病気を治したければ「睡眠」を変えなさい(白濱龍太郎 著、株式会社アスコム、2014年3月)をご紹介します。
本書は、睡眠の専門医である白濱龍太郎氏が、自らの不眠治療や睡眠時無呼吸症候群の治療や臨床経験などにもとづき、健康や美肌の睡眠を得るための実践的な方法を解説した一冊。
読みたいところから読める目次
1.「病気を治したければ「睡眠」を変えなさい」の概要と特徴
『「病気を治したければ「睡眠」を変えなさい」で 健康とアンチエイジング』をお届けします。
質の高い睡眠は美肌の源であり健康のためにも良いことは、多くの方がご存知です。
ナールスエイジングケアアカデミーでも「エイジングケア書籍レビュー」のコーナーで「スタンフォード式 最高の睡眠 (西野精治 著)」」や「一流の睡眠- 「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略洙(裴英洙 著)」をご紹介しましたし、エイジングケア化粧品を使う以上に睡眠が美肌をキープするための大きな要素であるとお伝えしています。
本書「病気を治したければ「睡眠」を変えなさい」はそんな睡眠についての専門医が、一般の方向けに正しい睡眠のあり方について、わかりやすく解説した一冊です。
つまり、正しい睡眠で健康やアンチエイジングを目指せる一冊です。
もちろん、美肌にも役立ちます。
2.「病気を治したければ「睡眠」を変えなさい」の構成と内容
内容としては、著者が「病気を予防し、健康で幸せな人生を送るために」との観点から、睡眠不足の健康へ影響や良い睡眠を取る方法について、第1章から第4章にわたって述べています。
1)第1章 睡眠を変えたらこんなに改善! 病気別・眠りの関係
第1章では、睡眠と健康・病気の関係について詳しく解説されています。
ここでは、睡眠不足は、高血圧や糖尿病、がん、うつ病、肥満などの原因になることが紹介されています。逆に、質の高い十分な睡眠が健康や長寿につながることもあわせて紹介されています。
女性では、女性ホルモンの分泌が減る更年期以降で、高血圧のリスクが高まるようです。
エイジングケア世代では質の良い睡眠を6時間以上取るのが良さそうです。
2)第2章 たったこれだけ!今日から実践!快眠を約束する4大法則
第2章では、快眠のための4大法則として、実践的で簡単な方法が紹介されています。
「起きたらまず朝日を浴びる」、「夕方6時に女性は髪をとかし、男性はネクタイをはずす」、「蒸しタオルで目を温める」、「朝は味噌汁を飲む」の4つです。比較的簡単なので、だれでもできそうです。
エイジングケア世代の女性にとっても簡単に実践できますね。
中でも食べ物は大切ですめ。
朝の味噌汁を飲む目的は、大豆などに豊富なアミノ酸の1つであるトリプトファンを摂ることです。
トリプトファンは体内で分解されるとセロトニンというホルモンになります。また、セロトニンが体内で分解されるとメラトニンに変わります。
セロトニンもメラトニンも睡眠の質を高める物質です。
ビタミンB6やナイアシン、マグネシウムを同時に摂ることが、トリプトファンからセロトニンを作るために必要なので、大豆だけでなくマグネシウムが豊富なネギやビタミンB6が豊富なサツマイモが入った味噌汁がおすすめなのです。
3)第3章 さらに「よい睡眠」を生むプラスαの法則
第3章では、さらに良い睡眠のための17の実践的な方法が紹介されています。
入浴と体温を上げることの大切さや良い睡眠でメラトニンを増やすことがシミ対策になったり、薄毛対策になることは興味深い内容です。
また、スマホとの付き合い方や枕の質などと睡眠の関係も興味深い内容です。
<参考情報>
*テレワークで『デジタル時差ボケ』増加中!改善にはブルーライト対策
*無重力まくらで快眠と美肌を!頭の動きに合わせたフィット感が大切
*体温アップで免疫を高める!不眠・肩こりを改善して健康と美肌へ
*低体温は体調不良のもと!体温を高く保つ5つの生活習慣で健康と美肌
4)第4章 私の睡眠問題は、これでキレイに解決しました
第4章では、患者さんの体験談が掲載されています。
なかでも、スマートフォンが発するブルーライトが不眠の原因になることは、現代の環境を象徴するようなお話でした。
ブルーライトは、青色の可視光線で、パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイに多く含まれています。
ブルーライトは睡眠不足以外でも、網膜に直接届き、目の疲れや痛み、目の老化、加齢黄斑変性の原因になる場合があります。
また、生活習慣病、がん、シワやほうれい線などの肌老化などの原因になるリスクが指摘されています。
健康や美肌のためには避けたいですね。
<参考情報>
*スマホ老眼やPCの見過ぎによる目の疲れを解消する5つのコツ!
エイジングケアやアンチエイジングについての直接的な内容はありませんが、睡眠についての興味深い知見や良い睡眠の為の実践術が満載の一冊です。
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3.「病気を治したければ「睡眠」を変えなさい」の基本情報と目次
1)基本情報
単行本:225ページ
著者:白濱龍太郎
出版社:株式会社アスコム
出版年月日:2014年3月4日
定価:1,100円+税
2)目次
はじめに
第1章 睡眠を変えたらこんなに改善! 病気別・眠りの関係
5大疾患の原因は睡眠不足にあり
眠りと健康-睡眠不足の恐ろしいメカニズム
睡眠時無呼吸症候群が糖尿病や心筋梗塞を生み出す
高血圧を治したければ、睡眠時間を1時間延ばしなさい
4時間睡眠が1週間続けば糖尿病の初期症状になる
がん発生の確率が上がる分岐点は6時間睡眠
起きている時間が長いと、認知症発症のリスクが上昇
睡眠不足が5日続けば仰うつ傾向が強まる
睡眠不足が肥満を引き起こす元凶にもなる
第2章 たったこれだけ!今日から実践!快眠を約束する4大法則
快眠のために、自律神経をだますテクニックを身につけよ!
4大法則1-起きたらまず朝日を浴びよ
4大法則2-夕方6時に女性は髪をとかし、男性はネクタイをはずせ!
4大法則3-蒸しタオルで目を温めよ!
4大法則4-朝は味噌汁を飲め!
第3章 さらに「よい睡眠」を生むプラスαの法則
プラスαの法則-正しいマットレスは寝たときに身体の軸が一直線になる
プラスαの法則-枕をないがしろにすると睡眠の質は驚くほど低下する
プラスαの法則-快眠のためのベストな寝床内温度は32~34度
プラスαの法則-理想的?アブない?睡眠スタイルをチェックせよ!
プラスαの法則-1日2回テーマソングを鳴らし、夕方5時に3回深呼吸!
プラスαの法則-150ルクスの部屋がメラトニン分泌を後押しする
プラスαの法則-眠りたければスマホと無駄につき合うな
プラスαの法則-目覚まし時計は帰宅時にセットすべし
プラスαの法則-五感の刺激で副交感神経を優位にする
プラスαの法則-寝る前の読書は「リラックスできるか?」だけで本をチョイス
プラスαの法則-「体温1度アップ」が快眠を約束する
プラスαの法則-鼻呼吸のマスターが快眠への近道
プラスαの法則-世界無形文化遺産である和食こそ快眠メニュー
プラスαの法則-就寝前のお酒は眠りの質を確実に下げる
プラスαの法則-日曜朝のややキツ運動が1週間の快眠を支える
プラスαの法則-起床時の満足いく熟睡感は目覚め方に秘訣あり
プラスαの法則-睡眠不足を解消できればシミや薄毛とさようなら
第4章 私の睡眠問題は、これでキレイに解決しました
~患者の体験談から~
4.編集後記
「病気を治したければ「睡眠」を変えなさい」をご紹介しました。
本書は、睡眠障害や呼吸器内科の専門医である著者が、一般の方向けに正しい睡眠で健康をキープする方法について紹介した一冊。
質の高い睡眠のとり方について、具体的でわかりやすく紹介されているので、とても実践しやすいことが本書のユニークなメリットです。
本書「「病気を治したければ「睡眠」を変えなさい」」は、コンパクトですが美肌になるためのエッセンスが学べる一冊です。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ)
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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