進行性指掌角皮症とはどんな皮膚病?症状・原因とケアと治療

ひどい手荒れは、皮膚の病気なので早めに医療機関で治療が必要です。

エイジングケアやエイジングケア化粧品、ハンドクリームでケアするよりも、皮膚科などの専門医に相談することが大切。

 

この記事では、ひどい手荒れの1つである「進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)」について説明します。

この手荒れは、長くて大げさな名前がついていますが、手荒れの病気としての分類は、なかなか難しいようです。

「手湿疹」と「進行性指掌角皮症」を分ける方もいますし、手湿疹の一部に進行性指掌角皮症があるとする考え方もあります。

 

病気の分類も大切ですが、一般の方にとっては、その原因は何なのか、スキンケアや日常生活で予防できるのか、というだと思います。

そこで、この記事では、過度に分類にこだわらず進行性指掌角皮症の対策についてご紹介します。

 

  • 進行性指掌角皮症ってどんな手荒れ?
  • 進行性指掌角皮症の原因は?
  • 進行性指掌角皮症の治療法は?
  • 進行性指掌角皮症の予防法は?
  • 進行性指掌角皮症スキンケアは?

などを知りたい方は、続きをお読みください。

 

 

 

先に、手湿疹について知りたい方は、「手湿疹は、主婦や美容師に出来やすい手の病気。原因と対策は?」をご覧ください。

 

<この記事でお伝えしたい大切なこと>

  • 進行性指掌角皮症とは、利き手から症状が出る場合に多い、手荒れです。
  • 「進行性」の名のとおり症状が進むと、手肌が角化してひび割れになったり、さらに進めば手全体、両手にまで進んでしまうこともあります。
  • 進行性指掌角皮症がひどくなるのは主に冬です。春や夏は症状が和らぐことが多いのです。
  • 進行性指掌角皮症の原因は、水などの外部の物質による手肌への刺激が強く、バリア機能が低下することや血行不良です。
  • 進行性指掌角皮症の治療は、医薬品の場合は保湿剤、炎症を抑える薬、血行を促進する薬が使われます。
  • 進行性指掌角皮症の予防は、普段から、手への物理的な刺激を避ける工夫が大切です。
  • 進行性指掌角皮症の予防のためのハンドクリームは、水分を保持する力に強いセラミドやビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体など抗酸化成分を配合したものが、エイジングケアも兼ねるのでオススメです。

 

 

1.進行性指掌角皮症による手荒れとは?

 

進行性指掌角皮症のポイントを解説

 

手荒れが、手のひらなどでひどくなっているのは、「進行性指掌角皮症」と呼ばれる皮膚の病気の可能性があります。

 

進行性指掌角皮症になると、よく使う方の手の親指、人差し指、中指のいずれか、あるいは複数の指先の皮膚が乾燥しはじめ、はがれ落ちます。また、指紋が無くなることもあります。

そして、進行性指掌角皮症が進むと、指先の皮膚が角化して硬くなり、ひび割れになることもあります。

さらに、ひどくなると他の指にも広がり、手全体やもう片方の手にまで広がってしまうこともあります。

このように、進行性指掌角皮症は「進行性」の名の通り、放置するとどんどん進んでしまうのです。

季節的に、進行性指掌角皮症は、秋から冬にひどくなり、春から夏にかけては症状が和らぐ傾向にあります。

 

 

進行性指掌角皮症の他の症状としては、

  • 赤みやかゆみがでる
  • 小さな水ぶくれやひび割れもみられる
  • 湿疹の状態が見られる

などです。

 

このタイプの手荒れは、主婦、美容師、飲食店店員など、水仕事をする機会の多い人、ピアニストや手を使う職人さん、紙をよく扱う業務に携わる人、また、家族にアトピーのいる人や子供のころアトピー性皮膚炎を患っていた人など、アトピー素因に多いと言われています。

 

 


2.進行性指掌角皮症による手荒れの原因は?

 

進行性指掌角皮症の原因はバリア機能の低下

1)進行性指掌角皮症の原因は?

このタイプの手荒れになりやすい人を考えれば、その原因も推測できますね。

1つは、水仕事による薬品や洗剤への接触、コピー紙や紙幣の取扱いなどの仕事により、指先の皮膚への刺激が度重なるのが原因です。

 

この接触刺激が繰り返されることによって、皮脂NMF(天然保湿因子)、細胞間脂質によって守られているお肌のバリア機能が低下し、乾燥を招くからです。

また、アトピー素因を持つ方に多いことから、もともと肌のバリア機能の弱いことも原因の1つと考えられています。

さらに、進行性指掌角皮症は、指先の血行不良も、その原因として考えられています。

 

2)進行性指掌角皮症と手湿疹の関係

進行性指掌角皮症と手湿疹の関係についていくつかに考え方があるので紹介しておきます。

 

①進行性指掌角皮症を手湿疹の一部とする考え方

手湿疹は、接触性皮膚炎の1つで、そのうち角化傾向の強いもの、つまり、ひび割れなどが起こるものを進行性指掌角皮症とする考え方があります。

この記事では、この考え方を踏襲しています。

 

②進行性指掌角皮症を手湿疹と分ける考え方

進行性指掌角皮症は、血行障害や血行不良によるもので、しもやけと近い成因であるとする考え方があります。この場合、進行性指掌角皮症の治療は、血行の改善を行うことになります。また、進行性指掌角皮症を治療せずに放置すると、手湿疹を誘発すると考えられます。

 

この記事では、進行性指掌角皮症の原因の1つに血行不良があるとしていますが、手湿疹と分けてはいません。

 

病気の分類は、専門家の間でもよく議論なるので、大変難しく、何が絶対に正解なのかを簡単に決めつけることはできない問題です。

この記事の対象である一般のエイジングケア世代の女性にとっては、手荒れの専門的な知識や分類よりも、実際的な治療、予防、スキンケアに興味があると思います。

今回、進行性指掌角皮症という難しい病名に関する記事なので、医学では治療を考える上で分類に対する議論があることを紹介させていただきました。

 

 


3.進行性指掌角皮症の治療

 

進行性指掌角皮症の治療は保湿

 

1)薬以外で進行性指掌角皮症を進行させない方法

水仕事が原因で起こった進行性指掌角皮症は、水を避けることが治療の最初です。もちろん、水仕事をしないで済む方は少ないでしょうから、その場合は手袋を使うなどで水を避けることが大切です。

 

また、進行性指掌角皮症が、紙幣など水以外の刺激が原因で起こった場合でも、水によって悪化することがあるので、水を避けることは大切です。

もちろん、可能な限り、直接的な原因となる刺激や摩擦を避けましょう。

 

2)薬(医薬品)による進行性指掌角皮症の治療

進行性指掌角皮症の薬(医薬品)による治療のアプローチは3つです。

1つ目は、保湿剤によって保湿を行って、バリア機能を回復させること

2つ目は、炎症がある場合は、抗炎症作用のある薬で炎症を抑えること

3つ目は、血行不良が原因なら、血行を促進する薬を使うこと

 

①保湿剤による進行性指掌角皮症の治療

進行性指掌角皮症でもひび割れに至ってない場合は、保湿剤だけで治療が可能です。医薬品の保湿剤には、ワセリン、ヘパリン類似物質、尿素などが中心に使われます。

 

保湿剤についての詳しい情報は、「手湿疹は、主婦や美容師に出来やすい手の病気。原因と対策は?」の2.1).①「乾燥型の手湿疹の治療」をご覧ください。

 

②炎症を抑える薬による進行性指掌角皮症の治療

炎症を抑える薬、抗炎症薬の外用薬(塗り薬)は、大きくステロイド外用薬と、それ以外の非ステロイド性抗炎症外用薬に分かれます。

進行性指掌角皮症の治療では、多くはステロイド外用薬で治療されます。かつては、症状が軽い場合は、比較的、非ステロイド性抗炎症外用薬が使われていました。

しかし、最近では、ステロイド外用薬の有効性と安全性の評価の確立とともに、炎症があれば軽度であっても、ステロイド外用薬を使う場合が増えています。

また、手肌が裂けている状態が酷ければ亜鉛華軟膏が塗布されます。

 

ステロイド外用薬は長期間使うと皮膚が薄くなるなどの副作用もあるので、医師や薬剤師の指導に従って、正しく使うことが大切です。

 

③血行を促進する薬による進行性指掌角皮症の治療

保湿剤であるヘパリン類似物質には、血行を促進する作用もあるので、進行性指掌角皮症の治療によく使われます。

その他では、ビタミンA配合の軟膏やビタミンEの内服薬なども進行性指掌角皮症の治療に使われる場合もあります。

 

 


4進行性指掌角皮症による手荒れの予防と対策

 

保湿されたきれいな手

 

1)手肌の保湿による乾燥対策

進行性指掌角皮症は、原因の根本が、バリア機能の低下や破壊による乾燥なので、それを避けることが予防の基本です。手のひらには皮脂腺がなく、指にも少ないので、皮脂膜も薄いのです。

一方、角質層は厚いのですが、それが乾燥と刺激でダメージを受けてしまいます。

 

そうなると、角質層は弾力性を失うことに…。

そのため、手への刺激を減らすことが、進行性指掌角皮症の予防や治療で大切なのです。

 

洗顔と同じで、手の洗いすぎも皮脂を流してしまい、角層へのダメージを深めることになります。進行性指掌角皮症の治療中はもちろん、予防のためにも手の洗いすぎを避けましょう。

手洗いの後は、木綿のタオルなどで不要な水分をふき取り、保湿効果の高いハンドクリームを使って、バリア機能の回復を図りましょう。

 

保湿効果の高いハンドクリームとは、水分の蒸発を防ぐ油性成分であるシアバターなどのエモリエントだけではなく、水分を保持するセラミドヒアルロン酸コラーゲンなどのヒューメクタントなどが配合されているものです。

 

なお、保湿についての詳しい情報は、「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」をご覧ください。

また、手荒れの全体的なお話は、「手荒れ予防の対策とは?丸わかり!ハンドケアとエイジングケア」で詳しく説明していますので、ご覧下さい。

 

もし、手荒れがひどくなってしまったら、早めに皮膚科などの専門医に相談しましょう。

 

なお、乾燥肌の対策はすべてのエイジングケアの基本です。ぜひ、「乾燥肌の改善対策 | 正しいスキンケアとエイジングケア」も合わせてお読みくださいね。

 

2)手肌の血行促進

また、血行不良も進行性指掌角皮症の原因の1つなので、その予防も大切です。

しもやけなどになりやすい方は、普段からビタミンEを含む食べ物を意識して摂ることや、冬の季節には早めに手袋を使って手肌の体温を下げないような対策も必要です。

 

3)手肌への刺激を避ける

進行性指掌角皮症予防のその他のポイントとしては、

  • 水仕事、手を使う仕事を減らす
  • 木綿の手袋などを着用して、指先を直接刺激しない
  • 水仕事の際には、その上からゴム手袋などを着用する
  • 改善しても油断せず、刺激を避けることと保湿をしっかり続ける

などが挙げられます。

 

進行性指掌角皮症の予防は、今説明した「手肌の保湿による乾燥対策」「手肌の血行促進」「手肌への刺激を避ける」を意識しましょう。

 

 


5.まとめ

 

手荒れは、ひどくなると進行性指掌角皮症にまでなってしまうこともあります。

こうなると日常的な手肌のスキンケアやエイジングケアではなく、早めに皮膚科などを受診しましょう。

進行性指掌角皮症は、医師や薬剤師の指導の下、保湿剤やステロイド外用薬などによる薬物治療があります。

 

多くの場合、進行性指掌角皮症による手荒れは原因がわかっているので、予防も可能です。

手荒れがひどくならないように、日常的なハンドケア、エイジングケアで予防を心掛けましょう。

 

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