美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?

<美肌の食事チェック>

食事はカロリー重視で、栄養成分には気を配っていない
ケーキやスナック菓子を食事がわりにすることがある
ランチは、パスタやうどん、そばなどの麺類が多い
肉類は控え、野菜サラダを食べるようにしている
高価なエイジングケア化粧品でお手入れしているのに、効果が実感できない

 

上記に当てはまる方は、美肌のための食事のとり方について理解が不十分な可能性があります

もし、あなたがそうならぜひこの記事を読んでくださいね。

 

 

健やかで若々しい美肌を保つためのお手入れといえば、スキンケアやエイジングケアを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

しかし、毎日欠かさずスキンケアをしていても、美肌は遠く

 

なかなか肌荒れが治らない
乾燥肌が改善しない
大人ニキビや吹き出物ができてしまった

 

など、お肌のトラブルに悩まされることはありませんか?

 

お肌の状態は、体と密接に結びついているため、体が健康でないとお肌も健やかな状態を保つことができません。

つまり、外側からのスキンケアだけでなく、体の内側からのケアが美肌づくりには不可欠なのです。

 

体の内側から美肌づくり

 

 

体の内側からのケアとしては、食事や睡眠、運動などが挙げられますが、中でも栄養を補給するための食事は、美肌と大きな関わりを持っています。

 

この記事では、美肌にもっとも影響力のある食事について、どのような食生活がお肌にとって良いのか、また何を、どう食べれば美肌効果が期待できるかなどを、わかりやすく解説しています。

 

エイジングケア化粧品の効果をさらに高めて美肌を手に入れるために、ぜひ読み進めてくださいね。

 

<この記事でお伝えしたい大切なこと>

  • 美肌づくりには、エイジングケア化粧品など外側からのケアだけでなく、食事、睡眠、運動などの内側のケアが大切です。
  • 中でも、食事から摂取する栄養が、美肌をつくるモトになります。
  • 3大栄養素をはじめ、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂ることが、美肌づくりの基本です。
  • 摂取した栄養がきちんと吸収されるには、腸内環境を整えることも大切です。
  • 正しい食事によって体を健康に保つことから美肌は生まれます。

 

 

1.美肌と食事の関係

 

1)美肌に最も大切な食生活と栄養素

 

私たちの体は、37兆個ともいわれる膨大な数の細胞からできています。

 

その細胞が健やかに育つために必要とされるのが、食事から摂取する「栄養」です。

 

食事からの栄養こそが、健康な体や美しいお肌の材料になるため、間違った食生活をしていたり、食べているつもりでも栄養が偏っていたりする場合には、健康な素肌や美肌は生まれないのです。

 

また、栄養素は単独で作用するものではないため、美肌のためにはバランスよく摂取することが重要です。

 

たとえば、お肌のためにとビタミンを意識したサラダばかり食べていても、美肌になれるというわけではありません。食事から必要な栄養素をバランスよく摂り、その栄養が体の中でそれぞれのはたらきを発揮してはじめて、美肌への効果が現れてきます。

 

栄養バランスの良い食事

 

 

美肌のための栄養素としては

 

①血液や筋肉、お肌や髪、ホルモンなど、体の主原料となるたんぱく質

②脳や体にとっての主要なエネルギー源になる炭水化物

③脳の機能を正常にし、細胞膜の形成や体温保持のはたらきを担う脂質

 

3大栄養素

 

④人間の生命維持に必要な補酵素としてはたらき、3大栄養素の代謝にも関わるビタミン

⑤3大栄養素のはたらきをサポートし、体とお肌の機能を正常に保つミネラル

⑥腸のはたらきを活発にして、摂取した栄養の吸収をスムーズにする食物繊維

 

などの副栄養素があります。

 

これらの栄養素を過不足なく、バランスよく摂ることが、健康な体づくり、さらに美肌づくりにつながります。

 

逆にいえば、ダイエットのためにカロリーを極端に抑えたり、忙しいからと手軽な炭水化物メニューばかり食べるなど、正しい食事ができていないと、必要な栄養素が足りずにお肌の老化を進めてしまいます。

 

これでは、美肌から遠ざかってしまいますね。

 

このように、毎日の食事に気を配るかどうかで、肌年齢は大きく変わってくるのです。

 

つまり、若々しい美肌の基本は、バランス良い食事のとり方にあるのです。

 

なお、美肌のための食べ物と栄養素の詳しい情報は、「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」をご覧ください。

 

 

2)美肌と腸の関係

 

美肌づくりに大切な栄養を取り込んでいるのは、私たちの腸です。

 

食事で摂取した栄養をしっかり吸収するためには、腸内環境を良好に保っておくことが大切です。

 

腸は、消化・吸収を担う小腸と便をつくる大腸から成っていますが、近年注目されているのは、大腸のはたらき。

大腸には、およそ1000種類、100兆個もの腸内細菌が住んでいるといわれ、その腸内細菌が大腸の病気など体の健康はもとより、お肌や体型にまで関係していることがわかってきました。

 

腸内環境を整えて美肌に

 

 

たとえば、女性に多い便秘

便秘になると、お肌にはさまざまなトラブルが現れ美肌から遠ざかります。

 

便秘によるお肌のトラブルは、便をいつまでも溜めておくことで、腸の中で便が腐敗し、腸内細菌の中でも悪玉菌が増え、有害物質が発生することが原因のひとつといわれています。

 

この有害物質は腸から吸収され、血液中に溶け込み、全身をめぐります。

この毒素が体の基礎代謝や免疫力を低下させ、ニキビの原因菌に感染しやすくなったりと、お肌に悪影響を与えるのです。

 

さらに、美肌は、食事に含まれるたんぱく質やビタミン、ミネラルなどのはたらきでつくられます。しかし、こうした栄養素も腸が健やかでなくては吸収されません。

 

必要な栄養が行き渡らず、肌細胞が栄養不足になると、お肌のターンオーバーが滞り、くすみ乾燥肌の原因にもなります。

 

このように、便秘は美肌の大敵

お肌を健やかに保つためにも、ふだんの食事や生活習慣を見直し、腸内細菌のバランスを善玉菌優勢の状態になるように、腸にやさしい食事や生活を心がけることが大切です。

 

また、エイジングケア世代は、年齢とともに腸の老化も進んでしまいます。すると、腸内細菌のバランスも悪玉菌優勢に傾きがちに。

いつまでも健康で、お肌も若々しくあるためには、腸内環境を整え、腸も若く保つことが重要ですね。

 

便秘と美肌の関係については、「便秘と美肌の気になる関係」や「便秘からくる肌荒れ 解消には食事の見直しから」の記事も参考にしてください。

 

3)エイジングケア化粧品も食生活で実感アップ

 

スキンケアやエイジングケアの基本は「保湿」です。

 

きちんと保湿ケアをすることで、水分、油分のバランスの整った健やかな美肌がキープできます。

 

私たちのお肌には、もともとセラミドに代表されるようなうるおいを守る保湿物質があり、この保湿物質の量が保たれ、正常にはたらくことによって、お肌はきちんとうるおいを蓄えることができます。

 

うるおい成分

 

 

さらに、表皮が生まれ変わるしくみであるターンオーバーやお肌を刺激から守るバリア機能など、美肌に大切な機能も正常にはたらくのです。

 

しかし、加齢によってターンオーバーの周期が乱れたり、バリア機能が低下すると、乾燥やくすみ、ごわつき(角質肥厚)などのお肌のトラブルが現れやすくなります。

さらに、紫外線の影響も受けやすくなり、お肌の老化が進行します。

 

このように、低下した機能をアップして美肌を保つために、欠かせないのが、正しい保湿ケアです。

 

正しい保湿ケアとは、化粧水で水分を与えるだけでなく、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分配合のエイジングケア化粧品でお肌の保水力を高めること。
また、油分でフタをすることも美肌づくりには大切です。

 

こうした、美肌のための外側からのケアをサポートするのが、食事による内側からのケア

 

たとえば、ターンオーバーの乱れは、たんぱく質が豊富でバランスの良い食事を摂取することで、周期を正常に戻すことができます。

また、DHA・EPAなどの良質の必須脂肪酸を含む魚介類を積極的に食事に取り入れることで、体の内側からうるおいをつくり、美肌へと導くこともできるのです。

 

内側からのケアで肌体力を底上げしておけば、エイジングケア化粧品のお手入れもより効果で美肌を実感できる期待度も高まるのです。

 

保湿についての詳しい情報は、下記の記事を参考にしてください。

*お肌の保湿とは?本当にわかるエイジングケアの基本と保湿成分

 


 

<第1章のまとめ>

食事から摂取する栄養が、体やお肌をつくります。

健やかな体や美肌のためには、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、バランスよく栄養素を摂取することが大切です。

また、摂取した栄養素をしっかり吸収してはたらかせるためには、便秘を予防するなど、腸内環境を整えておくことも美肌をもたらすポイントです。

 

 


2.食事によるアンチエイジングが美肌をもたらす

 

 

では、次に、美肌づくりのためには、どのような食べ物を摂取すればよいのか、具体的にみていきましょう。

 

1)美肌効果が期待できる肉類

 

牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類は、良質なたんぱく質の供給源

脂質やビタミン、ミネラルなども豊富に含む栄養価の高い食品です。

 

たんぱく質は、分解されてアミノ酸となることで、お肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンやエラスチン、うるおいを保つNMF(天然保湿因子)の材料になり、いきいきと若々しい素肌や美肌をつくる上では欠かせません。

 

また、たんぱく質には、お肌のターンオーバーを促進するはたらきもあり、紫外線の影響で溜まったメラニンの排出を促し、シミやくすみを予防して美肌を保ってくれます。

 

肉類の栄養成分は、種類や部位によって異なります。

 

牛肉には鉄、豚肉にはビタミンB1、鶏肉の骨や皮にはコラーゲンが豊富。

太るイメージがあるせいで敬遠されがちな肉類ですが、カロリーが気になる場合は、高脂肪のサーロインやバラ肉を避け、ヒレ肉や鶏のささみを選ぶなど食事を工夫し、美肌の材料をしっかり摂取しましょう。

 

2)美肌効果が期待できる魚介類

 

魚類は、脂質が多くて味が濃厚な、カツオやぶり、まぐろなどの赤身魚、味わいが淡白で、脂質の少ない白身魚、アジやイワシ、さんまなどの青魚に分類されます。

 

魚介類には、美肌のもとになる良質のたんぱく質の他、青魚にはEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が、貝類にはタウリンやビタミンB12などの栄養成分が豊富。

さらに、種類によっては、強い抗酸化力のあるアスタキサンチン、抗酸化作用と解毒作用のあるグルタチオンなど、アンチエイジングにも効果的な栄養成分が含まれています。

 

中でも、注目したい成分として

 

【DHA・EPA】

 

魚油に豊富に含まれているDHA・EPAなどオメガ3に分類される油は、油脂の摂取が過剰になっている現代人にとって、唯一不足している油といわれています。

 

DHA・EPAには、血液をサラサラにする効果をはじめ、アレルギーの炎症を抑える、脳の機能低下を防ぐなどの健康効果が期待されています。

 

さらに、美肌にとってもうれしい効果が。

 

お肌の状態に大きく関わる女性ホルモンのバランスを整えたり、お肌の代謝を促してターンオーバーをスムーズにしてくれるのです。血行促進のはたらきもあるので、目の下のクマの解消やくすみの改善にも期待できますね。

 

【アスタキサンチン】

 

エイジングケア化粧品成分としても知られるアスタキサンチンは、ビタミンEの1000倍ともいわれる強力な抗酸化成分。活性酸素を抑制し、紫外線による光老化を防いでアンチエイジングに効果を発揮します。

 

鮭、エビ、イクラなどに多く含まれているので、美肌のためには意識して食事に取り入れたいですね。

 

【グルタチオン】

 

グルタチオンとは、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸が結合したトリペプチドです。活性酸素や過酸化物質から細胞を保護する抗酸化物質としてはたらき、また異物を細胞外に排出する解毒作用もあります。

 

さらに、グルタチオンには優れた美白作用があり、シミや色素沈着の予防・改善などの美肌効果が注目されています。

 

もともと、皮膚にも存在するものですが、加齢とともに減少するため、食事による摂取が必要。魚介類では、真鱈や赤貝に、またほうれん草やブロッコリーな度にも含まれています。

 

3)美肌効果が期待できる野菜・果物

 

まず、野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維など、体やお肌にとって必要不可欠な栄養素が豊富に含まれています。

カロテンの含有量によって、緑黄色野菜と淡色野菜に分類され、可食部100gあたり600μg以上のものを緑黄色野菜と呼んでいます。

 

トマトのリコピン、にんじんやかぼちゃのβ-カロテンなどの赤い色素、ナスのアントシアニンなどの紫の色素には、強い抗酸化作用があり、体やお肌の老化抑制が期待できます。

 

また、ブロッコリーやピーマンには美肌成分ビタミンCが豊富。

お肌のターンオーバーを整え、メラニンの生成を抑える効果もあります。

 

美肌効果のある野菜

 

果物も、ビタミンやミネラルの供給源。健康維持や美肌づくりには欠かせない栄養成分が多く含まれているので、積極的に摂りたい食品です。

 

特に、ビタミンCが多く、またビタミンA、ビタミンE、ビタミンB群、カリウム、食物繊維、ポリフェノールなどの栄養成分も豊富。活性酸素のはたらきを抑える抗酸化作用や免疫力を高める効果が期待できます。

 

果物は、生で食べることが多いので、加熱による栄養素の損失も少なく、高い抗酸化作用でシミを予防したり、コラーゲンの生成をサポートするビタミンCの供給源としては必要不可欠なものといえます。

 

ビタミンCが豊富な果物としては、いちご、グレープフルーツ、キウイ、柿、レモン、オレンジなどがあります。

 

これらの野菜や果物を意識して摂ることでアンチエイジングと美肌を目指しましょう。

 

ビタミンCが豊富な果物

 

4)美肌効果が期待できるその他の食べ物

 

今、ご紹介した野菜や果物以外でも食事で美肌を目指すことは可能です。そんな食べ物をご紹介します。

 

①豆類で美肌を!

 

大豆や小豆、そら豆、落花生などの豆類は、炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく含んでいます。

 

また、美肌やアンチエイジング効果も期待できる食物繊維も豊富。特に、小豆やいんげん豆には、サツマイモの約3倍もの食物繊維が含まれています。

 

この他、ポリフェノールやサポニンなどのファイトケミカルと呼ばれる機能性成分も含まれ、活性酸素を無害化して、細胞を酸化から守ってくれます。

 

一般に知られている大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモン様のはたらきをして、更年期障害の不快な症状を緩和したり、骨粗鬆症の予防に効果があるとされています。

 

ただし、最近の研究では、女性ホルモンに似たはたらきをするのは、イソフラボンから腸内細菌によって生成される「エクオール」という物質にあることがわかってきました。

腸内で、イソフラボンをエクオールに分解できるのは、日本人では約5割ほどだそうです。

 

そんな方は、美肌の素質が備わっているということですね。

では、イソフラボンをエクオールに分解できない人はどうすれば良いのでしょうか?

 

最近では、エクオール配合のサプリメントも登場していますので、美肌のために試してみることも良いのではないでしょうか

 

②海藻で美肌を!

 

ワカメやひじき、昆布などの海藻類は、ミネラルの宝庫といわれ、不足しがちなカルシウムや鉄、カリウム、マグネシウムなどを多く含んでいます。

 

また、海藻類特有のヌルヌルは、水溶性食物繊維によるもので、主成分はフコイダンとアルギン酸。

これらは、腸内環境を整え、腸のはたらきを活発にして便秘による肌荒れなどを解消してくれるので、美肌効果が期待できます。

 

さらに、フコイダンは、免疫を活性化してピロリ菌から胃を守ったり、がん細胞の増殖を抑える作用にも注目されています。

 

③発酵食品で美肌を!

 

発酵食品とは、食材を微生物の作用で発酵させた加工食品のこと。

日本には、古くから保存の知恵や風味をよくする工夫として、納豆や漬物、鰹節や味噌、醤油といった調味料など、発酵の食文化が根付いています。

 

乳酸菌などがたっぷりの発酵食品を摂取することで、自分の腸内細菌を増やすことができ、腸内環境が整います。

また、腸内細菌がつくりだすビタミンの1種であるビオチンは、肌トラブルを防ぐ効果が注目されていますが、偏った食生活などで腸内環境が悪化すると、不足しやすくなってしまいます。

 

美肌のためには、発酵食品を取り入れた食事を心がけ、腸内環境を整えておくようにしたいですね。

 

発酵食品の味噌汁

 

エイジングケアアカデミーでは、「エイジングケアの味方!話題のスーパーフードとは?」の記事で、美肌のためのスーパーフードについて、幅広く解説しています。こちらの記事も、ぜひ参考にしてください。

 

 


 

<第2章のまとめ>

肉や魚、野菜や果物、海藻など、それぞれの食材には、アンチエイジングに効果的な栄養成分が含まれています。体やお肌にとって、その栄養成分がどのようなはたらきをするのかを理解することが、美肌づくりにつながります。

また、カロリーを気にして肉類を控えたりすることは、たんぱく質の不足を招き、美肌にとってはマイナスに。

食事は、それぞれの栄養素を過不足なく、バランスよく摂取することが大切です。

 


3.美肌のための食事のあり方

 

体の健康や美肌づくりのためには、どのような食べ物を食べ、どのような栄養素を摂取するのかという、食事の内容がとても重要であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

 

さらに、同じ食事でも「食べ方」や「調理法」を工夫したり、「食材の組み合わせ」を意識するだけで、健康はもちろん、お肌の老化予防にもつながるといいます。

 

ここからは、より健やかな美肌に近づくための、賢い食べ方をご紹介します。

 

1)美肌のための食べ方の順番

 

エイジングケア化粧品にも使う順序があるように、美肌のためには食べ物にも効果的な食べ方の順番があります。

 

その食べ方とは、食事の最初に野菜を食べる「ベジタブルファースト」。

 

野菜の食物繊維があとから食べるご飯やパンに含まれる糖の吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることで肥満や糖尿病を予防し、さらにエイジングケアにも有効といわれています。

 

では、美肌のためのベジタブルファーストの具体的な効果とおすすめの食べ方を説明します。

 

☆お肌の糖化を予防

 

実は、食後の高血糖状態は、処理しきれない糖がコラーゲンなどのたんぱく質と結びつき、「糖化」を引き起こしてしまいます。

 

糖化とは、体の中のたんぱく質と余分な糖が結びつき、たんぱく質が劣化変性してしまうこと。

 

劣化したたんぱく質は、「終末糖化産物(AGEs=Advanced Glycation End Products)」と呼ばれています。

 

AGEsは強い毒性を持ち、お肌だけでなく体全体の老化を進める物質。

 

私たちの体のほとんどはたんぱく質でできているので、髪からつま先までAGEsは体のあちこちに溜まり、健康、美容に大きなダメージを与えます。

 

つまり、AGEsは、美肌の大敵です。

 

たとえば、お肌で糖化が起こると、真皮にあるコラーゲンやエラスチンの構造を壊すため、お肌は弾力を失ってハリやツヤのない状態に。

 

また糖化による老廃物が皮膚細胞内に溜まり、くすみや毛穴の黒ずみの原因にもつながります。

 

ベジタブルファーストは、こうした美肌の敵ともいえる「糖化」を防ぎ、しわやたるみ、くすみの予防になるといわれています。

 

糖化については、下記の記事も参考にしてください。

 

*糖化がお肌を老けさせる? | エイジングケアと糖化の関係

 *肌老化の原因「糖化」を予防する5つのポイント

 

 

☆最初に野菜、きのこ、海藻を!

 

美肌のためのおすすめの食べ方は、まず野菜やきのこ類、海藻類といった食物繊維量の多いものを食べること。

その次に肉や魚などのたんぱく質、最後にご飯などの炭水化物の順です。

 

食物繊維豊富なきのこ

 

 

野菜は、食物繊維の多い野菜を選び、吸収スピードの遅い生野菜で食べるのが糖化対策にはよりよい食べ方です。

 

また、食事の最初に、野菜スティックをかじったり、サラダを食べたり、具だくさんの野菜スープを飲むのも美肌にためにおすすめです。

 

2)美肌のための調理方法

☆野菜は温野菜にして美肌を目指そう

 

ビタミン豊富な緑黄色野菜は、加熱して温野菜にした方が効率よく栄養素を摂取できます。また、お肌の代謝をあげる効果も期待できるので、美肌をもたらす期待度もアップ。

 

ビタミンCは水溶性のため、水に溶けやすく熱に弱いという性質があります。洗うときには手早く、調理法としては、茹でるより蒸した方がビタミンCを多く摂取できます。

 

ビタミンCは、コラーゲンを増やす美肌効果が期待できるので、効率的に摂るようにしましょう。
☆高温加熱を避けて美肌を目指そう

 

体やお肌の老化を進めるAGEs(終末糖化産物)は、高温で調理することによって発生しやすくなります。

 

生成を抑えるためには、たんぱく質が変性しない40〜50℃くらいの温度で調理するのがポイント。炒め物なども、加熱しすぎないよう、手早く済ませることが美肌づくりには大切です。

 

3)美肌のために取り入れたい食べ方

 

ちょっとした食べ方の工夫や心がけで、栄養の吸収率がアップしたり、肌トラブルの予防や改善効果が期待できます。毎日の食事に取り入れたい美肌のための食べ方を紹介します。

 

①腹八分目で美肌を

 

おなかがいっぱいになるまで食べないようにする「腹八分目」。

昔から、体によい食べ方といわれていますが、それにはちゃんと根拠があります。

 

満腹になるのを防ぐと、肥満予防になるのはもちろん、カロリーを抑えることで老化のスピードをコントロールするといわれている長寿遺伝子がはたらき、若々しさを保つことができるのです。

 

長寿遺伝子は、サーチュイン遺伝子とも呼ばれます。

 

すべての人が持っている遺伝子で、細胞の損傷を防いだり、エネルギー産生に関わる重要な役割を果たしています。

 

ふだんは体内で眠っているため、この遺伝子をはたらかせるには、スイッチをONにする必要があります。

 

では、どうすればスイッチが入るのかというと、

 

ひとつには、食事を30%程度カットすること。

 

つまり、腹八分目(腹七分目ともいわれていますが)によって、長寿遺伝子がONモードに切り替わり、エイジングケア効果が期待できるのだそうです。

 

また、おなかいっぱいに食べ過ぎると、食べ物を消化するため、たくさんの消化酵素を使うことに。

 

腹八分目で消化酵素を節約すれば、代謝酵素とのバランスを整えることができ、新陳代謝を促して肌荒れやむくみ予防といったトラブル防止につながります。

 

運動によって、筋肉を収縮させることも長寿遺伝子を活性化させるので、じんわり汗ばむくらいの運動を、毎日の生活に無理なく取り入れましょう。

 

このように、腹八分も美肌のために取り入れたい食事法です。

 

②よく噛んで美肌を

 

食べ物をしっかり咀嚼することで、食欲を抑える物質・ヒスタミンが分泌され、脳にある満腹中枢が健全にはたらいて、食べ過ぎを防ぎます

 

よく噛んで食べると太りにくいといわれるのは、このためですね。

 

また、よく噛んで胃酸の分泌量が増えると、腸での吸収率もアップします。

 

よく噛んでエイジングケア

 

 

噛む回数が多いと、唾液中の消化酵素アミラーゼの分泌も多くなり、消化を助け腸内環境を整えたり、口周りやあごの筋肉が鍛えられるので、たるみを予防してすっきりフェイスラインに。

 

さらに、血流がよくなることで、お肌のくすみが取れるといった美肌効果も期待できます。

 

噛む回数を増やすためには、よく噛む食材を選ぶことも大切ですね。

 

根菜類、豆類などのかたいもの、イカ・タコ・こんにゃくといった弾力のあるもの、海草
やキノコなど繊維質の多いものなどを食事に取り入れ、美肌に役だててはいかがでしょうか?

 

③適切な時間に食べて美肌を

 

夜8時以降の食事は、脂肪をため込む指令を出す遺伝子が増えるため、太りやすいといわれています。

 

肥満予防だけでなく、夜遅い食事は美肌にとってもよくありません。

 

というのも、血糖値が高いままで眠ってしまうと、睡眠中に肌ダメージを修復したり、再生したりする成長ホルモンの分泌を妨げてしまうから。

 

就寝の2時間前までには夕食を済ませるなど、お肌にとってのやさしい食べ方をこころがけたいですね。

 

 

④効果的な食材を組み合わせて美肌を

 

食事は、食材の組み合わせによって、吸収率がアップしたり、逆に低下することもあります。

食材の持つ栄養成分が体の中できちんとはたらかせる組み合わせを紹介しますでの、ぜひ、美肌に役立ててくださいね。

 

◎きのこ類は乳製品といっしょに食べて美肌を

骨を丈夫にし、免疫力を高めたり、お肌をリカバリーするビタミンD。きのこ類に豊富なビタミンDは、カルシウムの吸収率をアップするため、乳製品と摂るのがよい食べ合わせです。

 

◎緑黄色野菜は油といっしょに食べて美肌を

にんじんやほうれん草などに多く含まれるβカロテンは、脂溶性のビタミンです。油といっしょに摂ると吸収率が高まるため、炒め物にしたり、油分を含むものといっしょに和えると効果的です。

 

◎牡蠣はレモンといっしょに食べて美肌を

女性に不足しやすいミネラルといえば、亜鉛や鉄。たとえば、亜鉛はお肌のターンオーバーを整え、コラーゲン合成の吸収率を材料になります。吸収率を高めるためには、ビタミンCといっしょに摂ること。亜鉛を多く含む牡蠣を食べるときには、レモンを添えるといいでしょう。

 

◎肉類は食物繊維といっしょに食べて美肌を

肉類は、部位によってはコレステロール値が高いものがあるため、食物繊維が豊富な野菜やきのこ、海藻などといっしょに摂りましょう。

 

 


 

<第3章のまとめ>

食事の内容は、お肌の状態を左右しますが、同じ食事内容でも、食べる順番や調理方法、食べ合わせの工夫などで、病気やお肌の老化を予防することができます。

特に、糖尿病の原因になったり、シワやくすみなどのエイジングサインを引き起こす「糖化」は、美肌の大敵。食べ方の順番によって老化を防ぎ、健やかな美肌を目指しましょう。

 

 


4.まとめ

 

食事と美肌の関係について、幅広く説明しました。

美肌を手に入れるためには、エイジングケア化粧品でお手入れするのと同様、食事の面でのエイジングケア習慣の大切さをわかっていただけたのではないでしょうか。

 

また、ふだん何気なく食べている食事も、ちょっとした「食べ方」への気配りで、健康の維持はもちろん、美肌づくりへの効果がアップします。

 

ぜひ、毎日の食事にお役立ていただき、内側からの美肌づくりを実践してくださいね。

 

美肌のためのエイジングケア化粧品なら、ナールスコム

 

 

参考文献:「正しいエイジングケア事典」(吉木伸子 著)高橋書店

「いちばんわかるスキンケアの教科書」(高瀬聡子・細川モモ 共著)講談社

「新しい実践栄養学(落合敏 著)」主婦の友インフォス情報社

 

 

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