保湿成分セラミドのはたらきとエイジングケア効果とは?

エイジングケア化粧品を上手に使うイメージ

セラミドは、お肌のうるおいを保つカギを握る成分

お肌の一番外側の角質層といわれる部分に含まれ、健やかな角質層を形成するために重要なはたらきを担う細胞間脂質の約50%を占めています。

 

赤ちゃんのお肌がうるおいたっぷりでプルプルしているのは、セラミドの量が豊富だからなのです。

セラミドについて知ることは、エイジングケアの基本である「保湿」を理解することにもつながります。

 

この記事では、お肌のセラミドのはたらきや効果について解説するとともに、化粧品成分としてのセラミドについても紹介しています。

セラミドを理解し、エイジングケアに役立てたい方は、ぜひお読みください。

 

まず先にセラミドのポイントをつかみたいという方は、各章にまとめをつけていますので、そこからお読みいただくことも可能です。

 

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0.はじめに

 

 

セラミドは、美容に関心の高い女性ならよくご存知の成分ではないでしょうか。

コラーゲンヒアルロン酸も人気の保湿成分ですが、今や、「保湿」といえばセラミドと言われるくらい有名になってきました。

 

セラミド配合の化粧品も数多くあり、たとえば「キュレル」、「ヒフミド」、「アスタリフト」、「ディセンシア アヤナス」「エトヴォス」などのブランドが、セラミド化粧品のランキングによく登場しています。

「メディプラスゲル」などのオールインワン化粧品もありますね。

 

さらには、ボディソープ、シャンプー、ハンドクリーム、原液やサプリメントまで登場してきました。

また、百貨店や専門店、通販、ドラッグストアなどさまざまなところでセラミド配合のコスメを見かけるようになっています。

さらには、美容雑誌やブログなどでもオススメの化粧品としてよく紹介されますね。

 

一方で、セラミドは私たちのお肌にもともと存在している成分。

じつは、名前は同じであっても、もともと体内にあるセラミドと化粧品成分で補うセラミドには違いがあり、セラミドを理解するためには、まずこの点を知ることが大切です。

 

また、お肌や化粧品成分のセラミドにはいくつかの種類があり、それぞれに違った特徴を持っています。

このようなセラミドの特性やはたらきをしっかり理解することはエイジングケアを理解することにもつながる大切なポイントです。

 

セラミド全般についてより深く知りたい方は、「セラミドは肌の保湿力の鍵!その秘密と化粧品の選び方」をご覧ください。

 

また、そんなセラミドを3分で理解したいなら、こちらの動画がオススメです。

 

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<この記事でお伝えしたい大切なこと>
  • セラミドは、もともと人のお肌が持っている成分です。
  • お肌の水分保持を担う細胞間脂質の約50%を占める主成分としてはたらきます。
  • セラミドは、保湿成分として、エイジングケア化粧品などに配合されています。
  • お肌のセラミドと化粧品成分のセラミドには違いがあります。
  • お肌のセラミドは加齢によって減少するため、化粧品で補うことが必要です。
  • セラミドにはいくつかの種類があり、それぞれの特性を知ることも大切です。
  • セラミドについて知ることは、正しいエイジングケアの理解につながります。

 

 


1.保湿の基本メカニズムとセラミド

 

 

お肌の保湿メカニズムとセラミドとの関係

 

 

セラミドは、表皮の1番上の層である角層の中にある「細胞間脂質」を構成する成分の1つです。

角層の水分保持を担っている成分には、「皮脂」からできる「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」の3つがありますが、その80%以上を細胞間脂質が守っているといわれています。

 

細胞間脂質には、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルなどがありますが、セラミドは細胞間脂質の約50%を占める主成分として、お肌の内部の水分蒸散を防ぎ、お肌の水分保持力を高めるはたらきをしています。

 

保湿を担う成分は、「水分を間にはさみ込むタイプ」、「水分を抱え込むタイプ」、「水分をつかむタイプ」の大きく3つに分けられますが、セラミドは「水分をはさみ込むタイプ」で、最も水分保持力が強い成分と言われています。

 

その理由は、セラミドは「脂質」の一種ですが、脂となじみやすい脂溶性と、水にもなじみやすい水溶性の両方の性質を持っているからです。

このようなメカニズムを持つことで、「セラミドは、最強の保湿成分」とも呼ばれるのです。

 

また、角質層は外部の刺激や異物、紫外線からお肌を守るバリアのはたらきをしています。

セラミドが不足すると、このバリア機能が低下してしまい、お肌の乾燥の原因をはじめ、エイジングケアの大敵である紫外線ダメージを受けやすくなるなど、さまざまな肌トラブルをまねく原因になります。

このようにセラミドは、お肌の潤いを保ち、健やかな状態を維持するためにとても大切な成分なのです。

 


<第1章のまとめ>

 

セラミドは、表皮の角層の中にある「細胞間脂質」を構成する成分の1つです。

「水分をはさみ込むタイプ」の保湿成分として、高い水分保持力を発揮し、お肌内部の水分蒸散を防ぎ、外部の刺激などからお肌を守るはたらきをしています。

不足すると、お肌のバリア機能の低下をまねき、乾燥をはじめとする肌トラブルの原因になります。

 

 


2.お肌のセラミドを知る

 

 

細胞間脂質にあるセラミドについて考える女性

 

 

お肌のうるおいに欠かせないセラミドですが、私たちのお肌ではどのようにしてつくられているのか、またその種類についてみていきましょう。

 

1)セラミドの生成

セラミドは、お肌のターンオーバーの過程で生成されます。

ターンオーバーとは、角質層が約1ヶ月のサイクルで生まれ変わることをいいます。

このターンオーバーによって、常に新しい表皮細胞が生み出されているのです。

 

お肌の一番上にある表皮は、外側から角質層、顆粒層、有刺層、基底層の4つの層に分かれています。

お肌のターンオーバーでは、一番奥の基底層で新しい表皮細胞が生まれ、この表皮細胞は形を変えながらお肌の表面へと上がっていきます。

上の層へと上がる過程で、有棘細胞内で形成される層板顆粒が、お肌のターンオーバーによってセラミドに育つと言われています。

このことから、セラミドをしっかり作り出すには、お肌の代謝であるターンオーバーを正常にすることが大切です。

 

年齢とともにターンオーバーが遅くなったり、睡眠不足やストレスなどでターンオーバーが乱れると、お肌に必要な量が減ってしまうことに。

普段から正常なターンオーバーが行われるよう規則正しい生活を心がけ、また不足する場合には、外から補うことが必要になります。

 

ターンオーバーの周期は年齢によって異なります。

詳しくは、『年代別エイジングケアの道標「エイジングインデックス」とは?』を参考にしてください。

 

2)セラミドの種類

セラミドには、いくつかの種類があり、少しずつ違った特性があります。

まだ解明されていないこともありますが、セラミドの種類は番号で示され、主な特徴は次のとおりです。

 

 

セラミドの種類と特徴の表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このうち、お肌にもっとも多いのはセラミド2で、全体のセラミドの約21%と言われています。

そのため、お肌に及ぼす影響も一番大きいと考えられています。

 

また、セラミド3は、年齢による減少が大きいと言われています。

その他にも、セラミド1とセラミド6もお肌への影響力が高いと言われています。

 

これらのセラミドは、年齢とともに減っていくことがわかっており、40歳を過ぎると、20歳のときにあった量の約半分に減少すると報告されています。

セラミドが減少すると、角質層の保水機能やバリア機能が低下します。

その結果、皮膚は乾燥しやすくなり、肌老化が進んでしまうのです。

 

 

加齢によるセラミド量の変化図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年齢以外でも、よくない生活習慣がセラミドを減らすこともありますので、バランスのよい食生活や十分な睡眠などに気を配ることも大切です。

 

老人性乾皮症やアトピー性皮膚炎の人は、セラミドが少ないことが確認されていますが、それは、セラミド不足によって、水分保持力が低下するとともに、抗原や化学物質がお肌の内部に入りやすくなるからだと言われています。

このようにセラミドの減少は、乾燥をもたらすだけではなく、さまざまな皮膚のトラブルを招く原因になってしまうのです。

だからこそ、乾燥肌対策にはセラミドが大切なのです。

 

3)セラミドを多く含む食品・食べ物

セラミドを多く含む食べ物は、コンニャク、しらたき、黒豆、小豆、ひじき、わかめ、ごぼうなどです。

食べたセラミドが、そのまま角質層のセラミドになることはありませんがセラミドをつくる力を生み出す一助になる可能性は十分にあるので、これらの食べ物を意識して摂ることも、よい選択肢の1つです。

また、セラミドによってお肌の保湿力が高まることは、コラーゲンやエラスチンを安定させることにつながります。

 

もともとコラーゲンやエラスチンなどは、真皮線維芽細胞から生成されますが、この生成力を促進するのによいといわれているのがビタミンCです。

ビタミンCにはお肌を酸化から守ったり、美白効果も期待できるため、いっしょに摂取することを意識するとよいでしょう。

 

それでも、お肌のセラミドは年齢とともに減ってくるので、セラミド配合のスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品で外から補うことも、お肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を維持するためには、必要な手段となってきます。

 

セラミドと食品の関係については、下記の記事も参考にしてください。

セラミドを食べ物、飲み物で!乾燥肌としわにも効果が期待?

 


<第2章のまとめ>

セラミドは、私たちのお肌が本来持っている成分で、お肌が生まれ変わるターンオーバーの過程でつくられます。

しっかり生み出すためには、ターンオーバーが正常に行われることが大切です。

お肌のセラミドにはいくつかの種類があり、もっともお肌に多いのはセラミド2といわれています。

セラミドの量は、加齢や不規則な生活習慣などによって減少するため、化粧品で補うとともに、食品やサプリを摂取することも効果が期待できます。

 

 


3.化粧品成分のセラミドを知る

 

 

化粧品成分としてのセラミド

 

 

化粧品成分のセラミドは、いくつかの種類があり、大別すると、天然セラミド、ヒト型セラミド、植物性セラミド、合成セラミドの4つがあります。

これらは、「セラミド」の名前が付いていますが、人が持っているセラミドとは性質が少し異なりますし、また、それぞれの性質も違ったり、化粧品成分として表示される名前も異なります。

 

ここでは、種類によるはたらきの違いや化粧品成分での表示について説明します。

 

1)天然セラミドとは

馬などの脳や脊髄から抽出される動物由来のセラミドです。

セラミド1~7をすべて含み、お肌に浸透しやすく親和性が高いのが特徴です。高価な成分です。

化粧品成分としての表示は、ビオセラミドセレブロシドウマスフィンゴ脂質です。

 

2)ヒト型セラミドとは

ヒトのセラミドに近い構造になるように、酵母を利用して生成されたもので、バイオセラミドとも呼ばれます。

比較的高価な成分でエイジングケア化粧品や美容液、乳液、保湿クリームなどに含まれます。

ヒトのセラミドに近いので、保湿力に優れていることや、刺激が少ないことが特徴です。

 

また、お肌への親和性が最も高く、角質層にある細胞間脂質のラメラ構造形成にも適しています。

化粧品成分の表示は、セラミド1セラミド2セラミドNPセラミドAPなどです。

(*従来は、NPは「3」、APは「6II」と表示されていました。)

ちなみに、化粧品成分の表示で「セラミド」と表記できるのは、ヒト型セラミドだけです。

 

ヒト型セラミドについては、「保湿効果の高いヒト型セラミド。種類による特徴と違いは?」の記事に詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。

 

3)植物性セラミドとは

コメ、トウモロコシ、大豆、コンニャクなど植物由来のセラミドです。

コメ、大豆、麦などはアレルゲンになるリスクがありますが、コンニャク由来のものは、そのリスクが低いと言われています。比較的安価な成分です。

化粧品成分の表示は、植物性セラミドコメヌカスフィンゴ糖物質などです。

 

4)合成セラミドとは

セラミドに類似した物質を化学的に合成したもので、疑似セラミドと呼ばれています。

安価で大量生産ができる成分ですが、天然セラミドやヒト型セラミドよりも保湿効果が劣ると言われています。

化粧品成分の表示は、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドなどです。

 


<第3章のまとめ>

化粧品成分としてのセラミドは、天然セラミド、ヒト型セラミド、植物性セラミド、合成セラミドの4つに大別されます。

その中で、ヒトのセラミドに近い構造になるように、酵母を利用して生成されるのがヒト型セラミドです。

ヒト型セラミドは、保湿力に優れ、お肌への親和性も高いのが特徴で、保湿クリームや美容液など、エイジングケア化粧品に配合されています。

 

 


4.セラミド配合化粧品を選ぶポイントは?

 

上記のように、セラミド配合化粧品と言っても、さまざまなものがあることがおわかりいただけたのではないでしょうか?

ここでは、セラミド配合化粧品を選ぶための基本的なポイントをお示しします。

絶対的なものではありませんが、選ぶ際の判断材料の1つとしてご活用いただければ幸いです。

 

 

Edle Creme mit Orchideen

 

 

1)できれば美容液、保湿クリームで補う

セラミドは、水溶性と脂溶性の性質を併せ持つことから、化粧水、美容液、保湿クリームなどさまざまな化粧品に配合されます。

 

それでも、やはりセラミドは脂質なので、その性質が強く出ており、水分の多い化粧水より美容液や保湿クリームに配合する方が適しています、

できれば、セラミドは美容液や保湿クリームで補いましょう。

 

2)あまり安価な商品は選ばない

天然セラミドやヒト型セラミドは、どちらかと言えば「高価」です。

これらが一定の濃度以上に含まれていれば、過度に安価な価格で提供することは、難しいと言えます。

セラミド配合化粧品を名乗り、価格が3000円以下ならば、天然セラミドやヒト型セラミドを高濃度で配合するのはなかなか難しいので、それ以下の価格の化粧品を選ぶのはあまりよい選択ではないと考えられます。

もし、天然セラミド配合を謳っているのに価格が安い場合は、配合量が微々たるもの、という場合があるので、注意が必要です。

 

3)エイジングケアを意識するなら、天然またはヒト型セラミド

セラミド化粧品で、自分自身が持つセラミドに近い効果を期待できるのは、天然セラミドかヒト型セラミドです。

エイジングケアを意識するなら、このどちからかが配合されている化粧品を選ぶのがよいと考えます。

 

4)特に意識するのは、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド6II

人のセラミドの中で最もその比率が多いのはセラミド2です。

また、保湿力が高いのは、セラミド1、3、6IIです。

これらのセラミドは、年齢とともに減りやすく、お肌への影響も大きいので、これらが配合されている化粧品を選ぶ方がよいでしょう。

ヒト型セラミドなら、こうした成分名が表記されているので選びやすいです。

最近では、セラミド3は「セラミドNP」、セラミド6IIは「セラミドAP」と表示されるので、覚えておきましょう。

 

5)安全性を考慮する

一般的にセラミド配合化粧品は安全性の高い化粧品です。

なので、セラミド自体への心配はほぼありません。

しかし、セラミド自体は問題なくとも、化粧品にはあらゆる原料が使われていることを気にしなくてはなりません。

アトピーや敏感肌の方は特に、セラミド以外の防腐剤や他の成分にも刺激を感じる可能性があります。

「セラミド配合=安全」とは考えずに、必ず使用する前にパッチテストをするなど、自分に合うかどうか、必ずチェックするようにしてください。

 

6)自分の好みも考慮する

セラミド化粧品もテクスチャーがさまざまです。

基本的には、セラミドは水性成分ではないため、乳液またはクリーム状のものや、ドロッとしたテクスチャーのものが多くなっています。

濃度が高いほどとろみが増えますが、それだけで選ぶ必要はありません。

他の保湿成分で補えれば、セラミドだけが高濃度である必要もありませんので、自分の好みに合ったテクスチャーのセラミド配合化粧品を選びましょう。

 


<第4章のまとめ>

セラミド配合化粧品にもさまざまなものがあるので、選ぶ際にはいくつかのポイントを抑えて選ぶようにしましょう。

特に、セラミドは脂質ですので、水分の多い化粧水よりも美容液や保湿クリームで補うことがポイントです。

 

また、エイジングケアを意識するなら、天然セラミドやヒト型セラミド配合のものを選ぶのが効果的

お肌における比率の高いセラミド2、保湿力の高いセラミド1、3、6IIを意識して選ぶとよいでしょう。

自分のお肌に合った、安全性の高いものを選ぶことも、セラミド配合化粧品を選ぶ際の基本です。

 

 


5.まとめ

 

セラミドについてご理解いただけましたでしょうか?

セラミドは、もともと人が持っている成分で、保湿とバリア機能に大きく関わり、大切な役割を果たしています。

 

しかし、残念ながら年齢を重ねたり、外部環境や悪い生活習慣などで減少してしまいます。

そんな際は、化粧品に含まれるセラミドで補うことも必要です。

ただし、「セラミド配合化粧品」と一口に言ってもさまざまな種類があって、自分に合ったものを、上手に選ぶのは、とても難しいのが現実です。

 

この記事では、そんなセラミドをしっかりご理解いただくとともに、エイジングケア化粧品の1つであるセラミド配合化粧品を選ぶためのヒントを書き綴ってみました。

あなたがセラミド化粧品を選ぶ際のお役に立てれば、幸いです。

 

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