石原結實の病気を治す「野菜力」（石原結實 著、株式会社ナツメ社、2009年4月）をご紹介します。
本書は、東洋医学を取り入れた食事療法を指導する医師の著作。
野菜の栄養素や、健康・美容に活用できる実践的な方法が紹介されています。
また、美肌やアンチエイジングのための知識も得られます。
読みたいところから読める目次
1．「石原結實の病気を治す『野菜力』」の概要や特徴は？
『石原結實の病気を治す「野菜力」で、健康と美肌を手にれる！』をお届けします。
野菜はビタミンやフィトケミカル(ファイトケミカル)が豊富なものがたくさんあります。
一部の野菜は、スーパーフードと呼ばれるものもあります。
だから、健康やアンチエイジングのためにも大切な食べ物です。
また、美肌のための栄養素が詰まった食べ物でもあります。
ナールス エイジングケアアカデミーでも、エイジングケア化粧品を使うだけでなく、野菜や果物をはじめとする食べ物が美肌をキープするための大きな要素であるとお伝えしています。
本書「石原結實の病気を治す「野菜力」」は野菜について栄養素や調理法、どんな病気の予防に良いのかから、肌荒れ、ニキビ、シミやソバカスなどの肌悩みの対策などについてまで、わかりやすく解説されています。
著者は難治病治療の食事療法で世界的に知られるスイスのベンナー病院などで最新の食事療法を研究した医師であり、その経験や効果をもとに本書を執筆。
医師が執筆した食事関連の書籍としては、「医者が教える食事術 最強の教科書」や「新世紀版 養生訓」、「美しい肌が生まれるところ ‐腸とこころをととのえる」、「やせる生活」をご紹介していますが、本書は「野菜」にフォーカスした点がとてもユニークです。
2．「石原結實の病気を治す『野菜力』」の構成と内容は？
本書は4つの章で構成されています。
1）第1章 「快適な暮らし」が血液を汚す
第1章では、血液の流れがいかにからだの健康に大切かということを、血流の悪化と病気の関係、冷え性の問題などを紹介しながら解説されています。
現代社会は、とても便利になってインスタント食品も豊富です。
そのため、本来、必要な食品の摂取量が減っている可能性が指摘されています。
便利さのデメリットも理解することが大切であることがこの章でわかります。
2）第2章 医食同源の鍵は野菜にあり
第2章では、野菜がいかに健康や病気に良いかをビタミンやミネラル、ポリフェノールなど栄養素の観点から紹介されています。
ご存知のとおり酸化や糖化を防ぐ上で、野菜はとても良い食べ物であることがわかっています。
また、野菜と東洋医学の関係についても紹介されています。
さらに、体質に合わせた野菜の選び方や野菜の陰性・陽性の話はとても興味深い内容です。
3）第3章 健康への道は「出す」が基本
第3章では、病気のもととなる余計な水分や老廃物を、野菜を摂って排出する方法が具体的に紹介されています。
例えば、生活習慣病や便秘などの胃腸の不調、疲労、痛み、むくみ、めまい、ぜんそく、花粉症、アトピー性皮膚炎など、病気や不快な症状を野菜で改善する方法について、使う野菜と調理法まで紹介されています。
また、コラムでは体を温める日常生活のコツも紹介されています。
＜参考情報＞
＊「便活ダイエット ～便秘外来の医師が教える、排便力がアップする11のルール」
＊低体温は体調不良のもと！体温を高く保つ5つの生活習慣で健康と美肌
＊体温アップで免疫を高める！不眠・肩こりを改善して健康と美肌へ
4）第4章 バランスを整えるには「補う」が必要
第4章では、野菜で不足するビタミンやミネラルを補う方法について、具体的に紹介されています。
特にエイジングケア世代にとって、美肌を作る、保つ方法は参考になります。
ほかにも、肌荒れ、にきび、シミ・ソバカスの改善の方法や脱毛、老化、不眠、更年期障害、がん、風邪ひきなどの予防対策などがわかります。
＜参考情報＞
＊風邪に抗生物質（抗菌薬）はNG！腸内細菌を乱して肌荒れのリスクも
＊乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を！おすすめ10の栄養素とは？
この一冊を読めば、野菜を使った健康法や美肌になる方法がしっかり理解できる一冊です。
エイジングケアやアンチエイジングのためにもおすすめです。
3．「石原結實の病気を治す野菜力」の基本情報と目次
1）基本情報
単行本：223ページ
著者：石原結實
出版社：株式会社ナツメ社
出版年月日：2009年4月28日
定価：1,350円＋税
2）目次
はじめに
第1章 「快適な暮らし」が血液を汚す
豊かな食事と便利な暮らしが病気を生む
血液の汚れが体に異変を引き起こす
「冷え」が汚れを出しにくくする
第2章 医食同源の鍵は野菜にあり
へたな薬より野菜が効く
野菜の力を生かす東洋医学
体質に合わせて野菜を選ぶ
野菜でできるトラブル体質改善計画
すぐにわかる 陰性・陽性・間性体質チェック表
第3章 健康への道は「出す」が基本
【水分】疲れ・だるさをとり払う
疲労、倦怠感
スタミナ不足
疲れ目、かすみ目
【水分】つらい痛みを早くとる
頭痛、腹痛、腰痛、筋肉痛、肩こり
むくみ
めまい、耳鳴り、低血圧
動悸、頻脈、不整脈
【老廃物と不要物】発疹・ぜんそく発作を予防する
湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎
鼻炎、花粉症
ぜんそく
【老廃物と余剰物】巡りをよくして詰まりを防ぐ
高血圧
動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞
胆石
尿路(腎臓・尿管・膀胱)結石、腎臓病
痛風、高尿酸血症
【老廃物とストレス】炎症を鎮める
胃炎、十二指腸潰瘍
肝炎、脂肪肝
胆のう炎
大腸炎
膀胱炎、腎盂腎炎
【余分な栄養】胃腸の具合を整える
便秘、痔
腹痛、下痢
胸やけ、胃もたれ
二日酔い
【余分な栄養】メタボから脱却する
肥満
糖尿病
コラム
第4章 バランスを整えるには「補う」が必要
【ビタミン】美肌を作る、保つ
肌荒れ
にきび、皮膚の炎症(吹き出物、できもの)
シミ、ソバカス
【ビタミン・ミネラル】加齢を緩やかにする
骨、歯、骨粗しょう症
脱毛
老化
【ビタミン・ミネラル】イキイキした体を取り戻す
貧血
精力減退、前立腺の病気
頻尿
【吸収力】芯から元気を回復する
食欲不振、夏バテ
【免疫力】年中かぜ気味から脱出する
かぜ、せき
のどの痛み
【体温力】不順・不調体質を整える
冷え性、のぼせ
生理不順、生理痛
更年期障害
うつ病、自律神経失調症
不眠
【体温力】がんを遠ざける
がん
コラム
子宮筋腫、卵巣のう腫
コラム
さくいん
作用キーワードからひく
野菜からひく
4．編集後記
『石原結實の病気を治す「野菜力」』をご紹介しました。
本書は、医師でもあり、テレビなどのメディアでも食事療法を解説する専門家の手による「野菜」を摂ることによる病気予防や健康増進法の指南書。
だれもが食事や野菜が健康やアンチエイジングに大切なことは知っていますが、どんな症状にどんな摂り方をすればよいかと言えば、なかなか実践できません。
本書は、その答えになるように、野菜に栄養素や特性とどんな摂り方をすればよいかを幅広く取り上げた一冊です。
本書『石原結實の病気を治す「野菜力」』は、がんや生活習慣病予防に役立ち、健康がキープできて若さを保つ野菜の食べ方が学べる一冊です。
著者・編集者・校正者情報
（執筆：株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭）
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作（共著）
（編集・校正：エイジングケアアカデミー編集部 若森収子）
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは！」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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