は「手荒れ」がひどくなる季節です。
ハンドクリームでケアをしていても手荒れが直らない方もいるのでは?
その対策をご紹介します。
*手荒れの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
読みたいところから読める目次
1.冬の手荒れは男女の肌悩み
冬は乾燥肌の季節。湿度が低くなり空気も乾燥しやすいので、お肌の乾燥に悩まされます。中でも、手のかさつきや、ひびわれ、あかぎれといった「手荒れ」に悩まされる人がたくさんいます。
そのため、ナールスエイジングケアアカデミーでは、手荒れに関し多くの記事を用意しています。
さて、気温が低くなると、皮脂分泌が少なくなりますので、皮脂膜で覆われている部分が少なくなると乾燥しやすくなって、手肌が乾燥します。
そうすると、水分のないカサカサした手は小じわができやすく手肌の老化へとつながります。
また、そのまま放置していると、お肌のバリア機能が低下して重症化してしまい、出血するほどの症状になることも少なくなく、ひびわれやあかぎれになっていきます。
手荒れは、医学的には「進行性指掌角皮症」と呼ばれますが、水仕事をする機会の多い主婦にみられるので「主婦湿疹」ともよばれますが、料理人や美容師では男性でも悩む場合が多い肌悩みです。
今回のアンケート調査では、手荒れの男女の原因の違いなども探るものです。
2.男女における「手荒れ、ひび、あかぎれ」のアンケート調査概要
今回、佳秀工業株式会社が20~50代の男女を対象におこなった、冬の「手荒れ、ひび、あかぎれ」に関する調査」結果をご紹介します。
【調査概要】冬の「手荒れ、ひび、あかぎれ」に関する調査
調査日 :2019年12月24(火)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,111人
調査対象:20歳〜34歳、35歳〜49歳、50歳以上の男女に分けて調査(各男女別150名前後/1,111人)
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
3.「手荒れ」は、やはり女性に多い!?
ここからは、佳秀工業株式会社が男女1,111人に対して行った冬の「手荒れ、ひび、あかぎれ」に関する調査」の結果を紹介します。
さて、男女でどんな違いがあるのでしょうか?
冬場に「手の乾燥、手荒れ、ひび、あかぎれ」で悩みますか?という質問には、8割近くの女性が「はい」と回答しています。
一方、男性で「はい」と回答したのは5割程度でした。
年代別では、女性では年代ごとで差はありませんでしたが、男性では、20~34歳が63.8%、35~49歳で46.7%、50歳以上で46.3%と、年齢が若い人で6割強が悩んでいることが分かりました。
<手荒れの悩みがある割合(男女):アンケート結果>
女性では男性に比べて手の皮脂が少ないと言われており、とりわけ冬は空気が乾燥するために手荒れが常態化しやすいと考えられます。
4.冬の手荒れの原因。実は、「季節的な乾燥」だけではなかった!?
冬の手荒れの原因は一体なんでしょうか?
「手荒れの原因を教えてください」との質問への回答には、男女で顕著な差がみられました。
女性は、「毎日の家事」が(44.5%)と一番多く、次いで「季節的な乾燥」(28.7%)、「日々の仕事」(16.3%)と続き、毎日の家事が季節性より約1.5倍多い結果となっています。
男性は、「季節的な乾燥」(36.2%)が一番多く、次に「日々の仕事」(29.4%)、「毎日の家事」(15.6%)と続きました。
女性と男性では「毎日の家事」と「日々の仕事」の割合が逆転しており、女性は日々の仕事以外に水仕事など家事をする機会が多いため、必然的に男性よりも手が荒れやすい環境にいることがうかがえます。
<手荒れの原因(男女別)のアンケート結果>
5.手荒れで不便に感じることは?
手の乾燥、手荒れ、ひび、あかぎれで困っていることについて質問したところ、「手を洗いたくなくなる」が39.2%、次いで「スーパーのレジ袋がなかなか開かない」(37.8)、「手を見られるのが恥ずかしい」(36.1%)、「痛くて家事、作業、仕事が進まない」(34.4%)でした。
普段の生活において、いろいろなシーンで支障が出ていたり、外見の面からもコンプレックスになっているようです。
<手荒れで困っていること(アンケート結果)>
6.手荒れで困っているとき、手洗い用の洗浄剤は意識しているか?
「家庭で使用する手洗い洗浄剤を選ぶ際のポイントを教えてください」との質問には、「特にない」と回答した人が最も多かったです(37.5%)。次いで「手に優しいもの」(22.4%)、「汚れがしっかり落ちること」(17.8%)と続きました。
また、「手荒れで洗浄剤を変えることを検討したことがありますか?」との質問には、8割近くが「ない」と回答しています。
さらに、結果の図はありませんが、「(手荒れに対し)どのような対策をしていますか?」との質問には、9割近くが「ハンドクリームをつけている」(86.9%)と回答しています。
手肌のケアやエイジングケアはハンドクリームを使って手の乾燥肌対策行うことは基本ですが、手を洗うことで、せっかくつけていたハンドクリームも流されてしまい、結果、皮脂が洗い流されたり、手の乾燥を引き起こして症状を悪化させる可能性があります。
<手荒れで困っている時の手洗い用洗剤の選ぶポイント>
7.こだわった手荒れの対策とは?
1)優しいハンドソープを選ぶ
今回のアンケートを実施した佳秀工業株式会社では、工場などの現場で手を使う方向けに、手指に付着する汚れ、油等を乳化して落とし、洗い上がりがしっとりする手洗い用洗剤「保湿ハンドクレンジング」を販売しています。
このアイテムは、メイク落としのクレンジングのようになじませ、浮き上がらせてゆっくりしっかりと汚れや油を優しく落とすものです。
一般の方の場合は、ハンドソープを使うことが多いと思いますが、アミノ酸系界面活性剤などを使った優しいタイプのものがおすすめです。
また、手洗いが目的ではないシャンプー、石鹸、食器などの洗浄剤も低刺激なものを選ぶことが手荒れの予防になります。
2)保湿力の高いハンドクリームを選んで正しく使う
「新型コロナウイルス予防で手洗いした後はたっぷり保湿を!」でも紹介しているとおり、顔も手肌も大切なのは保湿。
まずは高い保湿力のあるセラミドなどの保湿成分を配合したハンドクリームを使いましょう。
冬場の手荒れは、ワセリンやシアバターなどエモリエント効果のある成分を配合したものもおすすめです。
さらに、血行を良くするシアノコバラミンやビタミンE誘導体などを配合したタイプ、アラントインやグリチルリチン酸2Kなどの炎症を防ぐ成分を配合したタイプもおすすめです。
一方、尿素は手肌がごわごわしている場合はおすすめですが、長く使いすぎることはおすすめできません。
なお、ハンドクリームの使い方は、「ハンドクリームの効果的な使い方・塗り方で手肌美人!」を参考にしてくださいね。
3)内側からの手肌ケアを考える
手荒れ対策は、内側から考えることも大切です。
「低体温は体調不良のもと?!体温の高い人の生活習慣5つのコツ」でも紹介していますが、体を温める食べ物や乾燥肌を防ぐ食べ物を積極的に摂りましょう。
ほかでは、血行を良くするアーモンドやアーモンドミルクもおすすめです。
また、お風呂で体を温めて冷えを防ぎ、血行を良くすることも大切です。
さらに、冬の便秘は肌荒れだけでなく手荒れの原因なるので注意しましょう。
ほかでは、「スマホやパソコンによる指荒れ・手荒れと予防・改善の対策」で紹介しているとおり、スマホの使いすぎや使い方にも注意することが大切です。
最後に、ナールスエイジングケアアカデミー書籍レビューで紹介している「できるオンナは「手」を捨てない 仕事にも家事にも育児にも負けない、手と爪の守り方」も、参考にしてみてくださいね。
8.編集後記
佳秀工業株式会社が男女1,111人に対して行った冬の手荒れの原因の男女差や対策についてのアンケート調査結果をご紹介しました。
この調査結果は、ご参考になりましたでしょうか?
また、こだわった手荒れ対策も併せてご紹介しました。
年末年始のお休みはゆっくりと過ごして、手荒れが落ち着いた方も、また日常が戻ってきて家事や仕事などを始めるとともに、また、手荒れがひどくなってきた方もいるかと思います。
女性では手荒れを起こしている人が8割近くもいるのに、手洗い用の洗浄剤の見直しを考えたことがない人が同じ割合くらいいるとの結果を見ると、手荒れのケアといえば「ハンドクリーム」となっているからかもしれません。
「ハンドクリームをつける⇒手を洗ったり、食器を洗ったりなど、何か手作業をする⇒ハンドクリームをつける」といったサイクルでケアをしたり、乾燥が気になった時にちょこちょことハンドクリームを塗りますが、結局、どこかのタイミングで手は洗いますから、その時にハンドクリームと一緒に皮脂も洗い流してしまっていますよね。
特にエイジングケア世代になってくると、年齢にともなってターンオーバーの低下によって、皮脂の分泌量や天然保湿因子(NMF)、セラミドも低下してきます。また、汗腺が衰えて発汗量も低下します。
だから、手荒れになりやすいのです。
ぜひ、この記事を参考にこだわった手荒れ対策でいつまでも美しい手肌を目指してくださいね。
もちろん、色々試しても手荒れが改善しない場合は、皮膚科を受診してくださいね。
著者・編集者・校正者情報
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
ぜひご登録をお待ちしております。
▶キレイと健康のお役立ち情報が届く、ナールスのメルマガ登録はこちらから
nahlsエイジングケアアカデミーを訪れていただき、ありがとうございます。nahlsエイジングケアアカデミーでは啓発的な内容が中心ですが、ナールスコムでは、ナールスブランドの製品情報だけでなく、お客様にご参加いただいた座談会やスキンケア・エイジングケアのお役に立つコンテンツが満載です。きっと、あなたにとって、必要な情報が見つかると思います。下記から、どうぞ。ナールスゲン配合エイジングケア化粧品なら「ナールスコム」
SNS Share
\ この記事をシェアする /