糖化がお肌を老けさせる? | エイジングケアと糖化の関係

糖化の原因になる糖分の多い食品

あなたは、なぜ「糖化」がお肌にとって問題かをご存知でしょうか?

それは、肌の黄ぐすみの原因になったり、ハリや弾力を低下させて顔のたるみの原因にもなってしまうから!

この記事では、糖化とは何か?その原因は?などの疑問について説明するとともに、お肌のためにできる予防や対策などを幅広くご紹介しますね。

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0.はじめに

ちょっと小腹が空いた時に、ケーキやドーナツなど、甘いものに手が伸びてしまう。

女性には多いタイプではないでしょうか。

しかし、毎日のこうしたスイーツ習慣がお肌や身体の老化を進める「糖化」を引き起こしているとしたら!?

エイジングケア化粧品でしっかりケアしているのに、お肌に元気がない、くすみが気になるという方は、糖化が原因かもしれません。

実は、エイジングケア世代の肌悩みの1つである「ほうれい線」の原因にも、糖化が関係していることがわかっているのです。

この糖化、最近では糖尿病の専門医なども医学的な研究を行うなど、医学の世界でも注目のキーワードになってきています。

お肌の老化の原因といえばお肌の酸化がよく知られていますが、お肌の糖化にも注目が集まっています。

糖化が原因で、くすみやたるみ、ごわつきなど、エイジングサインが深刻になる前に、糖化のしくみやエイジングケアとの関係を理解し、しっかり対策しておきましょう。

<この記事でお伝えしたい大切なこと>
  • 糖化とは、簡単に言えば余った糖分がたんぱく質と結びつくことです。
  • 糖化によって、老化物質 AGEs(Advanced Glycation End Products=最終糖化生成物)がつくられてしまいます。
  • 糖化は、お肌のくすみ(黄ぐすみ)やたるみを引き起こします。
  • 糖化は、身体の老化を進め、病気のリスクを高めます。
  • 糖化は、糖分の摂り過ぎなど、食事を中心に日常生活を見直すことで改善できます。

1.糖化って、どういうもの?

糖化について調べる女性

1)糖化のイメージをつかもう!

「糖化」とは、身体の中で起こっている焦げのようなもの。

お肌の老化やさまざまな身体の病気に関係しているといわれています。

糖化は、発見した人の名前を取って、メイラード反応とも呼ばれています。

まず、焦げがどんなイメージなのかというと、たとえば、小麦粉に砂糖、卵、牛乳を混ぜてホットケーキを焼けば、こんがりと色づきますよね?

焦げて糖化したホットケーキ

このおいしそうな焦げ色の正体は、小麦粉・砂糖の糖質と卵・牛乳のたんぱく質が加熱されてできたもの。

つまり、糖化によって起こる変化なのです。

食品の場合の糖化は、こんがりとおいしい香りがする反応ですが、これと同じ反応が人の体内で起こると、身体全体やお肌に悪影響が出てくるのです。

これは、特に30代以上のエイジングケア世代の女性にとっては、大きな問題です。

糖質といえば、甘いお菓子を想像しますが、ご飯、パン、パスタといった主食となるものにもたくさん含まれています。また、量の差はあるものの、ほぼすべての食品に含まれているといえます。

このように聞くと、悪者のように思われがちですが、糖は私たちの身体にとって大切なエネルギー源。

糖質がなければ、頭も身体も正常にはたらいてくれません。

では、そんな身体にとって欠かせない糖質が、なぜ老化の大きな要因になってしまうのでしょうか。

2)そもそも、なぜ糖化してしまうの?

お肌はもちろん、脳や心臓、筋肉や血管、骨に至るまで、身体の大部分はたんぱく質でつくられています。

そのため、食事などで糖質が身体の中に入ると、糖とたんぱく質とが結びつきます。

肌の糖化の原因となる甘いケーキ

たんぱく質は、初期の段階なら通常のたんぱく質に戻れるのですが余分な糖に囲まれ体温で熱せられているうちに劣化し、老化物質 AGEs(Advanced Glycation End Products=最終糖化生成物)がつくられてしまいます。

また、AGEsは、人の身体でつくられるだけではなく、食品に含まれるAGEsによってももたらされます。

こうした食品の中のAGEsは、すべてが体内に取り込まれるわけではなく、身体の中に取り込まれるのは約10%といわれています。

さらに、そのうちの7%前後が長期間蓄積され続け、身体のあちこちで悪さをすると考えられているのです。

代謝能力が高い若いうちは、AGEsを体内から輩出することができますが、加齢によって代謝能力が落ちるとAGEsが排出されず、体内に蓄積されやすくなってしまいます。

また、普段から血糖値が高い人は、糖化反応も強くなってしまい、AGEsが大量につくり出されることもあります。そのため、代謝されないAGEsが体内に蓄積され続けます。

同様に、糖尿病の人も糖化が起こりやすく、そのスピードが上昇すると考えられるので、より注意が必要です。

3)糖化を促進する食べ物・調理・食べ方

①糖化を促進する食べ物

糖化が、身体の「焦げ」であることをお話しましたが、焦げのある食べ物は、AGEsが多い食べ物です。

揚げ物、フライ、ステーキ、炒め物などでよく使う牛肉・豚肉・鶏肉などの動物性脂肪食品にはAGEsが多く含まれます。

また、フライドポテト、ベイクドケーキなど、糖分が多い植物性の揚げ物や焼きものも同じくAGEsが多く含まれます。

他では、人工甘味料の多いジュースや炭酸飲料、お菓子などもあまりたくさん摂らない方がよい食べ物です。

食べ物ではありませんが、タバコにもAGEsが多いので、お肌や身体のためには喫煙は避けたいですね。

喫煙とお肌の老化の関係については、「喫煙がお肌の老化を加速!タバコで老け顔になる原因と対策」も参考にしてください。

②糖化を促進する調理

AGEsは、食べ物を調理する際の加熱温度が高いとそれだけたくさんつくられます。

温度によるAGSの変化

AGEsは、この順番で多くつくられます。

動物性のたんぱく質も、美肌のためには必要ですから、摂る場合は調理方法も工夫しましょう。

③糖化を促進する食べ方

食べ方にも糖化しやすい食べ方としにくい食べ方があります。

糖分や炭水化物を含むご飯やパンなどから食べると、血糖値は急上昇します。

だから、この食べ方は糖化を促進する食べ方です。

逆に、食物繊維を多く含む野菜やキノコ、海藻類を最初に摂れば、糖質の吸収が抑えられ、血糖値の急上昇を抑えることができます。

糖化予防には、ベジタブルファーストを意識しましょう。

なお、食べ方については、「美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?」も参考にしてください。

4)糖化を防ぐ食べ物

糖化を防ぐ食べ物としては

  • AGEsをあまり含まない生野菜や刺身
  • 糖の吸収を抑える食物繊維を含むごぼうや海藻
  • 糖の代謝をアップするα-リポ酸を含むブロッコリー、芽キャベツ
  • ポリフェノールの一種で、AGEsの増加を阻害するカマメロサイトという成分を含むローマンカモミール
  • ドクダミ茶、ルイボスティー、柿の葉茶、甜茶、クマザサ茶、シソ茶、グアバ茶

などがあります。

他にも、ショウガは糖とたんぱく質の結合を阻止するはたらきがあるとの研究もあります。

その他、ビタミンC、ビタミンB1・B6なども糖化を抑える栄養素です。


2.糖化すると身体はどうなるの?

糖化による身体の変化を確認する女性

AGEsは強い毒性を持ち、お肌だけでなく身体全体の老化を進める物質です。

前述のように、私たちの身体のほとんどはたんぱく質でできているので、髪からつま先までAGEsは体中に蓄積され、身体のあらゆる機能にトラブルやよくない症状を起こします。

では、具体的にどのように健康やエイジングケアに関わってくるのかをみてみましょう。

1)メタボリックシンドロームが進む!

メタボリックシンドロームとは、内臓肥満があって、かつ高血圧、高血糖、脂質異常症のうちの2つが当てはまる状態。

略して、「メタボ」と呼ばれます。

AGEsは、メタボの早い時期から体内でつくられます。そして、内臓脂肪を悪玉化させ、血糖値を上げてしまいます。

血糖値が上がることで、AGEsはまた増えてしまうので、メタボリックシンドロームの悪循環に陥ってしまうのです。

2)糖化で心臓病に!

血管がもろくなるのは、糖化によって引き起こされる症状の代表。

糖化によってAGEsが増えると、血管の内側にあるコラーゲンと結びつきます。その結果、血管の弾力が失われ、厚く硬くなってしまうのです。

これが血管の老化の原因の1つです。

人は、血管から老化するといわれ、血管が衰えると全身の老化を進めてしまいます。

血管の組織が糖化によってもろくなると、動脈硬化になるリスクが高まります。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞といった命にかかわるような心臓や脳の病気のリスクも高まってしまうのです。

3)腎臓・骨・目の病気にも!

この他、腎機能の低下を引き起こしたり、骨では骨粗しょう症、目ではドライアイや白内障、網膜症なども糖化が原因といわれています。

コラーゲンは骨にもたくさんあるので、骨のコラーゲンが糖化すると骨が弱くなってしまいます。

目のレンズである水晶体は、「クリスタリン」というタンパク質でできていますが、これが糖化することもあります。

これに紫外線ダメージによる酸化が加われば、白内障を起こすリスクも高くなります。

4)糖化は、アルツハイマー病のリスクにも!

さらに、糖化はアルツハイマー病との関連も指摘され、アルツハイマー病患者の脳には健常な高齢者の約3倍のAGEsが蓄積されていたという報告もあります。

脳内のタンパク質が糖化すると、βアミロイドというタンパク質が増えてしまいます。

このβアミロイドは脳組織に沈着して、老人班と呼ばれる班点をつくります。

そして、神経細胞を死滅させ、アルツハイマー病を発症させてしまうというリスクが指摘されています。

5)AGEsが、糖尿病を悪化させる

糖尿病とは、血糖値や「ヘモグロビンA1c」が、健康な人より高い状態が続く病気です。

だから、AGEsが蓄積されやすい状態にあります。

AGEsが増えてしまうことも糖尿病を悪化させたり、糖尿病以外の病気の原因になってしまいます。

このように、糖化は身体を老化させ、さまざまな病気の大きな原因になってしまいます。

これらの身体への悪影響は、お肌にも悪影響をもたらしてしまうのです。


3.お肌の糖化と肌老化・肌悩みの関係

糖化と肌老化の関係について説明する女性

1)まずは、お肌の糖化チェック

ここからは、お肌の老化肌悩みと糖化の関係を詳しく取り上げます。

おそらくエイジングケア世代の女性にとって、最も気になるところではないでしょうか。

まずは、お肌の糖化をチェックしてみましょう。

□ お肌の透明感が失われ、くすんで見える

□ お肌の色が、黄色っぽく感じる

□ 目もと、口もとのたるみが気になる

□ お肌にごわつきを感じる

□ 紫外線ケアをしていてもシミが目立つ

などのサインが出てきたら、お肌の糖化が進んでいるのかもしれません。

2)お肌の糖化とは?

お肌のエイジングへの糖化の影響についていえば、糖化によって真皮にあるコラーゲンエラスチンを変性させてしまうことです。

そして、お肌のハリや弾力を失ってしまうのです。

それが、エイジングケア世代を悩ませるシワたるみほうれい線の原因に。

健康なお肌ならたんぱく質は正常な状態で、またAGEsもないため、コラーゲンがしなやかさや弾力を保っているのですが、糖化が進むとコラーゲンの間にAGEsが入り込んで、お肌を硬くし弾力を奪うため、その結果たるんでくるのです。

また、AGEsは茶褐色なので、その影響でお肌が黄ばんで見えたり、くすみも発生してしまいます。

これが、黄ぐすみです。

さらに、AGEsが蓄積されるとターンオーバーがうまくいかなくなり、メラニン色素が表皮に沈着。

いや~なシミとなって現れます。

もちろん、ターンオーバーが遅くなってしまうと乾燥肌お肌のごわごわなど他の肌悩みの原因にも。

その結果、お肌のキメも荒くなったり、お肌の透明感もなくなってしまうのです。

糖化による黄ぐすみに悩む女性

身体全体もさることながら、お肌に大きな悪影響を与える糖化。

エイジングケア世代の女性には、エイジレスな美肌のために、ぜひ、予防や対策をしていただきたいものです。

3)お肌の糖化で特に注意したい黄ぐすみ

糖化による肌悩みの中で、特に気を付けたいのが黄ぐすみ。

黄ぐすみについては、「黄ぐすみの原因は、糖化とカルボニル化!改善の対策は?」で詳しく触れていますが、糖化だけではなく血行不良や「カルボニル化」も関係している手ごわい肌悩みです。

カルボニル化とは、体内のたんぱく質と脂質の分解物の結合によって起こる現象です。

紫外線によって皮脂が酸化し、過酸化脂質ができてしまうと、お肌のたんぱく質を黄色くくすませてしまうのです。

糖化やカルボニル化が進めば、黄ぐすみの症状を改善したり治すのが難しくなります。

このように、黄ぐすみは、糖化だけではなくカルボニル化の影響も意識した予防や対策が大切なのです。


4.糖化対策の基本とエイジングケア

糖化対策の基本について説明する女性

1)糖化対策の基本

ここで、糖化対策でのエイジングケアの基本を考えてみましょう。

実は、糖化の進行レベルには、さまざまな要因で個人差があります。

遺伝なども関係しますが、対策は可能です。

たとえば、AGEsが体内に溜まりにくい生活をしていれば糖化の影響を抑えられ、若々しく過ごすことができるのです。

私たちの細胞は日々新陳代謝を繰り返し、傷付いたり寿命を迎えた細胞は老廃物として分解・排出され、新しく生まれ変わっています。

ということは、糖化していない新しいお肌をつくり出し、きちんとケアしていけばいいのです。

細胞の新陳代謝のスピードはさまざまですが、お肌の表皮の新陳代謝は約1カ月なので、日々の心掛け次第で糖化をリセットしやすくなるといえるかもしれません。

まずは、甘いお菓子やジュースを控える、急激に血糖値が上がらない(GI値が低い)食品を選ぶ、よく噛んで食べる、食べる順番に気を付けるなどの食事を中心に、生活習慣を見直してみましょう。

食後30分~1時間の間に軽い運動を取り入れるなども、糖化対策に効果的です。

また、紫外線対策も糖化予防になります。

なぜなら、表皮の角質層にあるケラチンは紫外線ダメージで糖化が進むからです。

紫外線対策は、酸化予防も兼ねるので、エイジングケアでは必ず行うべき最も大切なことです。

また、睡眠不足や多忙、過労などによるストレスもホルモンバランスを乱し、血糖値を上げるホルモンの分泌の原因になってしまいます。だから過度なストレスを避けることも糖化予防になるのです。

趣味、適度な運動、アロマセラピー、入浴、笑いなどで、ストレスを溜めない生活をこころがけましょう。

なお、糖化の予防については、「肌老化の原因「糖化」を予防する対策は5つのポイントで!」で詳しく取り上げています。

ウォーキングで糖化予防を行う男女

2)糖化対策のスキンケア・エイジングケア

糖化を防ぐためのスキンケアやエイジングケアについては、どう考えればよいでしょうか?

最近では、抗糖化に着目した化粧品成分の開発も始められ、抗糖化のためのエイジングケア化粧品も注目されています。

成分でも、カモミール、桜の花、ドクダミ、ビタミンB1、ビタミンB6、カルニチン、α-リポ酸、コーンのひげ、ヤマオリーブの葉、茶葉、黒豆の皮、クエン酸、紫菊のエキス、バラのエキスなどに抗糖化作用があることもわかってきました。

しかし、化粧品はどんなエイジングケア化粧水エイジングケア美容液であっても、真皮までは届かないので、いくら抗糖化成分の効果があっても、それがそのままエイジングケア化粧品の効果とは言えないのです。

  • 抗糖化成分が配合されたエイジングケケア化粧品であっても、糖化が進んだお肌の症状の改善は難しい
  • 糖化の前に予防的に使うなら、意味がないとは言えない
  • 保湿によるターンオーバーの改善や乾燥肌の改善のためには、エイジングケア化粧品は意味がある。

3)糖化対策のためのスキンケアとエイジングケア

①スキンケアの基本で糖化の症状を予防

今、お話したように、一旦お肌が糖化すると、エイジングケア化粧品では改善することはできません。

しかし、糖化によって起きる肌の症状を予防したり、少しでも和らげることは可能です。

そのポイントとしては、すでにお伝えした紫外線対策に加えて

ことです。

糖化予防も酸化予防もまずは、スキンケアの基本を大切にしましょう。

②一歩進んだエイジングケア

年齢が進むと、やはりよい保湿成分やエイジングケア化粧品成分を配合したエイジングケア化粧品がオススメ。

また、お肌がゴワゴワしているときは、酵素洗顔やピーリングを取り入れることもよい方法です。

保湿成分としては、セラミドプロテオグリカンヒアルロン酸などがよい選択です。

エイジングケア化粧品成分としては、ナールスゲンネオダーミル、ビタミンA誘導体(レチノールレチノイン酸トコフェリル)、ビタミンC誘導体などのコラーゲンの産生をサポートする成分もオススメです。

なお、30代、40代、50代と年齢を重ねれば、エイジングケア化粧品の選び方も少しずつ異なってきます。年代別のエイジングケア化粧品の選び方は、次の記事も参考にしてください。

30代、初めてのエイジングケア化粧品。知らないと損する真実!

40代だからこそ考えたいエイジングケアと化粧品の選び方!

50代のエイジングケアと化粧品の選び方と大切な7つの真実!


5.まとめ

お肌の老化やエイジングケアへの悪影響だけでなく、動脈硬化や骨粗鬆症、糖尿病など、さまざまな生活習慣病のリスクを高めるといわれている糖化。

活性酸素による酸化が「身体のサビ」といわれるのに対し、糖化は「身体のコゲ」と呼ばれ、老化を促進する要因として注目されています。

糖化を防ぐことは、特に30代以上のエイジングケア世代には大切です。

なぜなら、お肌の老化と身体の老化の両方の予防になるから。

また、糖化が進んでから改善の対策を行うより、若い時から予防する方が簡単だからです。

健康のためにも、美肌のためにも、糖化のしくみをきちんと理解し、日頃の食生活やエイジングケア化粧品によるエイジングケアにいかしてくださいね。

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