保湿クリームの役割~間違いのないエイジングケアのために

「エイジングケアの基本は保湿から」といわれるほど、保湿はスキンケアの中で重要な役割を担っています。もちろん、エイジングケアでも保湿は最重要です。

そんな保湿を担う化粧品の代表格である保湿クリームの役割ってご存知でしょうか?

 

保湿クリームだけではなく、化粧水や美容液、乳液の役割も保湿です。

では、保湿クリームと他のアイテムの役割は同じなのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。

保湿クリームには保湿クリームの役割がちゃんとあるのです。

 

この記事では、化粧水や美容液と比較しながら、保湿クリームの役割に焦点をあてて解説します。

 

  • 保湿クリームの特別な役割って何?
  • 保湿クリームをスキンケアでどう取り入れれば良いの?
  • 保湿クリームとエイジングケア保湿クリームってどう違うの?

などを知りたい方は、是非、続きをお読みください。

 

 

化粧品

 

 

なお、先に保湿クリームの選び方を知りたい方は、「保湿クリームランキングを超える!保湿クリームの正しい選び方」ご覧ください。

 

また、保湿クリームの使い方を知りたい方は、「保湿クリームの正しい使い方を知ることは、エイジングケアの基本!」をご覧ください。

 

 

1.保湿クリームの役割の前に、「保湿」を理解しよう!

 

保湿が十分なお肌とは、「適切な量の水分が、保湿成分によってお肌の中につなぎ止められ、さらに油分によって水分の蒸発を防ぎ、お肌に水分がしっかり保持されている状態」です。

化粧水、美容液、乳液、保湿クリームなどの基礎化粧品は、すべてこのようなお肌の状態を実現することが目的です。

保湿クリームには、顔用、ボディ用、手肌用がありますが、すべて目的は保湿です。

 

しかし、それではどれを使っても保湿ができるので、アイテムが1つあれば良いことになるのでしょうか?

 

いいえ、違います。

 

化粧水、美容液、乳液、保湿クリームそれぞれに役割があるのです。

それを理解するためには、保湿についてもう少し詳しく知っておくことが必要です。

 

保湿は、基本的にお肌に備わっている「皮脂膜」「NMF(天然保湿因子)」「細胞間脂質」の3つの要素が相互に協力しあって行われます。

 

皮脂膜は、水分の蒸発を防いだり、外的からお肌を守る膜としてはたらきます。

NMFや細胞間脂質は、水分を保持する役割や異物を肌の奥まで通さないようにバリア機能を発揮します。

 

つまり、お肌にはもともとこうした保湿機能が備わっているのです。

 

基礎化粧品は、このいずれか、あるいは複数の要素をサポートするためのスキンケアアイテムです。

 

保湿については、「お肌の保湿とは?これで本当にわかります」で詳しく説明していますので、参考にしてください。

 

 


2保湿クリームとは?

 

エイジングケア化粧品であっても、そうでなくても、化粧水、美容液、保湿クリームなど化粧品のアイテムすべての役割が「保湿」です。

 

今、説明したとおり「保湿」といっても、化粧水で水分を与えた後の「水分を保持する」ことと、「水分の蒸発を防ぐこと」に分かれます。

 

保湿クリームとは、「水分の蒸発を防ぐ」はたらき、つまり、皮脂と近いはたらきをするスキンケアアイテムなのです。

だから、化粧品の成分も「水分を保持する」成分と「水分の蒸発を防ぐ」成分に分かれます。

 

「水分を保持する」成分はヒューメクタント、「水分の蒸発を防ぐ」成分はエモリエントと呼ばれます。

エモリエントには、お肌を柔軟にするというニュアンスもありますが、保湿クリームがエモリエントクリームとも呼ばれるのは、主な成分が水分の蒸発を防ぐエモリエントだからです。

 

では、ヒューメクタントとエモリエントにはどんな保湿成分があるのでしょうか?

 

水分を保持するのは、セラミドプロテオグリカンヒアルロン酸コラーゲンなどです。

セラミドは、水をはさみ込み、他の3つは水を抱え込んでつかむように、

保湿力を発揮します。

 

一方、水分の蒸発を防ぐのは、シアバター、スクワラン、ワセリンなどの油溶性の化粧品成分のはたらきです。

 

保湿クリームは、これまで「水分の蒸発を防ぐ成分」を中心にしたものが多かったのですが、最近では、機能性の高いエイジングケア化粧品成分の登場とともに、「水分の蒸発を防ぐ成分」に加えて、水分を保持する保湿成分やエイジングケア化粧品成分の両方が配合されるケースが増えているのです。

 

一方、美容液にも「水分を保持」する成分と「水分の蒸発を防ぐ」成分の両方が配合されるケースが増えているので、機能面では美容液と保湿クリームの役割の違いが減っているのです。

 

もともと、美容液や美容ジェル、保湿ジェル、保湿クリームなどは、配合される成分の種類や成分の比率など、決まった定義があるわけではありません。

 

一般的には、保湿クリームは油溶性成分が25~50%程度配合されていて、美容液などは20%以下の場合が多いので、そのテクスチャーで保湿クリームと美容液を判断されることが多いようです。

 

しかし、機能面では先ほど説明した2つの役割を正しく理解するために、化粧品成分、特にエイジングケア化粧品成分に対する知識が必要になってきたのです。

 

 


3保湿クリームの役割は?

 

保湿クリームをいちばんの役割は、「水分の蒸発を防ぐ」ことです。

一般的な美容液と比較すると、この「水分の蒸発を防ぐ」成分の配合比率が多いのが保湿クリームの特徴です。

 

本来、水分の蒸発を防ぐのは、先程もご説明したとおり、皮脂と汗で作られる天然の保湿クリームである「皮脂膜」です。

ですから、保湿クリームの役割の基本は、この皮脂膜の代わりをすることです。

 

30歳代までは皮脂量が十分なので、お肌が健やかな状態なら、保湿クリームが不要な場合も十分にあります。

しかし、30歳代半ば、つまり多くの女性がエイジングケアを意識する頃から、皮脂量は減ってきます。

この年代になると、お肌の水分の蒸発を防ぐ力が落ちてくるので、保湿クリームの基本的な役割によって、エイジングケアを行うことも必要になってくるのです。

 

なぜなら、保湿クリームで水分の蒸発を防ぐことができなければ、エイジングケア成分が配合された化粧水や美容液を使っても、その効果が薄れてしまうからです。

どのタイミング、どの年代から保湿クリームを使うかを決めるのは難しいかもしれませんが、化粧水の後にエイジングケア成分が配合された美容液を使っているから保湿クリームは要らないと思っていても、40代前後から、「美容液の効果が落ちた?」などと感じるなら、保湿クリームを使ってみるタイミングかもしれません。

 

中には、油分が苦手で、保湿クリームも苦手という方もいると思います。

しかし、最近ではジェルのような軽い感覚の保湿クリームもあります。また、エイジングケア化粧品成分をしっかり配合した保湿クリームもあるので、目元や口元だけでも保湿クリームを使うことをオススメします。

 

また、冬の乾燥の時期も、保湿クリームはエイジングケアの強い味方になってくれます。お肌の乾燥が気になる40歳以上の方は、保湿クリームで乾燥肌対策をしましょう。

 

 

図.年齢による総皮脂量の変化

総皮脂量

出典:J Invest Derma 1979; 73: 112-117.

 

 

特に、顔の皮膚は体の皮膚に比べて薄く、水分が逃げてしまいやすい構造をしています。

若いときは、自らの皮脂膜でも水分が逃げるのを防げますが、40代前後からその力が衰えます。

そこで、最後に保湿クリームで油分を補い、お肌に蓋をしてあげる必要があるのです。

 

肌のハリや細かいキメは、理想的な肌の水分と油分によって保たれているので、エイジングケアを考えることの多い年代になると保湿クリームが必要になってくるのです。

これが、一般的な保湿クリームの役割なのです。

 

また、保湿クリームは、刺激の少ない成分を配合している場合は、インナードライ肌の改善敏感肌対策の役割を果たすことも可能です。

 

 


4エイジングケアのための保湿クリームって?

 

Cute young woman in towel applying moisturizer after bath. File contains Gradients, Clipping mask, Blending tool.

 

最近では、エイジングケア用の保湿クリームもよく見かけます。

エイジングケア用の保湿クリームとは、一般的に油溶性のエイジングケア化粧品成分や美容成分が含まれているものを示します。

ただ、「エイジングケア保湿クリーム」には明確な定義が無いので、提供する会社が「エイジングケア保湿クリーム」を名乗れば、その保湿クリームは「エイジングケア保湿クリーム」となります。

 

そのため、エイジングケア保湿クリームが本当にエイジングケアにとって、良いかどうかを判断するためには、エイジングケア化粧品成分の知識が必要です。

 

また、水分を保持する保湿成分を配合することで、美容液に近い役割を果たす保湿クリームもあります。

 

1例ですが、セラミドはその保湿力から人気の高い化粧品成分の1つで、油溶性であることから、エイジングケア向けの保湿クリームによく配合されています。

しかし、セラミドにもさまざまな種類があるので、それがどんなセラミドかで保湿力が異なるのです。

 

セラミドの中で、高い保湿力が期待できるものは、「ヒト型セラミド」です。

ヒト型セラミドが適度に配合された保湿クリームなら、「水分の蒸発を防ぐ」役割と「水分を保持する」役割を同時に果たせるのです。

 

ヒト型セラミドは、全成分表示で「セラミド1」「セラミド2」「セラミドNP」「セラミドAP」など、後ろに数字または英語が記載されていますので、セラミド配合のエイジングケア保湿クリームを選ぶ参考にしてください。

 

なお、セラミドの詳しい情報は、「セラミ”がよくわかる!」の記事を参考にしてください。

 

また、「水分を保持する」役割に加えて、コラーゲンを増やしたり、ニキビ予防などができる保湿クリームもあります。

ビタミンC誘導体配合の保湿クリームがその例です。

 

ビタミンC誘導体と言えば、水溶性成分で化粧水だけに配合される成分だと思われがちですが、ビタミンC誘導体にも油溶性のものがあります。

最も実績があるのは「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(略称:VC-IP)」です。

 

VC-IPは、安定性が高い、刺激が少ない、浸透性が高い、持続性が高いというメリットから、エイジングケア用の保湿クリームの配合されるケースがあるビタミンC誘導体です。

VC-IPもエイジングケア化粧品成分として優れた成分の1つです。

 

なお、VC-IPの詳しい情報は、以下の記事を参考にしてください。

テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)は油溶性ビタミンC誘導体

 

エイジングケアを名乗る保湿クリームの場合は、水分の蒸発を防ぐスクワラン、シアバターなど、水分を保持するヒト型セラミドなどが配合されている上に、さまざまなエイジングケア化粧品成分が配合される場合もあります。

 

例えば、レチノールレチノイン酸トコフェリルなどのビタミンA誘導体、ビタミンE誘導体、アスタキサンチン、フラーレンなどの抗酸化成分、ナールスゲンネオダーミルなどのコラーゲンやエラスチンを増やすことをサポートする最新のエイジングケア化粧品成分などが配合された保湿クリームなどです。

 

さまざまなエイジングケア化粧品成分が配合されると保湿クリームのもともとの役割を超えています。

更に、こうしたエイジングケア保湿クリームの価格は高くなる傾向にあります。

美容液の代用品になるような保湿クリームもでき、1つで多くの役割を果たせるので、良いものを選べば合理的な場合も多いのです。

 

特に、40代以上のエイジングケア世代にとっては、多機能であることは心強い味方になってくれますね。

もちろん、何でも配合されていれば良いわけではありませんので、自分にお肌の悩み対策にあったエイジングケア化粧品成分かどうかを判断すればよいと思います。

 

なお、ここでは触れていないオールインワンゲルやオールインワンジェルなどのオールインワン化粧品が、1つですべての役割を果たすということを言われますが、その成り立ちを知らないと誤解してしまう場合があります。

 

オールインワン化粧品については、「オールインワン化粧品とは?ゲルとジェルの違いとその真実」をご覧ください。

 

 


5.まとめ

 

保湿クリーム、エイジングケア保湿クリームの役割について、ご理解できましたでしょうか?保湿クリームの基本的な役割は、油溶性の成分で「水分の蒸発を防ぐ」ことです。

 

そして、エイジングケアを名乗る保湿クリームは、水分を保持する成分や抗酸化作用を持つエイジングケア化粧品成分、さらには、コラーゲンやエラスチンにアプローチするエイジングケア化粧品成分が含まれているものなど機能性が高いものがあります。

その役割をしっかり理解して、自分に合った保湿クリームを使いましょう。

 

保湿とエイジングケアをサポートする高機能エイジングケア美容クリーム「ナールス ユニバ」

ナールスゲン、ビタミンA誘導体、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体に加えて、3種のヒト型セラミド(セラミド2、セラミドAP、セラミドNP)、スクワラン、シアバター配合で高い保湿能力を目指しました。

 

テクスチャーはサッパリで伸び良いのが特徴です。

エイジングケアと高い保湿力をお求めの方にオススメです。

インナードライ肌のための保湿クリームとしてもおすすめです。

 

 

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