タイトジャンクションは、あまりその名を知られていないのですが、お肌のバリア機能との関係でとても大切です。
正しくはたらかないとバリア機能が低下して、敏感肌の原因になってしまうことも。
この記事では、そんなタイトジャンクションとは何か?その役割やはたらきについて詳しくご紹介します。
また、タイトジャンクションを守ってバリア機能を正常化するスキンケアやエイジングケアをご紹介します。
- タイトジャンクションとは、細胞同士をくっつける接着装置のようなものです。日本語では、「密着結合」と呼ばれます。
- タイトジャンクションは、バリア機能の正常化のために大切な役割を担います。皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質とともに健やかなお肌のためにはたらくのです。
- タイトジャンクションが切れたり、緩んでしまうと、敏感肌になるリスクが高まります。だから、結合力を高めるスキンケアやエイジングケアが大切です。
- また、アンチエイジングを意識した生活習慣で内側からの対策も大切です。たとえば、タイトジャンクションを守るには、紫外線、冷え、ストレスなどを避けることです。お肌のダメージを避ける生活を心がけましょう。
- タイトジャンクションを直接守るエイジングケア化粧品はありませんが、対策は可能です。刺激が少なく保湿力の高いエイジングケア化粧品で保湿をしっかりすれば、バリア機能は正常化できます。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*敏感肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
読みたいところから読める目次
1.タイトジャンクションとエイジングケア
「タイトジャンクションを守る!バリア機能正常化と敏感肌対策のコツ」をお届けします。
タイトジャンクションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この言葉は、美容に詳しい方にも、まだあまり知られていません。
タイトジャンクションは、
英語ではtight junctionで、日本語では密着結合(みっちゃくけつごう)とも呼ばれます。
また、タイト結合と呼ばれることもあります。
お肌の中で隣り合う上皮細胞同士が密着し、お肌の中の成分が細胞と細胞の間を通過するのを防ぐ、結合のことです。
実は、このタイトジャンクションは、美肌に大切で敏感肌やエイジングケアに大きな影響を及ぼすバリア機能と深い関係があります。
もし、この結合が弱くなるとお肌はダメージを受けるのです。
だから、タイトジャンクションを守ることが、健やかでエイジレスな美肌をキープするための大切なポイントです。
この記事では、そんなタイトジャンクションとは何か、その役割やはらたきについて取り上げます。
また、密着結合を守るためのスキンケアやエイジングケアの対策をご紹介します。
「タイトジャンクションって一体何?そのはたらきや役割を教えて!」
「保湿すれば密着結合は守れるの?そのためのおすすめのエイジングケア化粧品は?」
「タイトジャンクションとバリア機能ってどんな関係があるの?詳しく知りたい!」
「バリア機能を正常化するために大切なスキンケアやエイジングケアは?」
「タイトジャンクションと敏感肌の関係は?結合を守れば防げるの?」
などが気になる方や敏感肌の方、エイジングケア世代の方に、ぜひ、知っていただければ幸いです。
なお、敏感肌全体について、知りたい方は、
「敏感肌を改善!症状・原因と10のエイジングケア対策のコツ」をご覧ください。
また、エイジングケア保湿クリームを使って敏感肌を早く改善したい方は、こちらをご覧ください。
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2.タイトジャンクションとは何か?
1)お肌でも発見されたタイトジャンクション
タイトジャンクションとは、日本語で密着結合と呼ばれるとおり、細胞と細胞が密着するようシールのようにつながっている、タンパク質でできた構造体です。
簡単にいえば、タイトジャンクションとは、細胞同士をくっつける接着装置です。
タイトジャンクションは、胃や腸、肝臓、尿管、血管などにあることがわかっていましたが、かつてはお肌にはないと考えられていました。
しかし、研究が進み21世紀になって皮膚の表皮の顆粒層にもあることがわかったのです。
また、タイトジャンクションはまだ研究途上なので、ほかの層にもある可能性があります。
2)タイトジャンクションのはたらき
このタイトジャンクションは、細胞同士を密着させることで、細胞と細胞の隙間をふさぐはたらきがあります。
その結果、次のような効果が期待できます。
- お肌の水分や栄養分などが外部に出ていくのを防ぐ
- お肌の外から異物が入るのを防ぐ
イオンの透過を制御する
つまり、タイトジャンクションは、角質層とともにエイジングケアの要であるお肌のバリア機能を維持するために、大きな役割を果たしているのです。
<タイトジャンクションのモデル>
今まで、お肌との関係では、あまり知られていなかったタイトジャンクションですが、最近ではバリア機能の維持や敏感肌との関係で、注目を浴びつつあるのです。
3.タイトジャンクションとお肌のバリア機能
それでは、少し難しいのですが、タイトジャンクションとバリア機能の関係を説明します。
1)タイトジャンクションとカルシウムイオンの関係
最初に知っていただきたいのは、お肌の中のカルシウムイオンのはたらきです。
カルシウムイオンは、表皮の顆粒層にたくさんあります。
そして、表皮が健康にターンオーバーを行い、十分な潤いをもつ角層をつくるためには必要なものです。
なぜなら、表皮の基底層で生まれた細胞が角層細胞に変化するために、カルシウムイオンがスイッチのはたらきをしているからです。
つまり、カルシウムイオンが十分あれば、ターンオーバーは正常化し、逆に少なければ、停滞してしまうのです。
実は、このカルシウムイオンは、タイトジャンクションと深い関係があります。
健康なお肌の場合、タイトジャンクションが水分を保持するだけでなく、カルシウムイオンもしっかり保持しているのです。
だからこそ、ターンオーバーが正常にはたらき、健康な角質が生まれることで、バリア機能を維持することができます。
つまり、タイトジャンクションは、カルシウムイオンを保持することで、バリア機能を担っているのです。
2)タイトジャンクションとお肌の弱酸性の関係
もう1つ、タイトジャンクションには、エイジングケアにとっての好ましいはたらきがあります。
それは、角質層を弱酸性に保つはたらきです。
その結果、セラミドなどの角質細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)のひとつであるアミノ酸のもととなる成分の代謝が正常な状態をキープできます。
また、美肌菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌が十分な数となり、皮膚常在菌のバランスも保つことができるのです。
バリア機能といえば、角層にあるセラミドなどの角質細胞間脂質に注目が集まっていますが、実際は、セラミドだけではなく、タイトジャンクションとのコラボレーションによって支えられているのです。
つまり、タイトジャンクションは角質を正常な状態に保つには必須の機能なのです。
3)タイトジャンクションと自然免疫
さらに、興味深いのは、タイトジャンクションと自然免疫の関係です。
細菌やウイルスなどをはじめとする病原体が皮膚から入ってくると、炎症が起こってお肌が荒れてしまいます。
炎症は、自然免疫がはたらいている証拠なのですが、この免疫をはたらかせるセンサーは、たんぱく質の1種であるToll様受容体(トルようじゅようたい、Toll-like receptor)(略号TLR)です。
このたんぱく質が、病原体を認識すれば、タイトジャンクションに信号が送られ、バリア機能を高めるようになります。
このようにタイトジャンクションには、免疫の影響を受けてバリア機能を守るはたらきもあるのです。
こうしてみると、人のからだは非常によくできていて、健やかな状態なら自然にエイジングケアができることがわかります。
エイジングケア化粧品に過度に頼るよりも、からだ全体の健康を維持することが大切なこともわかりますね。
4)タイトジャンクションが低下すると?
①バリア機能が低下
タイトジャンクションのはたらきが低下すると、角質細胞間脂質であるセラミドやコレステロール、脂肪酸などの産生が低下することがわかっています。
②角層の保湿機能が低下
タイトジャンクションのはたらきが低下すると、保湿成分としてはたらく天然保湿因子(NMF)に変わるフィラグリンの合成や代謝に異常が起こったり、アミノ酸の量が減ることがわかっています。
③角質の肥厚が起こる
タイトジャンクションのはたらきが低下した皮膚では、角質が肥厚することがわかっています。
<参照元>
*皮膚のタイトジャンクションがさまざまな角層機能を制御することを発見 カネボウ化粧品
<参考記事>
*モデルが実践している美肌キープのケアはやっぱり「保湿」?!
*角層細胞が顔のたるみ、シワの形を決めていることがわかった!
5)最近の研究でわかったタイトジャンクションのはたらき
慶応義塾大学病院皮膚科「皮膚バリア機構解明プロジェクト」では、タイトジャンクションのバリアを立体的に観察することに世界で初めて成功しました。
その研究では、表皮ランゲルハンス細胞が、タイトジャンクションバリアの外側に樹状突起を伸ばして、角質層を通り抜けてきた抗原やアレルゲンを積極的に捕捉することを明らかにしました。
また、アトピー性皮膚炎の皮膚では、タイトジャンクションバリアの外側に樹状突起を伸ばすランゲルハンス細胞が活性化し、数が増加していることも分かりました。
4.タイトジャンクションが弱まる要因
残念ながら、タイトジャンクションも鉄壁ではなく、さまざまな影響で弱ってしまうことがあります。
そして、その影響でお肌の乾燥や敏感肌をもたらす場合もあるのです。
エイジングケアの大切なポイントは、バリア機能を正常化させるスキンケアなので、タイトジャンクションを意識することも大切です。
1)紫外線のタイトジャンクションへの影響
紫外線がお肌に悪影響を与えることはよくご存じだと思います。
紫外線を浴びると、活性酸素によるダメージで、タイトジャンクションも切れ切れの状態になってしまうのです。
その結果、バリア機能が低下してしまいます。
紫外線のダメージについては、光老化をはじめお肌の酸化など、エイジングケアにとっては問題が大きいので、すでによくご存じだと思います。
タイトジャンクションにも悪影響を与えることを意識して、日焼け止めをはじめさまざまな手段で、1年中紫外線対策を行いましょう。
紫外線対策は、「スポーツを楽しむ女性のためのスキンケアの基本~10年後、20年後も健やかで美しい素肌のままでいるために~」が、とても役立ちますので、ぜひ、読んでみてください。
2)冷え性や低体温のタイトジャンクションへの影響
お肌の温度が低下すると、タイトジャンクションの動きが弱まり、カルシウムイオンが流出します。
その結果、バリア機能が低下してしまいます。
寒い冬の時期、冷え性、ストレス、睡眠不足、血行不良なども体温が低下する原因となります。
また、体温の低下は自然免疫も低下させることになるので、タイトジャンクションとのコラボレーションも弱まってしまいます。
このため、体温を低下させないようにすることは、お肌のバリア機能を正常に保つことにつながるのです。
その点からは、温活もお肌のエイジングケアの大切な活動だといえます。
特に、女性の社会進出が当たり前になった現在、エイジングケア世代の女性がストレスや不眠に悩むケースが増えています。
タイトジャンクションをしっかりはたらかせるためには、からだを温めること」をもっと強く意識したほうがよいのはないでしょうか。
<参考記事>
*体温アップで免疫を高める!不眠・肩こりを改善して健康と美肌へ
*低体温は体調不良のもと!体温を高く保つ5つの生活習慣で健康と美肌
3)ストレスのタイトジャンクションへの影響
ストレスもタイトジャンクションに悪影響を与えることがわかってきました。
それは、肌荒れは、ストレスによって活性酸素が発生することや末梢神経の収縮で体温が下がるからです。
つまり、ストレスも紫外線や低体温と似た影響をお肌に与えるのです。
もちろん、喫煙も酸化ストレスの原因になりますし、睡眠不足も同様です。
タイトジャンクションを守るには、過度なストレスを避けるようにしましょう。
<参考記事>
5.敏感肌とタイトジャンクション
1)タイトジャンクションを守って敏感肌対策
紫外線、冷え、ストレスなどはタイトジャンクションを弱める要因で、その結果、バリア機能が低下します。
このようにタイトジャンクションは、バリア機能と深くかかわっていますから、それが損なわれると敏感肌や乾燥性敏感肌、ゆらぎ肌をもたらすリスクが高まることは、おわかりいただけると思います。
さて、そんな敏感肌とタイトジャンクションの関係で興味深い研究があります。
敏感肌の方は、皮膚の神経線維が表皮にまで突き出している場合が多いのです。
健康なお肌の場合は、神経線維は真皮にとどまり、表皮まで突き出すことはありません。
しかし、敏感肌の場合、表層まで神経が伸びているため、刺激を感じやすいのです。
これは、タイトジャンクションが切れてしまったり、緩んでしまった結果、神経線維が表皮まで突き出した可能性があります。
このように、タイトジャンクションのはたらきの低下や構造の変化は、敏感肌の原因になりうるのです。
だから、敏感肌を防ぐための手段の1つは、タイトジャンクションを守ることともいえますね。
2)敏感肌対策は、CE(コーニファイドエンベロープ)も大切
お肌悩みは、さまざまありますが、中でも最近増えているのが敏感肌。
敏感肌は、乾燥肌がひどくなった肌質ですが、肌老化も進みます。
だから敏感肌の方は、ほうれい線やしわなども目立ちやすいのです。
そんな敏感肌は、タイトジャンクションだけではなく、角質細胞を包む膜であるCE(コーニファイドエンベロープ)などもかかわっています。
タイトジャンクションはもちろん大切ですが、敏感肌を予防したり、改善するには、ほかの要素も意識しましょう。
6.タイトジャンクションとエイジングケア化粧品
1)保湿を中心としたエイジングケアで敏感肌予防
タイトジャンクションのはたらきを直接高めるエイジングケア化粧品はありません。
だから、エイジングケア化粧品で行えることは、紫外線対策と保湿です。
先ほども触れたとおり、紫外線対策はしっかりと行いましょう。
次に、保湿ももちろん大切な要素。
エイジングケア化粧品などでしっかりと保湿を行うことが、間接的にタイトジャンクションを正常に維持します。
したがって、バリア機能を維持するためのエイジングケア化粧品としては、セラミドなどの保湿力の高い成分やナールスゲンなどの時間をかけて水分をしっかり保持するエイジングケア化粧品成分を配合したものを選びましょう。
ほかにも、ヒアルロン酸、コラーゲン、プロテオグリカンなどの保湿力の高い成分もあるので、これらの成分の配合されたエイジングケア化粧品もよい選択肢です。
これらは水溶性成分なので保湿化粧水やエイジングケア化粧水、エイジングケア美容液で補いたい成分です。
また、フィラグリンを増やすマンダリンオレンジ果皮エキスやサガラメエキスなども間接的にタイトジャンクションをサポートします。
一方、油溶性の保湿成分(エモリエント)であるワセリン、スクワラン、シアバターなどは、皮脂と汗からできる皮脂膜に近いはたらきがあります。
これらは、保湿クリームで補いましょう。
また、ホホバオイルやアルガンオイルなどの美容オイルも保湿を行ってタイトジャンクションを守ってくれます。
上手にエイジングケア化粧品を活用して、乾燥肌の予防や改善に役立て、タイトジャンクションを守りましょう。
なお、保湿に関しては「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」に詳しく解説していますので、ご参考にしてください。
また、すでに敏感肌の方は、より慎重にエイジングケア化粧品を選ぶ必要があります。
敏感肌の化粧品の選び方は、
「おすすめの敏感肌化粧水!選び方はランキングより刺激成分を避ける」を参考にしてください。
2)タイトジャンクション形成をサポートする成分「POs-Ca」
POs-Ca(リン酸化オリゴ糖カルシウム)という成分は、ジャガイモ由来の澱粉からつくられた成分です。
POs-Caは、すでにオーラルケアやスキンケアで実績のある成分です。
POs-Caはもともと、食品原料であり水溶性のカルシウム素材で安全性の高い成分です。
このPOs-Caは、実験でタイトジャンクションの形成をサポートすることがわかっています。
ただし、成分としての実験であり、これを配合したエイジングケア化粧品が必ずしもタイトジャンクション形成をサポートするわけではありません。
7.クレンジングや洗顔でタイトジャンクションを守ろう
バリア機能を低下させる原因の1つに間違ったクレンジングや洗顔があります。
また、刺激の強い洗顔料やクレンジング料を使うこともバリア機能を低下させて、結果的にタイトジャンクションを弱体化させることになってしまいます。
だから、タイトジャンクションを守るためには、クレンジングや洗顔にも注意が必要なのです。
特にエイジングケア世代では注意するよう心がけましょう。
タイトジャンクションを守るためには、エイジングケア専用のクレンジング料や洗顔料、アミノ酸系界面活性剤を使ったクレンジング料や洗顔料がオススメです。
すでに敏感肌の方は、クレンジングミルク、クレンジングクリーム、クレンジングジェルなどの敏感肌用クレンジング料を選びましょう。
メイクや汚れなどを落とすプロセスもタイトジャンクションを守るために優しさが大切なのです。
8.タイトジャンクションとバリア機能に関する質問
Q1.タイトジャンクションと密着結合の違いは何ですか?
タイトジャンクションと密着結合の違いはありません。
タイトジャンクションのことを日本語では密着結合というので、どちらも同じものを指しています。細胞と細胞が密着するようシールのようにつながっている、タンパク質でできた構造体のことで、簡単にいうと細胞同士をくっつける接着装置のようなものです。
Q2.タイトジャンクションはどこにありますか?
タイトジャンクションは、胃や腸、肝臓、尿管、血管などにあります。加えて、かつではお肌にはないと考えられていましたが、研究が進み21世紀になって皮膚の表皮の顆粒層にもあることがわかりました。また、タイトジャンクションは現在も研究途上なので、ほかの層にもある可能性があります。
Q3.タイトジャンクションの働きは?
タイトジャンクションの働きは、細胞同士を密着させることで、細胞と細胞の隙間をふさぐことや角質層を弱酸性に保つこと、免疫の影響を受けてバリア機能を守ることなどです。
タイトジャンクションのはたらきによって。お肌の水分や栄養分などが外部に出ていくのを防いだり、お肌の外から異物が入るのを防いだりといった効果が期待できます。
Q4.肌のバリア機能を回復させる方法はありますか?
肌のバリア機能を回復させる方法は、スキンケアの基本を守ることです。具体的には、しっかりと保湿ケアを行うこと、刺激の少ないクレンジングや洗顔料を使い、擦らずやさしく洗顔やクレンジングを行うこと、紫外線対策をしっかりと行うことの3つを守ることが重要です。また十分な睡眠や適度の運動、バランスの摂れた食事もバリア機能を守るためには、大切です。
Q5.肌のバリア機能が低下しているサインは?
肌のバリア機能が低下しているサインには、お肌が刺激を感じやすくなり、少しの刺激でかゆみを感じる、肌が乾燥してカサカサしている、ツッパリやほてり、ごわつきを感じるなどがあります。またバリア機能が低下していると、乾燥にくわえてく角栓、毛穴の黒ずみ、大人ニキビなど、さまざまな肌トラブルにつながります。
9.まとめ
タイトジャンクションとは何か、そのはたらきや役割、そして守るためのスキンケアやエイジングケアをご紹介しました。
いかがでしたか?
タイトジャンクションが、エイジングケアの要であるバリア機能と深い関係にあることがおわかりいただけたのではないでしょうか?
また、敏感肌にはタイトジャンクションのはたらきの低下がかかわっていることもご理解いただけたと思います。
聞きなれない言葉に戸惑われたと思いますが、エイジングケアを考える上で、大切なキーワードの1つです。
ぜひ、タイトジャンクションを意識した温活などにも取り組んでみてはいかがでしょうか。
もちろん、紫外線対策、ストレスを減らす対策やエイジングケア化粧品による保湿も大切。
さらに、優しいクレンジングと洗顔でタイトジャンクションを守ることも大切です。
ぜひ、しっかりとタイトジャンクションが正常にはたらくエイジングケアで敏感肌を防ぎましょう。
特に、エイジングケア世代になると肌が弱くなるため、バリア機能を守ることが大切です。
この記事「タイトジャンクションを守る!バリア機能正常化と敏感肌対策のコツ」が、エイジングケア世代の皆様にお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
文部科学省後援日本化粧品検定1級。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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